※この作品はR-18です。

陰猫(改)、紅魔館で短期バイトをします   作:陰猫(改)

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2.バイトをしていた2年前を振り返る

 改めて仕事の内容を聞き終えた私は張り切って仕事をこなす・・前に色々と注意を受けてしまった。

 

「陰猫さん。やる気なのは結構な事ですが、まだ話は終わってませんよ」

「あ、すみません」

 

 自分でもフライングしたのは申し訳なく思う。

 やる気が空回りしてしまったらしい。

 

 咲夜さんの話を最後まで聞かなかないといけないなと反省しつつ、私は再度、彼女の言葉に耳を傾ける。

 

「今回、陰猫さんにスペルカードは与えられません」

「えっ!?な、何故ですか!?」

「申し訳ありませんが、私も詳しい事まではお嬢様から、お聞きしている訳ではありません。

 何故、その様なご決断をされたのかも私には解りかねます」

 

 申し訳なさそうに謝る咲夜さんに困惑しつつ、私は過去に起きた十六夜境夜とのバトルを思い出す。

 あの時に呼び出した原初の破壊神・・・あれがまずかったのだろうか?

 

 ここら辺で過去に起きた事の整理も兼ねて、おさらいしよう。

 私はレミリアお嬢様に運命を操作され、紫さんと出会い、同じ統合失調症で苦しむ咲夜さんの補助とアドバイザーの為に幻想入りした。

 その中で美鈴さんと親しくなり、肉体的な関係を持つようになる。

 美鈴さんは私を忘れない為の保険で私との間に子を授かる。

 それは自らの気を操る美鈴さんだからこそ出来る抜け道であり、本来、人間と妖怪の間に産まれる事のない魂猫が産まれた。

 

 そして、魂猫の存在をきっかけに美鈴は私を忘れないでくれた。

 私もまた、魂猫の存在をきっかけに幻想郷で云う外の世界に戻りながらも幻想郷の未来を想像して描いた。

 

 結果として魂猫は幻想郷を去った私と紅魔館を守る美鈴さんの絆を繋いでくれた。

 

 幻想郷でのバイト生活は慌ただしくも楽しかったが、十六夜境夜の存在で一変する。

 十六夜境夜は私のーーいや、本来、統合失調症で倒れた咲夜さんの代理となり、そのまま、幻想郷を支配する運命にあった存在であった。

 境夜もまた私が産み出した登場人物であるが、その存在は陰猫(改)ーーつまり、私に運命を上書きされ、本来の運命を外れた。

 それでも、私の概念が産み出した存在なだけあって幻想郷を狂わせると云う運命だけは覆らなかった。

 

 境夜の起こす異変は過去に起こった異変の再現ーーそれも幻想郷縁起に書かれた全ての異変を一辺に起こすと云うとんでもない異変である。

 

 終止符を打ったのは他ならぬ私自身である。

 私は前回、護身用に貰ったスペルカードを全て使い、私の想像する原初の破壊神を産み出した。

 

 私の貰ったスペルカードは幻想郷の魔法使いであるアリス・マーガトロイドやパチュリー様が産み出した空想さえ出来れば、誰でも扱える特殊なスペルカードである。

 幻想郷の人里では妖怪避け程度に使っていたらしいが、私はこれを駆使して、なろうサイトで投稿して来た自身の作品の登場人物を召喚し、力を借りた。

 中には此方の指示を聞かないチートカウンターの死神も呼んでしまったが、それについては本物の死神である小野塚小町さんの登場で事なきを得た。

 

 話を戻すとその特殊なスペルカードによって私は十六夜境夜と云う存在を白紙に戻した。

 

 そこから先はあまり覚えてないが、投稿作品の在り方から察するに紫さんとレミリアお嬢様が裏で手を回してくれたらしい。

 

 しかも短編などを見るに私は記憶にないものの、何度か幻想郷へ来ているようだ。

 魂猫を人里の支配者にし、バックに妖怪そのものをつける約束も紫さんとこの時している。

 

 それ以降は私は幻想郷から切り離されていた。

 例外として私の書いたアガサクリスQの話を見るにドッペルゲンガーは存在していたようだが、あれは平行世界の私として片付けておく。

 

 こう考えると私がこの幻想郷に与えた影響力は確かに大きかったかも知れない。

 そうだとしたら、レミリアお嬢様が私にあの特殊なスペルカードを託さないのも頷ける。

 

 だが、そうなると私は此処では能力的に一般人より低いだけのただの人間だ。

 おまけに今回は妖精メイドもいる。

 

 変な事になって弾幕勝負なんて流れにならなければ良いのだが・・・。

 

「少し構いませんか、咲夜さん?」

「なんでしょうか?」

「お嬢様は何か、その辺りについて、仰っていたりしませんでしたか?・・・些細な事でも構いませんから」

 

 私の言葉に咲夜さんはしばし考え込むが、最終的に首を左右に振る事しか出来なかったらしい。

 

「お役に立てず、申し訳ありません。

 私の知る限りでは、お嬢様はそれ以外、口にはしてらっしゃいません」

「そう、ですか・・・」

 

 今回は完全に詰みだ。

 いや、元々、仕事したい欲求で幻想入りした訳なので、ある意味では正しいのだろう。

 

「それと陰猫さん」

「あ、はい」

 

 返事をして咲夜さんに顔を向けた瞬間、私は自分の格好がまたスーツ姿になっている事に気付く。

 二年振りに着るだけあって懐かしいものだ。

 

「着心地は如何ですか?」

「はい。問題ありません」

 

 私がそう言うと咲夜さんは「それは何よりです」と微笑む。

 

「ああ。それと最後に注意点があります」

「注意点?」

「ええ。今回の陰猫さんのお部屋ですが、美鈴と同じ部屋をお使い下さい」

 

 

「・・・はい?」

 

 某刑事ドラマみたいなイントネーションの「はい?」になってしまったが、今までの内容の中で一番重要な事かも知れない事実に私は思考が一瞬、停止した。

紅魔館、短期バイトでR部分をハーメルンだけでも強調するかどうするか悩んでます。私と美鈴さんのエチエチ見たい人っています?

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