・・・よし、落ち着こう。
私は紅魔館で久々に仕事をする事になった訳だ。
その仕事の内容は咲夜さんのまたフォローであり、前回と違いとしては私が紅魔館のアドバイザーではなくなった事と今回は妖精メイドなんかが一緒にいる事だろう。
ここまではOKだな、私よ?
そして、前回との最大の違いーーそれは美鈴さんと同室と云う事である。
・・・男女を一緒の部屋にさせるとかマジか?
間違いとか起きたら、どうするのだろう?
いや、過去にその一線は越えている訳だが・・・。
「・・・えっと、別室とかでは駄目なんですか?」
「申し訳ありませんが、今回は妖精メイドもいますので部屋の空きがありません。
陰猫さんが以前、使っていた部屋も他のメイドが使っています」
「なら、拡張とかは?」
私がそう告げると咲夜さんは申し訳なさそうに私に頭を下げた。
「拡張はお嬢様から禁止令が出て以来、使っておりません。
紅魔館の空間も縮小してしまいましたから。
お忘れかも知れませんが、これに関しては陰猫さんーー貴方が過去に私にアドバイスした事ですよ?」
そう言われれば、頑張り過ぎていた咲夜さんにそう言ったアドバイスを過去にしたな。
それなのに私の我が儘で今更、話を蒸し返すのは幾らなんでもよくはない。
そう言うところは我ながら反省すべき点だとは思う。
「すみません。過去にアドバイスをしておきながら、自分勝手な都合で物事を言ってしまって・・・」
「いえ。気にしてはいませんよ。ですが、過去の貴方はそれだけ影響力が強かったのだと自覚して下さい。下手な事は言わぬようにお願い致します」
どうやら、咲夜さんは私と違い、統合失調症から完全復活したのだろう。
物言いも何処か達観している。
それだけ、この病と真っ直ぐに向き合い、努力して来たのだと解る。
その成長には羨ましくも思う。
やはり、若さとかの為せる業なのだろうか?
「それよりも美鈴と二人っきりになるのはそんなに嫌ですか?」
「いや、嫌とか以前に男と女が二人っきりになるのはどうかと思いまして・・・間違いがあったら、大変ですし」
私がそう告げると咲夜さんは呆れた表情で此方を見てくる。
「陰猫さん。まだ記憶が曖昧なのですか?
それとも解ってて、そんな事を言っているのですか?
貴方と美鈴は既に一線を当に越えているでしょう?
もし、男として責任が取れないとか言うおつもりなら、私も然るべき報いを貴方にしなくてはなりませんが?」
「いや、そう言う訳じゃありませんが、なんと言うか・・・だからこそ、一緒にいて嫌われたくないと言うか・・・同室して変な性癖とかを暴露しないかが心配でして」
私がそう告げると咲夜さんは溜め息をついて更に呆れた様子で此方を見て来る。
まあ、当然と言われれば、当然の反応なので仕方がない。
私は嫌われたくないと云う臆病な理由から同室に踏み出せないでいるのだから。
「陰猫さん」
「はい」
「美鈴はそれでも貴方を受け入れるでしょう。貴方はもっと美鈴を信頼して良いのですよ?」
「そう、なんでしょうか?」
「そうなんです」
咲夜さんに断言されてしまった。
ここまで言われたら、私は何も言い返せない。
どうにも弱気になって仕方がない。
美鈴さんの夫として少しでも、それらしく振る舞わないとな。
夫らしく、振る舞うって云うのが、どんな事か解らないけれども・・・。
「・・・まだ悩まれているようですね?」
「ええ。自覚が足りないと言われてしまえば、それまでですが」
「そうですか・・・少々、お待ちを」
咲夜さんはそう告げると門の方へと歩いて行き、表で美鈴さんと何か会話する。
しばらくすると咲夜さんの代わりに美鈴さんがやって来た。
「あ、美鈴さん」
「えっと・・・咲夜さんから案内を頼まれたのですが、大丈夫ですか?」
あんまり、大丈夫ではないーーとは口が裂けても言えない。
どうも、この数年で私はこの手の話題に臆病になってしまったらしい。
もっとも、口に出さなくても美鈴さんなら既に気付いているのだろうが・・・。
「・・・陰猫さん」
真剣な表情で不意に声を掛けられたかと思うと美鈴さんにキスされた。
ディープキスとまではいかない優しいものだが、それだけで少し気の迷いが晴れた気がする。
「元気になるおまじないです!ーー少しはお役に立てましたか?」
「・・・ええ。少し軽くなった気がします」
私が彼女に頷くと美鈴さんも照れたように笑ってから頷き返す。
「まだ色々と思う事があるでしょうが、陰猫さんは陰猫さんですよ!自信持って下さい!」
不思議なもので美鈴さんにそう言われると心の底から活力が湧いて来る。
流石は私の恋人ーーいや、嫁なのか?
まあ、大切な人なのは間違いないだろう。
その人に励まされたのだから、私も頑張らなくてはと思うのは至極、当然の事だ。
「それでは私の部屋に案内しますね!」
美鈴さんが明るく笑うと私もつられて笑ってしまう。
美鈴さんが一緒にいる限りはなんでも出来そうだ。
そう思いつつ、私は彼女の部屋に案内される。
前回と違い、だいぶ、さっぱりしている。
魂猫の事もあるし、母親として自覚がある分、美鈴さんの方が余程、しっかりしている。
そんな事を考えていると扉の鍵が閉まる音が聞こえた。
振り返れば、扉を背に俯く美鈴さんの姿があった。
その俯いた顔から覗いている潤んだ瞳を見て、彼女が何を求めているのかが解ってしまう。
そして、それ以上の言葉はお互いに必要がない。
私は数年ぶりに美鈴さんと抱き締め合い、お互いに会えなかった時間を取り戻すように互いを求め続けるのだった。
そうして、私は美鈴さんと久々に身体を交えて快楽を貪る。
紅魔館、短期バイトでR部分をハーメルンだけでも強調するかどうするか悩んでます。私と美鈴さんのエチエチ見たい人っています?
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見たい
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見たくない