まさか、来て早々に美鈴さんにまた手を出すとは・・・少し自制心が利かなくなっているのかな?
そんな事をぼんやりと考えながら、私は美鈴さんとベッドで横になる。
「また子どもが産まれたら、どうします?」
美鈴さんも意地の悪い問いをして来る。
さて、なんと答えたものか・・・。
はっきりしない思考で私は悩んでいると美鈴さんが頬に口づけして来る。
「ふふっ。冗談ですよ」
美鈴さんは悪戯っぽく笑ってからベッドから出て着替えはじめた。
「妖怪と人間が契りを交わしても産まれる事は本来、ありません。
魂猫のケースはそれだけ博打なだけでかなり稀少なケースだっただけです」
そんな事を言われて安堵した自分を恥じたい。
何のかんの私は美鈴さんに任せてばかりで魂猫に親らしい事を何一つしていない。
それどころか、逃げる事ばかり考えている。
魂猫の育成だけでなく、私自身の為にここまでして貰って、彼女が好きなんじゃないとか言ったら最低だぞ、自分?
それで良いのか、私?
「美鈴さん」
覚悟が出来てない私には美鈴さんの名前を呼ぶのでいっぱいいっぱいだった。
本当に自分が情けない。
例えるのなら、好きな女の子と結ばれたのにいざ、子どもが出来るとなると心変わりして現実から逃避したがる人間並みに酷い仕打ちだ。
そんな最低な人間にまで成り果てる気か、私?
責任を取るんじゃないのか?
あれこれと自分に言い聞かせるも次の行動に移れないのは自分の弱さなのだろう。
やはり、自分が情けない。
そんな私の事を美鈴さんは嫌な顔一つせずにいつもと変わらぬ明るい笑顔を向けて来る。
「大丈夫ですよ、陰猫さん。私には紅魔館と云う家族がいますから。
それにまた貴方は此処に戻って来てくれました。
また、お互いを確かめ合えました」
「・・・すみません」
「謝らないで下さい。どうしても許せないのなら陰猫さんは陰猫さんらしく、ひた向きに自分の道を進んで下さい」
「・・・すみません・・・本当にすみません」
「お嬢様が言ってらしたんです。
幻想郷と云う世界は数多あると・・・そこには陰猫さんではなく、別の誰かと恋に落ちる私もいるのだと」
やはり、駄目だな。
美鈴さんには妖怪だからだけでなく、人としても勝てそうにない。
真実を聞いても揺らがぬ眩しい輝きを放てる美鈴さんだからこそ、私は彼女を選んだのかも知れない。
例え、それが数多ある分岐のごく一部に過ぎないとしても。
「私はーー紅美鈴は貴方の中にいます。だから、一緒に前に進みましょう」
「すみません」
「ふふっ。謝ってばかりじゃ駄目ですよ?」
美鈴さんの優しさに癒されながら、私は「最後にお願いしても構いませんか?」と問う。
「なんでしょうか?
私に出来る事なら何でもしますよ?」
「それじゃあ、元気の出るおまじないをお願いします」
私がそう頼むと美鈴さんは笑って「喜んで」と言って唇にそっとキスしてくれる。
最後と言って、また頼む事があるかも知れないが、今回は仕事がメインで二人の関係を確かめ合うのが本命ではない。
その辺りは私もプロだ。
元社畜と名乗る者として妥協は赦さないだろう。
美鈴さんも私の気持ちを感じて離れてしまうかも知れない。
それでも私と美鈴さんの関係は変わらない筈だ。
そう思わせてくれる美鈴さんの笑顔があるのだから、私がそれを守ろうと思っている内は大丈夫だろう。
「さて!いつまでも咲夜さんを待たせては行けませんからね!
私は先に戻ってます!」
「ええ。私ももう少ししたらお手伝いに向かうと伝えて下さい」
「わかりました!それじゃあ、また後で!」
美鈴さんが元気良く出て行くのを見送ってから、私も深呼吸して意識を高める。
美鈴さんが頑張っているのだから、私ももう一度、紅魔館で頑張らなくてはな。
「よし!」
私は張り切って、いつものルーティングをしてから改めて、スーツに着替え直すと咲夜さんの元へと向かった。
この時間なら恐らく、ベッドメイキングをしているだろうから、男手があった方が良いに違いないだろう。
もっとも、今回は妖精メイドもいるのだから本来、私の出番なんてないだろうが、美鈴さんの励ましもあったし、私は私なりに頑張るとしよう。
紅魔館、短期バイトでR部分をハーメルンだけでも強調するかどうするか悩んでます。私と美鈴さんのエチエチ見たい人っています?
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見たい
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見たくない