目が覚めると夜になっていた。
どうやら、半日以上眠っていてしまったらしい。
そう思いながら、身を起こそうとするとズキンと鈍い痛みが頭に走って思わず、動きを止めてしまう。
急に動くのは宜しくはないらしい。
もう少しゆっくり休んでから頭痛薬を貰って安静にしてよう。
最近、仕事を手伝うどころか、休んでばかりで申し訳なく思ってしまう。
そう言えば、本来ならば隣で眠っている筈の美鈴さんの姿がない。
もしかして、まだ外で門番の仕事をしているのだろうか?
それとも、クリスマスパーティーの後片付けを手伝わされているのだろうか?
いずれにしろ、頭痛が治まったら彼女の様子を見に行った方が良い気がする。
美鈴さんには心配させてばかりだ。
彼女が自分を責め過ぎたりしてないかとか、かなり心配である。
ーーと誰かが室内に入って来た。
此方へ近付いて来ないのが気になるが、それ以上に美鈴さんにしてはシルエットが小柄で羽まで生えているのが、それ以上に気になった。
月が雲から現れ、その人物を照らしたのはその時である。
正体はレミリアお嬢様であった。
「あ。すみません、お嬢様」
「気にしなくて良いわ。部下の体調を管理するのも私の役目だもの・・・いえ、貴方はもう部下ではなくなるのだけれどね?」
「え?それはどう云うーー」
「言葉通りの意味よ。貴方はクビだわ」
レミリアお嬢様の言葉に私は軽くショックを受けるが、やはりかとも思ってしまう。
自分では頑張っていたつもりだが、常人から見たら、まだまだ足りなかったのだろう。
「それと陰猫。今後、貴方が紅魔館へ訪れる事は禁止するわ」
「ーーっ!?」
レミリアお嬢様の次に放たれた言葉に胸が張り裂けそうな気持ちになった。
仕事が出来なくてクビなのは解るが、紅魔館から出禁を貰う理由については一切、解らない。
そうなったら、もう紅魔館のみんなと会えないし、美鈴さんとも過ごせない。
駄目だ。唐突に突き付けられた事実に頭がついて来ない。
「・・・理由を聞いても構いませんか?」
「聞いて、どうするの?」
レミリアお嬢様は質問を質問で返すとこれまでの態度が嘘だったかのように冷ややかなものとなっていた。
「貴方はお荷物なのよ。解ったら、さっさと荷物をまとめて出て行きなさい。
これは命令ではなく、注意勧告よ」
「・・・」
私には最早、何も言えない。
理由は解らないが、レミリアお嬢様の機嫌を損ねる何かをしてしまったのだろう。
私は去って行くレミリアお嬢様を見送るとベッドから起き上がり、頭痛薬を服用して、しばらく安静にしてから紅魔館を去る準備をはじめる。
「失敗しちゃったわね、陰猫さん?」
準備している最中、そう言ってスキマから現れたのは紫さんだった。
「・・・紫さん」
「今までお疲れ様。人の身でありながら良く頑張ったわね?」
紫さんの激励に私は「ありがとうございます」と一礼して頭を下げる。
「これから私はどうしたら・・・」
「貴方は紅魔館で仕事をする為に幻想郷に戻って来た。
なら、その理由が失われれば、貴方が幻想郷にいる理由は存在しない」
「つまり、私はまた外の世界に帰るんですね?」
私がそう問うと紫さんはしばし、考えてから何か閃いたかのようにうっすらと笑う。
「それも良いけれど、貴方には最後の役目をお願いしようかしらね?」
「最後の役目?」
それが何かを聞こうとした瞬間、紫さんの目が笑ってないのを見て、背筋がゾッとするのを感じた。その明らかな眼差しは今まで友好的だったものとは違う。
「幻想郷は全てを受け入れるわ。それはそれは残酷な話よ」
私はその言葉を聞いて逃げなくてはと思考するが、初めて紫さんから感じる恐怖に動けないでいた。
足が震えた。呼吸も荒くなる。
精神安定剤を飲んでないからとかではなく、純粋に目の前の八雲紫と呼ばれる大妖怪に恐怖しているのだ。
理解はしたが、恐怖でそれどころではない。
私は紫さんの作ったスキマに引っ張られ、真っ逆さまに落ちて行く。
これから私がどうなるのかなど考えたくはないが、これまでの走馬灯みたいなものまで見える事から生死に関わる事なのだろうと嫌でも理解してしまう。
・・・ああ・・・どうか、泣かないで・・・
最後に・・・もう一度・・・
・・・美鈴さん・・・貴女の笑顔が・・・
・・・見たかったな。
紅魔館、短期バイトでR部分をハーメルンだけでも強調するかどうするか悩んでます。私と美鈴さんのエチエチ見たい人っています?
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見たい
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見たくない