愛宕姉妹の場合①(リアル)
それは連休中に唐突に『食いだおれ道中に行こう』と思い立ったのがきっかけであった。
長野から東京、東京から大阪と新幹線は繋がり流石に日帰りでは無理でも泊りまでを見込めば行くことのできる距離になっている。
よって日の翳る夕方前に京太郎は本場のたこ焼きの大ぶりな蛸を噛みしめていた。
「さすがは大阪、食うものすべてが美味い」
長野は内陸部ということもあり味付けは濃いめ。そういう部分でソース文化の浸透した粉物とは非常に相性がいい。
そして大阪の場合は海が近く出汁に困ることがない。うま味の相乗効果が京太郎の脳を揺する。
そしてそんな彼の腕をガッと細い手がつかむ。
「こないなとこおったんか。帰るでー、って手が動かへん?」
カールした赤毛の特徴的な少女は引っ張るも、男の筋力に抗せるレベルではない。
「えーと、はい?」
「んん?」
顔を合わせてうなる二人。これは人違いか何かと思い至る。
「あ、すみません。俺は須賀京太郎というもので」
「いやいやいやいや、容姿そっくりだけやなくて同姓同名とかあらへんやろ! ドッペルゲンガーかい!?」
残念ながら本名&無加工でアプリが配布されている京太郎にとって限りなく同一人物に近い別人ということを納得させるのは非常に難しい。
そして京太郎本人が目の前の少女が自分が登場するアプリを使っている可能性というものに対してろくに考えてもいない。
結果的に騒ぎは少しずつ大きくなり、その中で彼女がインターハイの全国で戦った姫松高校の愛宕洋榎であることが明かされ、洋榎の中で確信にも似た予感によってなんだかんだと理由づけて家に京太郎を誘導することに成功する。
旅行中に絡んで迷惑かけたお詫びにただで家に泊まらせるという提案はホテル探しをしようとした高校生男子の懐にとても温かいものである。
さらに洋榎のノリが優希に近かったのも影響して警戒心が薄かった。
故に洋榎が早々に家に連れ込んだのが他の麻雀部員に『本物』が見つからないため、などという独占心とねんごろになりたいという下心が混じった心情であったことも京太郎には察せられなかったのである。
以上が現在、京太郎が洋榎の私室の中で所在なさげに座っている経緯であった。
ここに洋榎本人がいないのは連れ込んだ段になったところで冷静になり、自分のした行為の大胆さとその意味に顔が火照って止まらず誤魔化すために『化粧直し』と告げて場を後にしていたためである。
そして洋榎が顔を冷やしている合いの間に、お風呂から出たその足で洋榎の部屋に向かう人影があった。
赤毛でポニーテールにしている陽気で活発的な印象の洋榎と対照的に、水色に近く見える髪をおろしていながらも毛先がカールしており眼鏡をかけているせいか理知的で大人しげに見える。
少女の名は愛宕絹恵といった。
肌から立ち上る湯気がわずかに眼鏡を曇らせタオルのみを巻いた曲線は双丘の大きさを伺わせ、タオルの下に覗く太腿はかつてサッカーでならしたためか引き締まりながらもむっちりとした肉感を見せていた。
そんな絹恵は当然姉が男を部屋に連れ込んでいるなど知る由もなく、軽く一度ノックをしただけで返事を待たずドアを開ける。
「お姉ちゃん、貸した本返してくれへ、ん?」
姉の部屋に鎮座しながら驚きに目を見張っている想い人の姿。アプリを誤作動させたかと指を動かすもスマホの感触は返ってこない。当然のこと、絹恵が身に着けているのは眼鏡とタオルだけ。
(あ、スマホは服脱いだ時横に置いて、え、5メートルより離れてへん? てことはこれは別人!)
正解に至るまでの時間も洋榎よりも早い。まああちらは外出着でポケットにスマホが入っていたというのもあるが。
悲鳴をあげようとした絹恵の纏うタオルがその拍子に結び目がほどけ、反射的に手で押さえようとして体勢が崩れる。
床にぶつかると覚悟したその瞬間、体を引き寄せられる力とがっしりとしていながら安心感をもたらす肉体の感触が訪れた。
「えと、どこもぶつけてませんか? あわわ、これはその、すみません!」
京太郎を下敷きにする形で絹恵は抱きとめられていた。タオルははだけ絹恵の肉体美が漏れ乳房には京太郎の指が食い込んでいる。誰がどう見ても事案である。
だが絹恵は守ってもらったこと、そしてすり抜けない実体のある存在であること、そして相手を思いやる心と声、そして何度も架空で抱いてもらった指の感覚から目の前の存在を自分が想いを寄せた京太郎だと確信する。
なら絹恵にとってもう理屈や因果はどうでもよくなった。今この瞬間こそが重要だった。
「こんなんされるん、京太郎くんが初めてやわ。責任取ってえな」
乳房の形に指の跡を残した掌から鼓動の速さが伝わり、近くで見る顔はまつ毛の数まで数えられそうなくらい。
「それともうち、魅力ない?」
自信なさげに伏せられる目に京太郎は彼女を持ち上げ抱きかかえ、ベッドの位置に組み伏せる。
「そんなわけないじゃないですか。絹恵さんはきれいですよ。だから」
言葉の続きは重なる唇が雄弁に語る。
元々絹恵のようなスタイルは京太郎だけではなくほかの男も魅了する。アプリでそれを知っている絹恵はわざと女の武器で誘導した。
くちゅくちゅと唾液の交わる音が部屋の中で響き、相手の味を味わうことで存在を深く感じてよりキスは激しくなる。
舌が絡み合い吸い啜りながら、より深く相手を求めて頭の中が熱をもってぼうっとなる。
情欲が体に火をつけ、絹恵のむちむちとした肢体は雄の本能を煽り触れるだけでその肉体は淫らな嬌声をあげる。
「京太郎くんの手♡胸揉まれるのいい♡こんな上手いん♡ああ♡指使いすごい♡」
難曲を指で弾くようなタッチで絹恵の乳房が形を変え、体が何度もぴくぴくと痙攣するように震えながら声が甘く蕩けて乳首の隆起が始まる。
「絹恵さん可愛い。もっと見せてくださいよ」
恥ずかしさから顔の下半分を隠している手をどけ、顎に指をかけて目を合わせながら京太郎は首筋を指先で撫で軽くキスを落とす。
「い、意地悪♡ふわ♡ああ♡でも逆らえない♡こんなのぉ♡」
何度もアプリに叩きこまれた快感が目の前の牡と重なって体が思い出してしまう。本物に勝てるわけがないと雌の本能が負けたがる。
このまま負ければ快楽漬けの何も考えなくてもいい未来が待っているだろう。
だが姉の存在が絹恵の理性を引き留めていた。
おそらく姉が引き入れた男が自分を求めてくれている。
優越感と背徳感が混じる感情が快楽単体とはまた違う味を教えていた。コーヒーのように甘さと苦さが混ざった暖かな感触と背筋を走るゾクゾクとした感覚。
(お姉ちゃんがいつも寝てるベッドでしてるんや。出し抜いて横からこうやって抱いてもらっとる。お姉ちゃんごめんな、でも譲りたくないねん)
裏切りも今の絹恵には快楽の薪になる。腰を蠱惑的に振りながら決定的な瞬間を強請る。
「うちの濡れ濡れまんこにください♡京太郎くんのおちんぽが欲しくてたまらへんの♡」
見せつけるように肉襞を自分で広げてまで一秒でも早い挿入を求める絹恵。
そしてその体はすでに男からもたらされる快楽を覚え、きっかけさえあればとたんに燃え上がる開発済みの下地が既に作られている。
「んううう♡あああ♡おまんこすごい♡乳首もこねられて気持ちええん止まらへん♡ああ゛♡」
だからたったの数突きと乳首をコリコリと捻られただけで気をやってしまったのも無理もない。
この時の絹恵の中には初めてを捧げられた多幸感と思い出した開発済みの快楽、そして専用に調整された体にとっての一番気持ちがいい快感が重なって押し寄せている。
そんなものに少女が耐えられるわけがない。頭の中で何度も火花が散り圧倒的な快楽で躾けられる。
溢れ出す愛液が洋榎のベッドのシーツに染みを増やし、快楽の虜になった絹恵は色に狂う。
「すごい♡こんなパンパンされて♡体全部が悦んでりゅ♡もっと犯してぇ♡」
目の前の快楽に酔ったまま唾液をこぼす淫ら顔で一突きごとに津波のように押し寄せる波に抵抗もしようとせず足を京太郎の腰に絡めて中出しを願う。
その絹恵の張りのある乳房を広げた指で鷲掴みにしてばらばらの速度で揉みこんでいき、ポンプのように絹江の体に新しい快感を送り込む。
「こんなん壊れる♡うち戻れへん♡京太郎くんなしで生きられへんようになるぅ♡」
内側を抉り削るたびに絹恵の体は跳ね、意味のない喘ぎ声をあげながら体が反り返っていく。
ピストンで揺れる乳房には食い込む指と合わせて不規則な快感が生じ、膣内を満たす肉杭が打ち込まれるたびに絹恵の心は折れていく。
だが今の絹恵にとってその敗北は甘くて魅力的なものに映っていた。
「うち勝てへん♡京太郎くんのものになるぅ♡中も外も全部染めてぇ♡んあ゛あ゛ああ♡」
雄叫びに似た快楽に屈した声をあげながら脳内は白く染まり、膣内に叩きつけられる熱い精液の奔流は溢れ絹恵の泡立った愛液と処女の血が混ざったピンク色が洋榎のベッドのシーツを汚す。
牡に屈服した絹恵の顔は締まりがないながらも幸せそうに崩れ、足は京太郎の腰を引き付けた体勢のまま力が抜ける。
京太郎はそんな絹恵に気付けのディープキスを行いながら、絹恵の体を回転させながらベッドの端へと運ぶ。
足を床につけ、ベッドに上半身をかぶせながらバックから乳房を掴み激しいピストンで責めていく。
「イッたのに♡頭おかしくなりゅ♡京太郎くん好き♡愛してる♡」
突かれるたびに絹恵のお尻と乳房は波打ち、弄ばれながら何度も連続で意識が飛び快楽に脳髄が支配される。
そんな風に互いだけを見ていたから洋榎が帰ってきて言い逃れのできない現状を目の当たりにしているのに気付くのが遅れた。
「絹! 何やってん!?」
明らかに怒りを滲ませた洋榎の声に絹恵は快楽に蕩けた顔に優越感と挑発を視線に乗せる。
「セックスやよ♡お姉ちゃんやってその気だったやん♡初対面の男の子泊めてお礼に抱かれたかったんやんな? んおぉ♡しゅごい♡」
子宮ごと揺さぶる打ち込みに絹恵の言葉は途切れ、口から涎がこぼれ落ちる。
「すみません、洋榎さんの部屋でこんな失礼なこと。でも本当ですか? 俺を家に連れてきた理由」
「そらまあ、なかったとは言わへんけど。でも京太郎は絹選んだんやろ? うちより女らしいし、諦めるしかないやん」
髪を指で捩りつつ恥ずかし気に下を向いて告げられた言葉に京太郎の中の琴線が触れる。
「そんなことないですよ。洋榎さんだって魅力的です。あの姫松高校の『鉄壁』で有名な洋榎さんが俺だけの前で見せる女らしさとかとてもそそりますよ」
その言葉は冷静に考えれば二股宣言であり最低なものであるのだが、この空間と淫臭にあてられた洋榎の視線は自然と京太郎の肉杭へと注がれる。
「せやったら、混ぜてもらってもええ?」
普段勝気な女の子が見せる恥じらいとしおらしさの破壊力は高い。
絹恵の中で肉杭がさらに反り返り、反対の声をあげることを快感で塞がれる。
「そのまま制服で、絹恵さんの上に重なるようにお願いしますね」
一糸まとわぬ絹恵の上に姫松高校の制服を着た洋榎がお尻を並べて上下に積まれる。
姉妹でありながら特徴の大きく違う二人は対照的で、その二人を味わうのは背徳的な甘美さを伴う。
そしてその甘美を味わうのは京太郎だけではない。
姉に麻雀においてコンプレックスを抱いていた絹恵、妹に女としての魅力に差をつけられていると感じていた洋榎。
分野は違えど敵わないと思っていた相手と共に牝として同列に扱われるのは心の溝を埋める。
そして洋榎も目の前で妹の交尾姿を見て体が熱く準備されたものになっている。
蜜は糸を引くほどに期待に粘り、釣り目がちの目は潤み、息は浅く熱を帯びる。
「これでいいねんな? うちのことも愛し、んおお♡」
見学だけで前戯の必要さえなくした洋榎の中はきゅっきゅと肉杭を締め付けながらドロドロと潤滑液を流し跳ねる。
「これが本当のおめこ♡想像以上にいいん♡」
姉妹丼という特殊な環境下で焦らしを受けた洋榎にとって開発済みの快楽は理性を奪う。
「うちも♡うちも犯して♡」
我慢できなくなった絹恵が腰を揺すり、その振動は上に乗った姉への責めとなり加速させる。
「姉妹二人ともたっぷり飼ってあげますよ」
「おめこ、しゅごいぃ♡」
「おまんこ、好きん♡」
交互に姉妹に打ち付ける肉杭は通常以上の速度で洋榎にも絹恵にも物足りなさを感じさせることなく突き上げていく。
そして狙った効果ではないが二人の肉芽が屹立し始め、体重が重なることで擦り付けられていく。
ただでさえ敏感なその芽が不規則な振動で責められれば持つはずがない。
「頭ん中おかしゅうなる♡あああ♡」
「無理♡これ無理や♡はあう♡」
洋榎と絹恵が同時にイッても京太郎の腰の動きは螺旋を加えて続行される。
「らめ♡らめ♡こんなん♡」
「壊れる♡壊れりゅの♡」
抵抗とも敗北宣言ともとれる言葉を聞きながら、京太郎の動きは止まるどころか腰を手でつかんで引き寄せてガツガツと子宮口をこじ開け道を作り、確実に着床させるかのようにドロドロと熱いジェル状の粘液をつぎ込んでいく。
「また♡孕むぅ♡」
「あつ♡熱いん♡」
公平さを考えて洋榎に多めに注ぎ込んだが、それでも収まらなかった分が絹恵の穴の中に流れ込んだ。
「二人とも、今日泊めてくれるお礼たくさんしますからね」
これまでの厚意だけではまだまだ満足できていないと匂わせる言葉に洋榎も絹恵も、自分の根幹が壊れることへの恐怖と一緒に雌としての歓喜の滲んだ淫らな笑みを浮かべる。
その顔は姉妹だけあって鏡合わせのようであった。
一方、二人の私室に続く廊下にて洋榎と絹恵の特徴を合わせて割ったような女性が困惑気に足を止めていた。
「ご飯できたって呼びに来たけど声かけれる雰囲気と違うな。出直そか」
姉妹の母である雅枝は孫が同時にできた場合の外向けへの言い訳を考えつつ、覗き見たことでご無沙汰気味の体に熱が入ろうとするのを抑えていた。
「妊娠祈願の食べ物って何やろ? マムシとかは精力剤やし、数の子と他に」
おせちに入ってそうな知識を引っ張り出す雅枝もこんな早く娘に必要になるとは思っておらず少々冷静さを失っていたという。
愛宕姉妹丼、おあがりよ。
雅枝さんは組み込むか悩みましたが、そうなると千里山・姫松全域に伝播しそうなので今回は自重。
とりあえず年末にはどうにか間に合いました。そのかわり粗が見えるような……
次回は『淡ちゃん長野に行く』『美穂子は見た』『憧、男性恐怖症の克服』のどれかです。
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