私が京ちゃんのことを好きになった日、というよりは好きなんだと自覚した日は中学の時お姉ちゃんを訪ねに行って会えもしなかったそのすぐ後のこと。
心にダメージを負った私は割とみっともなく京ちゃんに縋って「京ちゃんは私を置いてどこかに行ったりしないよね?」などと泣きついて背中を優しくなだめるように撫でられていた。
中学生なんて何を言っても親の転勤なんかで離ればなれになることもある。京ちゃんはたぶんその辺分かっていてそれでもそんなことその時の私に行ったらわんわん泣くに決まってたからただ寄り添ってくれた。
それでいて私の受験先が決まると仕方なさそうな顔で「放っとくといつ迷子になると分かんない」なんてからかいを含めてまた一緒だと教えてくれた。
あるいは気づいて早々に告白しておけばこんな風に拗れたりはしなかったのかもしれない。
ただ私は彼の好みの女かと言われるとそうでもないし、一応一時的に付き合えはしただろうけどそれが長く続くかに関しては確証を持てなかった。
そして私にとってそんな一時だけの関係では満足できないほど気持ちが大きくなってもいた以上、正攻法のアタックというのはかなり初期に選択肢から消えた。
私は京ちゃんと付き合いたいわけでも彼女面したいわけでもない。
京ちゃんと一生ずっと一緒にいたい、死ぬその瞬間まで傍にいたいだけなのだ。
逆にそれさえかなうのなら他の誰かが京ちゃんとお付き合いしてたり肉体関係を結んでもいい。
それこそ淫らで人に言えないような良俗に反することをしても最後が私の傍であるなら別段気にしない。
ちょっとタイプの原村さんにデレデレしたり片岡さんに引っ付かれても目くじら立てなかったし、部長が不器用なアプローチしてたり染谷先輩と自然に仲良くなってても構わなかった。
あからさまに隠れてやられてたことが分かればむっとはするけど浮気は男の甲斐性って昔から言うしね。
よくわからないアプリとかいうのの開発にかこつけて龍門渕の子たちが京ちゃんとねんごろになっても、つけあがって正妻面さえしなければ別にいい。
ある意味では私以上に未発達な子ともそういう関係になるんだって知れたのはプラスだし、思った以上に性欲が強くて下半身に誘惑すればのっちゃうことも分かっちゃった。
でもあんまりあっちに行かれても困るから私は京ちゃんに好意を持ってる子らをたきつけて手軽に手を付けられる相手を作った。
具体的に言えば元生徒議会の仕事をさぼって事に及ぶ部長や、お昼休みにご飯にかこつけて自分たちをデザートにしちゃう和ちゃんや優希ちゃん、放課後に自分の親の店で新しい衣装を披露しながら煽ってエッチしちゃう染谷先輩とかね。
つまむような気持で気さえ向けばいつでも体を開く存在を京ちゃんの近くに配置する。
みんなは変わらず京ちゃんが好きみたいだけどここまで来ちゃえばもう抜け駆けとかそういう問題じゃない。
京ちゃんにとっては自分に言い寄る多数のうちの一人、替えの効く相手という認識が心のどこかに少しずつしみついていく。
もちろん私だって京ちゃんが望むならいつでも体は開くし、そういう気分の時はお願いしちゃうときもあるけど周りに比べればさほどせっついたりしない。
私にとって自分が性欲を満たせるかは最重要項目じゃない。京ちゃんが満足してくれること、京ちゃんにとって居心地のいい場を作ること。
そしてその場を作ったのが私なんだとちゃんと認識しておいてもらうこと。私だけは替えがきかないんだと刷り込むこと。私だけ、私だけ。
卑怯で後ろ暗いことをしてる自覚はある。あるけどやめる気も引け目に思う気持ちもない。
私は100パーセントの勝ちが欲しい。コンマ以下の負けも許容できない。
京ちゃんがいない世界だけは私には耐えられない。そのためなら何でもする。
端女も妾も性奴隷も持ちたいならあげる。誰かを堕としたいっていうなら用意する。
運のいいことに権力もちが駒に自分から来てくれたし、口利きすればきっと彼女も喜んでくれる。
権力じゃ足りないとこはいろいろやっちゃえばいい。京ちゃんはああ見えて気にしいだから相手から望むように場を仕立て上げて。
いいところを普段の会話の中で盛り込んでいけば勝手に好感度は一定までは上がる。
その先はきっかけ次第でこの年代は勝手に勘違いする。
それは和ちゃんたちである程度実証済み。
優希ちゃんはともかく和ちゃんや部長はそこまで京ちゃんに興味を元々抱いてなかったように思う。
でも普段の献身に「私たちは彼の頑張りに対して何か返したのか」なんて毒を吹き込めば元が良識人は和ちゃんはもとより部長も面白いように京ちゃんを気にしだした。
染谷先輩に関しては普段から京ちゃんが褒めてることや尊敬してること、どこが可愛いと思ってるかなんて偽りなく誇張はして吹き込んでおいた。
優希ちゃんに関してはあんまりしてないかな。私をライバル視してたみたいだから見られてるところではスキンシップを増やして見せつけたくらい。
当たり前だよね。
いくら共学で京ちゃんが隠れ優良物件でもハーレムなんて意図もなく作れないよ。
さすがにこれに関しては和ちゃんたちには内緒。でも今が幸せそうだからいいよね。
京ちゃんに愛を囁かれて京ちゃんのもので刺し貫かれてあんあん喘ぎながら抱きついて妊娠準備進めちゃってるもんね。
私は人生捨てられないからちゃんと適齢期になるまではみんなが京ちゃんの赤ちゃんを産んでね。
「おちんぽ欲しい♡生でください♡」っていつも言ってるもんね。誰かが孕んでもその間は他の子が代わりに喜んで次の孕み役になるよ。
競うことで頭の中馬鹿になっちゃってるもんね。誰が一番京ちゃんに喜んでもらえるかしか考えてないもん。
目の前で気持ちよさそうに中出しされて褒められてるの見続けたら感覚バグるよね、うんうんわかる。
「そうされるのが男の子は喜ぶ、エッチな漫画ではそういうのばかり、京ちゃんもこういうの好きかなあ、あ今の聞かなかったことにして」とかそろそろっと言ってた私のせいじゃないよね。
本とか人の噂話を真に受けちゃうのって本人の問題だと思うし、その影響だとしても続けちゃってるのは結局本人が悪くないと思ってる証拠だもんね。
他の子が先に孕んだらその子に目が行くとか、妊娠時期に男の浮気率が上がる事実に反してる女の子の願望だよね。
というか浮気しても帰ってくるなら問題ないよね。その間私の彼の相手してくれてごめんね、くらいの気持ちでいればいいのに。
自分の知らないプレイの知識とか得てくる可能性もあるのにさ。痛そうなSMとかお尻で、とかはある程度慣れが必要って聞くしさ。練習してきてくれたらちょうどいいのにね。
目の前のセックス、熱い精液の脈動に夢中になっちゃうのはわかるんだけどね。
私だって終わった後ゴムを外してお掃除するとき無意識にお尻揺らしてるみたいでぺちぺちされちゃうことも結構あるしさ。
人差し指を埋めてくちゅくちゅされながら舌を伸ばしてきれいにしつつ曲げた指が私の秘所を引っ張るように広げてエッチしちゃったんだって自覚しながらゴムの臭いと味が少し残る。
京ちゃんが私を性的に見てくれてることに感謝しながらおっきいのを頬張ってなんだかんだ言って私も京ちゃんに求められれば他の子と大して違わない姿を晒してると認識する。
きっと何の縛りもないなら自分だって京ちゃんに全部注がれたい気持ちはある。パンパンパンパン奥まで何度も叩きつけられながら汚い嗚咽を漏らしながらおちんぽ欲しさにきゅんきゅん締めつけながら足を開いて擦りつけるように揺らして抱きついて。
一滴残らず流し込むために押さえつけられて跳ねる腰を潰されながらドクドクと中まで彼色に染められる。
そういうのを全く想像しないといえば嘘になる。
あるいはだめだっていう自分を無理やり強引に生で押し倒して犯されながら、いけないのにいけないからこそ広がる甘い疼きに負けちゃって徐々に抵抗が弱くなっていつしか自分から足を絡めちゃって。
「おまんこいい♡京ちゃんのでよくされてる♡らめ♡らめ♡今出されたら赤ちゃんできちゃうよぉ♡」
甘い声にはむしろ煽る効果しかなくて上下に揺さぶられる咲の体からフェロモンが漏れ出す。
「できりゅ♡できちゃう♡らめなのに♡欲しがってる♡らめぇ♡私♡京ちゃんのせーえき♡せーえき♡んんんぁ♡」
どぴゅどぴゅ中に遠慮なく大量の精液が流し込まれてビクビク震えながらちゅうちゅう吸い付く。
そして事後には頬を膨らませながらぽかぽかと痛くもない手つきで胸板を叩いてぶうたれる咲。
「あれだけダメって言ったのに京ちゃんはどうしてああいうことしちゃうの? 本当に出来ちゃったらどうする気なの?」
本気で怒っているというより単に拗ねているような口調で不満げな咲だが甘くて耳障りのいい言葉をささやかれて目じりを落としながら唇を尖らせて。
なんて、そんな妄想が一切存在しないとは咲自身言えない。
さらに言えば強く迫られれば断りきれる自信はそんなにない。
将来のためには我慢すべきと分かっていてもできるかはやはり別、好きな人に求められてしまうと弱い。
とまあ、そんな妄想をしてしまうくらいには自分がエッチになっちゃってる実感はある。
体を重ねるまではそんなの創作の産物、女の子の意志が弱いだけだと思っていたのだが割と流されてしまう気持ちも分からないではない。
そうはいっても積極的に孕んだら勝ちという姿勢の面々についてはちょっとやっぱり理解しきれない。
もうここまで拡大しちゃったら責任取るとかそういうのでおさまるわけもないし、所詮は京ちゃんの性欲解消用の女の子たちなんだからそんな舞台に立ってもいないのにね。
より正確には私の誘いに乗って十把一絡げでいいと受け入れた瞬間に資格をなくしちゃった。
その点で言えば優希ちゃんは最後まで抵抗するかと思ったんだけどそんなに龍門渕の子たちに先を越されてるのかが嫌だったのかな? 私にはその辺の感覚分からないや。
私にとっては京ちゃんがどれだけ他の子に手を出したって最後に帰ってくれさえすれば問題ない。それどころか欲しがる玩具は積極的に与えたってかまわない。
もちろん自分があくまで玩具なんだってことは自覚してもらわないと困るからお話はしなきゃだけど、喜んでもらえるのは嬉しいもん。
最悪無理矢理快楽の海に引きずり込んで京ちゃんなしじゃダメなように仕立て上げた後、この関係を認めないなら二度と会えないって教えてしまってもいい。
抵抗して私たちを破滅させようとするなら私が動くまでもなく他の子たちが取り上げないで欲しいって一心で止めに入るだろうしね。
私自身はそこまで京ちゃんにとってストライクなわけじゃないからね。和ちゃんだけだと飽きちゃうかもだしもうちょっと毛色の違う子にも犠牲になってほしいな。
紹介できる子とかいないかなー。みんなは何でか増えるの嫌がるんだよね。自分の体が空いてない時に京ちゃんが催したら誰かに相手してもらわないといけないのにね。
こういう関係になってからちょこちょこみんなと恋バナするんだけどなんだかみんなちょっとずれてるんだよね。
なんていうか京ちゃんに対する執着心が強いっていうかそこまで気になるかな?ってことまで気にしてたり。
お姉ちゃんもなー。独占欲さえ強くなければちょっとくらい分けてあげてもいいのに、なぜか私から引きはがそうとするんだよね。
それが私を思ってじゃないのなんてお姉ちゃんの京ちゃんに向ける目つきを見ればわかっちゃうし。
なのに「自分は普通で咲は異常」って顔でこっち見てくるんだもん。
自分が独占したいだけなのに攻撃されたらたまったものじゃないよ。
だからお姉ちゃんやお姉ちゃんに近い子に手を伸ばすのはパスかな。
渋谷さんや大星さんなんか京ちゃんの好みの体つきしてると思うから惜しいんだけどね。
部長の伝手で福路さんとか?でもあの人古い価値観で縛られてそうなんだよね。
そんなのぶっ壊しちゃうくらいの衝撃与えればいいのかもだけどそれで人格まで歪まれても困るよ。
あくまであの「いい人そうで真面目なのに京ちゃんには勝てません」くらいの感じが一番京ちゃんの食指をそそると思うんだよね。
え?相手の尊厳への配慮?それって京ちゃんのものになれるのに比べてそんな大事かな。
京ちゃんに可愛がられる玩具になれるって最高の栄誉だよね。
もう京ちゃんのものになった子たちはそう言うよ。言わないなら教育してあげなきゃ。
正しいことを正しいって思えないなんてかわいそうだもん。
京ちゃんに好き勝手されてエッチの相手してもらって、気持ちよさを貪りながら京ちゃんの性欲のはけ口にされて、京ちゃんに望まれるがままに生きる奴隷さん。
私の京ちゃんを少しだけ貸してあげるんだから相手の人生すべては等価交換だよね。
うんうん、私は結構甘い性格って言われちゃうからなあ。そんな積極的にひどいことしようなんて思わないよ。
京ちゃん自身女の子に痛い思いさせて楽しむ趣味はなさそうだもんね。
京ちゃんにとって特別は私だけでいい。それ以外なんていらない。
でも持ち物ならいくらあっても私は文句言わないよ。
エッチな本を捨てさせる狭量な彼女さんみたいにはなりたくないもん。
京ちゃんがどれだけ女の子を囲ってもそれは別、都合のいい子たちはただの物だもんね。
だからさ、変なことは考えないでね。
京ちゃんにとってどんなお気に入りでも「処理」しなきゃいけなくなっちゃう。
それはお互い不幸でしょ?
ね、お互い幸せでいようよ。私と京ちゃんの世界の中の彩でさえあってくれればいいんだよ。
優しいでしょ?えへへ、よく言われるんだ。
でもね、覚えておいて。私が本当に優しいのは京ちゃんにだけ。あとはその持ち物にちょっとあげるだけなの。
立場をよくわかってくれないとこんな「教育」しないといけないなんて面倒でしょ。
「処理」なんてもっとしたくないんだよ。だって京ちゃんにとって大事なものなんだもん。
そう、分かってくれたんだね。えへへ、私話長くてごめんね。
じゃあ京ちゃんに可愛がってもらう?分かってくれたならご褒美あげなきゃ。
ペットの躾って難しいよね。
逆らうのは甘噛みくらいにしなきゃ次は知らないからね。私もお友達をなくしたくはないんだよ。
うんうん、分かってくれて嬉しいよ。
これからもずっと京ちゃんの玩具でいてね、○○さん。
複数人の話が続いたので、箸休め的に咲さんが心の中で何考えてるのか回。短め。
久や和や優希と乱れてる時間もじっと見てたのは単に「見守って」いただけでしたというお話。
なお本編でまだ描写されてないまこパイセンもヤることはやってる模様。
そこの詳しくは次回以降。
なぜこの作品では咲ちゃんが咲さんになってしまわれたのか、それが作者にもわからない。
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