福路美穂子の場合(リアル)
福路美穂子はご機嫌だった。
部活にはもう出る必要はないとはいっても役職から解放されたことで好きに部員のお世話もできるし、新たに部長に就任した可愛い後輩の頑張っている姿も見れる。
昔憧れた人とは今年に入って親友になれて、最近は気になる人もできた。
胸がドキドキぽかぽかとして自分が幸せだと思っていた。
――そう。『だった』
美穂子が好きになった人と並んで買い物かごを持って歩く『親友』の姿を見るまでは。
「部長、買い出し貯めてから言うのやめてくださいよ。かさむんですから」
「そういいながら重い方持ってくれる須賀くん好きよ。頼りになるー」
「そういう棒読みな誉め言葉は間に合ってます。今日は早く帰りたかったのに」
「なあに? こんな美人な先輩と買い物できて嬉しくないの?」
談笑する久の目に美穂子の観察眼は明らかな慕情を見る。
そして同時にカチカチと今までの出来事がピースのように嵌っていき、今までとは違う世界の見え方に気がついてしまう。
『京太郎』は閉じた瞳を『綺麗』だと言った。その言葉はどこか久の言葉と重なるもので、もし話で聞いていたならその類似性にも筋が通る。
合同合宿に京太郎を連れてこなかったのはなぜか?
龍門渕家の執事がいた以上『男性だから』というのは理由にならない。初心者だからこそ、むしろ多くの指導できる人間がいたあの環境はためになったはずだ。
なのにわざと連れてこなかったのはそこに私情があるとしか思えない。
全国大会で清澄高校と泊る部屋を同じにした時、久は分かりやすく喜んだ。
あれがもし友人を歓迎する意味ではなく、京太郎と接触する危険を限りなく減らすために監視できる状況になったことへの喜びだったなら、それは裏切りだ。
慈母にも近かった美穂子の精神が赤黒くドロドロと濁っていく。
真実を確認しないではいられない。自分の中にこれほどの衝動があったのかという驚きが熱くなった脳髄をかすめる。
その衝動のままに美穂子は久と京太郎の後をつけて清住高校の校門近くに隠れ、久が先に帰宅するのを見送ってから人目を忍んで旧校舎へ足を運ぶ。
麻雀部の部室の位置は以前に久から聞き及んでいた。
まだ明かりの灯る部室の中ではまだ京太郎が牌譜整理をしている。
その姿を見て美穂子は「ありえない」と久への蔑視の感情が込み上げた。
誰よりも雑用を買って出る性分の美穂子からすれば、後輩に押し付けて先に帰ることなどありえないからである。
女の子を遅くまで残したくない京太郎の気遣いとそれに甘えつつも部室の鍵を任せる久の信頼関係がこの光景の前提にあるのだが、美穂子のフィルターがかかった眼では真実を見破る力に陰りがかかっていた。
そして差した影に京太郎が棚にかけていた指先を止め振り返り、驚きに目を丸くする。
「えっと、福路さんですか? 部長に用でしょうか」
また驚きはその言葉を投げかけられた美穂子も同じ。
「私のこと知っているの?」
「ええ、部長がよく話してますから。親友だって」
男の子が微笑みと同時に放つ言霊は、美穂子の心の中に誤解からくる早合点で邪推してしてしまったのではないかと雪解けを齎そうとして。
「『美穂子みたいに教えるの上手じゃなくてごめんね』って」
そして瞬時に先ほどまでよりも冷たく美穂子の心は凍り付いた。
その氷河のようなぶ厚い氷の下にはマグマのように煮えたぎる怒りが満ちる。
優しいこの人が否定してくれるのを分かったうえでの万一にも会いに行かないためのけん制を謝罪の形で装ったものだと美穂子は看破し、そんな卑怯で自分のことしか考えない相手にこのまま任せておけるはずがないと決意する。
京太郎を自分のものとすることを正当化しようとする美穂子自身の欲は奥底に隠れ、自覚すらできておらず義憤だと錯覚していた。
だからこそ美穂子は優しく、常の微笑みを向けて京太郎の手を取る。
「それでしたら、私が麻雀を教えてもいいですか?」
「え? 本当にいいんですか? でも忙しいんじゃ」
京太郎は疑いもせずただ善意から出てきた言葉だと受け取った。
「ふふ、私ももう引退ですし親友の役に立てるのなら喜んで」
見目もスタイルも性格も好みである以上京太郎に断る理由はない。
裏に渦巻く情念など予想もせず京太郎は狩場に自ら身を投げ入れた。違うのは確実に京太郎のためになるよう気を配ってくれるという一点。
そして幾種もの感情を抱えた美穂子は久ほど奥手に構える気はなく積極的に自分の武器を使って奪う気だった。
麻雀の指導の合間に自ら肌を押し付け悩まし気な吐息を漏らし、手を取って導きながら親身になってくれる女性からの誘惑にどれだけの男が耐えられるというのか。
濡れた媚びる甘さを持った声は本能をくすぐり、誉め言葉は京太郎の低い自尊心を埋める。
そのうえで決して拒否をしない美穂子との関係が男女のものへと変化するのに長い時間はかからなかった。
そしてさらに数日が経つ頃にはただの男女関係から突き進んでいた。
ただでさえ奉仕に喜びを見出すタイプの美穂子は鍛えられた京太郎のもたらす性技の快楽に心を絡めとられ虜になり、今も下からの突き上げに乳房を揺らしながら喘いでいた。
「ふああ♡逞しいおチンポがじゅぶじゅぶかき回して頭壊れちゃう♡胸乱暴に揉みしだかれるのも素敵ぃ♡」
恥ずかしがりながらもいやらしい言葉を口にして男を煽るように既に美穂子は躾されてしまっている。
そのほうがより気持ちよくしてくれると体に叩き込まれれば反抗の意思自体が蕩け頭が回らなくなってしまう。
腰の振動にぶるぶると揺れる豊満な乳房には深く京太郎の指が食い込み、指が躍るたびに美穂子の背筋を快感が突き抜け嬌声のオクターブが上がる。
更に安産型の形のいいお尻は掌で叩かれ、痛みに声を上げるどころかもっと叩いてとグネグネと自分からゆすっている。
開いたサファイア色の瞳からは歓喜の涙が起伏のある体を伝い、京太郎の舌に掬い取られてゾクゾクとした絶頂の前兆に舌が垂れて端正な顔が歪む。
「おまんこ♡かき回されて♡ずんずんされちゃって♡全身犯されて気持ちよくなっちゃってる♡京太郎さんのセックスに勝てないの♡またイクぅ♡」
美穂子がイかされるのは何も今が初めてではない。今日だけですでに2回絶頂を経験し、牡と牝の格付けを済ませて命令されればいつでも股を開くほど従順に仕込まれていた。
そして美穂子が抱き着いて体を痙攣させながら膣でぎゅうぎゅうと締め付けても硬さを失わない内部の固く張り出た男根は、更に美穂子の子宮口をえぐって奥へ侵入する。
「イッてりゅ♡イッてりゅのに♡赤ちゃんの部屋おチンポで壊されりゅ♡中出しで赤ちゃんできて深イキしちゃいます♡京太郎さんの射精嬉しいです♡あ゛あ゛~♡」
最後には背中を反らして射精の勢いに合わせて跳ねながら涎をだらしなくぽたぽたと零し、にへらと締まりのない顔で笑いながら美しい瞳を情欲に満たして美穂子は京太郎にもたれかかる。
その金糸のこぼれる髪を京太郎は撫で掬い取りキスを落として嬉しそうに美穂子の体を抱きしめる。
「美穂子さん、とても可愛かったですよ。美穂子さんみたいな恋人ができて幸せです」
京太郎からすれば美穂子は好みど真ん中。そんな彼女が恋仲になってくれたばかりか腕の中では乱れこちらを求めてくれる。
誰にでも自慢できる彼女をこうまで鳴かせることができるのだから男としての優越感がもたげるのも無理はなかった。
「嬉しい、です♡貴方のためなら何でもします♡愛してます京太郎さん♡」
すりすりと胸板に頬ずりをして甘える美穂子の心は予想もできなかったすさまじいまでの快楽の波と向けられる優しい愛の緩急によって壊され、恋も愛も飛び越えて牝としての忠誠に至っているのだが京太郎には悟れるものではない。
そして底なし沼に落ちた美穂子はどこまで自分が行ってしまうのかに恐怖を覚えることすらしない。
「あ♡内側でピクンって♡」
美穂子に甘い声で愛を囁かれた京太郎の男根は大量の射精を遂げたにもかかわらず硬さを増して反り返る。
腰を動かしていないにもかかわらずぐりぐりと壁を押し刺激していき、確かな快感を美穂子に与える。
「んんあ♡壊れてもいいから私の体使ってください♡私のこと好きなだけ♡」
もう美穂子には体力はない。腰もガクガクで意識も拙い。
それでも限りない快感への期待感と目の前の牡に仕える幸せが美穂子に淫蕩な笑みを浮かべさせる。
そこから先は美穂子も断片的にしか覚えていない。獣のような濁った嬌声と身も心も焼き尽くしそうな快楽、牝として使われることの幸せ。
途切れ途切れでありながら魂に刻まれたのは、もう京太郎という人から離れれば生きてはいけないという確信だった。
「ねえ、久に復讐したくない?」
寝物語にそんなことを提案したのは美穂子の変心からだった。
元々は久から京太郎を奪い自分だけを傍に置いてもらうことで幸せになることを一番に考えていた。
だが京太郎という牡にどんどん傾倒するにしたがって本当に復讐するかを決めるのは一番の被害者である京太郎であり、自分はそれに従うのが正しいように思えてきた。
そして何より、独占しようという思いは久も美穂子も大きくは変わらないのだと気づいてしまった。
今の美穂子はもう京太郎が誰かにとられるなんて耐えられない。ほかのだれかを傷つけても執着してしまうのが簡単に想像できた。
ただ、京太郎その人を傷つけたことだけは許せない。その点だけは譲れない。
だからこそ復讐の形を変えようと思った。彼が許すのならだが。
「部長に? なんで?」
しかし京太郎はそもそも久の思惑に気が付いていない。それどころか手はかかるし悪戯が過ぎるがいい人だとすら認識している。
その人の良さに付け込んだことが久の罪の最たるものだ。
「久はあなたの可能性を意図的に摘んできたわ。自分勝手な、貴方を人目に触れさせたくないって私情で。
貴方の信頼を裏切って、歪んだ恋心を押し付けてるの。心当たり、あるでしょう? 未だに育てようとしてないんだもの」
インターハイが終わった以上、久がつきっきりで教えるということも可能だった。大会に出ない久は実質引退に近いのだからむしろ常道ならそうやって距離を詰めることを選ぶのが普通だ。
残念ながら大事なことほど悪待ちをする久が絶対に選ばない手ではあるが。
そして美穂子が提案したのは人生を歪めようとした報いに人生を歪めることで応えようというもの。
その内容が現実になった時の姿を想像して京太郎も男としての欲が疼いてしまい、らしくもなく甘言に首肯した。
久が美穂子の家を訪れたのはその当の本人からお誘いがあったからだ。
メールだったがいつものように後輩に代筆してもらったのだろうと特に疑わず何の警戒もしていなかった。
そして招きに応じて家の中に入り、鍵を閉めていた美穂子のいる後ろからバチという焼き焦げるような音と同時に意識が薄れて体が崩れ落ちた。
閉じかけてぼやけた視界の中にいつものような柔らかな笑みを浮かべている美穂子が手にしたスタンガンを目にとめると最後に久は意識を失った。
「ふわあ♡そんなおまんこ叩かれると♡あひゅ♡頭ぐちゃぐちゃになります♡」
甘く艶めいた声に意識を取り戻した久が見たのは信じがたい、否信じたくない光景。
久にとっての親友が想い人と交わっている姿。二人とも全裸で美穂子はベッドにうつぶせに寝て大きな乳房を潰しながら後ろから下に叩き付ける抽送に悦楽の声を上げ、ピンク色に上気した肌から淫らな汗が流れその曲線を照り返す。
娼婦のように男に媚びる溶けた美穂子の姿の変わりように絶句した久だが、すぐに湧き出した怒りに大声をあげて立ち上がろうとする。
「あなたたち何をしてるの!? っ、動けな」
だが久の体は椅子に縛り付けられており自由に動かせるのは首から上と手首から先だけ。
「久、目が覚めたのね。でも、んはあ♡今いいとこだから♡京太郎さんに抱いてもらっておチンポ突っ込んでいただいてるの♡見られながらイッちゃうぅ♡」
「美穂、子。受け止めて!」
どくどくと激しい勢いで京太郎の男根の先端からうち放たれた精液が美穂子の体を不規則に跳ねさせ、声にならない嬌声が美穂子の絶頂を示し、ごぼりと逆流した濃い精液は男根をコーティングして披裂から引き抜かれる。
「嘘、嘘……須賀くんが美穂子となんて」
顔を真っ青にした久は現実を受け止められないかのように歯をカチカチと打ち鳴らし、それでも憎しみの眼差しを美穂子へと向ける。
「美穂子、あなた!」
久の眦には憎しみだけではなく涙がにじんでいる。縛られて動けないながらも身をよじり、親友に裏切られたことに歯噛みする。
だが美穂子からすればそれは見当違いの八つ当たりとしか感じない。
「はふ♡何を言ってるの久? 最初に裏切ったのはあなたでしょう? 京太郎さんがみんなの恥にならないように強くなりたいと思っているのを知りながら、彼に合った指導をわざとしなかったんだもの」
仲間想いの優しさを踏みにじるのは通常の美穂子の価値観からしても許せるものではない。嘘なんて全部見破ってみせると開かれたサファイア色の瞳に灯った激情に久は思わず息をのむ。
「うぅ」
そしてその気圧された態度が京太郎にも真実なのだと教えることになった。
「部長……俺のこと騙してたんですか?」
悲しみの乗った京太郎の言葉が何より久に深い傷を与えた。
美穂子の話を聞いてもなお久のことを信じたかったという心情が、慕いこそがこの場では一番の毒だった。
「わ、私」
嫌われたという後悔に久が涙する傍らで美穂子が人良さげな笑みを浮かべる。
「でもね久、優しい京太郎さんは条件付きであなたを許してもいいんですって。彼の慈悲にすがりたかったら京太郎さんのおチンポを舐めるの」
移り変わる感情の振れ幅に冷静さを失った久は目の前にたらされた蜘蛛の糸にたやすく飛びついてしまう。
「わ、分かったわ。須賀くん、そのあなたのにしていい?」
舌を伸ばそうにも縛られた久からでは届かない。ついいつものように話しかけてしまって、久の髪は乱暴につかまれ美穂子に引っ張られる。
「久、違うでしょう? あなたは悪いことをしたのよ? 反省して言葉遣いを改めることすらできないの?」
絶対零度のゴミを見るような怒りが美穂子の目から伝わり、久は怯える。
「ご、ごめんなさい! いけない私に須賀くんの立派なおちんちんお口でお掃除させてください! あなたの精液を飲む栄誉を私に頂戴!」
怯えのままに口にした自分の言葉になぜか久は暗い悦びを得る。このまま無茶苦茶にされるのではないかという想像が、しかしその相手が京太郎であることで甘さを混ぜ込んでいた。
「う、あの部長が俺のを咥えて」
「んじゅ♡すごく濃い♡生臭くてしょっぱいのに♡須賀くんの特別なお汁だと思うとエッチな気分に♡熱くて脈打ってごつごつしたおちんちん♡もっと♡もっと♡」
元が好きな相手というのもあるのか、久は首を前後に振って舐めながらスロートしていく。
いやらしいじゅぶじゅぶと水音を上げながら夢中になって吸い上げ、先端から口が外れても頬を摺り寄せて媚を売る。
「すごい立派ぁ♡こんなおちんちん味わったら女なら発情しちゃう♡私我慢できなくて下のお口くちゅくちゅしてたの♡パクパクして手っ取り糸引いて、須賀くんのこと欲しいっていやらしく主張してるの♡」
久の中ではもう性欲が暴走してほかのことが置いてけぼりになっている。
牡の象徴を口にしたことで自分が勝てもしない相手に愚かにも歯向かっていたのだと魂に刻み込んでいた。
普段の態度をかなぐり捨てとろんとした目で挿入を強請る一匹の雌にまで心が堕ちている。
「……ずっと部長のこと、犯してやりたいと思ってたんですよ。美穂子」
「はい、京太郎さん♡」
美穂子がナイフを片手に久を縛り付けていたロープを切り裂き、ついでといわんばかりに久の纏う服も切り裂く。
犯したいという恋人の要望をかなえるためにそれらしく見えるようにエッセンスを利かせたアドリブである。
京太郎が基本的には善人とはいえ久の普段の態度は人をおちょくったところが多々あり、「こいつ犯してやりたい」と咄嗟に思ってしまうのは無理もないことだろう。
当然好きなところもあるし仲は良いのだが、それはそれとしてこの特殊な環境下では性的に久を襲い屈服させたいという牡の征服欲が強くなった。
そしてその大部分、久の自業自得な部分があるため歯止めは利きにくい。
「いい、の? あなたのことたくさん傷つけた私の下のお口にお情けください♡犯してお仕置きして思い知らせて♡」
そして今の久にとって京太郎に犯されることは甘いご褒美である。ここまで性感の高まった体に拒否などありえない。
自分から股を開いて腰をくねらせ男を誘うダンスをなれないながらも披露する。
それにのしかかるように京太郎は張り出した男根を勢いよく突き入れ、最初から容赦のないピストンで久の内側をかき乱していく。
「んひぁぁ♡初めてなのに、処女なのに♡どうしてこんなにいいの♡気持ちよすぎて意識がひりついちゃう♡」
無意識に久は足を絡め、ガツガツと追い込む突き込みに快楽の底なし沼にはまる。
久自身にMの気があったのもあるが、激しさに見合わないスムーズな動きで久の内部のうねりを探り的確に刺激する性経験による技。
経験値の違いから久に勝ち目は元からなく、喘ぎ屈服する未来しかなかった。
そして久があまりの快感に意識を飛ばす直前、唐突に京太郎の動きが止まる。
それは明らかに久の登りつめるタイミングを見切った焦らし。
「ああ♡どうしてやめちゃうの♡私反省してる♡だから須賀くん♡」
あさましく強請る久の手を取って、視線を合わせて京太郎は残酷的なまでに優しく微笑みかける。
「部長を許す条件、言うの忘れてましたね。俺、部長に奴隷になってほしいんです」
「奴隷♡あの性奴隷とかの♡肉便器とかの♡物に、なるの♡」
聞き返す言葉は甘く溶け、理性はひとかけら程度しか残っていない。問いかけではなくただ自分に求められていることを確認するだけの意味のない言葉。
だが京太郎は更に久を追い詰める。普段つんと澄ました彼女を堕としきることに確かな悦びを見出していた。
「嫌ならこれで終わりです。次会ってからも話しかけもしませんから」
久にとって天国から地獄に叩き落される衝撃をその言葉は持っていた。
心も体も魂も完全に支配されたところで突き付けられた恐怖は久をこの上なく強く縛り、呪いに近い強度で離れられなくする。
「な、なる! ご主人様の奴隷でもなんでも! だから捨てないで! これからずっとご主人様のためだけに生きるから! だから許して! 何でもします!」
必死の懇願に京太郎は甘く久の唇に口づけ優しく口内をかき回しながら、スクリューのようなねじる動きで久の膣内を再侵攻していく。
恐怖と快感を交互に与えるその手法はほぼ洗脳に近く、京太郎が与える快楽の量は女を牝として支配するのに有り余っていた。
「部長のこと、生意気するたびに組み伏せたいって思ってたんですよ」
「わた、しも♡須賀くんが怒って襲われるの想像して何度も自分で♡奥っ♡奥ゴンゴンくりゅ♡」
お互いに日常で抱いていた劣情を照らし合わせると、意外なほどぴったりと符合した。
「だったら、部活では普段通り接して、終わった後お仕置きしてあげますよ。久はそういうの好きなんでしょ?」
「嬉しい♡幸せすぎる♡美穂子呼んでくれてありがとう♡あああ"♡げん、かい♡中に熱い精液叩き付けられて頭狂っちゃう~♡」
本日何回目とも感じられないほどの半固形の精液が久の子宮の奥まで分け入って押し広げる。通常であれば一発で妊娠を疑ってもおかしくない大量の斉射を処女にぶちまけ、しかし受けたその久はそのことに感謝しか抱いていない。
「はあ、あ♡子供出来たら、迷惑かけずに育てるから……産んでもいい? ご主人様」
甘えた久のお願いをしかし京太郎は一刀両断する。
「何言ってるんですか、だめに決まってるでしょ。来年大学生になる女の子が一人でちゃんと育てられるわけないじゃないですか」
極めて現実的な判断、久も当事者でなければおろすことを進言するだろう。それでももしかを感じていた心には痛かった。
ただこの京太郎、本日かなりやらかしたとはいえその精神性は善人のものである。久の受け取り方と彼の発言の意図は全くの真逆だった。
「迷惑ちゃんとかけてくださいよ。二人で、いや美穂子さんも入れて三人でちゃんと幸せになりましょう? 法律的に奥さんは一人ですけど、俺はどちらにも差をつけたくないです。
ずっと二人とも、俺のそばにいてくれませんか?」
恥ずかし気に鼻をかく姿は久しぶりに圧倒的な牡のオーラを緩めた年頃の少年のものだった。
「それは私にも、平等に孕むまで子種を頂けるっていうことかしら?」
「もちろんです、美穂子さん」
妖艶な笑みをこぼす美穂子に京太郎は即答する。
「ふふ、なら、久と京太郎さんの交尾見ていて疼いちゃったから、今から二人して同時に愛してくれる?」
「まだ、できるの? ご主人様」
京太郎はこくりとうなずき、美穂子と久に再び格の違いを大観させるまで蹂躙に蹂躙を重ね、さらに虜へと女性陣は戻れない道を突き進む。
歪んでいるとはいえ、この三人の関係は幸せなものであった。
はい、失踪したのではないかとご心配をかけたと思います。風見猫自身も正直度重なる体調不良と忙しさの波に苦しめられました。
そんな中、『福路美穂子の場合(リアル)』の完成です。なんで1か月近くたってるの?
久参入もあって文字数は今までの中でも長めですね。結果的に『福路美穂子と竹井久の場合』になってる気もしますが。
ところで更新速度の鈍化を心配されていると思いますが、実のところ作者自身危機感を覚えてます。
特にやばいのがモチベーションの低下です。
感想が減る→自信がなくなる→速度が落ちる→感想が減る のループもあるのですが
一番はキャラの魅力の引き出し不全、展開のワンパターン化、読者の予想外をつく、隠れたキャラの魅力の発掘、設定故の不自由と小回りの利かなさ、エロ差を出しつつもキャラは崩壊されないバランス。
そのあたりの部分がかなり悩みどころになっていまして。
勝手ですがしばしお休みをいただき、設定変えた新規作品でキャラの別側面とエッチだけではない部分の魅力の引き出し、自由度、機転を生かせる安価スレで風見猫の筆力を上げたいともいます。
ぶっちゃけ役満の方にエロさも速筆も文字数もかなってませんし……京ちゃんが負けてるわけじゃない、風見猫の修練が足りないんだと証明したいんです!
あ、ちなみに絶対に戻っては来ます。永水ハーレムのアンケートしといて放り出すとかありませんし、
個人的にアコチャー、松見姉妹(単体もコンビも可)、竜怜の行く末、哩姫の修羅場と変化、荒井憩ちゃん、ほかにもいろいろと書きたいキャラはいますので。
それを引き出すための修行に風見猫は出ます。更新を楽しみにしてくださっている方には本当に申し訳ないのですが。
あ、それとこの話が一番良かったなどあれば感想で教えていただけると嬉しいです「こういう方向性がいいのか!?」という指標になりますので何卒……。
次回更新は?
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咏たんが幼馴染だったら
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白糸台生活の続き
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男女比世界の続き