※この作品はR-18です。

Fate/stay night : 2.5i+3.10i+BERSERK = The Future Remember   作:形のない者

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幕間3(18禁)

 俺は――――

 

「すまんイリヤ。俺、イリヤにドキドキしているから一緒に寝るのは無理だ。たぶん大変な事になる」

 

 主に俺が、と。

 そう口から衝いて出た言葉は、あまりにも正直すぎた。

 

「――ど、ドキドキって……」

 

 それから赤面するイリヤ。珍しく頬を赤く染めて俯いて、

 

「な……何を言うかと思えば、ほ、ほんとに何を言ってるのよシロウはぁ!?」

 

「えっ……えぇ!?」

 

 その思わぬイリヤの動揺に、俺も同じく釣られて、たじたじになってしまった。

 

「……ところでお嬢様。バーサーカーの魔力供給の件は、如何するおつもりで?」

 

「な――――セ、セラ、いま、いまのわざとでしょっ!」

 

 ……ん? なんだ。なんか身に覚えのある、いやな単語が聞こえてきた気が……。

 

「実はですね、エミヤ様。今のお嬢様は気丈に振舞っておられますが、その実、大変魔力に乏しく、下手をすれば命の危機さえあるのです」

 

「――なんだって?」

 

 どういう事なのかと、セラというメイドさんに振り返る。

 

「あ、あの、シロウ違うの! 別にこれは何もしなくても大丈夫で――」

 

「馬鹿。セラさんは命の危機があるって言ってたじゃないか! ……で、それを俺に伝えたって事は、俺ならイリヤのために、何かできる事があるって事だよな……?」

 

「その通りです。現に、このお城にいる男性は貴方しかいませんから」

 

「あ、あわわ――――!」

 

 ……? 男性? それの何が重要なのか?

 

「んーと、すまない。もっと判りやすく教えてくれないか? 例えば、なんで命の危機の状態にあるのかだとか、どうすればそれをなんとかできるのだとか……」

 

「それは。いま、イリヤの体には魂が四つあって、それだけでイリヤは大変なのに。バーサーカーのせいで、もっと痛いの。だからイリヤには、魔力が必要なの」

 

 そのリズさんの説明で――――うん。

 つまりこれ、要するにアレだな?

 

(妹との魔力供給――――ではなく、姉との魔力供給。何か背徳的なものを感じるわね……)

 

 別にキャスターの感想とか要らないから!

 ってそうだ。なんで俺は毎回キャスターがすぐ後ろにいるのを忘れてしまうのかっ!?

 

「ちょ、ちょっと待ってください。お、おいイリヤ。別にそれって急な要件じゃないんだろ――――?」

 

 ふと、後ろに振り返ってイリヤの顔を見る。

 

 

 

 ――――それで、俺の理性は打ち砕かれた。

 白い髪で顔を隠し、だけど隠しきれないでいる頬が燃えるように赤くなっていて、イリヤは両手で力強くスカートを握り締めていた。

 それだけで俺は、イリヤが何を想像しているのかが判ってしまって、同じくものすごく恥ずかしくなる――――

 

「――っ。い、イリヤ。その、別に俺はイリヤをそんな眼で見ていないからな?」

 

「じゃあなんでさっきドキドキしてるとか言ったの?」

 

 ――!? 急に冷たい目つきで俺を睨みつけてきたイリヤ。

 あれ? もしかして、すごい怒ってらっしゃる? なんでさ?

 ……う~む。ここで一句。女心は分からぬは、夏の日和と秋の空。

 

「…………おにーちゃん?」

 

 ――――ジーザスあざといッ! あざといよっ!

 天は我を見放した! ヤバイ! このルートを通ったからには絶対に道場に逝けない!

 逝ったら物理的に別の意味で逝っちまうどこぞの虎に逝かされちまう!

 地獄で待ち構えるやつらに地獄送りにされちまう――――!!

 

「ふんす……! ふんすふんす……! し、シロウ? わ、わたしは、別に……良いよ?」

 

 あれ? もしかして鼻息荒くなってますかイリヤさん!?

 

「待て待て待て! 第一それは犯罪だろうが!」

 

「え? 別に犯罪じゃないよ? だってわたし、もうお酒飲める年だもん」

 

「なんでさ!?」

 

 逃げ道なしとな!!

 リズという人はドアの側に立って退路を絶っているし、セラという人はイリヤを抱き上げて、布団の上にそっと置いたりしているし……!

 

「さぁエミヤさま。準備が整いました」

 

「待て、待ってくれセラさん? こういうのは、その、勢いで行ったらあとあと後悔するもんだと相場が決まっておりましてだな……」

 

「なにをおっしゃりますか。血も繋がってないので無問題です。モーマンタイです」

 

「もーまんたいー」

 

「えぇ、リズの言う通りです。……それにメイドからもお願い申し上げます。どうかイリヤお嬢様に魔力の提供を……」

 

「おねがいー」

 

 そ、そんな頭下げられてもだなぁっ!

 

「――ふふふっ。……シロウ、冗談だよ。まったく可愛いんだから」

 

「……え? ……えぇ?」

 

 いや、今のはからかわれたことに対するええ? だっただけで、別に残念だった意味ではもちろんないとも――――

 

「ねぇシロウ。わたしね? ……ほんとは家族で川の字に寝るのが夢だったんだぁ……」

 

 ――――――――。

 ……ったく。それを最初に言えっての。恥ずかしがっていた俺が馬鹿みたいじゃないか。

 

「ほらよ」

 

 ダブルベッドでイリヤの傍らに寝そべる。

 

「えへへ。近いね?」

 

「ばっ――ふ、ふんっ。もうからかわれてやんないぞ」

 

 動けないイリヤの代わりに毛布を掛ける。

 

「ねーシロウー。腕まくらして?」

 

「はいよ」

 

 右腕を差し出して、イリヤの小さな頭がそこにのっかる。

 ……近い。丸くうずくまったイリヤの頭が、だいたい俺の顎らへんに来ている。

 つまり俺の胸に、イリヤの吐息が掛かる形になる。

 

「……おやすみ、シロウ」

 

「あぁ、おやすみ」

 

 するとメイドの二人が電気を消してくれた。

 ……だが、ドアの開く音がしない。いや、まさか。聞き逃しただけだろう。実際に静かだし。誰もいないはずだ。

 ……しかし、ちょっと気になったので、少し顔を上げて部屋を見てみると――――しっかりとセラさんとリズさんが、じっと暗闇の中で目を光らせていた。

 

「っていや、怖いなおい!」

 

「お気になさらず。私たちはきちんと見届けなければなりませんから」

 

 何を!?

 ……それでも一向に去る気を見せないメイドさんたち。

 それを前にして、俺はもう疲れていたのもあり、色々と諦めた。

 

 ……俺の腕の中に、イリヤがいる。

 数日前では考えられない状況だった。

 

「…………」

 

 イリヤの寝息。それが自分の胸に掛かる度に鼓動が早まる。

 ――――そのままの状態が、どれくらい続いただろうか。

 まだ五分? もう十分?

 

「……シロウ。すごいドキドキしてるね」

 

 ふと、起きていたのか、イリヤが小さな声で話しかけてきた。

 それからずいっと身を乗り出して、イリヤは自分の体を俺の体に密着させた。

 それは抱きついてきたと言ったほうがいい。

 横向きの抱っことでも言おうか。コアラみたいに抱きつくさまは、本当に妹のように愛らしかった。

 

「……ねぇ、シロウ」

 

「……なんだ?」

 

「シロウは、わたしのこと、好き?」

 

「そりゃあ――――」

 

 好き、だけど。……それは、そのまま好きと言っても良いのか判らなかった。

 こういうのは一瞬でも迷ってしまうと、なかなか答えられないものだ。

 そうやって俺が迷うさまを見て、イリヤはくすくすと笑っている。

 

「好きなの?」

 

 ここで嫌いなの? と続かないあたり、イリヤは判って訊いている。まったく卑怯だと思うんだが、そういうの……。

 つまりイリヤが訊いている事は、家族として好きなのか……あるいは、女として好きなのかって事だ。

 

「――――あぁ、好きだぞ。俺はイリヤの事が好きだ」

 

「……んっ」

 

 それきりイリヤは黙り込んだ。

 どう受け止めたのかは判らない。判らない以上、俺の勝手な判断で、何かをしてしまうわけにはいかなかった。

 

「……………………」

 

 まるで拷問だ。

 くそっ。どうして俺は、こんな最低な男になってしまったんだ……。

 

「…………っ」

 

 別に俺は、本当にイリヤのことを可愛い妹のように思っていたはずだ。

 そのあとで実は姉だったとか、そういうのは関係ない。

 大事なのは家族とか以前に、俺がイリヤをどう思っているかだ。桜だってそう。傍から見たら、それこそ桜は赤の他人だ。

 それでもずっと俺の家に通ってご飯を作ってくれて朝晩を共にする……本当に家族同然の存在なんだ。

 

 それと同じで、イリヤだってキリツグとの関係を無視したって、俺は、別に……。

 

「――シロウ。我慢しなくても良いよ。わたしは、どっちでも良いから――――」

 

「――――っ!」

 

 

 

 ……その言葉で、俺は獣に成り下がった。

 ぎゅっと、その小さな体を抱きしめる。

 

「ぁ……シロウ――」

 

「ごめん。イリヤ――」

 

 そのまま彼女を下にして、俺はイリヤに覆いかぶさるように位置を入れ替えた。

 

 …………。

 暗くても判る。今のイリヤは顔が真っ赤っかだ。

 さらに息も荒くなっていて、呼吸するときに胸が上下するのが――――なんというか、すごく艶かしく感じられた。

 

 

 

 

 

              ――――(third person)――――

 

 

 

 

 

 暗闇の寝室。

 天蓋付きのベッドの上で、体を重ねる義兄と義妹。

 部屋の隅にはメイドのセラとリズが佇立しており、事の成り行きを見守っている。

 

「ぁ……シロウ――」

 

 暖かい毛布の中で、義姉弟が身を寄せ合う。

 

「ごめん。イリヤ。……どうやら俺、イリヤのことが好きみたいだ」

 

 それが今、暑い吐息で抱き合う男女となった。

 

「うん……」

 

 頷いたイリヤの胸元に、士郎の指先が這う。

 あるかないかの谷間。そこに親指と人差し指が触れたのか、触れてないのか。

 イリヤは目をギュッとつむり、思わず息を止める。

 

 紐解かれる若紫のリボン。

 寝たままの状態で、士郎の手によって脱がされる紫のブラウス。

 

 その下にはイリヤの白い下着姿があり、幼い少女の鎖骨があらわになる。

 さらに下ろされる白いスカート。垣間見えた白紫の下着。

 

 士郎によって就寝時の寝間着姿にされたイリヤは、赤らめる頬でつと呟く。

 

「ぁ、シロウ……その前に、起こして?」

 

 両手を広げ、イリヤは抱っこの合図を出す。

 持ち上げられる小さな体。

 枕の上に落ち着いたイリヤは、動けない身であることから、さらなる脱衣を待つ。

 

 揺れる銀の髪。ロイヤルな白い下着の肩紐は緩く、既に片方の肩紐はほどけている。

 幼い体。色好い肌。頬を染める色は強く、視線は彷徨い、焦点を定まらせない。

 

 恥じらうイリヤの肩に手を伸ばす士郎。

 両肩の紐が降りて行き、それに連れてイリヤの胸元がさらけ出される。

 

「っ……は、恥ずかしいよ……シロウ……」

 

 慙死を極まらせる羞恥を受けて、イリヤは動揺するあまり、その声色と口調を幼い頃に戻してしまう。

 それが引き金になったのか。士郎は一気に肩紐を下ろし、イリヤの上半身を裸にさせた。

 

 次に士郎は、細いくびれより下に手を這わせ、白紫の下着を脱がそうとする。

 同時に、イリヤの体を引きずるように下ろして、再度仰向けにするよう寝かせる。

 最後にイリヤの生脚から下着を脱がして、士郎はうまいこと脱衣と仰臥位を両立させた。

 

 シーツの上に銀の髪を散乱させ、裸のまま仰向けとなったイリヤ。

 両手を顔の横に置き、何もできないまま士郎を見上げる。

 一方、士郎は情欲そそる妹の裸を見て、やおら己の衣服を脱ぎ出した。

 

 イリヤの上に、士郎が覆いかぶさる。

 最初はほのかな口付けを交わして、徐々に士郎は体重を預けていく。

 重みに苦しむイリヤ。高まる鼓動に吐息を漏らし、その息遣いは大きなものへと変わっていく。

 

 鼓動の激しさが胸をはさんで推し量られる。互いの興奮は同じなのだと、少年少女は互いに抱き合う。

 何度も繰り返される愛撫と接吻。体を求めることはなく、二人はただ、共に在れることを優先していた。

 

 それが数分続き、これからも続くと思われたところで、違う行動に出たのはイリヤだった。

 士郎と唇を重ねたとき、いたずら心で舌を入れる。

 すると士郎は、それを倍で返すように、イリヤの舌を巻きとっていく。

 

「んっ……」

 

 それはイリヤが出した、初めての喘ぎ声。

 エスカレートしていくフレンチキス。

 情熱的な舌入れは、やがて別の口の声を出す。

 

「ぁ……」

 

 不意に、イリヤは股を閉じようとする。

 しかし、イリヤの股には士郎の片脚が挟まっており、完全に閉じることができない。

 

 それは偶然なのか。否、彼は狙ってやっていた。

 愛撫と接吻を繰り返しながら、士郎は準備をしていたのだ。

 

「どうしたんだ、イリヤ?」

 

 士郎は身を離すと同時に、イリヤの股下に膝をこすらせるようにして起き上がる。

 

「ふぃっ――――!?」

 

 唐突に感じられた花瓶の快感。

 それに目を見開くイリヤは、すぐにそれが士郎の仕業だと気づいたのか、頬を膨らませる。

 

「も、もー……シロウの、いじわるっ!」

 

「ごめん。もうやらないよ」

 

「え…………や、やっぱり、たまには、していいよ?」

 

「そうか。なら遠慮なく」

 

「あ……」

 

 イリヤの大腿に這わされた両手。

 開脚を促した士郎の前に、濡れた花が顔を見せる。

 

 そこに、既に長剣と化していた士郎の武器が、力強く挿入された。

 

「っ……ぉ、おおきい、よ……」

 

「これでも普通だぞ? まぁ、イリヤはちっちゃいからな……」

 

 ゆっくりと、やさしく、花の周囲をなぞるように、先端をねじ込んでいく。

 

「は、はぁ……ん……は、はんっ……ぃ……いたぃ、よ……」

 

 それに連れてイリヤの腰が浮いていき、パクパクと開閉する口から可愛らしい喘ぎ声が上がる。

 

「……っ」

 

「……シロウ?」

 

 だが、そこで士郎の動きが鈍った。

 次第にぎこちなくなる体動。

 体が硬直でもしているのか、士郎は苦しそうに身揺らしをやめる。

 

「シロウ? 大丈夫?」

 

「あ、あぁ……大丈夫だと……思、う……」

 

 そう言った途端、士郎は全身の力を失って、イリヤの体に倒れこんだ。

 

「し、シロウ……!?」

 

 慌ててイリヤが抱き支えるも、逆に士郎の重みに押しつぶされそうになる。

 その時、今まで部屋の片隅で様子を見守っていた、二人のメイドが動いた。

 

「……どうやら見たところ、魔術回路の励起状態の問題で、一時的に全身が麻痺を起こしているようですね。両腕は少しだけ動かせるようですが、全身が脱力している。おそらく相当な疲労が溜まっていたのでしょう」

 

「どうする、の? 魔力、供給」

 

「そうですね……今のイリヤお嬢様は全身を動かせない状態ですし、エミヤ様も全身麻痺。これでは魔力供給ができません」

 

「それ、じゃあ、手伝う?」

 

「そうするしかありませんね。リーゼリット。貴方はイリヤお嬢様を。私はエミヤ様を担当します」

 

「わかった。私のほうが、イリヤと同調できる。それじゃあ、脱ごうか」

 

 帽子を取り、下着姿となって、ベッドに上がるメイドがふたり。

 かたやお淑やかな身なりで、束ねた総髪を下ろすメイド、セラ。

 かたや豊満な身なりで、髪にウェーブを持たせたメイド、リズ。

 

 そしてセラが士郎を、リズがイリヤを抱き起こして、四人は情事を再開する。

 

「えっと……あの。これは、どういう……?」

 

「エミヤ様が不甲斐ないばっかりに、私たちが手伝うことになったのです。ほら、早くイリヤお嬢様の上に……」

 

 座しているリズの胸元を枕にして、イリヤは仰向けになっている。

 そこでセラに背中を押された士郎は、対面するイリヤと体を重ねて、再度その中に剣を挿入する。

 しかし前倒しになる体が勢い余って、士郎はリズの谷間に顔を突っ込ませてしまった。

 

「ふがっ!?」

 

「うわぉ」

 

「ちょっと、貴方!」

 

 即座にセラによって持ち上げられる士郎の体。

 それで花の中から剣が引き抜かれてしまい、イリヤは再三の中断に、やや不機嫌となる。

 

「ち、ちょ……いま、軽く、窒息死しそうになったぞ?」

 

「はぁ……ままならないものね。もっと熱いアプローチを期待していたんだけど」

 

 そこでセラは、ハッと息を呑んだ。

 ――――まずい。ここでふたりが萎えてしまえば、魔力供給が叶わなくなる。

 

 それに、このような介護じみた真似をしていては、イリヤお嬢様のご要望を叶えられない。

 ならばどうするか。無論、剣は突き立てたままで、お嬢様をもう一度その気にさせるしかない。

 そうするための具体的な策は、一見それは無意味なものに見えるが、とても過激で、如何にも斬新な……。

 

 ――――キュピーン、と。セラの片目が閃く。

 

「分かりました。エミヤ様。イリヤお嬢様。ここは私にお任せを。いい考えがあります」

 

『……?』

 

 セラ以外の三人が首をかしげる。

 一体セラは何をするつもりなのか。それを彼女は、簡潔に説明する。

 

「結論から申しますと、イリヤお嬢様とリーゼリットの痛覚を同調・同期させます。そしてエミヤ様には、私とともに……その、はい。リーゼリットと夜の営みをしてもらいます」

 

「おう。私?」

 

「えぇ。ですから、リーゼリットとイリヤお嬢様は並んで横になってください」

 

 そう言われて、イリヤとリズはふたり並んで仰向けになる。

 かたや士郎はリズの前で膝立ちとなり、セラによって背後から両脇をがっしりと掴まれていた。

 

 そして、イリヤとリズの同調が開始される。

 するとイリヤの全身が魔術回路の光を帯びて、リズと手をつなぐことにより、ふたりの下腹部に令呪の紋様のような痕が生成された。

 

「では、エミヤ様。リーゼリットを」

 

「い、いや……ちょっと待ってくれ。魔力供給の件って冗談じゃなかったのか……? それに、なんだかトントン拍子で話が進んでいるが、リズさ……リーゼリットさんの意思はどうなるんだ?」

 

「私? 私は、イリヤがいいのなら、それで、いい」

 

「そうね。なんだかセラの考えも面白そうだし、私は別に構わないわ。……それに、お兄ちゃんに犯されるリズの顔を見てみたいのもあるし?」

 

 途端、イリヤは小悪魔フェイスを作り、リズの腕に抱きつく。

 

「な、なんだか奇妙な展開だな……」

 

 何か背徳的なものを感じるのか、士郎は腰を引かせる。

 だが、その臆病さを許さないセラが、引いた士郎の腰を叩き、無理やり行為を促した。

 

「ほら、エミヤ様!」

 

「うわっ!?」

 

 ――ドン、と背中を押された士郎は、再度その豊満な肉体美に、己の顔を溺れさせる。

 直後、イリヤは自身の胸に何かの感触が当たったのか、興味深そうに自分の胸を見下ろしていた。

 

 リズの上にかぶさる士郎。士郎の背中に胸を付け、その体を持ち上げるセラ。

 そこで、顔の近い士郎とリズの目があった。

 

「私に惚れるなよ、べいびー」

 

「――えっ? あ、いや……」

 

 虚ろな瞳。端正な顔立ち。

 無垢なる乙女の塊であるリズと顔を近くさせて、士郎の頬が熱くなる。

 

 熱を取り戻した少年の肉体。

 最初に彼がしたことは、目の前の乙女の唇を奪うことだった。

 

「ひぁ……っ!」

 

 傍らにいるイリヤが喘ぐ。

 彼女は何もされていないが、口を半開きにせざるを得ない。

 

「ふゅ……っ!」

 

 その口元が僅かに歪む。

 鮮やかな色をする小さな舌が、何かに巻き取られるように口内を廻る。

 

「ふにゅ……っ!」

 

 盛り上がった乳房をまさぐる士郎。

 直後、イリヤは中指と薬指で、己の乳輪の外回りを守る。

 

 ――垂れていく虚ろな目元。気づけば両腕は首に周り、無垢なる乙女は追求を覚える。

 されど少年の体は後ろに引かれる。

 背後に居る女性から、接吻も愛撫も不要だと、本番に移れと強制される。

 

 ――伸ばした両腕。それを少年に取ってもらえた乙女は、傍らにいる少女のために苦痛を買う。

 

『あ――――っ!』

 

 少女たちの声が重なる。

 突き出されるは一本の剣。

 喘ぎ出されるは二つの声。

 

 乱れる髪に、揺れる胸。乙女の肉体は充実の快楽に跳ね上がる。

 対する少女は蠕動する。耐え切れない虚無の快楽に、その身をくねらせ、うごめかせる。

 

「は、は、はっ、はんっ、はんっぅ!? ……し、シロ、ウ……さ、さびしい、よ……っ」

 

 傍らで打ち合う男女の踊り。

 それに合わせて少女は独り、陸に打ち上げられた魚のように踊り狂う。

 やがて銀髪の少女は、しゃくり上げるようにして起き上がり、少年のもとに全身を震わせながら這い寄っていく。

 

 手指をシーツに這わせれば、中指以外が跳ね上がる。

 膝をシーツに滑らせれば、股下の連撃に腰が曲がる。

 

 それでも少女は健気に進み、少年の片腕に辿り着く。

 されど少年は、乙女の体を犯すことのみに集中する。

 

 言い切れない哀愁を感じた少女は、その耳たぶを舐め始めた。

 

「あむっ……ふむっ……シ、ロウ……こっちを、見て……?」

 

 猛り狂う少年の肉体。

 対する少女は、乙女の腹を跨ぎ、少年の前に躍り出た。

 

 少年の体は、乙女と正常位にある。

 されど少年の前には、少女の淫るる顔がある。

 

「イリヤ……っ!」

 

 士郎の背中に抱きつき、その体を固定させるセラ。その両腕は士郎の脇を通り、男らしい胸元に回っている。

 士郎の前身に抱きつき、その首に手を回すイリヤ。その股下はリズの腹を跨いでおり、今にも絶頂を迎える。

 士郎に両腕を掴まれて、その剣を受け入れるリズ。その虚ろな瞳は輝いており、腰は大きく仰け反っている。

 

「ぁ――――はぅうんんっ――――!?」

 

 そして少年の白波立つ精液の奔流が、リズの中に解き放たれた。

 その感触のみを体感するイリヤは、溺死不可避の悦楽に昇天する。

 

 直後、イリヤとリズの淫紋が輝き出す。

 おそらく魔力へと還元された精液が、全てイリヤの中に流れ込んだのだ。

 

「――――――――」

 

 息を整えるイリヤ。

 次いで銀髪の少女は、ゆっくりと桜色の瞳を見開き――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――もういっかいっ。シロウ?」

 

 あざとく“おねがい”をした。

 

 

 

   /了

 

 

 




 ジーザスあざとい! あざといよォ! イリヤァアアアアアアアアアアア!



 ――――ちなみに拙者のカルデアにおける秘蔵のサポート編成Ⅲ「サポート名:~ここが楽園か~」は、アナ(忠犬待ったなし)、セイバー・リリィ(ピュアリー・ブルーム)、エウリュアレ(英霊正装:エウリュアレ)、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィまたは清姫〔ランサー〕またはワルキューレ〔オルトリンデ〕(サマー・リトル)、マリー・アントワネット〔ライダー〕またはアン・ボニー&メアリー・リード(プリズマコスモス)、マリー・アントワネット〔キャスター〕(蒼玉の魔法少女)、ステンノまたはカーマ(ウィッチズ・キッチンまたは夏の閻魔亭)、清姫(恋談火焔行)、シトナイまたはアビゲイル・ウィリアムズ(緑の破音)です。

 そして拙者には、一度の夜で絆マックスの彼女たちのマイルームを全て回り、全員の相手をしなければならんのです。
 それがマスターの仕事なのです。マシュとカルデアスタッフの目が痛くても気にしないのです。

 ……流石に後半は冗談です。

 実は拙者、アステリオスと親友みたいにバカができればそれだけで幸せなんです。


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