シウネス・モルドールがアーチャーを召喚してから一夜が明け、また夜の帳が訪れた。
聖杯戦争が開催されて、今や二日目といったところ。
そろそろ動いたほうが良いかと、シウネスは護身用のフィラデルフィア・デリンジャーを一丁と、ある程度の抗魔力を持つ魔術礼装のローブを着込み、いざアーチャーと共に洋館から出かけようとしていた。
それを見送るサリアの顔は、夫を心配するあまり暗い影が差していた。
「ねぇシウネス? 別にあなたまで一緒に行かなくてもいいじゃない。アーチャーには単独行動のスキルがあるのだし……アーチャーだって、そう思うわよね?」
「えぇ。私もそのように思いまする。マスターが自ら戦場に出向く必要はないかと思われますが……」
妻とアーチャーの静止を受けたシウネスは、しかし「それじゃあダメなんだ」と一蹴する。
「たしかにアーチャーと視覚を共有でもすれば、それで偵察自体は済むだろう。だけどこれは殺し合いだ。いつまでも家に閉じ篭っていては敵の襲撃を受ける。その時、真っ先に危険に晒されるのはサリアだ。君は僕と比べるのが烏滸がましいくらいのレベルで魔力の保有量が潤沢だ。そういう意味でも、僕が囮役を買って出る必要がある。これは勝利のために必要なリスクなんだ」
理屈を捏ねて説明するシウネスだが、それはつまり自分の妻サリアを心配しての作戦だと気づいて、アーチャーは「あらま」と口元を覆う。
一方のサリアも頬を赤らめてはいたが、しかしそれでは本末転倒だと張り合う。
「で、でも……それじゃあ私が此処に来た意味がないじゃない! 私はあなたに、自分がかっこよく魔術戦で勝利する姿を見てほしかったから……」
その台詞の続きを待たずに、シウネスは首を横に振る。
「なぁサリア。よく考えてくれ。これは聖杯戦争なんだ。超常の存在であるサーヴァントがぶつかり合う規格外の戦争。下手をすれば君の命が危ういこの状況で、僕がただ指をくわえて観戦するだけで喜ぶと本気で思っているのかい? 僕はアーチャーを召喚した時、聖杯戦争においてマスター殺しが定石だと云われる理由をすぐに理解したよ。
……ハッキリ言うけど、君のような淑女が戦場に出て、生き残れるわけがない。だから慎重になるんだ。分かったね?」
この時のシウネスは、新婚してから初めて、妻に対してきつく言いつけたかもしれない。
その気迫に押されて、サリアは渋々と頷いた。どうやら彼女も自分の思っていた魔術闘争とは違うのだということに気づいて、遅まきに怖気づいているようだった。
しかし、だからこそサリアは、シウネスにも危ない目に遭ってほしくないと思っていた訳なのだが。
「それじゃあ行くぞ、アーチャー」
「承知」
山の麓、森の奥深くに建てられた洋館から外に出る。
シウネスは霊体化しているアーチャーを引き連れて、まずは白銀に覆われた森の中に入った。
すると、ふいにシウネスの脳内にアーチャーの念話が届いてくる。
(……マスターは、妻思いの夫なのですね?)
「え、いきなりなんだよ?」
(いえ。ただ、マスターとサリア様の掛け合いを聞いていたら、とても和やかな気持ちになりましたもので。お互いにお互いを大事になされており、マスターは本当に奥様を大事になされているのだなと、改めて実感した次第でございまして)
「はぁ……? なら、そういう君はどうなんだい。――――巴御前」
周囲に盗聴用の使い魔や、魔術師・サーヴァントの気配がないことを確認したシウネスは、アーチャーの真名で問いかける。
(マスターは、私と義仲様の逸話をご存知なのですね? えぇ、それはもう……しかし、私は義仲様にこの身を捧げた者ではありますが、今は貴方にお仕えするサーヴァントにございますので。どうかご安心を。この身はマスターを第一に、次に奥様を守護するため、気炎万丈と奮闘いたしますので!)
「あぁ、そういうことなら、よろしく頼むよ。アーチャー」
霊体化しているため顔は見えないが、アーチャーに笑顔で言われたことを察したのか。
シウネスもまた、アーチャーが浮遊している虚空に向けて笑みを返した。
「――――マスター」
その時、今まで柔らかな声色で話していたアーチャーが突然、研ぎ澄ました声色を以て実体化した。
「……敵か?」
「えぇ。この霊基は、おそらく三騎士のもの。それも此度の聖杯戦争では、セイバーは不在であるため、必然――――っ!」
刹那、アーチャーはシウネスの体を片手で突き飛ばし、
「マスター、お下がりを!」
凄まじい速度で前方から駆けてきた槍の穂先を、咄嗟の抜刀で弾き返した。
「いてっ……!」
あまりのアーチャーの膂力に吹き飛ばされたシウネスは、尻餅を搗いて雪の地面を何度も転がる。
しかし、そのおかげで交戦エリアから離脱できたシウネスは、すぐに立ち上がってアーチャーの眼前に立つ槍使いを見据えた。
「アーチャーのサーヴァントとお見受けした。いざ、僕に殺されてくれ」
「上等! いざ、推して参る!」
たたらを踏む弓兵と槍兵。その身が忽然と掻き消える。
刹那、目にも止まらぬ疾さで突き出される槍の突き。
それを弾くは赤い日本刀。
弓兵が弓矢を用いず刀剣で戦うとは何事か。そうランサーは驚きつつも、女武者のアーチャーが作る一瞬の隙。その誘い手には乗らず、一切の邪念を払い、堅実に首を狙っていく。
その戦闘を見ているシウネスは、やはりと息を呑む。
もはやサーヴァントによる戦いは人の身で届く戦闘ではなく、尋常の埒外にある超常の決戦と言えることに。
「これが西洋の槍術! なんと無骨で無駄がなく真っ直ぐな!」
「その控えめな曲刀もよく折れない。使い方が巧いのか? 東洋の剣士とは、どうも技巧において侮るは次の敗北に繋がるらしい」
怒涛の槍撃を浴びるアーチャーは、なお立ち位置を変えず真正面から受け流す。
やがて攻勢に転じようと、アーチャーは槍の薙ぎ払いを身を屈ませるだけで躱して、背中に背負う薙刀を大振りで地面に打ち込んだ。
「ハァアア――――ッ!!」
「なにっ!?」
猛火に覆われし薙刀の刀身。まさに炎熱の一刀が積雪の地面に叩き込まれる。
その温度により雪が解けて白煙が立ち昇る。これにてアーチャーは攻守逆転だと、退いたランサーを追い立てに掛かる。即座に薙刀を放るように霊体化させて、次に炎の弓と二本の矢を番えて速射。
対するランサーは迎撃が間に合わないと悟ったのか、己の敗北を受け入れるように
――――爆風によりざわめく木々。白い霧が森一帯に広がり、一時的に視界を悪くする。
やがて雪解けの霧が晴れると、そこには傷を負っているだろうランサーが――――
「な、なに……!?」
……そこには、仁王立ちのまま傷一つ付いていないランサーが立ち尽くしていた。
「僕の体は無敵の
「――ッ!」
無傷であることを誇り、反撃にでないランサーに対し、アーチャーは容赦なく爆炎の矢を立て続けに撃ち込む。
一度目の爆発で周囲の木々の葉が散り舞い、二度目の爆発で木々が軋み、三度目の爆発でランサーの周囲が更地と化す。
その怒涛の攻撃は、アーチャーの怪力スキルを使用したAランク級の強弓射撃。
されどランサーは――――
「無敵だと言っている」
爆発により掘り返された地面。しかしランサーの立っている足元の土だけは、爆発の影響を微塵も受けていなかった。
「ど、どうして……」
焦げの汚れさえなく、泰然とその場で仁王立つランサーを見て、アーチャーは思う。
あの無敵と称される防御は、一体どうやって突破すれば良いのかと……。
刹那、アーチャーの眉に焦りが生じる。
その間隙を突いて、ランサーは滝を登るかのような跳躍と疾走を同時にこなし、アーチャーに肉薄する。
「グッ!」
得物を薙刀に持ち替えたアーチャーは、今度は力勝負をするつもりでランサーと穂先を交差し合う。
そうして互いに力の限りの一撃を見舞い合うこと数合。
鍔迫り合いに移行した女武者と槍兵は、それきり膠着状態となる。
「女だてらに勇ましく強い。しかも炎を操るとは、もしやあなたは東洋の魔女でもあるのか?」
「――っ!」
ランサーの槍を押し返したアーチャーは、後退しながら弓を手に取り矢を放つ。
それを槍の旋回でいなしたランサーは、炎の矢を捌ききった。
「マスター」
シウネスの近くまで後退したアーチャーは、ふいに問いかける。
「あぁ。お前の攻撃が全く効いていない。おそらくランサーは概念系の防御宝具を持っているんだろう。だが、それがどのようなものなのか……せめて奴の出身地さえ分かれば、いくらか絞り込めるんだが……」
そこでシウネスは、まずランサーの出で立ちから推理することにした。
金髪で白い肌。槍の使い手で無敵の能力を持つ。
そして、英霊は自身の宝具を誇りとすることから、ランサーの無敵の身体は宝具であることが分かる。
さらにランサーは、戦闘中にこうも言っていた。――この無敵の身体は、因果逆転の槍すら弾く……と。
「待てよ、因果逆転の槍? まさか……」
思い当たる節があるのか、シウネスはランサーの真名に当たりを付ける。
「よし、アーチャー。奴の真名が分かった気がする。ここは撤退しよう。無用な戦闘をする必要はない。敵同士での潰し合いを促すためだ」
「マスターがそうおっしゃられるのであれば承知しました。では、先にお下がりを。私は殿を努めますので」
頷くシウネスは、アーチャーに背中を見せて走り出す。
次の瞬間、ランサーは地面を穿つ勢いで踵を蹴り上げ、アーチャーに突貫した。
激しい金属音が鳴り響き、二騎の豪傑が鍔迫り合う。
「頼んだぞ、アーチャー!」
雪原の森をひた走るシウネスは、洋館とは反対方向へ走っていく。敵に拠点の位置を知られるわけには行かないからだ。
また、ランサーの近くにマスターがいなかった点からして、おそらく敵マスターは使い魔を放って戦況を俯瞰しているはず。ならば撤退した自分を追ってくるのは当たり前と考えたシウネスは、周囲を警戒しながら木陰に飛び込んだ。
息せき切るシウネスは、高まる緊張と共に愚痴を吐く。
「くそっ! 僕は学者なんだぞ……魔術戦なんて一度もやったことがない! 今回のために用意した護身用の拳銃と、魔力感知を狂わせる煙玉で精一杯だ!」
魔力感知を狂わせる煙玉。それは知覚を魔力に依存している使い魔に対して効果のある使い切りのアイテム。
そこでシウネスは迷う。本当に敵マスターの使い魔が追跡しているかどうか分からないのに、ここでこのアイテムを使ってもいいのかと。
「あぁもう! それでも保険は掛けておくに越したことはない!」
そう言ってシウネスは、布に巻かれた球体を懐から取り出し、思いっきりほかの木に投げつけた。
パリンとガラスの割れる音がして、球体の中に閉じ込められていた緑色の粉塵が周囲一帯に散布される。また、球体には風の術式を編み込んでいたのか、緑の粉は風に乗って半径数十メートルまで広がっていく。
この緑色の粉末は、科学的にジャミンググレネードと説明できるアイテム。魔術回路に影響を及ぼす緑煙を辺り一帯に漂わせて、魔術師による魔力探査の妨害、または魔力による透視に頼る使い魔の視野を奪う役割を果たす。ただしサーモグラフィーなどは誤魔化せない。
だが、必然的に使用者であるシウネス自身も、周囲に漂う魔力を感知できなくなるリスクも存在する。
「よし、これで使い魔は撒けたはずだ」
木陰から顔を出したシウネスは、辺り一帯を見回したあと、勇気を出して走り出す。
――ザッザ
――ザッザッ
――ザッザ
ふと、何かが雪の上を駆ける足音が聞こえた。それもかなり軽い。野生の走獣の足音だろうか。
首をかしげるシウネスは、音のした方向に目を向ける。
「――――なに!?」
そこで彼は、魔力感知を妨害する緑色の粉塵に紛れて、木々の合間を縫うように自分を追尾し、こちらを炯々と睨みつけてくるグレイハウンドの群れを目撃した。
「こんな時に野犬だと! くそっ! 火があれば追い払えるのに、粉塵爆発の恐れがある今じゃそれもできない!」
焦るあまり、シウネスは走るペースを乱す。
だが、この時の彼は、まだ気づいていなかった。それも仕方のないこと。今の彼は魔力感知を遮られている。故に、
「――――ねぇ君。私の息子の真名が分かったんだって?」
「――え?」
突然、若い男性の声が森の中に響いた。
しかしシウネスの周囲には誰もいない。何かいるとしたら、それは背後から追いかけてくる野犬の群れだけだ。
気味悪く感じながら走る速度を引き上げるシウネスは、まさかまさかと先頭を走るグレイハウンドに目を向ける。
「ねぇ――――質問に答えてよ」
「い……犬が、喋った――――だとぉっ!?」
シウネスと併走するまでに追いついたグレイハウンドの群れ。しかし、なぜか襲う素振りはなく、口振り通りに対話を望んでいる様子だった。
「なぁなぁ、どうなんだい?」
「お、お前は、誰なんだ!?」
「え、私かい? そうだねぇ。真名は教えられないから、何か偽名を考えたいけど……あぁ、そうだ! そういえば良いクラス名があるじゃないか! これは聖杯戦争なんだから、もし私がこの戦いに召喚されたら、絶対にキャスターになるはず! ――だから君、私のことは、ぜひキャスターと呼んでくれたまえ!」
「き、キャスターだって!?」
この聖杯戦争にキャスターは存在しないはず。まさか聖杯を鋳造したグラロッソ・ヒートンが嘘をついていたとは思えない。なぜならシウネスとサリアは聖杯戦争が始まる前、たしかに彼が鋳造した聖杯を見せてもらい、霊基盤に五つの枠しかないことを確かめていた。それゆえ不正はありえない。
「な、ならば、お前はどうやって召喚されたってんだ!」
「え……? いやだから、それは私がもし召喚されたらの話ね? だって私は今、英霊の座にいるからさぁ」
「――――英霊の、座に……?」
その言葉の意味を理解した時、シウネスの全身に戦慄が走る。
「そうとも。私はランサーの育ての親でね。息子が聖杯戦争に召喚されたと知って心配になったんだ。だからこうやって彼の戦いの助力をしているわけ。今風に言うと支援呪術ってやつかな? 一応、息子の保有スキルにも追加されてるしね」
淡々と、英霊の座という場所から語りかけていることを打ち明けたキャスター。
その話を信じられないと言いたげに、シウネスは愕然と言葉を失う。
だが、そんなことができる過去の魔術師は、世界中でも限られている。故にシウネスは、確信を以て呟いた。
「莫迦な――――だが、かの花の魔術師に次ぐ、
「お! なんだ、やっぱり君、息子の真名が分かっていたんだね? さすればおのずと私の真名も分かるはずだ。うんうん。……というか、私がヒントを出しすぎちゃったから、推理が確信に変わっちゃったのかな?」
あははと笑うグレイハウンド、もといキャスター。
その呑気ぶりに呆れるシウネスは、苛立ちを交えて問いかける。
「ちくしょう……なら一体どこまで、僕を追いかけるつもりなんだ?」
「ん? いや、なんか暇だったからさ。別にここで君を殺すつもりはないとも言うし、あるとも言う。まぁ、息子に聖杯を手に入れさせることを優先するなら、問答無用で殺した方がいいんだけどね? でも大局を考えると、まだ早いというか……いやでも、あのアーチャーもかなりの強者だし……たぶんこの戦いが佳境に移れば、きっとアーチャーとのぶつかり合いは避けられないかな……?
――――だったら、
刹那、今までの飄々とした態度から一変、猟犬の双眸は殺意を明確に発露してシウネスを射抜く。
その殺気に当てられてしまったシウネスは、蹴躓いて転んでしまう。
「しまっ――っ!」
即座に一匹目のグレイハウンドが、シウネスの右腕に噛み付いてくる。次に二匹目が左脚に噛み付き、三匹目が首を噛み千切ろうと飛びかかる。
「くそっ! 離れろ!」
脚に噛み付く猟犬を蹴り上げたシウネスは、何度も空いた腕で猟犬を殴りつける。
対する猟犬たちは男の抵抗を物ともせず、いたぶるように流血を促していく。
「クソッ、クソッ!」
既に魔術礼装のローブはズタボロ。低級の魔力装甲も、グレイハウンドの神秘の篭められた牙で引き裂かれた。
やがてシウネスは、ただ首を守ってうずくまることしかできなくなる。
――――そこに、気迫を持った声色で叫ぶ女武者が、地を駆けて現れた。
「マスターァア!」
一歩で大地を踏み抜き、二歩目でありえない距離を縮めてきたアーチャーが、薙刀の払いでグレイハウンドの群れを即座に蹴散らす。
「や~い女の子に助けられてる~!」
最後に陽気な捨て台詞を吐いたキャスターは、消えるように猟犬を引き連れて森の奥に去っていく。
一方、アーチャーが切り捨てた猟犬の死体は、既に何の変哲もない潅木に成り代わっていた。
「大丈夫ですか、マスター!」
「あ、あぁ……情けないところを見せたな……」
アーチャーに肩を貸されて立ち上がったシウネスは、もう満身創痍といった感じで全身血まみれになっている。
「はぁ、あの魔術師。伝承通り性格が悪い……まぁ、家族思いなのは良いところなんだけど……」
「はい? ほかに魔術師がいたのですか?」
「あぁ。とんでもない魔術を使える奴がいたのさ。それと合わせて、ランサーの真名はおいおい伝える。だからまずは、
よろめくシウネスは、一人で立てると言いたいのかアーチャーの体を押し返し、己の足で立って雪の上を歩いていく。
その後ろ姿を心配そうに見つめるアーチャーは、悔しそうに握りこぶしを作っていた。どうやら彼女は、守ると誓ったマスターに怪我を負わせてしまったことを悔やんでいる様子だった。
「……あぁ、それと、アーチャー……」
ふと、唐突にシウネスは振り返り、唇を噛み締めていた女武者に一言残す。
「助かったよ。ありがとう」
「――!」
そんな、当然と言えるマスターの感謝の言葉で多少は救われたのか。アーチャーは笑みをこぼして、その姿をかき消した。
それから洋館に戻ったシウネスは、開口一番と言えるサリアの悲鳴を浴びて、傷の手当てを受けることになる。
また、シウネスはこれからの戦いに向けて、対魔術師用の礼装を急遽用意することを目標とした。
――――しかして、次の戦いは、次の夜更け。
亜種聖杯戦争の緒戦はランサーと相成り、今日のところは引き分けに終わったのだった。
/了