※この作品はR-18です。

陰猫(改)、紅魔館で短期バイトをします   作:陰猫(改)

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7.朝食はバケットなど如何でしょう?

 二度寝した後は朝までガッツリと眠ってしまっていたらしい。

 

 朝になって美鈴さんに揺すり起こされるまで気が付かなかった。

 起こされた私は欠伸を噛み締め、歯磨きと洗顔をしてスーツに着替える。

 前から思っていたが、執事服ではなく、ビジネススーツなのには理由があるのだろうか?

 

 それは置いていて、私は先に着替えを済ませた美鈴さんと共に咲夜さんの元へと向かう事にした。

 

 咲夜さんは既に準備万端らしく、いつものメイド服姿で食堂にある厨房に佇んでいた。

 

「おはようございます、咲夜さん」

「おはようございます」

 

 私と美鈴さんが挨拶すると厨房で何事かを考え込んでいた咲夜さんが此方に気付いて振り返る。

 

「おはよう、美鈴。それに陰猫さんも」

「難しい顔をして、どうしたんですか?」

 

 挨拶を交わすと美鈴さんが考え事をする咲夜さんに尋ねた。

 咲夜さんはそれに対し、「誰かが盗み食いしたようなの」と言葉を紡ぐ。

 

 その言葉に思い当たる節があるので咲夜さんに何が盗まれたのかと事情を聞くと案の定、ピーナッツとワイン、代用コーヒーについてだった。

 嘘を吐く理由もないので私は昨日、眠れなかったレミリアお嬢様との事を正直に話す。

 

 咲夜さんは「そう言う事ですか」と納得し、美鈴さんは「起こして下さいよ」とぼやく。

 

「陰猫さんが眠れなかったのなら、私が相手したのに・・・」

「気持ちだけ受け取って置きますよ。幸せそうに眠る美鈴さんを起こすのは忍びなかったですし」

 

 私は穏便に済ませようと美鈴さんにそう告げるが、当の彼女は口を尖らせる。

 

 美鈴さんの機嫌を損ねてしまったのだろうか?

 

 彼女はどうにも納得がいかないらしい。

 今度、ゆっくりと美鈴さんとは二人だけの時間を作った方が良いかも知れないな。

 

 そう思いながら、「お嬢様にも注意するようかしら?」と悩んでいる咲夜さん達と共に私は朝食の準備をする。

 今日はハムやチーズを挟んだバケットがメインらしい。

 

 私は慣れない手つきでハムをカットして行く。

 ハムの厚みにかなり差が出てしまって、不揃いになってしまったが仕方がない。

 やはり、自炊が苦手だと、こう云う時、差が出てしまう。

 

 それに対して咲夜さんは何かを云うでもなく、レミリアお嬢様の紅茶を注ぐ為にティーカップを温める専念する。

 美鈴さんはレタスをカットし、皿に盛り付けて自家製のドレッシングとクルトンを混ぜ合わせる。

 

 こうして、紅魔館の朝食が完成した。

 

 あとはお嬢様達が起きて来るのを待つだけである。

 

 咲夜さんがレミリアお嬢様達を起こしに行っている間、私は美鈴さんと適当に雑談する。

 

 昨夜、あれだけ話をしたので話のネタのストックがそろそろ限界だ。

 

 気まずい沈黙が訪れる前にレミリアお嬢様達が食堂へやって来た時はホッとした。

 そして、私達は早速、朝食と取る事になる。

 

 朝食は妖精メイドを除く、私と紅魔館のメンバーで頂いた。

 そこでようやく、地下の大図書館の主であるパチュリー様やレミリアお嬢様の妹であるフラン様に私が戻って来た事がお嬢様の口から告げられる。

 

 そう言えば、前回も一拍置いてから紹介されたなと思い出す。

 

 因みに先に食事を終えた美鈴さんは魂猫に授乳中だ。

 そう言えば、美鈴さんの部屋に魂猫の姿はなかったが、何処で面倒を見て貰っているのだろうか?

 

 案外、お嬢様の部屋とかかな?・・・まさかね?

 

 食事終えると今度は妖精メイド達の時間がやって来る。

 自然の象徴である妖精に食事と云う概念は本来はないのらしいが、それでも見よう見まねで食事をする者は少なくない。

 なんでも、彼女達は彼女達なりの観点で人間に興味があるんだとかないとか・・・。

 

 その間にも咲夜さんが妖精メイドが粗相をしないように見張っているので、妖精メイドの彼女達がゆっくりと朝食ーーと云う訳にはいかないだろう。

 

「少し良いかしら?」

 

 そんな事を考えながら苦笑しつつ、様子を伺っているとパチュリー様に声を掛けられた。

 

「本の整理を手伝って貰えるかしら?ーー折角、貴方が戻って来たのだし、外の本についてとかもまた聞きたいわ」

 

 パチュリー様にそう言われてしまっては断れない。

 パチュリー様は前回の時も本について語った間柄だ。

 ついでにスペルカード擬きについても説明して貰ったし、彼女にも尽くす義理がある。

 

「わかりました、パチュリー様。後で大図書館にお伺いします」

「ええ。お願いね」

 

 パチュリー様は「それと」と続け、やんわりとした笑みを浮かべた。

 

「改めて、お帰りなさい、陰猫。貴方がまた紅魔館へ戻って来た事を歓迎するわ」

「あ、ありがとうございます、パチュリー様」

 

 私はパチュリー様に一礼すると彼女はそのまま、踵を返して去って行く。

 それにしても、あの膨大な知識の眠る大図書館の整理か・・・いち、作家としては貴重な体験だし、ようやく、仕事らしい仕事が出来そうだ。

 

 その後、食器を洗い終えた私は咲夜さんにパチュリー様に手伝いを要請された事を説明して了承を貰ってからパチュリー様のいる大図書館へと向かった。

紅魔館、短期バイトでR部分をハーメルンだけでも強調するかどうするか悩んでます。私と美鈴さんのエチエチ見たい人っています?

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