※この作品はR-18です。

VRアプリ『京ちゃんと一緒』R-18版   作:風見猫

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√原村和
原村和の場合①(リアル)


原村和は自分の容姿が優れたものであることを自覚している。それは顔だけではなくスタイルも含めて異性の気を引くのに十分な魅力であると正しく理解している。

 

当然、時に下卑た目線が自らに注がれることもある。それが気持ち悪いと同時に暗い優越感も覚えることがある。

特に気になる相手からのものであればぞくぞくと背筋を走る愛撫にも等しい性的な感覚に酔いそうになることさえあった。

 

そんな相手が親友の想い人だという事実を知っても、視線を奪うように振舞うのをやめられなかった。

本来なら親友に相談された時点で抑制するべきだったのだろう。あるいは自らの想いを自覚した時点でちゃんと話し合うべきだった。

 

そういう岐路のさなかに突如として振ってきたのがとあるVRアプリのβテスターとしての話である。

結果、『これは現実ではないから親友を裏切ったことにはならない』という言い訳を盾に恋人としての体験を自己正当化し、だだ嵌る自分を『テスターとして真摯に取り組んでいるだけ』と偽った。

 

当然というべきか和の嘘は誰も騙せていなかったので非常に生ぬるい目線が送られていた事実はさておき、和は日々『京太郎』と恋人のように振舞うことで自分の中の恋心を加速させた。

 

それが明確になったときは『京ちゃんと一緒』が正式サービスを開始したとき。

『京太郎』の記憶が何一つ受け継がれていない事実にナイフを刺されるような痛みを覚え、予想をはるかに超えるショックを自分が受けていると認識してしまった時である。

 

しかし和はインターミドルチャンプ、転んでもただでは起きなかった。

アンインストールすると『京太郎』は学習した記憶をリセットするという仕様を用い、どういう言葉や態度で接すれば京太郎の方から和に告白してくるかを精査。

リセマラによるRTAを実行に移した。

 

なお、なぜあくまで京太郎からの告白を待つのかと言えば親友に対して「どうしても好きだと言われたので……」などと自分は悪くないと主張する気だったからである。

流石インターミドルチャンプ、汚い。

 

そしてやはり自分なら現実の京太郎を落とすことも可能と自信を持ったころに事件は起こった。

 

親友―片岡優希が―当の須賀京太郎に直接告白をしたのである。ついでに和や咲も京太郎が好きだともぶっちゃけ、京太郎に好きになった子を選ぶようにイーブンな勝負を申し込んだ。

 

抜け駆けも可能であったのにその有利を捨てた優希のフェアプレー精神の眩しさに和は自分の卑怯さを感じ入るとともに、優希への遠慮が必要なくなった事実に心の中で小躍りした。

 

(そういうところが優希の良さでもあるんでしょうが、よーいドンで自分が勝てると思っているんですかね? 付き合いの長い咲さんや彼の好みに近い私が選ばれるでしょうに馬鹿な子です)

 

表に出すことこそしないが和は優希の行動を理解できなかった。

人としての善良さであるしそれは尊敬すべきなのだろう。だがわざわざ勝率を下げるのはあまりに非効率すぎる。

理論と効率を尊ぶ和ならば絶対に取らない行動であり、どこまでもデジタルな判断。

 

(咲さんは、よく分かりません。どう見ても好きだとしか思えないのに彼を求めない)

 

本当に興味なさそうに「私と京ちゃんはそういうのじゃない」と言い切った咲。

彼女の中にある熱に対してどこまでも冷たい目。その乖離は空恐ろしく、だが同時にライバルとして対峙しないことには安心する。

最も距離が近いのは咲であり、彼女が告白したらなんだかんだで彼は応えるだろう。

 

だからこそ、優希に先手を取られた今咲にまで後塵を拝してはいられない。

 

「須賀くん、少しいいですか?」

 

部活からの帰り、一人でいた京太郎に和は声をかける。

 

「ああ、かまわないけど珍しいな」

 

なんでもない風に和の鞄を持つ京太郎の慣れた手つきに普段恩恵を預かっている人間たちの甘えに少しばかり目が遠くなる和。

 

「今まで惰性で名字で呼んでいましたけど流石に他人行儀というかええ他意はないんですがお名前で呼び改めた方がいいんじゃないかと」

 

息継ぎゼロで言い切った後呼吸を止めてチラチラと京太郎の顔を窺う和。

その仕草の中に恥ずかしげに指先を擦り合わせながら、ちょうどその指を見れば豊満な乳房が目に入るように計算されつくした女としての魅力を示す。

 

「ああ、もちろん。俺なんかずっと名前で呼んでるしな」

 

京太郎は基本的に年上以外には親しげに呼びかける。距離を詰めるのは年上相手だろうが素早いのだが、体育会系の経歴を持つためか敬意も同時に示そうとするところがある。

 

一方で和は呼び捨ては清澄では優希のみ。咲すらさんづけなのだからここで男の名前を呼ぶという意味はほかの人間に比べてかなり大きい。

 

言い換えるなら名前で呼ぶ=『お持ち帰りOK』ぐらいの難度である。

事実『迫られればそのままなし崩しに体を許してもいい』くらいの勇気が込められていた。

 

「それでは京太郎くんと。きょ、京太郎くん……ちょ、ちょっと照れますね」

 

実際には『京太郎』を相手に何百回とリセマラで呼んでいる呼称なのだが、お淑やかな少女っぽい照れ顔は演技に思えないほどの完成度だった。

そりゃ何百回もしていれば演技も上達するというものだ。

 

そして京太郎相手の有効性も保証されている。

事実、言葉を探して頬をかく京太郎の頬はほんのり色づいている。

 

しばし無言のまま二人はチラチラと目線を交わしながら歩く。

目的地の和の家の前で京太郎は和に鞄を返し「それじゃあまたな」と言いかけるその先に。

 

「京太郎くん、お茶でも飲んでいきませんか? 鞄持ってもらっちゃいましたし何もしないのは落ち着かないので」

 

当然、和は両親が夜遅くまで帰ってこないことを把握済み。職場に泊まり込みになるだろう日を狙って実行に移したのだから。

 

和の家にはハニートラップだらけ。じりじりと京太郎の理性を溶かし手を出させるための媚薬さえ用意している。

 

お茶を飲む際に色っぽい声を漏らして唇に視線を誘い、そっと足先ですり合わせて、わざと乳房を隙間から見えるような体勢を作って、そっと太腿の内側をなぞる。

艶めいた声で名前を呼び、乾いた口に媚薬入りのお茶を含ませ、寄りかかるようにしながら衣服を少し緩めて、とどめに囁く。

 

「優希から聞きましたよね? 私、本当に京太郎くんのこと……あなたになら……京太郎くん」

 

キスを、その先をにおわせ誘う。張り巡らせた何本もの糸は京太郎を絡めとる。

蜘蛛が獲物を捕らえ齧るように、避妊具まで用意した和は捕食しようと牙を立てる。どこにも逃げられないように自分のところだけにいるように、己の体を差し出す。

 

自分からは「好き」とは口にしない。言っているも同然、むしろそれ以上だがあくまで先に求めたのは京太郎だという口実。

そんなものは親友にとって何の価値もなく和のエゴに過ぎないと判っていながら唇の重なりを待つ。

 

そして数秒後、和は本当に捕食されるべき存在はどちらかを自覚させられた。

 

「ん♡ちゅ♡れろ♡はふ♡ちゅぱ♡じゅる♡」

 

(気持ちいい♡気持ちいい♡気持ちいい♡しゅごい♡どうして私のされたいこと分かるの♡啜って♡絡めて♡食べてぇ♡)

 

ただでさえ惚れた男、そこに快楽で蕩かせられるキステクを披露されれば妄想と自慰しか知らなかった和の頭は明滅する。

リセマラばかりしていた和には京太郎がどのような性的技巧を持つのか完全に未体験だった。

ただの耳年増で妄想を膨らませていただけの少女を塗りつぶすのは容易すぎた。

 

時間をかけて張り巡らせた罠の糸はたったの数秒で和を手繰り本来の捕食者のテーブルに体をさらけ出すスパイスにしか過ぎないことを教えられる。

 

和は自分から京太郎の掌、指、足に触られに行く。そうすれば確実にときめく快楽がご褒美として与えられると、この短期間で刷り込まれていた。

 

「好き♡好きれす♡京太郎くん♡京太郎くぅん♡原村和はあなたのもの♡好きに扱ってください♡」

 

親友に立てた誓い? そんなもの何の価値もない。

もう和にとって目の前の雄と雄が与えてくれる快感こそが全てで、自分は京太郎のための食材。

 

肌を揉みこまれれば触感だけではなく温度を知り、確かに興奮してくれているのだと実感する。

その熱さに汗が流れ、その汗はざらつく舌で舐めとられ肌を軽く削られているような錯覚と同時に味わわれていると子宮が収縮する。

 

早く雄の味を知りたいと子宮が訴えかける声を聞きながらも、あくまで料理するのは自分ではないと雌として雄に従う本能を優先する。

それでも切なさに身をよじることは止められず、引っかかった京太郎の指からこぼれる刺激に甘い喘ぎ声を抑えられない。

 

学校では高嶺の花として扱われ遠巻きにされる学園のアイドルも一皮剥けばこうして雄に傅き媚を売るのだという真実は寝室だけで見られるもの。

 

豊満な乳房は雄の厚い胸板につぶされ、振動のたびに立ち上がった乳首がコリコリと擦れて主張する。

男を誘う桃尻はごつい筋肉質な手で揉みこまれるたびに手荒くされるのもまた陶酔する魅惑の味なのだと教え込まれる。

優れた風貌はだらしなく快感に崩れ、雄の筋肉に埋もれながら止められない喘ぎと涎を残していく。

 

京太郎に与えられる感覚はすべてが快感だったが特に歯を立て齧られることに和は鋭敏に狂った。

当然優れた雄は雌の反応から有効な手段を判別する。

結果、和の肌には噛み跡が刻まれ一つ増えるごとに和の股からこぼれる愛液は増え白く濁っていく。

 

「はー♡はー♡はー♡はひぃ♡」

 

同時に和の頭の中も白く濁っていく。

だが別に問題ない。普段の聡明さを発揮できなくとも今の和に求められるのは雌の本能に従えば得られる、ごく単純なことなのだから。

 

「ひょおたろうふん♡」

 

愛しい相手の名前だけは忘れない和は小鳥の雛のように京太郎からの餌、唾液と快感を求める。

口内をこそがれ甘い唾液を飲みながら、舌でかき回される水音に酔って淫臭をさらに増す。

 

そしてついにパクパクと開いて閉じてを繰り返していた秘所に京太郎の手が伸び、遠慮なくぐちゅぐちゅにかき回される。

 

ここまで出来上がっていれば膣内で鈎爪状に曲がった指が捩じりながら回転し、押せばGスポットを、引けば膣壁をひっかく手技に処女でありながら見事に適応し喘ぐ。

水から引き上げられた魚のように床で跳ね、それがまた膣内の指に食い込み快感は加速する。

 

和の雌の本能は(指でこれほどならアレで突かれればどんなに)と囁く。

涎が出て、この雄に奉仕するという理由で直接確かめたくなる。

 

気が付けば和は69の形で鉄のように硬い熱杭に舌を這わせ、己の乳房で挟んで揉みこみながら必死に咥えていた。

膣の中を指でかき回され何度か意識が飛ぶ。だが熱杭に乳首を擦り合わせながら圧迫しつつ先端を舐める行為は甘美だ。

和の乳房だけでは全て覆うことができないほどの大きさ、舐めることで勝手に子宮は想像する。

 

(欲しい♡欲しい♡欲しい♡欲しい欲しい欲しい欲しい♡)

 

「くら、さい♡私に京太郎くんのおちんぽ♡私をあなたの女にして♡」

 

懇願の言葉が口を開けば自然と出る。

どうせ勝てるわけない、征服されるのだから自分から差し出しても同じだと言い訳し、同学年の男の子に縋る。

 

そしてその判断は正しかったとすぐ和は知ることができた。

 

「和、可愛いよ」

 

「~~~♡」

 

唇を塞がれ濃厚なキスを交わしながら、引き裂くような痛みと同時に熱の塊が体ごと突きあげる。

 

和はMなわけではない。痛いものは痛い、それは間違いない。ただそれ以上に雌として正しく雄を受け入れられたことに充足感を得る。

自分を求めてくれる突き込みに、膣壁から血が出て蹂躙されるたびに意識が軽く飛び、断続的に明滅する。

 

「お♡お♡お♡おっ♡おおっ♡」

 

気が付けば和は獣のような喘ぎ声をあげていた。

痛いだけではなく、充足感だけでもなく、じりじりと体を焦がすような快感が内側から溢れる。

 

「♡♡♡♡♡」

 

和はいつの間にか涙をこぼしながら、気持ちよさと嬉しさに満たされながら男の熱杭に内側を焼かれながら飛び跳ねる。

指を絡めて手をつなぎ、二人でしか行けない快感の向こう側、白い光景の先に辿り着く。

 

子宮の奥に大量の雄汁を受け入れながら、せっかく用意した避妊具に出番がなかったことをいまさら思い出して、(でも幸せだからいいや)と脳と心を焼き尽くす。

 

ドロドロに溶けあって幸せな初体験、それを和は果たした。

 

 

和が意識を取り戻すと、京太郎は血と精液と愛液の混じった濁り汁でリビングを汚してしまったことや和の体の調子を心配して、しかしどうするべきなのかは分からないとばかりにオロオロとしていた。

その姿がなぜだかすごく可愛くて楽しくて、和は笑った。

 

二人してリビングを掃除して、消臭剤を振りまいて、においが残ってないか確かめて、それからシャワーを浴びて。

ついつい和は我慢できずに一緒にシャワーのさなかに飛び込んで、じゃれ合っているうちに火がついて、膣の奥が痛むにもかかわらず二回戦までしちゃって、そこで上下関係をまた教え込まれなんかしちゃって。

とてもとても楽しい時間を過ごしてキスをして、名残惜しいけれど親が帰ってくる前に別れて、「また明日」と微笑んだ。

 

 

そして素敵な時間の後には当然避けられない話もある。

和は優希に親友としてごめんなさいをして、でも京太郎と別れることはできないとはっきり言った。

 

「それは……勝負だから仕方ないじぇ。おめでとう、のどちゃん。幸せにならなかったら許さないじょ」

 

優希は涙をこぼしながらもしっかりと祝福を送った。指で涙をぬぐって少し無理やりでも笑いかけまでさえする。

そして咲は興味なさげにペラペラとまくっていた本のページにしおりを挟む。

 

「ふーん、和ちゃん京ちゃんとエッチしたんだ。やっぱり慣れてる分気持ちよくされちゃったの?」

 

軽い雑談でしかないと何でもないように聞いて、そして固まった和と優希に目を交互に映して小首をかしげる。

 

「あれ? もしかして気づいてなかった? 京ちゃんの18禁版さん、あれデータ採ったのって龍門渕高校の皆でしょ。どうやって採ったかなんて体しかないと思うけど、違うの?」

 

目を見開いて絶句している優希と和に本当に不思議そうに問いかける咲。その瞳を見て優希は何かを怖がるように後ずさりする。

 

「優希ちゃんは京ちゃんとするの諦めるんだっけ? エッチ友達の一人くらい増えても大して変わらない気もするけどまあ個人の自由だよね」

 

次いで和を見て何かに気づいたかのように少しすまなさそうに口にする。

 

「ああ、ごめんごめん。和ちゃんが正式に彼女にしてもらった可能性もあるよね。そうなら関係切らせるの大変だろうけど頑張ってね。

 いやまあ、これは勝手な私の想像だからあんまり気にしないでもいいかもね、うんうん」

 

咲は勝手に一人で納得して再び本を開いて読書に戻る。何も特別じゃない日常の続きだとその姿が何よりも雄弁に語っていた。

 

波紋を投げ入れた当人には悪気なんて欠片もなく、だからこそ真実を知ることは恐ろしい。

しかし生まれた疑念はなかったことにはできない。和にも、優希にも知らずに済ませることはきっともう無理だ。

 

本人に聞けばわかる。それがどれだけ難しいかはきっと咲にはわからないのだろう。

ただの勘違いならばそれが一番いい、それだけは確かだ。




一番最初に言っておきますが、このR18版はそのルートの本人は報われます。
たとえ咲さんがどれだけ意味深な言葉を言っていてもそれは絶対に変わりません。だから待っているのはハッピーエンドです、ええ。

ちょっぴり黒いのどっちとのいちゃらぶコメディ、それがテーマ。


次回は臨海の予定。『明華・無課金の誓いを破る』『ハオ・健康管理(意味深)への追及』のどちらか。
臨海勢の中でもこの二人はエロい体つきだと風見猫は思っています。


……つまりかいのーさんもはやりんも本体への遭遇はそれぞれのルートで確定なんだよね。がんばれ京ちゃん。

風見鶏は単純なのでちょっとした感想で元気になります。
読者さんも元気にしたい(どこをとは言わない)。

次回更新は?

  • 咏たんが幼馴染だったら
  • 白糸台生活の続き
  • 男女比世界の続き
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