全員の食事の時間が終わると私はレミリアお嬢様に聖白蓮が来るまで部屋で待機を命じられる。
恐らく、それまでに色々と準備をしておけーーと云う事なんだろう。
聖白蓮と云う人物に会うのは初めてだ。
私の知る限り、東方projectの二次創作などでは妖怪と人間が平等だと云う教えを広め、その調和を保つ事を第一に考える温厚な人物と云う印象が強い。
しかし、フランお嬢様との接し方や鈴仙さんの瞳の事などの重要なところにまつわる知識が不足している私の事だ。
また何か必要な情報を忘れてしまっているかも知れないので失礼な事を言ったりしないように注意はして置こう。
とりあえず、シミュレーションだ。
まず、なんと言って来るのかや、最悪のパターンなどをあれこれと考えて置かねば・・・。
想定してないパターンが来ても最悪なパターンでない限りはやらないよりは良い筈だ。
備えあれば憂いなしと云うし、やり過ぎて困る事と云うのはないだろう。
ーーと、そんな事を考えていると部屋の扉がノックがされた。
「私よ。少し良いかしら?」
声の主からしてパチュリー様だった。
「はい。今、開けます」
私は扉を開けるとパチュリー様を部屋に招き入れる。
「どうされたんですか、パチュリー様?」
「レミィと一緒に聖白蓮と話すのでしょう?
だから、私なりにアドバイスしようと思ってね?」
パチュリー様はそう告げるとベッドに座り込み、真剣な表情で私を見据える。
「貴方がいなかったこの数年の間、レミィは命蓮寺とコンタクトを取ったわ。
結論から言ってしまうと聖白蓮の答えはノーよ。つまり、来るべき時が来ても加勢する気がないと言う事ね。
それどころか、魂猫を危険視しているわ」
パチュリー様の言葉に私は「やはりか」と感じた。
大抵の場合、私のやろうとする事は裏目に出やすい。
良かれと思ってやった事が、やり過ぎになる事もしばしばだ。
なので、「そうなのか」と思うよりも「やはりか」と感じてしまう事も多い。
そして、それは今回も同様なのだろう。
「理由を聞いても構いませんか?」
「私の知る限りで良ければだけどね?」
パチュリー様はそう告げると私に人差し指を突き出して見せる。
「最大の理由は魂猫が最終的に妖怪の全てを味方につける所よ。
確かに妖怪の存在を強固なものに出来る魂猫の画竜点睛を描く程度の能力と云うのはその内、なくてはならない存在になるでしょう。
けれど、それはあくまでも妖怪から見た場合であって、人間にはメリットがないわ。
仮にあったとしても魂猫の存在は脅威となる。
里の牛耳るとなる魂猫が何らかの形で騙されたりしたら、取り返しが着かなくなるーーと云うのが、聖白蓮の考えよ」
言われて見れば、確かにと思わされるところはある。
聖白蓮が考えるように妖怪として未熟な魂猫が今後、どうなって行くのかは解らない。
それに対して私が捕捉しないとなると余計にこの先が不安になるだろう。
しかし、そこから先を築いて行くのは私ではなく、魂猫だ。
確かにそこまでの経緯を描いたシナリオは作れるが、その通りに実行されるのは極めて不可能に近い。
私は私の思う通りにシナリオを作り、後に続く者が未来へと続きを描いて行く。
それだけである。
妖怪がこれをどの様に捉えて人間がどの様に進むかは、それこそ、神のみが知る世界だ。
私や聖白蓮が今からどうこう考えても仕方ない事である。
ーーと、そんな風に思考しているとパチュリー様が尋ねて来る。
「色々と言いたい事がありそうな顔をしているわね?」
「ええ。まあ・・・」
「反論があるのなら、それで良いわ。
けれど、貴方はそれを聖白蓮にキチンと説明出来る?」
そう言われると自信がない。
自分で言うのもなんだが、私は説明がかなり下手であるし、他人の意見にも流され易い。
聖白蓮がどんな事を言って来るかにもよるが、言葉足らずな私が彼女を説得する事なんて出来るのだろうか?
「・・・わかりません。ですが、やるだけやって見ます」
「そう。まあ、頑張りなさい。
どうしても一人では無理そうと言うのなら、私も良い案がないか考えて上げるわ」
パチュリー様はそう告げると部屋から出て行こうとする。
「色々とありがとうございます、パチュリー様」
「気にしなくて良いわ。私を楽しませてくれたお礼みたいなものよ」
パチュリー様はそう言って微笑むと部屋を後にしてーー
ーー代わりに美鈴さんが入って来る。
「楽しそうですね、陰猫さん?」
「え?」
「パチュリー様を楽しませてくれたそうですが、何をしてたんですか?」
美鈴さんはそう言いながら私の頬をつねる。
そこから聞いていたのか。
「いひゃいいひゃい!ふぇ、ふぇいひんはん!?」
「私としては陰猫さんがチヤホヤされるのは構わないんです。
それだけ、私の好きになった人は魅力溢れる人だったと自慢したい位です」
美鈴さんはそう言うと私の頬をつねるのをやめ、両手で私の顔に手を添えて額をくっつける。
「でも、浮気はダメですよ?」
「解ってますって・・・美鈴さんの涙なんて見たくありませんから」
「浮気するなら外の世界でやって下さいね?
少なくとも幻想郷では許しませんよ?」
「そこまで魅力的な男性ではありませんよ。
浮気なんて出来るかも解りません」
私がそう告げると美鈴は「それならよし!」と笑う。
そんな会話をして私と美鈴さんは笑い合うと声が掛かる時間まで、お互いの事で話し合うのだった。
紅魔館、短期バイトでR部分をハーメルンだけでも強調するかどうするか悩んでます。私と美鈴さんのエチエチ見たい人っています?
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見たい
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見たくない