( *・ω・)ノ
レミリアお嬢様のいる食堂へと向かうとお嬢様は妖夢が作った和食を堪能されていた。
今日はご飯に焼き鮭、味噌汁らしい。
「咲夜!?」
レミリアお嬢様は食事を堪能するのも忘れて、ガタンと立ち上がると私が背負う咲夜さんに駆け寄った。
「どうしたの!?もしかして、また倒れたの!?」
「違います。まずは落ち着いて聞いて下さい」
鈴仙がレミリアお嬢様をなだめている間に私は咲夜さんを手頃な椅子に座らせる。
は~。重かった。
人間をおぶるのってこんなに体力使うっけ?
そんな事を思っている間に鈴仙さんが先程の出来事をレミリアお嬢様に説明する。
それを聞いてレミリアお嬢様は顔を険しくしてから目を伏せると沈痛な面持ちで鈴仙さんに呟く。
「……そう。そんな事があったの。悪かったわね、うちのメイドが粗相を掛けてしまって」
「それでですが、咲夜さんをまた隔離施設に送ろうと思うのですが、許可を頂けませんか?」
「……仕方ないのね?」
そう言ってレミリアお嬢様がギュッと手を握る。
「待って下さい、鈴仙さん。私との話では咲夜さんを紅魔館にーー」
「さっき、その咲夜さんに襲われたのを忘れたんですか?」
「忘れた訳じゃありませんが……」
「なら、黙っていて下さい」
「でも、咲夜さんの事だから、強制的に入ったりすれば、抵抗するでしょう?」
「ええ。だから、隔離施設へーー」
「隔離施設へ送らなくても咲夜さんは大人しくなりますよ。そうですよね、お嬢様?」
私の言葉に何が言いたいのかレミリアお嬢様には伝わってないらしい。
ならば、率直に言おう。
「隔離施設なんかに送らなくても、お嬢様が命令すれば、咲夜さんも従う筈です。
咲夜さんは簡単に紅魔館から切り放して良い存在ではないでしょう?」
私のその言葉にレミリアお嬢様がハッとする。
「……そう、ね。咲夜はこの紅魔館になくてはならない存在だもの」
「レミリアさん?」
「申し訳ないけど、咲夜を隔離施設に入れるかは待って頂戴、鈴仙。私が薬をキチンと飲むように言い聞かせるわ。
それで駄目なら紅魔館のメイド長失格ですもの。そちらの好きにすると良いわ」
その言葉に鈴仙さんはしばし黙るとレミリアお嬢様に呟く。
「……医師の助手として忠告はしましたからね?」
「ええ。解っているわ」
その言葉にレミリアお嬢様が頷くと鈴仙さんは咲夜さんの背後に回り込み、ガツッと何かをする。
それは昔のドラマなんかで見た事のある気を失った人に喝を入れて、意識を回復させるアレに似ている。
さしずめ、アレの椅子に座った版か……。
「……うっ」
咲夜さんはゆっくりと顔を上げると周囲を見る。
「……私は負けたのですね?」
「ええ。そうですね」
鈴仙さんのその言葉に咲夜さんは項垂れる。
「……咲夜」
レミリアお嬢様の言葉に咲夜さんがビクッと肩を震わせ、上目使いでレミリアお嬢様を見る。
「事情は鈴仙から聞いたわ。貴女が薬を飲んでいない事を誤魔化していた事もね」
「……お嬢様」
咲夜さんは捨てられた子犬の様な目でレミリアお嬢様を見詰めた。
それを見て、お嬢様は苦笑する。
「私の従者がなんて顔をしているの」
「……申し訳ありません」
「まあ、良いわ。咲夜」
「はい」
「今後は薬を誤魔化したりせず、キチンと飲みなさい。これは命令よ」
「かしこまりました」
「そう。なら、話は以上よ」
「……え?」
レミリアお嬢様のその言葉に咲夜さんがキョトンとした顔をする。
何を言われたのか一瞬、分からなかったらしい。
「あの……」
「なに?私の命令に不服があるの?」
「いえ、その様な事はありません。ですが……」
「ですが?」
「また、あの施設に行かなくて良いのでしょうか?」
「貴女は此処のメイド長よ?この人手が足りない状況でそんな事をさせる訳がないじゃない?
それとも、なに?貴女自身があの施設に戻りたいの?」
「そんな事はありません!私はまだ、この紅魔館のメイド長としてやっていけます!」
「なら、これ以上の話は無用よ。貴女はメイド長として自身の体調管理をしつつ無理なく、仕事なさい」
「ーーっ!はい!」
咲夜さんはお嬢様の言葉に嬉しそうに返事をして立ち上がり、私に近付いて頭を下げる。
「先程は大変失礼しました、陰猫さん。貴方にまで刃を振るってしまった事、深くお詫び申し上げます」
「私の方こそ、すみません。危うく、咲夜さんを死なせてしまう所でした」
「え?そんなにマズいものだったんですか、アレ?」
「はい。本物の死神である小町さんと言う方が来なかったら、今頃、どうなっていたか……」
「そうですか。ですが、陰猫さんが気に病む必要はありません。
それどころか、貴方にまで危害を加えてしまって……本当、どうかしてました。改めて、お詫び申し上げます」
咲夜さんはそう言うと今度は鈴仙さんに振り返った。
「鈴仙もごめんなさい。怪我までさせてしまって……」
「お気になさらず。それよりも医師の助手として言います。
これからは定期的に診察を受け、キチンと薬を飲んで下さい」
「咲夜。私からも命令するわ。鈴仙の言う事を聞きなさい」
「……かしこまりました」
鈴仙さんとレミリアお嬢様の言葉に咲夜さんは頭を下げて肯定する。
「さてと、それじゃあ、食事に戻るわ。貴方達も食事になさい」
「「解りました」」
私と咲夜さんはそう言うと椅子に座り、各々の朝食を取る。
「ーーって、陰猫は何を食べているの?」
「? 何って、カロリーバーですが?」
「カロリーバー?」
レミリアお嬢様は私の食べるカロリーバーに興味を持ったのか、テテテッと近寄って来る。
「一口頂戴?」
「ご自身の朝食があるじゃないですか?まずはそれを食べてからにーー」
「あら?昨日、みんなに甘えて良いと言ったのは誰だったかしら?」
そう言われると何も返せないな。
私は困った様に後頭部を掻くとカロリーバーを二つに割り、片方をレミリアお嬢様に差し出す。
「どうぞ」
レミリアお嬢様は半分に割ったカロリーバーを受け取るとそれを口に含む。
最初は嬉しそうにモグモグと噛んでいたレミリアお嬢様も難しそうな顔をする。
「……なんだか、粉っぽいわね?それに味も微妙ね?」
「まあ、カロリーバーって、そう言う物ですからね?
栄養バランスを考えた商品ですから、味より栄養を考えられた食べ物ですし」
「こんなのでお腹いっぱいになるの?」
「ええ。一応は」
私はレミリアお嬢様にそう答えると残りのカロリーバーを食べる。
「陰猫は普通のご飯食べないの?」
「朝はこれかパンで済ませています」
「ふうん。なら、貴方も普通にご飯食べなさいな」
「私にとって、これが普通です。どうか、お気になさらず」
「……まあ、貴方が其処まで言うのなら、構わないけど、まともなご飯が欲しくなったら言うのよ?」
「はい」
私はレミリアお嬢様に頷くともう一本のカロリーバーを口にした。
紅魔館、短期バイトでR部分をハーメルンだけでも強調するかどうするか悩んでます。私と美鈴さんのエチエチ見たい人っています?
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見たい
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見たくない