石戸霞の場合①
私が彼に会ったのは、私が姫様の代理で外に出ているとき旅行中の彼を見つけたのが始まりだった。
似た名前の駅の名前を勘違いして困っている彼を土産物屋に案内して、ちょっとお話を聞かせてもらって。
旅行慣れはあまりしてなかったのか飛び入りで宿泊先を探している彼がさすがに危なっかしくて、それでも私たちの家というのは問題があるから離れを貸して。
そして他の子に見つかってしまった。
小蒔ちゃんはおっとりしてるから外でのお仕事は大体私か初美ちゃんに回ってくる。だから油断していたのだけれど、間が悪かった。
当然のように彼は引っ張られて行って、彼は彼で美少女と呼べる存在に囲まれて嬉しそうにしちゃって。
そんな所見せられて我慢しろっていうの?
私は昔から小蒔ちゃんのスペア、あくまで影となり裏から支え汚い部分を請け負う存在。そういう風に教育されてきた。
だけど好きな人とあり得ない確率で出会えた奇跡すらも譲らなきゃいけないなんて、そんなのはあんまりでしょう。
もちろん小蒔ちゃんに奪うなんて悪意がないのは痛いほどわかっている。でもあの子は奪いもしない代わりに共有を、それを嫌がる人間がいるとも考えずに勧めてくる。
ずっと立場が上の人間からの勧めなんて強制と変わらない。
だから私は逃げた。何もわかってない戸惑う彼の手を取って、立場を振り切って。
なのに、なのに、どうして。あなたはそんなこと言うの?『そろそろ地元に帰る』なんて。
理性ではわかってる、彼からすれば私なんて旅行先でちょっと優しくしてくれた女。私の事情なんて知らない。
もうちょっとであの子たちに囲われるところだったなんて想像もしてないんだろう。
もはやあの子たちを裏切った私たちに帰る場所はない。そこまでして守った彼は何の気もなしに去ろうとしてる。
そんなの、そんなの許せない。私にはもう彼しかいない。
いやだいやだいやだ。彼だけは、京太郎くんだけは。
神代の巫女はずっと遡れば渡り巫女の系譜。その知識の中には薬学も含まれる。
この家には地下に隠し通路と座敷牢がある。そのままなら居心地は悪いかもしれないけど、帰るなんて変なこと言わなくなるまでだから、ね?
どうしてそんな恨む目で見るの? 私はあの子たちからあなたを守ってるのに。
ご飯だって上手なつもりなんだけどな。古い足枷で擦れて痛々しい傷跡は本当に失敗したと思うけど、暴れるあなたも悪いじゃない。
でも本当に痛そう。塗り薬を調合して優しく塗ってあげなきゃ。
譫言で誰か知らない女の名前を言ってる。まさか彼女がいるの? そんなのダメ、私の方が彼にたくさんしてるわ。
そうよ、彼女でもしないようなことをしちゃえば。むしろ今までそういうことしなかった方がおかしいんだわ。
私の全部をあげたって実感を持ってもらおう。そうすればきっともっとこっちを見てくれる。
そうと決まれば今日のご飯に媚薬を混ぜましょう。ふふ、今日は記念日になるわ。
「ふ、ふー、ふーっ」
あ、あら、ちょっと量の加減を間違ったかしら? 京太郎くんが肉食獣みたいな血走った目で巫女服を貫通するみたいに見てくるわ。
息も荒いし手首をつかむ指の跡が残るほど力が込められて押し倒されちゃってる。
これから滅茶苦茶にされるって簡単にわかる。準備はしてきたけど乱暴に欲求のままに扱われちゃう。
年上なのにリードとかする暇もなくひん剥かれて、人間扱いされずに衝動のまま初体験を迎える。
乳房をねじ切られるように搾られてガリって齧られて、痛みを伴いながら遠慮の欠片もなく私の中に膨れ上がった赤黒い強直を何度も何度も叩き込んでくる。
「あひ♡お”♡お”♡ひ♡ん”ぅ♡ああ”♡激し♡いきなりバチバチって♡おん”♡ん”ん”♡あひん♡」
余裕なんてなく私の体は激しい抽挿に何度もビクビクと跳ねる。
体の中で弾けていく感覚に翻弄されて今の時間が幸せ。こうしてよかったって実感できる。
彼が私のことを求めてくれているのが体に実感として刻まれる。それが薬による一時の性欲のあらわれだとしても嬉しい。
私の体を初めて求めてくれた、自分のモノにしたいという欲求がビシビシ感じる。
「霞、霞ぃっ」
名前を呼んでくれる、私に種付けしたいという意思を感じる。
小蒔ちゃんではなく私だけを、孕ませてしまいたいと思われてる。
私に中に全部を吐き出したいと何度も何度も叩き込んでくる。
「感じる♡感じちゃう♡あひっ♡ひゅあ♡あ”あ♡こん、なのっ♡あひゅっ♡い”い♡」
脳が剛直に支配されて抜き差しされること以外考えられなくなっていく。
あの子たちにはこんな幸せあげたくない。彼に彼女がいても私に溺れて忘れてもらおう。
私だけが彼との時間を独り占めする。絶対、絶対。
人によってはこんな初めてはむなしいと思うのかも。
でも私は徐々に本物にしていけばいい。最初は作り上げられた偽物でも構わない。
私たちのいた場所は最初から与えられたものだった。これは私が自分の意志で初めて築こうとしている関係。
自分のやっていることがまともじゃないなんて分かっているけど、それでも欲しいものは仕方ない。
私の体を労わらない、ただ欲情をぶつけられるだけの行為。
精をつぎ込んで膣を自分色に染めたいという欲望。
それをビシビシと感じる。
暴走してるだけ、私が引き起こしたこと。
でも彼は優しいからきっと正気に戻れば傷になる。
お互いに痕を残して舐めあうように今後も体を重ねていけば。
少しずつ私の存在が京太郎くんの中で重くなっていくはず。
過程で少しお薬を使うけど、それくらいいいわよね。
「あ”♡たくましいっ♡こんなの♡すごい♡あ”ひ♡しゅご♡達しちゃう♡あなたので♡ひいぃん”♡」
それにその、本物の性交もすごくて。ありていに言えば淫乱みたいに乱れちゃう。
だってあんなたくましくごついもので中を攪拌されて、背中が反り返るほど深く何度も奥に突かれて。
どろどろになるまで勘弁してくれない。一度達したくらいで解放されず、男の欲望を満たすまで何度も容赦なく。
胎を完全に自分だけの所有物にしようっていう強い獣欲を受け止める。白く濁った液体に何度も溺れさせてくる。
「また♡また♡あひぃ♡あい”♡あ”♡あ”あ”♡牛みたいに搾られてっ♡んひぃぃ♡おほ♡ぉ”♡」
完全に獣。滅茶苦茶のぐちゃぐちゃになる。させられる。
それがすごく最高。爆発する快感に染め上げられて彼の色になる。
もう二度と戻れないって実感がくる。
「孕め、孕め、孕めっ」
「はひ♡お願いします♡あなたの子種で♡ああ”あ”♡あお”♡あ”は♡」
どくどくと何度も注ぎ込まれる。同時に頭の中の一部が焼かれるような感じ。
女になる、母になる幸せを感じる。
今を引き延ばされて荒い息と一緒に唾を交換する。
よく考えると接吻と性交が逆だったような。ま、まあ誤差よね、うん。
もちろん薬の効果が切れると彼は自らのしたことを責め謝ってくる。
私がご飯に盛ったことにも気が付いてないみたい。
可哀想だけど都合がいいので利用させてもらう。
「いいの、いいのよ。ずっとここから出られなくてたまってたのよね。私なら全部受け止めるから、だからそんなに責めちゃダメ。
ほら、私の心音を感じて。大丈夫、ここは安全だから」
閉じ込めたのも枷をはめてるのも私だけど言いっこなし。
こうやって私に依存してくれればいい。
もし従順になったふりして逃げようとしたなら怒っちゃうかも。
でもそんなことあなたはしないわよね?
ちゃんと私から離れようって気がなくなったらお家の中で自由に動けるようにするわね。
そのためにも今日もお薬追加しなきゃ。
ちょっと朦朧として人の言うことに素直になれて、性欲は上がっちゃうやつ。
依存性は少しあるけど身体を壊さない程度。耐性が付くとどうしても増量しなきゃで身体を壊しちゃうからあんまり長引かせられない。
大体1か月から1か月半が目安かしら。
その間にお願いだから落ちてね京太郎くん。
じゃないと私、別の方法考えなきゃいけなくなるから。
あくまであなたの意志で愛してるって言ってほしいの。
え? 薬使ってる?
大丈夫よ、これは素直になるお薬なんだもの。心を捻じ曲げる類じゃないから。
今はまだそんなの使わないわよ。
必要なければね?
おいしい食事と献身的な世話にちょっとのお薬、そして交わし合う体温と何度も重なり合う体。
日々が過ぎていくごとに彼は私に依存していく。
それはストックホルム症候群もあるかもしれないけれど、それ以上に私の真実の愛が通じたんだと思う。
元々私の体は好みだったみたいで薬の効いてない時にもエッチに誘ってくることもあって、嬉しすぎてついつい応える。
それに私自身も彼とするのはその、好きだし、時々最中は立場が逆転しちゃったりもあって恥ずかしいけど楽しい。
そろそろお薬もいらないかなって思えてきたのが1か月と10日すぎて。
枷を外して、薬も離脱症状が出ないように少しずつ減らして、一緒にいる。
彼が自分の意志で共にいてくれると信じられるまでの間、ちゃんと見てる。
監視カメラも内側からは外せない錠も今は除けられないけど、少しずつ私に信じさせてくれるわよね。
もし騙して裏切ったりなんかしたら、足の腱を切るから。そんなことさせないでね。
あなたのこと本当は傷つけたくないの。私のことだけ見てくれるなら一生養うことくらい私にはできるのよ。
冬休みも終わって、もうすぐ春に向かっていく。
花は咲き散って次の季節、節目へと時は流れていく。
学校はいけなくなって学歴は途絶えちゃうけど、まあお金には困ってないからいいわよね。
六女仙として暮らしてきた時のような騒がしさも、物に囲まれた生活でもない。
だけどゆっくりと過ぎていく時間と愛しい人が傍にいる。
今でも割りと毎日していて、手を握りながらばちゅばちゅ何度も接合部をぶつけ合うのがお気に入り。
朝に胸で扱きながら起こすと、白濁で乳牛みたいって言われてちょっと拗ねたこともある。
機嫌取りにたくさん注ぎ込まれてトロトロにさせられたせいで結局許しちゃったけど、甘かったかしら?
総じていえばとても幸せな日々を送っている。
私の方から誘うこともそれなりに。
薬で無理矢理発情させてたんだから最初から私主導だった、みたいな野暮なことは言わないで。
素面で口に出しておねだりするのって恥ずかしいものよ。
昂ったときははしたなく「中に全部ぶちまけて」とか「妊娠させて」とか「たぷたぷにして」なんて口走ることはあるけど、素で抱かれたいって示すのはちょっと違うの。
でもそうするとやんちゃに求められて、たくさん鳴かされちゃうからついつい羞恥を我慢して繰り返しちゃうんだけど。
交尾を数えられないくらいして、私も多分エッチにはなっている。
少なくとも毎日だってこの体を開発されて彼の剛直の形にあしらわれて、がっつり食べられて絶頂を繰り返したいとそう思える。
粘性の液体がかき乱される音と肉がぶつかって私の奥をこじ開ける感覚が、私の奥へと種付ける準備だと学んでしまってそれだけで何度も高まる。
乳房や乳首を搾られるだけでも舌が出ちゃうのに、肉豆をコリコリいじめられたりと同時に突き込まれると涙と涎で見れない姿になる。
そんな私を可愛いって、容赦なく蹂躙してくるんだから依存しても仕方ないと思うの。
貫かれたくてことあるごとに疼いて、今日も誘ってくれないかなって期待しちゃう。
朝一で股開けって言われたり、ご飯中にしゃぶらされてもそれはそれで男のたくましさ強引さを感じて、いい。
私のほうがお薬を飲んだのかって錯覚するぐらい最近は溺れてる。
根が淫乱だったのか、女の子って盛るのを覚えればこんなものなのかはわからないけれど。
お勤めが他に何もないっていうのもあるのかもしれない。京太郎くんにどうやってその気になってもらえるかが主体になりつつある。
相手は限定されるけど、これじゃ男を咥え込む淫売って言われても強く否定できない。
だって彼の太くてたくましい剛直を膣で咥えて大きく抜き差しされるのはすごく好き。ずっと私の膣を使ってほしいって思って頭が馬鹿になる。
ずちゅずちゅ音が響いて何度も真っ白な景色を見て、縋りつきながら背筋を上る震えに身を任せる。
それを何度も何度も繰り返す。
日付の感覚が薄くなってどれだけの間この退廃的な日々を過ごしてるのか曖昧になってきている。
ご飯と睡眠以外のほとんどの起きてる時間を気持ちを交わし体を重ねるのに使う。ある意味では人生で一番運動しているかもしれない。
使ってる筋肉が限定されすぎて他のスポーツには一切使えそうな気はしないけれど、男の子が嬉しい膣の締め付け方なんかは床の上で学習した。
後半は太ももや膝の裏ががくがくになっちゃってされるがままになるけれど、他にも腰運びや舌の使い方なんかも最初に比べればずっとうまくなったと思う。
同時に私の弱いところもたっぷり学習されちゃって戦績は正直負けがこんでる。
勝っても負けても気持ちがいい、最近はずっとこればかりで麻雀にも触ってない。
私の人生において他のことは彼に会うためのつなぎだったのかもしれない。
そういう意味では生きていくのに十分なお金を事前にためれた生まれはよかったかもしれないけど、同時に不自由だった。
今は彼と愛し愛されを延々に続けられれば幸せ。他には何もいらない。
だから捜索の手を伸ばされるのは本当に迷惑なんだけど。
もう戻る気はないしあの子たちに限らず誰にだって彼は渡さない。ずっと私だけの人。二人きりでずっと過ごすの。
それはあなたも同じよね、京太郎くん?
その代わり私の全部を一生捧げる。お互いがお互いのモノになる。
そうやって溶け合って一つになっていく、楽しい日々。
未来なんて考えない今だけを優先した爛れた日常。
することなんて他になくて獣のように求めてしまう。
なにも身にまとってない時間の方が長くて、何ならどちらかの体液で濡れていることが大半。
しゃぶるのも噛まれるのも興奮する。長時間だと顎が痛くなるサイズだけど男としてのたくましさを感じてそれを独占してる高揚感がある。
「ぬちゅ♡にゅる♡は♡は♡れろ♡んぅ♡」
こうやって雌犬らしくがっついて、入れられたい場所を指で広げながら前後に腰を揺らすはしたない真似も、貫かれるためなら羞恥心を我慢できる。
実際淫乱ではあるんだろうし、欲求には素直になったほうがお得。ゴリゴリ削られたがっていることを示して誘う。
「ちゅる♡ん♡んん♡あむ♡は♡は♡ちょうらい♡」
舌と唇で形をなぞれば入っているときの感触を思い出してどうしてもおねだりしがち。
我慢できずにハメ潰されるのが最近の定番になっている。頭が馬鹿になるほど突かれて涎を垂らして力のないイキ顔を晒している。
乳牛のように搾られてまだ出ない母乳の代わりに喘ぎ声と潮を噴いて何度も何度も打ち付けられて意識を飛ばしてアヘる。
「お”う♡お”♡ぉ”♡はひ♡あ”♡ぁお”♡おほ♡お”ぉ♡」
かわいらしい喘ぎ声を意識する余裕もない獣の鳴き声。男の精を搾る道具にこの肉体がなったような感覚。
孕んで本当の乳を分泌できるように、子宮が孕もうと肉ひだが蠕動する。
腰を擦りつけてずちゅずちゅ激しい交尾に耽る。
中出しを求めてパンパンと打ち付けながら脳みそが溶ける。
「京太郎く♡あちゅ♡しゅき♡あ”♡あひ♡んあ♡おぉん”♡んん”う♡ん”-♡」
彼との交尾が、彼の剛直による快感が、私を孕ませる白濁が全部愛しい。
熱くなってしまう体と思考よりも性欲に従う動き、性交以外がどうでもよくなるほどの感覚。
淫売でもいいからとにかく突っ込まれたいとしか思えない。絶頂の波に酔いたい。
「あひゅ♡ひくっ♡ひょうも♡悦んで♡ああ”♡くらさい♡くらさい♡あ”♡ああ”あ”♡」
意識が白くなりどこまでも飛んでいく。この幸せを感じるたびに失うこともまた怖くなる。
私がようやく手に入れたこの日々を奪うのなら、それが誰であれ私にとっては敵。
何をしてでも守って見せる。それが誰かを傷つけようとも構わない。
霞さんの場合、独占しようと思うと環境のせいでほぼこれが正史になりがち。
あまりに僅差だったので桃子編も予定中、そっちはさすがに正史にはならない予定。
ちな、原作の誓子には全くヤンデレの様子はないがこの作品ではなぜかその気が見られる模様。
アンケートの他面子、一、尭深、はやり、咲に関しては原作の環境と気質的にまあね。
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