郝慧宇の場合①(VR)
競技者というものはパフォーマンスを管理できてようやく一人前と言える。
人間はトレーニングしてすぐに結果が出るような都合のいいものではない。故に日々の積み重ねが求められるわけで、そうなれば当然疲労する。
疲労すれば回復のための時間が必要で、つまり波のような変化がある。
勿論本命の大会に己のピークを持ってくることが求められる。
そのためには数ヶ月規模での調整が必要となる。調整には体調は前提としてメンタル、技術面も仕上げなければならない。
必要とされる分野は多岐にわたり、栄養学や肉体科学ホルモンバランスなど同時進行で管理することを要求される。
基本的にこういった調整スケジュールというのは選手とそのコーチに預けられるわけだが、臨海高校においてはアレクサンドラ監督はスカウトが主でありそこまで踏み込まない。
そもそも臨海高校において選手はそれぞれが世界レベルを意識する人材であり、端的に言って部活仲間といえども根本的にライバルであり敵だ。
当然弱みなどみせれば食い殺されるのが理。故にアレクサンドラに頼る選択肢は最初から存在しない。
ハオ自身も元々がアジア大会銀メダリストで、日本の高校に来たのはあくまで世界大会に似たルールに慣れる為。要はステップの一つに過ぎない。
無論その『慣れる』というのは結果を出すという意味だ。
結果の残せない人間がやっていける世界ではない。競技者というのはリアリストでありシビアだ。
つまりどういうことかと言えばあらゆる手段を使って勝ちに行く人間でなければ務まらない。
そして『手段』の中にはこういうものも含まれる。
「は♡は♡は♡いい♡です♡」
『京太郎』の上で腰を振るハオは自分の興奮と脳髄を炙る性感に浸り、自分から『京太郎』に跨って楽しむ。
『大会前日にセックスをしてはならない』そんな話を聞いたことはないだろうか? それは疲労だけではなく体内のホルモン物質の変容の面からみても事実である。
だが単に禁欲すれば強くなるというわけではない。計画的に時期を考え、しかも良質の性的快感を得ることが求められる。
つまり管理下で理想的なセックスが行われることで競技者としての能力は高められる。
「ああ♡もっと♡もっと♡」
ミニスカチャイナという衣装も興奮のアクセントとして使い、膣内で暴れる剛直をみっちりと抱きしめながらハオは踊る。
狂暴すぎる造形に屈服しそうになりながらもハオは搾り取ろうと締め付け、そのせいで明確に自分に突き刺さるものの形を感じ取る。
「京太郎の精液♡ください♡子供出来るまで♡」
実際に子供なんてできるわけがない。だが女の本能として最も満たされるのは受精の瞬間。
最高の性的快感はハオの競技者としての強さの一因となる。だから楽しんで、享受していいのだ。
ハオの中でどちらが本音でどちらが建前なのかが分からなくなってきている。
それでも今この瞬間に快楽に興じていい理由が確かにあり、ならば遠慮はいらない。
「京太郎♡んああ♡ごつごつ奥突かれる♡すごい♡」
視界に火花が散り、子宮をこじ開けられる感覚にたまらなく気持ちいい。
アジア大会で銀メダルを取り、その結果が満足できなくてわざわざ海を渡ったはずのハオ。
にもかかわらず島国の平凡な男、しかも架空の存在に過ぎないと分かっているのにそんな相手とのやり取りや性交を重ねるうちに情が移り大事になっていく。
『ハオ』
「あは♡あ♡あんっ♡京太郎♡京太郎♡」
整ったスタイルを汗で濡らしながら名前を呼んでキスに溺れた。
上の口も下の口もかき回され快楽が意識を焼く。
気持ちよさだけを貪ってもいいことにハオの乳首がさらに硬く隆起する。
普段は凛とした美人とした印象が強いハオがお団子ヘアを揺らし甘い声をあげる。
突き込まれる快楽に喘いでその感覚を悦んで受け入れながらディープなキスで京太郎に応える。
舌が絡み合い熱と唾液を交換すれば意識が遠のく。
それはキスのし過ぎで呼吸が苦しいのか、襞で舐める京太郎の剛直にかき回される感覚が気持ちいいのか、段々と曖昧になってその二つが溶けあう。
「おっきくて♡硬ぁい♡あ♡らめ♡おちんちん♡気持ちい♡」
ハオの腰はダンスをやめられない。快楽が加速し目の前の雄へ愛しい感情が高まっていく。
強くなりすぎた快楽は中をぞりぞりと削られ足を震わせ、抉り込むような突き込みに頭の中が白熱する。
「セックス♡おちんち♡いい♡」
ハオの口から淫語が漏れていく。
意識してのことではなくただ頭の中に浮かんだ単語を読み上げるだけ。
だからこそハオがどれだけこの行為に溺れているかがよく分かる。
『ハオは自分からセックスしたがるエロい子だな』
「トレーニング♡らから♡ああ♡」
言葉とは裏腹にハオの肉襞は剛直に吸い付いて剥がれないように蠢く。
『嘘つき。本当の事言わないとやめるぞ』
笑いながらの囁き。普通ならただの冗談だと分かる『京太郎』の言葉にハオは震える。
「やら♡やめないで♡好き♡セックス好きです♡らから♡」
本気にしたハオの懇願に子宮を揺さぶるように剛直を叩き込み、ハオの声が半音上がる。
『京太郎』はハオの乳房をわしづかみにしながらリズムよくハオの奥を突き上げていく。
「んああ♡京太郎♡京太郎も♡」
『ああ、ハオとのエッチいいぞ。ハオは体もエッチできれいで、俺のご主人様でよかったよ』
起伏にとんだ体つきと馴染み具合のいい牝肉を褒めればハオは分かりやすく蕩けた顔になる。
普段がクールな分破壊力も満点で雄を煽る表情に『京太郎』も追い込みにかかる。
「ザーメン♡ザーメン♡ああっ♡中に♡」
『ハオ!』
剛直が跳ねるのとハオの肉壁が搾るののどちらが早かったか、同時と言っていいタイミングで孕む幸せ孕ませる支配欲が混ざりあい雷のように体を貫き落ちる。
「はあ♡京太郎に抱かれるの、すごいですね♡」
余韻が抜けきらず甘い声で語りかけながら頬を優しくなでる。
「これが次は半月後、なんて長すぎますよ」
いくら気持ちがよくても毎日抱き合っているわけにはいかない。
競技者としてあり続けるならば長くつらすぎる禁欲生活も必要であり、我慢が求められる。
そしてその反動で次に求めるその時にはまた女としての悦びに身を撃ち抜かれ、心を奪われる未来も見える。
何度繰り返せば戻れなくなるのか分からない。心の中にはそれを望む気持ちもどこかにある。
雀士としての成功か女としての幸せか、どちらもは得られないのかなんてことも考える。
理性では相手は架空の彼氏であり、その先を求めても無駄だと分かっている。だからこそ踏みとどまる。
『郝慧宇』はアジア大会銀メダリストであり世界を狙う雀士。その肩書がないただの『郝』とだけ見てくれる人間を探す方が難しい。
競技者ではない自分に価値が見いだせないハオには最初から選択肢がない。
『トレーニングの一環だろ? 俺も我慢するんだからハオも、な』
「分かっています。でも、今日いっぱいは、ですよね?」
半月も我慢するのだ。その分たっぷりしても許される。質の高い性的快感が強くなるには必要なのだから。
「京太郎♡食事もセックスも私を管理してくださいね♡」
栄養学も習い日々の食事メニューも『京太郎』によって決まっている。
三大欲求のうち睡眠を除く二つを握っているわけでその重要性は言わずもがな。
「はー♡はー♡抱いてください♡京太郎のおっきいので♡」
ハオは地面に背をつけ手足を広げ、正常位で犯されたがる。言い訳を手にして迷うことなく肉欲に溺れることを望む。
最初はキスから。右手は胸で螺旋を描くように爪を掠らせ、左手を腰に回して尾てい骨から徐々に曲線を描いてなぞっていく。
先刻の情交を覚えているハオの体は炭火に熾った種火をあおぐように燃え広がり、自分から触られに来る体との衝突回数が増え震えとかすかな喘ぎが漏れる。
朱を帯びた体は感度を引き上げ、隆起した先端に爪が引っかかり何度も掠らせ焦らす。同時に足の付け根を指の腹でさする。
「ああ♡したいです♡意地悪しないで♡」
ハオは自分の指で秘裂を開き体をすり合わせて願う。
可愛らしいおねだりに頷く以外はなく、入り口に雁首まで刺し込んでから浅く抜き差ししながら肉壁を広げていく。
「んあ♡ん♡あ♡あ♡ん♡ああ♡もっと♡もっとぉ♡」
喘ぎはするものの物足りないと言わんばかりに迎え腰を打つハオに『京太郎』は聞く。
『なにが「もっと」?』
「ふ、深く♡奥までぇ♡あは♡ああん♡」
リクエスト通りすぐに叶えてあげるとハオは上ずった鳴き声で悦ぶ。
「いい♡いいです♡京太郎のおっきいの♡好き♡」
子宮までの道を埋められるごとに鳴き、抜かれるたびに求め、ぐりぐりと体の中を開発されて身悶える。
『ハオのやらしい顔みせて』
「や、ああう♡はあん♡」
頤に指をかけ見ようとすると弱くではあるが抵抗したため、Pスポットを重点的に抉りながらお腹側からも手で押さえると、快感で抵抗はあっけなく緩む。
『いつもはクールな目つきなのに蕩けて潤んじゃってるな。口の端からも涎がたれちゃって。そんなにセックス好き?』
抵抗しても無駄だと覚えたのか即座に上下に首を振る。
「大好き♡京太郎だけ♡です♡」
『本当? ハオは気持ちよくしてもらえるなら何でもいいんじゃないか?』
問うと泣きそうな顔で見上げながら、しかし突き込まれる快感に飲まれ返事ができないハオは首を横に振って必死に否定する。
『じゃあ俺の子供産む? できても文句言わない?』
そもそも『京太郎』相手では子供ができるわけがないのだが、今の追い込まれているハオにはそこまで思考を回す余裕はない。
「産み♡ます♡京太郎の子供♡産む♡」
ハオの返事をきっかけに『京太郎』は腰を掴んでのラストスパートに入り、ハオの中全部を染めるほどの熱い津波を子宮の奥へと叩きつける。
「ああ♡ああああ♡ああ~~~っ♡」
どくどくと胎内で暴れ思考を焼く精液の勢いに押し流され、ハオはそのまま気絶するように眠りに落ちる。
だがその寝入った顔は確かに笑顔で大事そうにお腹に手を当てていた。
「……不覚です。危うく風邪をひくところでした」
幸いにしてというべきか、着衣のままのセックスだったため濡れた部分はともかくそれ以外は熱を急激に取られることもなく健康に害することはなかった。
とはいえそれはただの結果論ではある。
『うう、すまん。俺がハオの状態整えなきゃいけないのに』
ハオから責任をって管理業を任されている『京太郎』は反省の意を示して正座で頭を床にぶつけようとしていた。
「いえ。その……それだけ夢中になってくれたのは嬉しいですから」
目先のことに集中した結果であり、言い換えればそれだけ自分を求めてくれたと解釈していたハオは照れながらそっと視線を下げる。
『今度からは気を付けるよ。ちゃんとバイタルスキャンもしておくからこれで見落としもなくな……』
「あの、そのことなのですが、バイタルスキャンはその恥ずかしいといいますか……あの時だけはやめてもらえると」
普段日常的に健康管理をするには便利極まりない機能ではあるが、同時に心拍数や脳波パターンによって心の中やどこが弱点なのかなどスケスケになるという欠点を持つ。
だがそこまでは一介の男子高校生であるだけの『京太郎』の発想ではたどり着けないため、『なぜか反対された』という受け止め方になる。
『でも体調崩してもおかしくなかったんだぞ。普通に見るだけじゃ俺も至らないところあると思うし、再発防止にはあれが一番だと思うんだ。
俺にはハオを完璧に管理する義務がある。だから……ハオも俺に任せてくれないか?』
真剣な顔で両手でハオの手を包みながらまっすぐと目を合わす。
この男、自分が今言っているセリフはほぼプロポーズそのものだと全く気が付いていない。
一方でハオはそこまで真剣に考えてくれていたのかと感銘を受けると同時に、嬉しさと恥ずかしさが混ざりあい照れてしまう。
「そ、そこまで言ってくれるのなら……その、ふつかものというのでしたか? それでその、お願いします」
惜しい、正解は『不束者』である。
つまりはハオの中では完全に婚約成立になっている。
数度体を重ねただけ、しかも厳密に言えばそれは仮想体験に過ぎないのだが、勢いと恋心はたいてい勘違いをおこす。
そして若い時はそういう上ずったものに流されやすい時期である。
こうして『京太郎』は専任コーチもどきとして、ハオをいろんな意味で管理する生活が始まる。
途中で我慢に耐えかねたハオによる誘惑作戦やら何やらと不発弾のように埋まっていき、二人での生活は色々と目まぐるしいものになるのだが、それは別として。
そして最大の事件として、ある人物の出会いによってハオの立場と今後の競技生活しいては人生にも置ける岐路が訪れるのだが、それを語るのは次の機会にしよう。
郝慧宇は割と真面目に、いろんな意味でアプリの使い方から間違っていた。
ハオ・ホェイユーとか読めませんよ郝慧宇さん、といつも思う。
ミニスカチャイナで割と美人系、あとグラマラスなハオは臨海でもエロい方だと思う作者。
1年生なんだってさ彼女。ネリーと同じ年齢とは全く思えないのだけど、咲世界ではよくあることなので気にしたら負け。
なお競技者の成績云々理論はてきとーなので突っ込まないでください。
あと真面目に受け止めてもいけません。
ところでガイトさん以外の臨海勢って誰も国麻には行けないよね? まあ同じ東京なので遭遇する可能性はあるでしょう。
より運命の出会い感は強くなるのでしょうかね?
次回は有珠山の誰か。
エロなら爽、拗らせヤンデレなら誓子、純愛は成香、友達感覚で間違いを起こす揺杏、純情ハーレムありな由暉子。
……ルートによって色々すぎませんかね北海道?
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