※この作品はR-18です。

VRアプリ『京ちゃんと一緒』R-18版   作:風見猫

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大星淡の場合②(リアル)

国麻が終わって1ヶ月がたつ頃、ついに淡はしびれを切らした。

 

「ねーねー、いつになったらまた具現化するのー? こんなにたくさんラブパワー贈ってるのにまだー?」

 

そもそも具現化できる機能自体が存在せず、淡が出会ったのは本来長野にいる実存の京太郎であるのだが淡は完全に勘違いしていた。

 

淡本人の猪突猛進ぶりを見るに転校しかねないと理由ではぐらかしてきたがそれもそろそろ限界である。

 

それに当の京太郎もいくら誘われたからといってもお手付きをしてしまった責任もある。

 

天真爛漫かつ顔もスタイルも優れ少々アホの子っぽいとはいえそういうのも含んだうえで男性人気は高いだろう淡からの直接のアプローチに対して、どれだけの男が自制心を保てるのかは議論の余地はあるだろうが。

 

ともあれ、猛獣には適切に餌をあげなければならない。

放っておいても『サキーも京太郎と話してたし何か知ってるかも!?』などと突貫しかねない行動力を持っているのだ。

それならいっそ対策を立てたうえで招いた方がいい。

 

結果、『長野のとある場所にパワースポットがあってそれが必要』などと明らかに怪しい話を吹き込まれた淡は生来の素直さにより疑いもせず実行したのである。

真面目に詐欺にあわないか心配になった『京太郎』だったが、都合はいいので罪悪感を噛み殺しながら本体へ連絡を飛ばすのであった。

 

 

東京から長野までの距離も新幹線ができてかなりの短い時間で行き来が可能になった。

もちろん日帰りというのは体につらいが元気の塊の淡にとっては大した問題ではない。ホテルも取って半分観光気分でルンルンであった。

 

ご機嫌な淡を公園に連れ、『京太郎』は目を閉じるように告げる。

 

『土地のパワー吸収するからちょっと目を閉じててくれな』

 

「はーい」

 

気分屋ではあるが『実体化には信頼が不可欠』とまで言い含めておけば淡も従う。基本的に楽しそうなことに釣られるだけで悪気はない。

悪気がないからこそ菫などは頭が痛いのだが、この場合はいい方向に転ぶ。

 

『京太郎』が先に用意していたメールを本体宛てに飛ばし、待機していた京太郎は隠れていた木陰から淡に向かって歩く。

入れ替わりに『京太郎』はスマホの中に入り網膜投影を切り、京太郎が落ち葉を踏むシャリシャリとした足音が聞こえる。

 

そっと淡の肩に京太郎の手が触れ、少しかかんで合図をする。

 

「淡、もう大丈夫だぞ」

 

「んー」

 

促されたにもかかわらず目を閉じたまま顎をあげて催促をする淡。白雪姫ごっこかと勘づくあたり京太郎も女子のノリに慣れつつあると言える。

 

「ん♡ちゅ♡ぇろ♡ちゅる♡んちゅ♡はわ♡」

 

目覚めのキスにしては深く積極的な舌遣いと頬を優しく撫でる手つきに淡はうっとりとしながら目を開け、映った愛しの彼に衝動のまま抱き着く。

 

「どーん!」

 

「ごふっ」

 

抱き着くと呼ぶには勢いがつきすぎて、しかも京太郎のかがんだ体勢で急所にいいのが入った。

甘い雰囲気が吹き飛び京太郎は痛みに悶絶しかけて文句を言おうとするが、嬉しそうに頭を擦りつけ続ける淡の姿に苦笑する。

 

「突き抜けてたらお前怪我してたぞ?」

 

「えへへ、普段できないことしたかったんだもーん」

 

悪びれずに手にぶら下がるように体重を預けてくる淡は満面の笑顔。

一度アプリではできないことを経験してから欲張りになったらしい。

 

対して京太郎もその実悪い気はしていない。元気系のおもち美少女は長野にいないため新鮮なのである。

そしてスキンシップも多いので淡が動くたびにふにふにと柔らかい感触が伝わる。ありていに言って役得である。

 

「じゃーデートにいこー!」

 

そうして淡が突貫したのは喫茶店。

スタイルのいい美少女の登場に視線が集まり、男付きだということを知って目線に恨みの色が混じる。

 

当然淡は視線の意味になど頓着していないし、京太郎も麻雀部で集まる機会で慣れてしまっていた。

結果としてラブラブっぷりを見せつけられることで妬みの送り手が自滅していく。

 

「私はショートケーキと紅茶!」

 

「じゃ、俺はチーズケーキとコーヒーで」

 

互いに注文を終えて品が届くまでは雑談。

 

「京太郎はコーヒーブラックでいける人なの?」

 

「まあ男の子ですから」

 

実は甘い方が好きでもちょっと無理をして大人びてみたくなるのが高校生というお年頃。

 

「でも淡ちゃん的にはげんてーん」

 

「そのこころは?」

 

「飲んだ後のキスが苦くなっちゃうから」

 

唇の前で可愛くバッテンを作る淡に、京太郎はとある文学少女から聞いたうんちくを述べる。

 

「でもコーヒーは『悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、そして恋のように甘い』って言うぞ」

 

「私は苦い恋より砂糖たっぷりの甘々の恋の方が嬉しいからいーの」

 

「これは一本取られました」

 

おどけたように肩をすくめる京太郎とくすくす笑い合う合間にケーキと飲み物が届く。

 

「じゃあお姫様のためにコーヒーはシュガーマシマシにしとくな」

 

「うむ、くるしゅうない」

 

食の好みを近づけてくれる心遣いに淡の機嫌はさらに上がる。

その証拠に大事に取ってあったショートケーキの象徴、艶々のイチゴにフォークを刺して腕を伸ばす。

 

「あーん」

 

差し出されたイチゴを噛もうと開けた口が閉じる刹那、ひょいっと持ち主の口に収まりガチンと歯が打ち合わされる音がとぶ。

 

「お前なあ」

 

悪戯っ子に非難の目をよこすが、淡はシャクリと食んだイチゴの果汁に唇を濡らし、わざと食べきらなかった半分に音を立ててキスをしてから再びイチゴを京太郎に差し出す。

 

「ラブエナジー足りなかったから注入したよ。食べて♡」

 

とびきり甘い声にさしもの京太郎も顔が赤くなるのを止められず、照れながら完食するのに少しの時間が必要だった。

 

そして当然、二人が出ていくまでの間、店内にいた全員の心は『リア充爆発しろ』に統一されたという。

 

 

喫茶店を出てから向かったのはカラオケ。どうやら普段できないデートを淡は満喫する気のようだ。

 

人目を気にするタイプではないので公共の場でアプリ相手にいちゃつくことにも躊躇いを覚えない淡だが、実際に出された食事が減らなかったりといった部分が違和感となり心から楽しめないのではつまらない。

 

腕を組んでくっついたまま受付をして、怨嗟の目が京太郎に注がれたのはご愛嬌というところか。

 

「えーっと曲はっと」

 

流れるのは明るい曲調、だが歌詞は異なり淡はこんな声も出せたのかとしっとりとした声音で歌い上げる。

 

恋人の隣で不安になってしまう思い、自分のどこを好きになってくれて今の自分はそうあれているのかと悩みが渦巻く。

だけどたった一言かけられるだけで不安を忘れ、二言目でもっと欲張りになる。

あなたの前では自分のすべてがさらけ出されていく――。

 

その歌は淡のイメージからは遠いが、同時に恋をする女性ならば必ず考える心境でもある。

 

京太郎の手をきゅっと握り、窺うように見上げながら口の端に乗せる。

 

「京太郎は私のどこが好き?」

 

その切ない瞳に京太郎は一瞬言葉を失う。

京太郎が淡に会ったのはこれが二回目。惹かれる部分は確かにある。だがそれを言語化するのにはまだ淡を知らなすぎる。

 

ただいまこうしてか弱い一面を見せられて胸が高鳴ってしまったのも事実。

誘惑に負けて肌を合わせた彼女がさらに魅力的に映る。

 

「なんて、ね。ほら、京太郎も聞かせてよー」

 

沈黙をどう受け取ったのか、淡はいつもの笑顔を浮かべてぐいぐいとマイクを押し付けてくる。

 

まるで冗談だったかのような振る舞いだが首元のわずかな赤らみが雄弁に語っている。

 

それを目の当たりにして京太郎は罪悪感だけではないものを確かに覚え、きゅっと小さな淡の手を握りながら曲を歌う。

 

振り回される男の歌、いつも目で追ってしまう自分を、恋をしてしまったら負けなんだと自分の敗北をおどけたように告げる、そんな曲。

 

歌い終わるころには淡は真っ赤になって京太郎の体に寄りかかって目を潤ませていた。

 

「ずるいよ、京太郎」

 

淡からすれば時間差で焦らされ致命傷を食らったようなもの。

既に下半身はトロリと涎を垂らして頭の中は情欲で満たされている。

 

すっと白糸のような手がスカートをめくり、胸部を晒す。

 

「こんなになっちゃった」

 

双丘の頂はピンク色にぷっくりと隆起し、粘液は糸を引きながら太腿もを伝う。

 

「カメラ付いてるぞ」

 

カラオケは内側から鍵もかけられず扉からなら外からも覗ける密室とは言いづらい場所。落ち着いてしたいのであれば場所を移す方がいいに決まっている。

 

「我慢できないの♡京太郎♡して♡」

 

だがそんな冷静な判断を淡はできない。欲に炙られた頭では気持ちよくなることを優先してしまう。

そして京太郎も淡の醸し出す淫気と呼ぶべき空気にあてられ、右手で実った胸を揉みながら左手で蜜を絡めてくちゅくちゅと股を浅くかき回す。

 

「んん♡乳首コリコリされて♡扱かれちゃう♡お股もやらしい音♡指欲しいよお♡」

 

浅ましく腰を前後に振る淡の中を鉤爪のように曲げてひっかきながら後ろから耳を食み舌を入れてねぶっていく。

 

「3点責めえ♡こんなの無理♡耐えられない♡おまんこして♡京太郎の逞しいおちんちんで貫いて♡」

 

蕩けた声をマイクが拾って反響。誰かが押し掛けてくる危険さえ忘れている。

 

「貫かれるだけでいいのか?」

 

「いや♡じゅぼじゅぼして♡いっぱいじゅぼじゅぼパンパンして私のことぐちゃぐちゃにして♡京太郎に屈服させて♡」

 

淫蕩に媚びる淡を持ち上げ、首と首が触れそうな距離で一気に根元まで強直が差し込まれ、腰が高速で打ち合わされる。

 

「んああ♡気持ちよすぎりゅ♡ずごずご突かれて♡がりがり削られるぅ♡」

 

「ほら、カメラ越しにきっと店員が見てるぞ。ダビングされて淡で抜くかもな」

 

「私は京太郎の♡京太郎専用だもん♡らめ♡おかしくなりゅ♡おちんちんの角度変えられながら突かれ続けるのぉ♡高校100年生まんこイッちゃう~っ♡」

 

駅弁は挿入角度を変化させやすい体位。変化幅に淡はついて行けず何度も頂点に上って体を震えさせながらも、京太郎の首に回した両手は離さずぎゅっとくっつく。

 

「好き♡好き♡好き♡大好き♡京太郎との生ハメ中出し最高♡」

 

どくどくと了解もなく中に出されたのに淡は心底嬉しそうに微笑んで、まだ体に力が入らないながらも膝を立て汚れた逸物に唇を寄せる。

 

「京太郎のために練習したんだよ♡淡ちゃんのフェラ受けられるのは世界で京太郎一人なんだからね♡」

 

ぢゅぽぢゅぽと勢いはなくとも丹念にちろちろと舌で精液の一滴まで残さず吸おうとする献身さと髪をかき上げる淡の火照った横顔がいやらしい行為であるにもかかわらず絵になった。

 

 

「んは♡お会計お願いします♡」

 

淫行の余韻を残した甘い声音と逆流しないように蓋をした胎内に収められた精液の暖かさを感じながら淡はお金を出し、京太郎に縋りつくようにしてカラオケを後にする。

 

そしてそんな彼女の顔を見ながら悩んだ末に京太郎は決断を下す。

 

「なあ淡、ホテルキャンセルしてもらってもいいか?」

 

「んー? 京太郎がしろって言うならするけど、なんで? 野宿デート?」

 

「いやそんなデートはない。ついてきてもらいたいところがあってな」

 

そう言って京太郎が手を繋いで淡を案内したのは『須賀家』と名札のかかった家。要するに京太郎の実家である。

 

京太郎はいつものように鍵を差し込み捻って、玄関に靴を脱いで上がろうとする。

 

「駄目だよ京太郎! ふほーしんゆう? だよ」

 

微妙にずれた制止の仕方がなんだか可愛らしくて京太郎は苦笑。

 

「大丈夫、ここ俺が普段住んでるとこだから」

 

衝撃の言葉に淡の目は丸々と大きくなっていき、

 

「京太郎はアプリで召喚されてたの!?」

 

『それならラブパワーがたくさん必要なのも納得』などと淡の中での変な仮説がつい立てられそうなところに

 

「どっちかっていうと分身の方が近いかな」

 

「つまり京太郎は忍者!?」

 

「ないない」

 

相変わらず斜め下な予想を打ち立てようとする淡に対して京太郎は今までのことを話し始める。

ノリでアプリの制作を手伝ったらいつの間にか全国に拡散していたこと、国麻で淡に遭遇し取り違えられたこと、今日までそれを黙っていたことなど包み隠さず。

 

「ふえー。サキは京太郎と同じ学校だったんだ。ずるいずるいー」

 

場を京太郎の部屋に移して、そのベッドの上でバタバタと足を振る淡。

 

「いや俺に恨み言とかないのか?騙してたんだぞ?」

 

ついでに成り代わってエッチなことまで2回もした。双子に成りすまして体の関係を持ったこととやってることは大して変わらない。

 

「んー、むしろどうして京太郎は私に話そうと思ったの? こう言ったらなんだけど私のこと都合よくキープもできたよ?」

 

打ち明けられない限り淡の方から疑うことはおそらくない。何しろそういう性格である。

 

対して京太郎は気まずそうに頬をかいて

 

「そのなんだ、こういうことになってから言うのは順序が逆転してるとは思うんだけど――大星淡さん、あなたが好きです。正式に付き合ってください」

 

「?」

 

完全に疑問顔で首をかしげる淡。理解の色が見えない。

 

「その、どこに惹かれたのか自分でもうまく説明できないけどいつの間にかお前のことを考えることが増えてて、今日色々あって、これってつまり好きなんだなって気づいたっていうか」

 

「私と京太郎は元から付き合ってるよ? でも、好きって言ってくれたのは嬉しー」

 

マイペースは崩さず天真爛漫の笑顔を浮かべる淡を夕日がかざす。頬が赤いのはどちらのせいか京太郎には分からない。

 

「あ、でもね、公表は待って欲しいの。私が咲に麻雀でリベンジしたら、『実は咲は恋愛面でも私に負けていたのだー!』って宣言するつもりだから!」

 

公表するまでもなくどうせ淡には隠すなんて高等なことはできず京太郎の顔を見た瞬間に抱きつきに行く未来しか見えないのだが、その点はこの際置いておく。

 

「分かった。じゃあそれまでは秘密の恋人な」

 

「うん、秘密の恋人~♡なんか響きいいよね」

 

内緒の証と恋人の二重の意味を込めて小指を絡める二人。

 

そしてその姿を覗き見する毛むくじゃらの小動物が一匹。

 

「きゅっ」

 

「なにこれなにこれ、かわいー!」

 

「うちのペットのカピーっていうんだ。これでもネズミの仲間なんだぞ」

 

「ほへー。毛はごわごわ。面白~い」

 

「きゅうぅ」

 

楽しそうな材料を与えて淡が興奮しないわけもなく、大人しい小動物は元気な大動物が飽きるまで付き合ってあげる器の大きさを見せつける。

 

「そういえば京太郎、ホテルキャンセルってえと、つまりそゆこと、だよね?」

 

「ああ。泊っていけ。ベッドは一つだけど予備出すか?」

 

「ううん♡いらない♡宿泊料、たっぷり体で払うね♡」

 

愛し合う二人の夜に何もないわけがなく、その夜は嬌声と肉の交わる音が家の中を充満した。

ついでに言えば雰囲気のままに何も考えずに睦みあったせいで京太郎の両親へのあいさつで淡は顔をリンゴのように赤くしてしまうのだが、それは余談。

 

ただあいさつの後に懲りずに二回戦三回戦と回数を重ねたのは、大星家だけではなく須賀家の教育の在り方を再考すべき点だったかもしれない。




淡はあわいい、ただそれだけの話。

ぶっちゃけ淡に正面からエッチ誘われて好意ぶつけられればだいたいの男は落ちると思う。

気づいた方もいるかもですが淡の歌は中の人繋がりで某物語シリーズからOPを、京太郎の歌は中の人のアルバムから一曲。

次回は『美穂子は見た』(病み)。

あとやるならどのハーレムがいいかもアンケート置いておきます。
メンツに地雷キャラがいる? 逆に考えるんだ、波乱のあるハーレムも刺激があると。

感想があると風見猫は喜びます。

次回更新は?

  • 咏たんが幼馴染だったら
  • 白糸台生活の続き
  • 男女比世界の続き
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