スキマを抜けるとそこは参拝客のいない寂れた神社だった。
「此処は……もしかして、博麗神社(はくれいじんじゃ)ですか?」
「そうよ。まずはあの娘に挨拶して置くのが賢明でしょうからね」
紫さんはそう言うと神社のすぐ隣に建てられた家に向かって行く。
そこには不用心にも障子を開けたまま縁側で昼寝をしている袖のない紅白の巫女服を着た黒髪に赤いリボンを着けている少女がいた。
彼女の事なら知っている。
幾度となく、異変と呼ばれる事件から人々を救ってきた幻想郷最強にして楽園の素敵な巫女ーー博麗霊夢(はくれい れいむ)だ。
「起きなさい、霊夢。お客さんよ」
そう紫さんが言うと霊夢は顔を上げ、此方を見詰めて来る。その額や頬には汗が滲んでいた。
「……外来人?紫が連れて来たの?」
「ええ。紅魔館のお仕事をして手伝って貰おうと思ってね」
「ああ。そう言えば、この時期になると妖精メイドは帰省の為にいなくなるものね。
咲夜が倒れたってのに薄情な奴らだわ」
霊夢はそう言って起き上がると縁側に座り込み、私を品定めする。
「……若そうね。20代後半位かしら?」
「いや、よく言われるけど、これでも30は超えてるかな」
「ふうん。そうなの」
霊夢は私にそう言うと自分の胸元へと手を当てる。
「私は霊夢。この博麗神社の巫女よ」
「彼は陰猫(改)さんよ。何の能力もない一般人で紅魔館のメイドさんと同じ精神的な病いを患っているの。
気軽に陰猫さんと呼んで上げて」
「陰猫?本名は?」
「陰猫の方が覚え易いから、そっちで覚えて上げて?」
私の代わりに紫さんが霊夢の言葉にそう答える。
「えっと、霊夢さんって呼べば良い?」
「一応、貴方の方が歳上なんだし、呼び捨てで構わないわ。そっちの方がしっくり来るし、私も陰猫と呼ばせて貰うから」
「解ったよ。改めて宜しく、霊夢」
私は霊夢にそう言って微笑む。
「それで?咲夜と同じ精神的な病気を患っているんですって?
そんな貴方が紅魔館へ行って、どうするのよ?」
「ん。まあ、そうなんだけど、とりあえずは紅魔館に行ってみようかと……」
「物好きね?」
「紅魔館の人達は好きだからね。助けて上げられるなら助けて上げたいからかな?」
「会った事もないのに紅魔館の連中が好きだなんて変な奴……と普通なら言うんでしょうけど、此処には何故か私達の事を知っている奴も紛れ込んで来るのよね。
ま、合ってる所もあれば、間違っている事もあるけど」
「じゃあ、私の知っている紅魔館の人達かも知れないし、そうじゃない可能性もあると?」
「そうよ。だから、気を付けなさい。
貴方の知る紅魔館とは違うかも知れないわ」
霊夢の言葉に私は強く頷く。
「話は纏まった様ね。それじゃあ、早速、紅魔館へ行きましょう。
大丈夫よ。あの吸血鬼さんは貴方の存在を感知してるだろうし、知っているんだから」
「ああ。レミリアの能力の話?
あれってレミリアが言っているだけじゃないの?」
「さあ?どうなのかしら?
少なくとも私と陰猫さんが出会ったのは運命よ?」
「そう。なら、今度、レミリアを誘ってギャンブルにでも使ってやろうかしら?」
未成年者がギャンブルなんてやっちゃ駄目だよ、霊夢。
私は心の中で呟きながら、紫さんが開いたスキマの中へと入って行く。
紅魔館、短期バイトでR部分をハーメルンだけでも強調するかどうするか悩んでます。私と美鈴さんのエチエチ見たい人っています?
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見たい
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見たくない