「…………んっ♥」
僕は夏の蒸し暑い空気の中、狭いトイレの個室の中で汗だくになって息を荒くしながら激しく動いている。
それに対して目の前の彼女は目線を逸らして、キュッと口を引き締めているが、時折その隙間からは悩ましげな声が漏れていた。
そしてその声を聞く度に僕は更にそのペースを上げて、激しくする。
相手の事を全く気にしない衝動のままの動きだ。多分彼女には痛みや苦しさしかないだろう。
だから彼女は声を我慢しようとする。これ以上苦しみたくないから。
でも彼女の体はその意思に反してとても正直だった。
「はぁ……はぁ……気づいてる? 声が漏れる度に中がキューって締まってるの」
「……ッ」
「はは……何も言わなくても体は正直だね」
そう彼女に告げながら、僕は目の前のその誘うように上下に揺れる豊満な乳房に顔を近づけ、その上にツンと立っている綺麗なピンク色の乳首に吸い付いた。
「~~~ッ♥」
彼女は何かに耐えるように瞼を閉じ、口元を強く引き締める。
その様子こそ更に僕の劣情を煽るものなのだが、彼女はそんなことを考える余裕が無いのだろう。僕はそのそそる様子を上目遣いで眺めながら、乳首を舌で弄び始める。
その突起の周りを円を描くように舐めてから、その頂点を舌の先端で軽く押し込んでやると彼女は分かりやすく体を捩らせた。
更に刺激を与えようと、今度は乳首を軽く噛んでやると口元に手を当てて必死に声を押し殺した。
まだまだ序の口だと言うのにこうも大袈裟に反応されると楽しくなってきてしまう。
出来れば時間をかけて彼女を蕩かしてやりたいが、残念なことに時間があまり無い。
何せ今は昼時間。昼食を食べる時間だ。
元より時間的な猶予は無かった。それにそうでなくてもそろそろ限界だった。
彼女のその反応に僕のモノが過剰に反応してしまい、一気に臨界点まで駆け上がってしまったからだ。ついでに彼女の中がキツキツに締めてきたのもそれに拍車をかけてきていた。
僕は胸に吸い付きながらラストスパートをかける。中々にキツい体勢だったが、せめてギリギリまでこの柔らかい胸を味わっていたかった。
そして程なくして僕は達し、彼女の中でゴムを膨らませた。
全身を駆け巡る快感が引いた後で僕は彼女の中から引き抜き、ゴムを外した。
「ふぅ……結構出たや。気持ちよかったよグレア。これはお礼にあげるよ」
そう言って僕はいつの間にやらイッてしまっていて、全身を小刻みに震わせて動けずにいる彼女━━グレアの太腿の上に精液の詰まったコンドームを置いてから個室から出て行った。
グレアは同じクラスの同級生の女子だ。けれど歳は上。
と言うのも。彼女は去年やむにやまれぬ事情で欠席が続いてしまい、そのせいで単位が足りなくなって留年してしまい、こうして一つ下の学年になってしまったようだ。
相当なレアケースだ。当然クラスメイトからは注目される。
しかしここで問題が発生した。
確かに彼女は皆の目を惹いた。ただしそれは奇異の目であった。
それは彼女のその特徴的過ぎる容姿に起因するものだった。
彼女はヒューマンと別の種族とのハーフらしく、他の人には無い外見的な特徴を有していた。
まず彼女には角がある。これはまだドラフの人達にも見られる特徴なのだ。しかし彼女は普通のドラフの女の子と違って上背があった。それもヒューマンの女子と比較してもかなり高めの。
それだけでもかなり目を惹くものだが、彼女の最大の特徴は他にあった。
それはその背とお尻から生えている羽と尻尾だ。
テレビか何かで出てくるような外国人タレントには、そんな見た目の人もいたりはする。けれどもそれは日常からは縁遠い存在だ。
しかしそんな非日常的な容姿の人物が、日常の象徴たる学園生活に紛れ込んでいるのだ。
いやでも過剰に興味を引いてしまう。
或いは彼女が社交的だったのならば、留年の引け目も帳消しになるような順風満帆な高校生活を遅れたかもしれない。
しかし残念なことに彼女は引っ込み思案で、あまり社交的とは言えなかった。
結果として彼女はイジメの標的とされてしまった。
それはある日の事。
その日、僕はたまたま早めに教室についた。すると教室には既にグレアがいた。
何故かグレアは自分の席の机を雑巾で拭いていた。何でだろうと気になったので教室に入って近づくと直ぐにその理由が分かった。
黒インクで机に大量の落書きがされていた。内容は思わず引いてしまうような、見るに堪えない罵詈雑言ばかりだった。
「うわっ……」
それを見た僕は思わず声を出してしまう。
当然グレアはその声に気づきこちらを振り向いた。その顔は酷く怯えた表情をしていた。
僕は何を言えばいいか分からず黙ってしまう。グレアも同じように無いも言わなかったが、その様子から僕が特に何もしてこなさそうだと判断したのか、直ぐにまた雑巾で机を拭き始めた。
それを見て僕はつい。
「手伝うよ」
と口走ってしまった。
衝動的な正義感からではない。楽しそうに話している友人の言葉に適当に相槌を打つような。そんな今までの人との関わりの中で身につけた、コミュニケーションにおける反射的な行動だったのだと思う。
要するに空気を読んでしまったのだ。この2人っきりの空間の。
言葉にした後でやってしまったと思ってしまった。しかし、既に目の前の孤独な同級生は泣きそうな顔でこちらに振り向いていた。
誤解されていると直ぐに分かったが、だからと言って訂正なんてできるわけもないので。僕は心にわだかまりが生まれるのを感じながら雑巾置き場へと向かった。
その日を境に彼女、グレアは妙に近しい距離感で接してくるようになった。
まさか机を拭くのを手伝っただけで次の日にはお昼を一緒に食べたいと言われるとは思わなかった。
元々追い詰められていたからというのもあったのだろうが。助けてくれたという事実が、彼女の人との距離感をバグらせてしまったのだ。
普通ではない。違和感しかない。受け入れてしまっても互いに誤解のせいで不幸になるだけだ。
そしてその事に僕は最初っから気づいていた。なので最初、いきなりそう言われた時に断ろうとしたのだが……。
「本当ですか! 一緒に食べましょう!」
僕より先に一緒に昼飯を食べていたルリアが受け入れてしまった。
その時の周りの、特に女子の方からの嫌な視線はよく覚えている。
ルリアには学校生活における自衛という概念が無いのだろうか。無いんだろうなぁ……。
そんな僕の危惧を知ってか知らずか……いや絶対に知らないであろうルリアはガンガングレアに質問攻めをしていた。
こうして誤解を解く暇もなく僕とグレアとの距離は縮まってしまった。
そしてそれからもダラダラと誤解を解くことは出来なかった。
何れ何処かで破綻するのでは無いか。僕の考えていた事に気づくのではないか。そんな不安が日に日に強くなるだけだった。
が、ある日転機が訪れた。と言うよりも魔がさした。
それは風邪━━と言ったが実の所は家でソシエさんと一日中セックスをしていたのだが━━で欠席した授業の補習を教室で一人で受けていた時の事だった。
その時僕は終わったら帰っていいと言われて渡された課題の中に、どうしても解けない問題がありそれに頭を悩ませていた。
どうしたものかと思いながら天井を意味もなく仰いで見ていると、ドアの開く音がして教室に誰かが入ってきた。振り返るとそこにはグレアがいた。
何でと一瞬思ったが、授業後で部活のない人間が教室に戻ってくる理由なんて1つしかない。
「忘れ物?」
「……うん」
話を聞くと、どうも下校中に明日の提出物を机に置き忘れてしまった事に気づいて、慌てて取りに戻ってきたらしい。
まぁ良くあることだ。そう思った僕はそっかと適当に答えるとまた課題の難問へと視線を戻した。
とはいえ手詰まりの問題だ。さして頭が冴え渡る訳でもなく、寧ろ逃避するように周りの方に意識が勝手に移ってしまう。
顔を上げると、僕より前の方の席に座っているグレアが自分の席の机の中を漁っているのが見える。そして提出物らしきプリントを取り出してホッとしていた。
こうして後ろから見るとよく分かるのだが、彼女のしっぽはとても感情的に動いている。今もホッとしてリラックスしたからか、しっぽから力が抜けぐでんと下に垂れ下がった。何だか可愛らしい挙動だ。
グレアは目的のものをカバンの中にしまい込んだ。そしてそのまま前の方の扉から出ていくのかと思ったら、カバンを机の上に置いたまま動きを止めた。
帰らないのだろうか。その様子を見てそう思っていたらグレアがパッとこちらに振り返った。そして僕がまじまじと見ていた事に気づいてパッと俯いた。
何をしているんだろうと、のんびり考えていたらグレアが口を開いた。
「その……あの……分からないところがあったら……教えようか? それ、この前欠席した時のでしょ? だったら多分……私でも……分かると思うから……」
願ってもない言葉だった。直ぐに僕はグレアに、ここが分からないんだと助けを求めた。
「あぁ……そこは授業の時に先生が……」
僕の席まで来たグレアは、そう言って前かがみになるようにして顔を近づけて来た。
最初に女の子特有のいい匂いが鼻をくすぐった。
そして当然前かがみになったということは、彼女のその豊満な胸も至近距離まで接近してくる事になる。
机に押し付けられてたわんだその胸の形は、えらく扇情的に僕の目には映った。
更に、夏の薄い制服の隙間からブラも覗いていた。大人っぽい黒色だった。
となると上もそうなら下も黒という事なのだろうか。そうなのだろう、上下で色を変えることなんてしないだろうし。
視線がスっーと下へ、そのふとましい太ももへと流れていく。ニーソがその肉厚の太ももにくい込んでいてとても柔らかそうに見えた。
そして何より、息を吹けば髪が靡くような至近距離にグレアの端正な横顔があった。
「グラン……?」
グレアがそんな僕の様子に気づいたのと、僕がグレアの顔に手を伸ばしたのはほぼ同時だった。
そのまま僕はグレアの唇を奪った。
訳が分からず大きく目を見開くグレアの綺麗な顔がこれでもかと目の前を覆っていた。理性が溶けていく気がした。
「ぷはっ!? グ、グラン何を……キャッ!?」
唇を離した途端グレアは僕の体を強く押しのけてきて、疑問をぶつけてきた。
それに僕は答えず、椅子から立ち上がりながら彼女を机で挟み込むような立ち位置になるよう彼女の引っ張った。
その体勢だと彼女の顔がよく見えた。困惑と恐怖の色が見えた。
「グレアが悪いんだ……そんなに信用されたら壊したくなるじゃないか……」
何かに言い訳するようにそう呟きながら、僕は彼女の制服のシャツのボタンへと手をかけた。
「嫌……ダメ……お願い、やめて……」
グレアの泣きそうな声を聞きながら、僕は興奮して一つずつ丁寧にボタンを外していった。
そしてその大人っぽい黒のブラジャーを目の前に開帳させた。
「グラン……ダメだよこんなの……止めて……」
彼女のその白い肌と、それを覆う黒色は背徳的コントラストを生み出していた。
ブラの上から胸を揉む。型崩れしないために固めになっている布地の上からでも分かる柔らかさが、その下から感じられた。
胸を揉み始めた時点でグレアは静かになった。恐怖か恥ずかしさか、視線を外して黙ってしまった。
それを僕は勝手に同意と解釈する。すると一気に気が逸ってきた。
「……っ!? グラン、そこは……ヤダッ……イヤッ……!?」
焦らすことも無くいきなり、スカートの中に手を潜り込ませて下のものに触り始めた。
すると流石にグレアが身を捩って嫌がり始めた。けど、それを僕は無理やり力で押さえつける。更に叫ばれると不味い、そう今更気づいた僕はグレアの口を手で塞いだ
「んーっ!? んーっ!?」
口を手で塞がれている女の子ってなんていやらしいんだろう。グレアの苦しそうな姿を見て興奮していた僕はそう考えてしまった。
そしてその感想はそのまま下半身に直行して熱をかき集めてきた。
僕は堪らず片手は変わらずグレアの口を塞ぎつつ、もう片方の手でズボンのチャックを開けて勃起したそれを取り出した。
それ見たグレアは一層暴れたけど、荒ぶる劣情のままに押さえつける。
僕はスカートの中、やはり同じ黒色だった下の下着を、脱がすのも面倒なので横にずらして秘部をさらけ出させる。
そして先端をその陰裂へと、狙いを定めるように宛てがう。
息が荒くなる。グレアは口を押さえられながらも必死に顔を横に振る。グレアが流した涙と鼻水で手が汚れてきた。それでも手はグレアの顔からは外さない。寧ろより強く圧迫するために力が込められる。
そして僕は夕暮れ時の教室でグレアを刺し貫いた。案の定グレアは処女だった。
その後具体的にグレアをどうしたのかは覚えていない。
ただ事が終わった後。衣服が激しく乱れて、下半身から白い液体を、それに混じるように赤いものも、垂れ流している息も絶え絶えなグレアを写真に収めておいたのは確かだ。
その日から僕とグレアの関係はまた変わった。
表面的には変化は無かった。いや変えさせなかった。事後の恥ずかしい写真を使い彼女にいつも通りでいることを強要したからだ。
そして裏では肉体関係を強要した。彼女のその豊満な肢体を思うままに弄んだ。
自分を助けてくれたと思った人物がまさかこんな鬼畜だったと欠片も考えなかっただろう。
でもそれこそが僕の本性だと彼女に徹底的に叩き込んだ。
それでも彼女は与えられる快楽に中々屈さず、耐えることを止めなかった。
それこそ悪手なのに。いや、そもそもその一挙手一投足が男の劣情をやたらに煽っているということに気づいていないのだろう。
好都合だ。より一層彼女で楽しめるのだから。
こうして彼女は僕の性奴隷とでも言うべき存在になった。そしてこの危険で都合のいい関係を僕の都合のままに続けていく。
そう思っていた。
爛れた関係を強要し続けて数週間が経った頃。グレアに下校時間に呼び出された。
僕が呼び出す事はあれど彼女が呼び出すなんて事は今まで無かった。何となく嫌な予感がした。
この関係を終わらせるような何かをしようとしているのではないか。そうでなければグレアからは呼ぼうとはしないはずだ。
そう考えたが、かと言って無視する訳にも行かないので僕はグレアに呼び出された別館の3階の空き教室に向かった。
ここに来たのは例のダヌアの一件以来だ。相変わらず陰気な空気に満ちた場所だった。
そしてそんな場所で何故か椅子の上に足を乗せて、所謂小山座りという膝を抱え込んだ姿勢でグレアが座っていた。
そしてこちらに気づくと、この空気に充てられたような暗い表情を向けてきた。
僕は取り敢えず空き教室の入り口から何の用なのかと聞いた。
すると。
「こっちに来ないの……?」
と返された。
少し言葉に詰まった。流石に露骨に警戒しすぎたかもしれない。
仕方なく僕は彼女の近くまで歩いていった。そして改めて何の用かと聞いた。
「……グランって彼女とかいるの?」
「えっ……」
すると予想していなかった質問をされた。
彼女と来たか……はて自分に彼女と呼べる存在はいるのだろうか?
肉体関係があるからと言って彼女と呼んでしまって良いのだろうかと考えてしまう。
ただ何をどう答えようとも本人たちには罵られそうだなという嫌な確信だけはあった。
そんな風にそんな単純な質問に答えあぐねているとグレアから口を開いた。
「一昨日……一個上の、確かヴィーラって人とグランが一緒に帰ってるのを見たんだ」
「あー」
確かに一昨日はヴィーラ先輩と途中まで一緒帰った。最近ご無沙汰だったのをネチネチ責められた。
しかし先輩もグレアと同じ様な経緯何だけど、どうしてこう罪悪感があまり無いのだろうか。
あの人が特別だから何だろうか。そうなんだろうなぁ……。
「付き合ってるの?」
「いや……付き合ってる、とも違うような……?」
「もしかして私みたいに襲ったの?」
「それは……」
それは流石に言ったら不味いような気がしたが、答えられなかった時点で手詰まりだ。
その時いきなり僕は転んだ。ギリギリ受け身は取ったが完全ではなく、軽く頭を床にぶつけてしまった。
何が起こったのかと足元を見るといつの間にかグレアの尻尾が足元に絡みついていた。
そしてグレアは普段の姿からは想像もつかない機敏な動きで椅子から離れて、僕の上に馬乗りになった。
咄嗟に逃れようとしたが、腰に体重を乗せられていたことと、すぐ様手首を上から押さえつけられてしまった為に叶わなかった。ついでにグレアの顔が物凄い距離まで迫っていた。
「……有名人だよねあの人。綺麗で頭良くて、しかも確か水泳で全国狙えるような人なんでしょ?」
その状態でグレアは続きを喋り始めた。
「みたいだね……」
そしてどうしようもないのでそれに受け答えする事しか出来なかった。
「神に愛されてるみたいな人だよね。でもそんな人と君は一緒に歩いて、しかも楽しそうに喋ってたんだよ」
何だか話の意図が掴めなくなってきた。どうしてヴィーラ先輩との話になってるんだ? グレアは一体何が言いたいんだ?
「私なんかとは比べ物にならないくらい魅力的な女性だよ……」
そう言うや否や、グレアはキスしてきた。それも舌を絡める濃厚な。
一瞬抵抗すべきかと思ったが、かなり強く求められたので抵抗する余地がそもそも無かった。
暫く舌の絡み合う水音だけが空き教室に響いていた。
グレアは中々飽きず何度も何度も舌を求めてきた。普段はあんなに嫌がっていたのに、今は寧ろいつもの僕より積極的だった。
そしてようやく満足して顔を離すと、先程までの暗い顔は消え去り、酷く熱っぽく淫靡な女の顔がそこにはあった。
「グラン……好きだよ」
「……本気?」
思わずそう聞き返してしまった。僕のことが好き? あんな事をした僕を?
「本気だよ。実はね助けてもらう前からグランの事気にはなってたんだ。こんな私でも受け入れてくれそうっていうちょっとした打算的なものだったけどね」
打算。多分それは虐められいる自分でもという事なのだろうか。
「でも本当に好きになったのは助けてもらった時。本当に嬉しかった。運命的だと思ったの」
机拭いただけでそこまで思われるのだろうか。いや心が弱っていたからそこに付け入る形になってしまったとかか?
「ルリアちゃんはとってもいい子で、私なんかとも楽しそうにお喋りしてくれてとても嬉しかったな。でもそれ以上にグランと一緒にご飯食べれるのが嬉しかったんだ」
「その関係がずっと続けばいいなんて、そんな風に思ってもいたなぁ。でもグランがあの時私を襲ってきたから、おかしくなっちゃったんだよ」
「別にね怒っちゃいないの。勿論最初はねとってもグランの事が怖くて、とっても恐ろしかったよ? でもねそれ以上にグランに初めてを捧げられたのが嬉しかったの」
「これでグランは私を見てくれる。私に近づいてきてくれるようになるってそう思ったんだ」
次々と己の心境を語って聞かせてくるグレアは、果たして今まで好き勝手に弄んだあのグレアなのだろうか。目の前にいる彼女に対して僕は自信が持てなくなってきていた。
グレアはおもむろに胸元のボタンを外し、以前襲った時と同じ黒色のブラをさらけ出した。そしてブラを付けたまま中に手を入れて揉み始めた。
「んっ……あっ……♥ ははっ……いつもねグランに求められた日はね、家ではこうして慰めてるの。グランが気に入ってくれているこの無駄に大きい胸を触ってると、何をされたのか鮮明に思い出せて気持ちいいの」
気付けばもう片方の手で下半身を慰め始めていた。グレアは僕の上でオナニーをし始めたのだ。
「アッ……♥ ハァ……ンッ……♥ グランに見られながらやるの凄い気持ちいいィ♥ ンッ……アッ……♥ グラン……グラン…グラン♥♥♥」
そして絶頂を迎えた。彼女は僕の上で体を縮こまらせ小さく痙攣した。
目尻に涙を貯めながらも、その顔は喜悦に満ちていた。
「ハァ……ハァ……♥ でもこんなんじゃ全然足りない♥ まだまだ切ないの♥ やっぱりグランにされるのが一番だよ♥ グランが激しく私を求めてきてくれるのが一番気持ちいいの♥♥♥」
そう言いながらグレアは尻尾のみならず、手や足も床に横たわる僕の体に絡めてきた。
「グレア……」
「グラン……大好きだよ♥♥♥」
そういった彼女の顔は永遠に忘れられないものとなった。
どうしてそんなに嬉しそうに言うのに、そんな悲しそうな顔をしているんだ。
そしてそこまで分かっていながらどうして、僕は彼女を性的に浪費しようとしてしまうのだろうか。
分からない。何も分からないままに僕は彼女に腰を打ち付け続けた。
今まで我慢していた分、グレアは激しく乱れた。
時に僕よりその性欲を暴走させて自分から腰を振り始めたりもした。
その間、グレアの尻尾は僕の腰から離れなかった。離れない、離さないと言わんばかりにグレアは僕に絡みついてきた。
最初はゴムを嵌めようとしていたが、互いに何かを忘れるように、溺れるようにセックスをしている内にそんな事も気にしなくなってしまった。
そしてとうとう2人共体力を限界まで使い果たして折り重なるように教室の床に倒れた時には、中身の詰まった幾つかのゴムと、辺りに撒き散らされたグレアの体液と僕の精液で囲まれていた。
「グラン……私を一人にしないで……もう一人は嫌なの……」
僕の上で安らかな表情で目を閉じているグレアはそう呟く。
僕はなんとなくその頭を撫でた。
こんな立派な角があっても、こんな大きな翼と逞しい尻尾を持っていても、一人は嫌なんだろうな。
まぁそれはそうか。と今もなく思った僕は改めて周りを見渡した。
「……流石にこれを掃除するの面倒くさいなぁ」
とは言えやらない訳にもいかないが。
大きく一回ため息をついた僕は彼女をそっと上から退かすと、立ち上がって掃除用具入れに向かった。
本編で書くのが難しいならこっちで書けばいいじゃない。
というわけで本作品が先の展開を考えず、衝動的に書かれていることの証明と相成ります。
開き直りって大事。