※この作品はR-18です。

VRアプリ『京ちゃんと一緒』R-18版   作:風見猫

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√国広一
国広一の場合①


薄暗い室内に同年代の男女が半裸の状態で触れ合っている。

それだけであればカップルがいちゃついているだけに見えるが、それにしては異なる点があった。

 

それは男の足にはめられた枷がベッドの足と繋がりどうやっても移動を封じられていること。

そして男の表情はこの状況を歓迎しているようにはとてもではないが見えないものだった。

 

「京太郎くん京太郎くん京太郎くん」

 

すりすりと胸板を手枷のついた手でなでながら少女は男の名を何度も呼ぶ。

狂気に近い激情を宿した瞳は目の前の光景を正しく映しているのかも怪しい。

 

「ふふふ、お揃いだね」

 

カチャカチャと手枷を鳴らしながら嬉しそうに一は笑う。

一方で男の顔は何かを悔いるようなものだった。

 

「一さん、どうしてこんな」

 

問いかけるとすうと目の温度が下がる。

 

「どうして? そんなの決まってるよ。透華に任せたら絶対取り上げられるんだから」

 

人一倍の恩を感じていたはずの人の名前を呼ぶその声には敵意さえ滲んでいる。

 

「透華さんは仲間外れなんかは」

 

京太郎の言葉を口づけで遮り、つうと指で言の葉の続きを止めて一は苦笑する。

 

「分かってるよ。透華は悪気なく言うんだ『共有しましょう』って。正妻面して、上から目線で、ボクたちが選ばれないって思ってる」

 

自分が脅かされないと考えてるからそんな余裕があるんだと一は断じる。

一方で自分にはそんな余裕はないと。

 

「ボクは違うよ。こうでもしないと京太郎くんがボクだけを選ばないって知ってる。男の子の夢だもんね、ハーレム」

 

瞳には闇が抱え込まれてうごめいている。

 

「ボクのものになってよ。ボクだけの……そのためならボクはなんだってできる、なんでも捨てられるから」

 

それを求められていないのだと分かっていながらも一は可能性に縋りつくことしかできない。

 

「赤ちゃんができちゃえば責任感のある京太郎くんはおろせなんて言わないよね?」

 

ちろりと赤い舌が唇からはみ出し潤いを与える。

 

「今日もお薬打とうね。大丈夫、副作用なんてないんだから全部忘れて気持ちよくなろ」

 

注射器を取り出して一は微笑む。

 

「暴れたら怪我しちゃうからやめてね。傷つけたくないんだ。ホントだよ」

 

ぷつっと注射針が埋まり内用液が注ぎ込まれていく。

中身が空っぽになるまでたっぷりと打ち込む。

 

「効くまで安静にしててね。すぐ自由にしてあげるから」

 

「うあ、あ」

 

注射痕をペロッと舐めてから絆創膏を張り、その上からまたキスを落とした。

茫洋としだした京太郎の様子を見守りながら手の中でくるくると鍵を回す。

 

「大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好きだよ」

 

一の目は本当に京太郎を見ているのか、それとも京太郎以外の世界の一切を見ていないだけか、どこか濁りを増している。

どろどろとした愛情と執着が一人だけに注ぎ込まれていく。

 

「が、あ」

 

ぎちっと京太郎を縛る鎖が音を立てる。

それを一は嬉しそうに見つめて。

 

「効いてきたね。ボクだけを見て。ボクだけを愛して。ボクだけに乱暴して」

 

かちゃっと京太郎を縛る鍵を外す。だが逃げるそぶりはなく、一へと手を伸ばして覆いかぶさる。

 

「いいよ、今日もまた犯して♡」

 

「がああ」

 

獣性の叫びをあげながら京太郎は一の露出狂のような服をずらして肥大化した陰茎を前戯もなくぶち込む。

ほそっこい華奢な体に配慮する様子も見せずただ自分の欲望を発散することしか感じられない腰使い。

首元にかぶりつき歯形を残して強く抱きしめ奥へ奥へと突き進む。

 

「あ♡あん♡ああ♡京太郎くん♡あぁぁ♡んん”ぅ♡」

 

ずちゅずちゅと水音にパンパンと肉のぶつかり合う音が混ざりいやらしいにおいが室内に蔓延する。

ごりゅごりゅとねじりを加えた腰つきが一の体を開拓していく。

 

「あひ♡ひん♡ひあ”♡うあぁぁ♡ん”んぁぁ♡くぅん♡」

 

ビクンと跳ねる腰を押さえつけて欲情をぶつけるだけの動きで押し倒し奥へと蹂躙していく。

 

「はひゅ♡ああ”ぁ♡ああ”ん♡んく♡んくぅ”♡」

 

この瞬間は自分だけを見てくれる、その実感に一は酔いしれる。

例え薬による仮初でも構わない。少しずつ真実になっていくと一は疑っていない。怖くて疑えない。

 

「あひゅ♡ひぁん♡ん”♡ん”♡くぅぅん♡」

 

腰のあたりから痺れがだんだんと広がって体全体を包む甘い感覚。

絶頂の前触れのそれに一は身を委ねる。

 

「ひゃあぁぁ♡んん”ぅぅ♡んくぅぅ”♡は♡は♡ひああん♡」

 

細かく痙攣する体をベッドに押し付けられて一の奥へとがつがつと突き入れていく。

襲い来る絶頂に口の端から唾液が零れ落ちる。

 

「んんんぅ♡あぃ♡んふぅ♡あ”っ♡あ”-♡」

 

どくどくと最奥へと白い奔流が流れ込み、ちかちかと頭が快楽に明滅しながらどろどろに溶かされていく。

暗くなっていく意識の中でもどろりとした独占欲が再び枷に鍵をはめる。

膣が肉棒を抱きしめてきゅうきゅうと締め付ける。

ちゃらりと鎖が音を立てて繋がっているお揃いの関係を示しながら堕ちていく。

 

こんな関係は間違っていると分かっていながらも一は劣等感から止めることができない。

そして京太郎もまた女性に強く出られないせいで振りほどくことができない。

内心泣いてそうなのを察してしまえばなおさら流されてしまう。

 

監禁されて娯楽も他にない状態では食事とセックス以外の楽しみもなく、自然と互いに依存心が高まる。

他の人々が異常に気付くまではこの状況を打破する要因は何もない。

 

「京太郎くん、ボクのボクだけのものに一生なって」

 

抵抗心は日々削られ、少しずつ状況にさえ慣れていく。

一の歪んだ愛情は男の心を徐々に侵食していく。

京太郎が折れるのが先か一の愚行が明るみに出るのが先か、勝負は時間との戦いへと移り始めていた。

 

「一さん……」

 

最初はどうやって翻意させようか考えていたはずなのにぼうっとなって考えがまとまらない時間が増えていく。

合わせた肌の温度がじりじりと思考を絡めとってキスのたびに抵抗する意味が少しずつ分からなくなっていく。

想いが本物だからこそ逃げ場はない。

 

「京太郎くん、今日もしよ♡」

 

注射を取り出してまた京太郎の獣性をあらわにしようと迫る。

こんな日々の中で確実に理性は麻痺していく。

 

非日常の中に身を揺蕩う二人の元に訪れる変化が何をもたらすのか、まだ二人には何もわからないでいた。

お互いの気持ちは間違っていないのになぜこんなにも歪になったのか、着地点の分からないまま二人は進む。

その先に幸せがあるのかもわからないままただ現状に溺れるのを愚かと呼ぶのか、青春の暴走と捉えるのかは人にもよるだろう。

ただ好きな気持ちだけは本物で、独占したいという感情が膨れ上がる。

ライバルの多さと劣等感が一を暴走させた。

 

少なくとも二人に残された時間はそう長くはない。どう転ぶにしてもこの蜜月は確実に終わりが近づいていた。




一くんは結構な確率でヤンデレさんだと思う(偏見)
もんぶちはみんな仲良しでお互いを思い合ってるのに互いにずれてるとかが楽しいと私なんかは思います。

次回は服を着ない世界。
牌のお姉さん(裸)と迫りくる怒涛の火力(扇子のみ)。

次回更新は?

  • 咏たんが幼馴染だったら
  • 白糸台生活の続き
  • 男女比世界の続き
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