※この作品はR-18です。

VRアプリ『京ちゃんと一緒』R-18版   作:風見猫

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√岩館揺杏
岩館揺杏の場合(VR)


揺杏は由暉子のポストはやりん計画の衣装担当だ。

立体裁断までできる技術を無駄なまでに駆使して由暉子のスタイルの良さを引きたて、衆目を集めさせるのが主な務め。

 

だが最近の揺杏は安易なエロさに走りすぎていると『京太郎』から苦言を呈された。

曰く、『牌のお姉さんに求められるのは子供や女性も認める魅力――そう健全なエロさなんです!』。

 

なるほどその理屈は分からなくはない、と目から鱗の揺杏は己の中の傾いた天秤をリセットしようと由暉子とはかかわらないデザイン――京太郎の服のカスタマイズを開始、ちょっとした弾みで運営にデータを送り付けたところ数種が採用された。

 

これにより、揺杏の元へVRアプリ『京ちゃんと一緒』のデザイン料として少なくはないお金が振り込まれ、懐が潤った。

 

有珠山の皆でお金は平等に出し合っているとはいえ女子高生の身、お小遣い程度では布地から仕立てるにしたって結構な金額が飛んでいく。

それを鑑みればこの臨時収入は非常にありがたかった。

 

ちなみに揺杏へのギャラはロイヤリティ制度を取っているらしく、0の数にいったいどれだけ使用者がいるのかと目が遠くなったものの身近に使っている人間がいることもあって深く考えることをやめた。

 

このことで揺杏は自分の裁量で思いついた衣装を試験的に作ることもできるようになった。

そして『京太郎』が揺杏作の課金衣装を着るのを嫌がり『揺杏自身がコスプレしたら』などとごねたため、揺杏用の自作服も増えた。

 

揺杏にとって自分が着飾るというのはどうしても由暉子と比較してしまいコンプレックスを抱かなくもないが、条件なら仕方ないという言い訳で自分を騙す。

 

「今日は和ロリで攻めてみたけどどーよ?」

 

くるりと『京太郎』の前で回る揺杏。それに合わせて袖とフリルが舞う。

 

和ロリとは西洋の姫じみたロリータ服に和服の要素を混ぜた中々にアバンギャルドなジャンルである。

柄や袖は和服の要素が強く、そこかしこにフリルがつけられ、スリットが入ることでチャイナっぽい雰囲気もある。

 

和服と違って胸が大きくてもシルエットを崩さず、だが胸が小さいならそれはそれで和に雰囲気が似るので目立たない。それでいて足がチラチラと見えるのでセクシーさも内包する。

難点はごった煮感を出さずにまとめるのにはデザイナーが苦労するという部分か。

 

「かわいい、とは思いますけどなんだかコスプレ感がありますね」

 

そもそもロリータ系列は近世のお姫様、お嬢様風を目指す衣装。時代への回帰を目指すファッションだが、そんな知識のない人間からするとコスプレに見えてしまう。

拘りを持っている人に言えば間違いなく怒られるが、一般にはそう受け取られやすい。

 

「まあその辺はいいんじゃね? はやりんも若づくりして押し通してるし」

 

「ファンに聞かれたら半殺しにされますよ!?」

 

ファンを通り越して信者と呼ばれる入れ込み具合の人間もおり、瑞原はやりの人気は根強い。

 

揺杏の発言は喧嘩を売ってるも同然だが、元々『ポストはやりん計画』を堂々と掲げているので抗争にも躊躇はないのだろう。

 

「それよりも、っと」

 

揺杏がポチポチとスマホをいじれば『京太郎』の着ている服が切り替わる。

揺杏のコスプレという前提条件を満たしているため文句を言えない『京太郎』だが、思わず目は遠くなる。

 

「おお、なかなかに腹筋が……じゅるり」

 

『ちょ、つんつんされるとくすぐったいですって』

 

露出が多いせいであらわになっている腹筋に目の色を輝かせて触る揺杏。

 

「あんま男の子の肌とか見ないかんね。そっちの服も作るかもだしちゃんと確かめないと」

 

悪戯っぽい笑顔を浮かべながら揺杏はつつつと『京太郎』の肌に指を這わせ、少しずつなぞりながら服の内側に潜り込ませていく。

立ち位置も近くなり生足をすり合わせるように踵を引っかけて、吐息は『京太郎』の肌を舐める。

 

揺杏は挑発するように見上げ、唇を舌で濡らしながら手を胸元から脇を通って背中に回し引き付けた。

 

「胸板厚いよな。何かやってた?」

 

『中学の時に運動部だったんで。ところでこれ採寸じゃないですよね? 明らかに違いますよね?』

 

揺杏が太腿の間に『京太郎』の足を挟んで押しつける段になって、うろたえる男に対し女は全く動じない。

 

「むらっときたし、よくね? そういう機能付いてんだしさー」

 

からからと笑いながらも目の奥に熾火を灯らせて揺杏は太腿の付け根を擦りつける。

 

「オナるのと大して変わらねーし、処女なくなるわけでもないし、彼氏いるわけじゃねーし。そもそもゲームだろ」

 

ゲームなんだから持ち主を喜ばせるのが仕事だと揺杏は告げる。

ちゃんと線引きして遊びだと割り切る以上、ある意味誰よりも正しい使い方をしている。

 

「だからちょっとやってみね?」

 

高校生にもなると誰と誰が付き合っただの、経験をしただのという話は割と女性間では話にあげられる。しかも内容は指遣いが下手だの濡れる前に入れてきて痛いだのと具体的である。

 

だから揺杏としても興味はあるのだ。

恋愛感情というものはなくても『試しにちょっとやってみたい』くらいの軽い気持ち。

 

実際に男とそういう関係になるのは気乗りしない、怖くてもゲーム相手であれば気を遣わなくていい。

見た目や中身が割と気の合う奴だし、嫌悪感もないから相手としてもちょうどいい。失敗しても現実と違って引きずらないのも大きかった。

うまくいかなくてお互い気を遣って、そのままぎこちなくなって別れるカップルもいると知ってしまえばなおさらだ。

 

「中、触らないわけ?」

 

揺杏はスリットをたくし上げて手を誘いながら悪戯っぽい笑顔を浮かべる。

だが顔が赤いのは経験のなさからか、これから行うことへの期待からか。

 

『京太郎』と目線を合わせ、ほんの少し視線をそらしながらも小さく頷く揺杏。

合意は成り立った。服の合間から『京太郎』の手が忍び込み繊細なタッチで肌の上を踊る。

 

「あ♡ふ♡自分でするのと全然違♡」

 

これから何をするのか分かっている自慰と力具合も責め方もわからない愛撫では当然心持ちも違い、想像に張り詰めた意識の間隙を縫う『京太郎』の手管をただの耳年増な揺杏が読めるはずもなく容易く喘ぐ。

 

体に走る未知の快感に酔いそうになりながらも揺杏は己の人差し指を噛んで耐えようとするも、その指に『京太郎』はキスをし舌を這わせ徐々に唇ごと侵略していく。

 

「ふあ♡ああ♡やば♡こんなのみんなやってんのかよ♡」

 

童貞の男には当然女を悦ばせるテクは学んでいくしかない。だが『京太郎』が行うのは集積されたデータによる快感の直接付与。

 

舌のザラザラで舐められれば産毛が泡立ち、指が鍵盤の上のように踊れば高い声を奏でてしまい、ごつい男の手から繰り出される繊細な指技は心を翻弄し、時折吹き付けられる吐息に肌が敏感に期待する。

摘ままれれば身をよじり、爪が掠めれば背が反り、指の腹になぞられえればその軌跡を追ってしまい、吸われればマーキングされていると錯覚し、噛まれれば強い刺激に体が跳ねる。

 

「あー♡あ゛-♡」

 

揺杏はただの味見、ちょっとした興味のつもりだった。だが慣れた男の手練手管に翻弄され理性が薄皮一枚ずつ剥ぎとられていく。

知らなかった感覚を叩きこまれ、それが気持ちいいことだと骨身に染みるまで叩き込まれ、それを違う快感違う場所で何度も繰り返される。

 

恋愛感情を抱いていない揺杏ですら(処女あげてもいっかも。気持ちいいしいつかは捨てるもんだし)などと変心しかけるのだから、恋心を抱いていれば迷うことなどないと体でわかってしまう。

 

「ずりぃだろ♡こんなの♡」

 

『しようって言ったの揺杏さんですよ』

 

ぼしょぼしょと耳元で囁かれる吐息にも刺激に敏感になった揺杏はひくひくと揺れる。

 

「限度があるっての♡運営馬鹿だろ♡」

 

性技とそれに対する快楽の再現にここまで力を入れ、データ取りに奮闘するのは運営側の下心ありなので性欲が技術を押し上げたと言って過言ではない。

 

そして運営側も完全に見落としていたのが、快感の再現を重視するあまりに『開発された体の反応』を投射してしまっていること。

 

本来なら経るはずの体の開発という過程を、無理矢理に神経に快感を叩きこむことでユーザーはすぐに体が覚えてしまう。

 

最初から受ける快楽の多さに未経験の女性が溺れ、敏感にさせられた体は雌の内側の性欲を燃え上がらせ更に傾倒する。

不感症の治療に導入すべき効果を意図しないまま生み出していた。

 

『じゃあ止めます?』

 

「ここまでして止めるとかないから♡責任取れって♡」

 

答えの分かっている含み笑いの問いに揺杏はすでに濡れ切った秘部を擦りつけながら答える。

口調は雑だが媚びた甘さが込められており、せっかくの自作衣装にも体液の染みができている。

 

そして揺杏の視線は自然と『京太郎』の下半身に向いて。

 

「うわ♡ギンギンすぎだろ♡つか苦しくねえの♡採寸して作ってやろうか♡」

 

デザイナー目線で無理矢理詰め込んでるとしか見えない膨らみに脳内でなんとなく自作するならと考えつつ、手はこすこすと膨らみに宛がい扱いていく。

 

「硬っ♡こんなの入れたら……♡」

 

手に帰ってくる感触と温度に揺杏は唾を飲み、自分で襞に触れてぐっしょりと濡れてとろとろと液体が溢れているのを確認する。

 

「な? もういいっしょ♡」

 

男女逆な台詞に思えるが、今してみたいと頭の中がピンクなのは揺杏の方。

 

口で服の裾を咥えてたくし上げ、『京太郎』のズボンのジッパーを下ろして想像以上の凶悪な見た目に目を瞬かせるも、意を決して跨る。

 

そして下の口で咥え込んだ瞬間、焼けつくような熱と同時に走る痺れ。

 

「ふわ♡あああ♡んあー♡」

 

揺杏は自分のあげた蕩けるような声に自分が今体を巡っている感覚が快楽なのだと知る。

運営がやりすぎてると思っていた快感とは違う、充足心と共に感じているこの痺れが強くなり内側をかきむしっていく熱杭がもたらす悦び。

 

「やば♡これやばい♡」

 

そう言いながらも揺杏は情けなくへこへこと動く自分の腰を止められない。

 

緩んでいるだろう顔を『京太郎』の胸板にあてて隠すのが精いっぱい。

そしてその逞しい胸板に安心感を覚え、安心してしまったことに逆に焦る。

 

なぜなら『やばい』のは快感そのものだけではなく『京太郎』へと傾きそうになる心の方。

友情に近いものは感じていても『京太郎』はゲーム。その割り切っていたはずの想いが切り崩されていく。

 

「いい♡気持ちい♡京太郎♡もっと奥♡」

 

考えとは全く別の言葉を体は発している。

愛おしそうに抽送に応えて、恋人にするようにキスをねだって唇を合わせている。

 

気持ちよさだけで自分という女が簡単に陥落していく姿に揺杏の冷静な部分が見下げる視線。

快楽さえあればいいと叫ぶ自分の女の部分と『京太郎』への友達感覚が穢されたように感じる理性。

 

「ごつごつ♡奥突かれるのやばいから♡頭おかしくなる♡」

 

『変になってもいいですよ。俺は揺杏さんの傍にいますから』

 

指を絡めて握られてその安心感の中で天秤が傾く。

快楽をねだるはしたない自分、好奇心でやってしまった自分、快楽で簡単に心が塗りつぶされる自分、全部が許されたように感じる。

 

「あああ♡京太郎のおちんぽ♡私のおまんこに♡出して♡私を染めて♡」

 

いつしか体と心が一致する。気持ちよくなってもいい、流されてもいい、友達の好きとそれ以外が混じっても今この瞬間に感じているのは本心なのだから。

 

『揺杏さん、中出しでいいんですか?』

 

「いい♡中がいっ♡京太郎のおちんぽやば♡あああ゛~~♡」

 

ごぶりと内側を満たし押し流す白い波に意識を刈り取られながら、揺杏は次に目覚めた自分がどうなっているのか頭の隅で疑いながらそれでも抗えない快楽に全てを委ねた。

 

 

「減ったァ」

 

揺杏が見つめるのは自分の通帳。

 

駄目にしてしまった自作コスの布地やレース、新しく『京太郎』用に作るための材料諸々、由暉子に着せたくなったえっちぃ服、それとは別にアイドル活動用の衣装、そして『京ちゃんと一緒』につぎ込んだ課金。

まとめるとかなりのお値段だった。

 

声優にはゲームの声あてで発生したギャラをそのままガチャに回すという猛者がいるらしいが、今の揺杏も似たようなものである。

 

「まあ、今度採用されたらまたギャラ入るからいっか」

 

『揺杏さん、それ借金とかする人とかのパターンですからね。改めましょう?』

 

衣装は思いついてぱっと作れるものではなく、いろいろとお金がかかるのである。

だが揺杏は基本的に趣味重視の人間。作らないとなんとなく気持ち悪いのだ。

 

「つってもこの服を使うのはなー」

 

染みというものはついてからすぐ処理していれば意外とどうにかなるものだが、時間がたてばたつほど難易度が厳しくなっていく。

気を失ってしまったせいで深夜に差し掛かる時間帯になって気づいた時の揺杏の嘆きはひどかった。

 

愛液ではなく別の液体まで含んでしまい、このまま使うにはためらってしまう惨状。

 

「それにもっといろいろある方が飽きないっしょ」

 

『それがただのコスだけですむならいいんですけどね』

 

ため息を隠しもしない『京太郎』に揺杏は眉をあげる。

 

「私とはしたくないって? それなら別に他の男探しに行くけど」

 

『それはやめましょう? いやほんとに危険なんで』

 

実際のところ揺杏が目線でも隠しつつ自撮り写真をSNSにでもあげたら男たちはたかるだろう。

それを本当にする気があるかはおいておいて。

 

「じゃー性欲処理はこれからもよろ、ってことで」

 

『なんという色気のなさ……』

 

「なんだよー、じゃあ色気ある風に誘ってやろうか? ししし」

 

少なくとも表面上、揺杏と『京太郎』の関係は大きくは変わらなかった。

セフレになるのが変わってないというのは大きな問題かもしれないが、元々揺杏は人との距離が近いタイプの人間なので変化も気づきにくい。

 

「はっ! まてよ京太郎を牌のお兄さんとしてユキとセットで売り出せば……!」

 

『いや他人に見えないですからね! 無理ですからね!』

 

「分かってる分かってるって。そのために写メに映るように課金したんだし」

 

『こ、この人コラるつもりか!? やめて! 悪用しないで!』

 

基本的にこのコンビは楽しそうであった。

ただし本体の存在に気が注げば本当にセット販売されかねないと『京太郎』は内心警戒のアンテナを張っていたが、揺杏はまだ知らない。

 

そしてその時、揺杏の心がどう揺れ動くかも未知であった。




揺杏と言えばコスプレエッチ。異論は認める。
仲が良くてエッチはするけど付き合ってない、友達の延長線上というタイプのセフレ。

本体遭遇したら都合のいい関係になるか、セット販売されるか、とりあえず持ち帰るか、揺杏はどれやっても違和感ないから困る。


次回は三尋木咏・姫松の愛宕姉妹・池田(経由しないとキャプにインストールしてくれない)・すばら(本体遭遇するけどえっちい関係まで行くかは書いてみないと分からん)
まあ多分これのどれかになるかと。

モモと咲さんはタイミングを見計らっているようだ。

そしてちょこっとアンケート。阿知賀のハーレムはどれもあり得そうなんですよね。
なぜか作品内ではリザべコンビと永水がドロドロしてるから明るいハーレム筆頭は阿知賀になるという。(完全に作者のせいである)

次回更新は?

  • 咏たんが幼馴染だったら
  • 白糸台生活の続き
  • 男女比世界の続き
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