雀明華の場合①(リアル)
明華は母子家庭で育ったためか男に耐性があまりないのと同時に幸せな家庭というものに憧れを持っている。
それは別段自分の置かれた環境に不満があるというものではなく、単純に自分の経験していないものがどんなものだろうと興味惹かれる心情からだ。
実際に一人でここまで育ててくれた母親への恩は強く感じており、麻雀ジュニアプロとして歌手として稼いだお金のほとんどは母親への送金に割いている。
それで明華が格別厳しい生活をしているわけではないが、できるだけ無駄なぜいたくをしないようにと戒めているのはいまだに続いている。
それはゲームなどの娯楽に関してもそうで、基本無料ゲームに対して無課金を貫いている。
写真を一緒に撮ったりスケジュール管理だったりを便利そうだとか羨ましいと感じる心はあるが、ただある程度お話しできるだけである程度の満足を得ている。
なおR18版のアップデートは行っていない。それは自分がその年齢に届いていないというのもあるが、その道に足を踏み入れれば無課金でいられる自信がないというのも大きい。
それがバーチャルであっても一度体を許した相手にあれもこれもと求めてしまいそうだと自分を客観視できる冷静さがある。
逆にいうならいったん足を踏み入れたらそのままずるずる行きそうだという予感があるわけだが、自制できているだけよほどましだろう。
明華には幼少期から女手一つで育ったために根本的な男性に対する免疫とでも呼ぶべきものがない。
それ故彼女の中に男に対する警戒などもまた同時に形成されず、むしろ憧れのような夢のようなものを抱いてしまっている。
それはテレビの中のドラマに憧れるようなものと本質的に変わらない、危機感もなければ現実味もあまりない感覚である。
アプリを通して得た経験もむしろ夢見る部分を増大させた効力を持つ。
ちょいちょい抜けてて残念な部分があるものの甘やかし癖があり人の内側に飛び込むのがうまい京太郎という人物像は警戒心を抱かせないという部分でひどくマッチしていた。
いつしか淡い恋心と叶わない夢を抱いてしまうようになり、自覚してはいるがゆえに傾倒しすぎないように自制しようとする日々。
だが己に言い聞かせて制御しようとしている時点で十分のめり込んでいるともいえる。
その悶々とした情が意図せずとて歌に深みを与えさらなるファンを増やしているのは皮肉なことである。
公園での一人リサイタルは今も続けていてアプリを相手にした贅沢な開催が日常となりつつある。
日々思いは募っていき行き場を失ったまま世界の歌姫は心をざわつかせていく。
そんな折、インターハイの決勝で卓を囲んだ一校より遠征合宿の申し入れがあった。
身内や旧友といったより了承を得られやすい相手をあえて避けての選択であったがこれを臨海側は快諾、近場のホテルに泊まり期間中は清澄側が通う形で成されることになる。
清澄からしてみれば絶対に遊びに来る面子からのバレを防ぎたいが一緒に旅行というイベントは楽しみたい、そういういいとこどりを狙っての行事。
唯一の男子部員には臨海校内への立ち入りを禁じての合宿であり夕方以降は東京の海沿いでムードのある景色を楽しめたらいいなどという極めて不純な目論見も含まれている。
ただ、年若い男子が日中暇になれば暇を持て余し付近の散策に出ることくらいは予想できるであろうにそこまでを禁じなかったのは片手落ちであっただろう。
実際半分暇つぶし、タコスを食べる食べないで大きく成績の変わる部員向けの買い出し目的半分で周辺のスーパーを回った帰り道、小腹がすいたのを収めるために公園のベンチに腰掛けてクレープを口にする京太郎。
気軽におやつを口にしている彼の耳に入ってくる音色にまるでセイレーンに誘われるようにふらふらと誘われていく足。
基本的に彼はのんきで興味が引かれればすぐ足を向けてしまうフッ軽な部分がある。
割とその場の雰囲気に流されるからこそ中学時代浮いてたボッチの咲にも声をかけたし、いい感じの女子もいるしルールはよくわかんないけど楽しそうだからなんて理由で麻雀部に在籍もした。
まさか流れてくる歌声の先に世間的にも歌姫として名を馳せている当人がいるなどとは想像もしない。
もっとも想像するしないでいうなれば明華の方こそアプリの方に聞かせていたはずがなぜか分身し鷹のような光景を目にして狼狽えぶりは大きい。
「え、あ、あなたは……」
無意識に風に吹かれて少し乱れた髪を指で梳り膝を擦り合わせる明華の姿に邪魔をしてしまった上にこのままでは不審者だと慌てる京太郎。
「あっと、お邪魔してすみません。俺は今合宿でお邪魔してる清澄高校の麻雀部員でまあ雑用みたいなことをやってる者で」
「須賀、さん、ですか?」
つと明華の口をついた想い人の名字を聞くと京太郎は嬉しそうにうなずく。
「よかった、話は通ってたんですね。咲か優希あたりが漏らしたんですかね」
うっかりでもタコスの作り手としてだったり日常のあれこれとして口から出そうなイメージの強い両名の名を口の端に乗せる京太郎。
だが完全に下の名前を気軽に口にされてしまえば仲がよさそうに受け取り手が感じるのも無理はない。
まあ実際には悪友のノリがあるとはいえ仲がいいのは間違いがない。
「お時間大丈夫ですか?」
明華は無意識に携帯の電源を落としてすぐそばに身を寄せて座る。
京太郎からして好みのタイプの人に距離を詰められて一瞬ドキッとするも、普段から距離感がバグっているため割合すぐに平常心に戻って言葉を重ねる。
明華からしてみればこれは初対面というよりは過去問で勉強をした内容をなぞるようなもので難易度は大きく下がる。
食いつく話題、息を入れるタイミングと合わさっていく。
いつしか重なるのが会話だけでなくなり指、手、肩に頬と重なる部位が広がっていく。
太腿の内側をつっとなぞりながら色艶めいた吐息で秋の深まった公園にしなだれかかる。
「少し寒くなりましたね。だけどもうちょっと私、過ごしたいです」
瞳に潤みが加わってさすさすと内側を撫でる。ここまで露骨だと何を求めているのか伝わっておかしくない。
そっと唇が、重なる。
「ちょっとの時間でも、いいでしょう? 沢山味わってみてください」
見目も好みの世界の歌手に誘われて断れる方がおかしい。
近場のラブホテルに連れだってベッドに押し倒し自分のための甘い歌声を上げさせたい誘惑に勝てる人間はどれだけいるのか。
何らかの罠を疑ってもなお拒否できる人間の方がよっぽど少ないに決まっている。
こなれていない穴を指でくにゅくにゅとほぐしながら普段は歌を奏でる唇を甘噛みしながら吸い付き軽くハムハムしながら頭を撫でながら髪を指に通していく。
強張った体を少しづつ自分とは違う男の肉体を教え込むように擦り合わせごつごつした節ばった指でゆっくりと柔らかに奥へと擦ってみせる。
「あ♡ぁっ♡ぁふ♡ん♡んんっ♡あ♡っ♡っあ♡」
短い甘い息継ぎを漏らしながら必死にくっつこうとするように腕を回して抱きつこうとする明華を指の背でこそぐようにあやしながらマーキングするように口づけを落としていく。
緩んだ口元からぽたぽたと唾液がシーツへと落ちて体の先端が小刻みに跳ねていく。
出会って間もないのに関係をかなりすっ飛ばしている自覚は互いにある。
だが同時にこの機会を除けば次にいつ逢瀬が成るかも確証がないというのも確かである。
かなり急いているという認識を持ちつつもこのチャンスは逃せないと互いが感じていた。
「ぁ♡あぁ♡ぁっ♡指入って♡んぅっ♡んっ♡んん♡は♡あふ♡すご♡んぁ♡ん”ぅ♡」
さらさらとした金髪がベッドに汗で数房張りつき声を押し殺そうと片手を口元に、もう片手はシーツを掴んでしわを寄せる。
内ひだを指の腹でまさぐれば世界に響かせる歌声の代わりに男に媚びる嬌声がついて出る。
鼻にかかった甘い息とともに乳房を手にすり寄せて桃色の隆起をひっかける。
「私こんな♡初めて♡んん”♡エッチなこと♡あふ♡ふぅん♡」
徐々に股の間を開いてくちゅくちゅに弄られてしまう秘部を男の目に晒して恥ずかしさとゾクゾクに刺激されてなすりつけられていく。
「ぁ♡あ”♡京太郎さん♡こんなの♡こんなの♡気持ちいいです♡」
世界で奏でられている透き通るような声が鼻にかかる甘い媚び声に変じて男から与えられる快楽に歪んでいく。
「らめ♡だめ♡変になっちゃいます♡おちんちん好きに♡はぅ♡ん”ぁ♡」
トントントンと鍵盤をたたくように快楽のスポットを指の腹で刺激され身を震わせて爪先がピンと伸びシーツをくしゃっと握る。
本来ならこんなあられもない姿を晒すような真似はしない明華であるが、ワンナイトではあっても今を逃すと思い出にも残れないと身をくねらせ一人だけのリサイタルを開く。
「おちんちん♡おちんちん♡あひゅ♡ぁ♡ぁっ♡んぅ♡ん”♡」
肉茎に白魚のようにたおやかな指を絡めながらくちゅくちゅと内部をほじられて奏でられる喘ぎ声。
舌先を伸ばしてすえた我慢汁をベロに塗りたくって頭の中に広がっていく。
雄の臭いでいやらしい部分が疼いてちゅくちゅくちゅるちゅる吸い取る。
「ぁ”ひ♡あひゅ♡ん”~♡ん”♡んぁ”♡ぁへ♡ぇへ♡ぁへ♡京太郎さんの♡おちんちん♡んぅ♡」
肉壺が男の指を締めつけ引っ掻けて歌を奏でる喉に男の象徴を絡めて舌で味わう。
歌姫が好物の飴を舐るように舌のざらつきに引っ掛けてちろちろ舌の奥から舌先に向かってこすりつけていく。
甘さを含んだ息が鼻から抜けて肉茎をくすぐるように漏れ出て、唾液とともに吸い上げられる。
儚さを内包する手の届きそうにない少女が節ばった肉茎を口に頬張り啜りあげる奉仕を重ね、指でわっかを作って上下に喉の動きと合わせて扱きあげていく。
妖精とも例えられる少女が肉欲のさなかに身をやつしベッドの上で甘く啜り声をあげる。
とろんと酔ったような様子で秘裂を指で開き粘り気のある液体がとろりとシーツにこぼれ落ちて染みを作る。
「あまり時間もないから、ね♡ここに♡んちゅ♡おっきいの♡ずぼずぽしてぇ♡ね♡」
部活をさぼってとなれば勘繰りを受ける危険は増す。実際にいけないことに耽ってはいるが色々と妨害を受けるかもしれない。
あくまで明華たちが異国で自由に過ごせるのはスポーツ特待に近いスポンサーを得ているから。
麻雀で結果を出すことの見返りとして待遇を得ている。逆に言えば練習を休むなどの行為は自らの首を絞める行為に等しい。
限られた時間、偶然の中に割り振られた時の中で交わりを重ねる。
その結果が自分と同じ父なし子を作るのだとしても、想いを止められない。
「いれ♡んん”♡てぇ♡おちんちん♡私の奥ぅ♡ぐちゅぐちゅ♡はっは♡ん”ぅ♡」
「明華さん、えろ」
ぐちゅぐちゃに犯されたがる仕草に本能がくすぐられ後先考えない行為へと男を誘う。
ゆっくりと肉ひだにそびえたつ肉茎をあてがいぐぐっと押し込んでいく。
肉を押し広げ押し込み、肉壁をこそぎながら明華の内側を何度も侵略していく。
「んぅぅ♡は♡んぁ♡ん”♡ん”ん♡京太郎、さん♡あぃ”♡ぃっ♡」
固い処女肉に何度も打ち付けられる肉茎で少しづつ中身をほぐしていく。
まだ慣れていない肉壺を捏ねるように円状に回しえらで削り、小刻みなピストンでゆっくりと肉ひだをこなれさせていく。
今までに知らない感覚と肉の感触に明華もまた体を震わせながら順応していく。
痛みはあるものの相手の体に手を回し引き寄せるように抱きしめながら吐息をもらす。
「ん”ぅぅ♡あ♡あ”♡こんな♡初めて♡んくぅ♡」
性の快楽に痛みが混じった独特の感覚に痺れを感じながら、明華はリスクを理解しながらも妊娠を望むように足を絡めて引き寄せる。
「んく♡くぅ♡はっ♡んぁ♡ん”ぅ♡」
豊かな胸部を胸板に押し付け潰されながらドクドクと注ぎ込まれる感覚に小刻みに震える。
せめてものしるしを残すように肩に歯型と唾液をつけながら漏れ出る気持ちに蓋をする。
跳ねる胸の内を手で押さえてこつんと額を当てて目をつむる。
気だるげな時間に相手のぬくもりを記憶するように、鼻で深呼吸しながらそっと頬を寄せる。
「あの、順番おかしいですけど連絡先交換してもらっていいですか?」
これが最初で最後だと、男からすれば遊びというのさえ覚悟していた明華はその言葉に一滴を目元から流れさせながら引き寄せる。
「もちろん――ありがとうございます」
何がありがとうなのか言っている明華自身もよくわからない。
彼女が大好きな母に大好きな男の人を紹介できるのがいつか、その詳しい時期こそわからないまでもそこまで遠い未来ではないのかもしれない。
そして一方京太郎はといえば、あまりであるかないように言いつけられたのに破っていたことがばれて、不条理にも怒られるのが近い未来に確定していた。
明華って外見的には京太郎のストライクゾーンでもおかしくないよねっていう話。
次回作がどうなるかは今のところ何も決まってません。
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