時期こそ正確には決まってはいないが転校という秒読みの悩みを抱える和。
一方で家族が血が繋がっていないという逃げ場のない悩みを抱える京太郎。
二人は連絡を取ることが多くなり、休みも時間がある日は顔を合わせていた。
二人の間の心理的な距離は確実に縮まり、かつてよく会った時よりも互いを意識する。
年頃が年頃、そして特別な悩みを共有しているという帰属意識が働く。
その感覚に心が支配されたのは意外というべきか和の方が先であった。
「京太郎くん、転校までの間私の特別になってくれませんか?」
恋人という言葉を使わなかったのはこれ以上悩みを増やさないで上げたいという心意気。
もし仮にその単語を口にしていれば憧の存在をにおわされることになったかもしれない。
「特別って」
「私、これでも発育はいい方だと思うんです。だめ、ですか?」
部屋着で薄着の和がしゅるりとリボンのひもを解く。
肌色が面積を増やし本能でつばを飲み込んでしまう。
「私に奈良の思い出をください」
言い回しがうまく憧の存在を潜り抜ける。
全く知らずにやっているのだから恐れ入る。
もし仮に恋人がいると知っていればこんな提案は――躊躇はしただろう。
躊躇したうえでやっぱりやってしまったかもしれない。
それだけ和の心は弱り、縋りどころを求めていた。
なおも固まる京太郎の腕を引き、手の上から自分の手を重ねて中学生のものとは思えない乳房を揉ませる。
「ん♡こうやって♡触ってください♡んぅ♡」
ぐにぐにと形を変える質量に唾を飲みこみながらゆっくりと揉みしだき始める。
「んぁ♡うまいです♡ん♡んんぅ♡あっ♡」
少しずつ屹立し始めた乳首を爪の端で引っかくように掠りながら、振動を与えるように指の腹でさする。
「くん♡気持ちい♡はひ♡京太郎くんのも♡大きく♡あむ♡」
初めてのフェラはぎこちないがそれ以上に興奮させられる。
彼女に黙って憧れの少女に舐めさせこれから挿入する。
唾液とともに啜られながらどんどんと硬さをいや増していく。
「和」
ただ名前を呼ぶだけで舌で舐め上げて和は頷く。
「はひ♡もうとろとろです♡京太郎くんのいれてください♡はぁんっ♡」
準備できてるエッチな女の子を押し倒し、乳房を揉みしだきながら打ち付ける。
「い”♡ひ♡あぁ♡すてきれす♡おちんちんしゅごい♡んあぁ”♡」
一度打ち込みを開始すればねっとりと絡みつく膣壁に動きを止められない。
「すごい♡しゅごい♡これからも♡その日まで使ってください♡ああぁ”♡」
別れが明確に見えているからこそ強く強く求めてしまう。
和に非があるとすれば彼女のあるなしを明確に訊ねなかったことだろう。
そして京太郎は言えない罪をまた一つ背負うことになる。
「山だーーーー!」
ビクトリー、と言わんばかりに両手を高く上げる穏乃の姿に少し下がった位置にいた京太郎は苦笑する。
「お前は相変わらずだなあ」
色んな関係が変わり、自業自得とはいえ浮気の関係から憧との時間も純粋な癒しにならなくなった京太郎は癒しを求め穏乃を呼び出していた。
「これがアニマルセラピーってやつか」
「人のこと猿って言った!?」
「言ってない言ってない」
遠回しにそれっぽいことを口にしたのは事実だが。
「まったく、背が伸びてないからってみんな子ども扱いしてくるしさ」
子ども扱いされるのは身内の前では変わらない態度の方だということを認識していない模様。
例えばこれが憧であれば異性とのお出かけにはおしゃれをしてくるものを、穏乃といえば普段と変わらぬジャージ姿。
これで大人扱いしろという方が無理がある。
「でもそこがお前のいいとこだぞ」
「これでもレディーなんだけど京太郎は分かってないね」
「はっ」
「鼻で笑った!?」
テンポのいい会話が心地いい。こうしていると悩みが溶けて消えていくようだ。
「けど久々に人と山に登ったよ」
「あー、うん」
キレが悪くなるのもむべなるかな。付き合ってくれそうな古なじみの時間を奪っているのは京太郎本人である自覚がある。
「玄さんは誘えないし」
玄は基本家での若女将業に精を出しているので誘いにくい。あと体力的にも大きな差がある。
「憧は付き合い悪いし」
ぐさ。
「京太郎は連絡くれないし」
ぐさぐさ。
「よ、よし、甘いものでもごちそうしてやろう」
「え、やったー」
あっさりと機嫌が直るところも付き合いやすい。
ある意味もっとも自然体で接することができるのは実は穏乃の前なのかもしれなかった。
家に帰るのを意図的に遅らせても帰らないわけにはいかない。
玄にキスされてからさらに家から足が遠のくのは自然なことであった。
あれだけ仲が良かったはずの姉弟の見る影はもうない。
「あー、やっと帰ってきたー」
玄よりも若干のんびりした口調で季節外れのマフラーとセーターが揺らめく。
「宥ねえ? どうしたの?」
「玄ちゃんが団体のお客さんの相手してるから代わりに迎えに来たの」
もう迎えがいる年齢じゃないんだけどという苦笑は握りつぶされ、暖を取るためにくっつかれる。
宥の気持ちを聞くことが怖く、されるがままになる。
「玄ちゃんに優しくしてあげてね、私たちは家族なんだから」
「そうだよな、俺たちは血が繋がらなくても――」
ぱあと、陽光が差し込んだように嬉しそうに口にする京太郎の言葉を遮り。
「玄ちゃんは『私たちの』妹なんだから、ね」
真っ暗闇に叩き落とす言葉を、妹にすら渡す気はないのだという宣告をする宥であった。
そこから先どうやって帰ったのかをよく京太郎は覚えていない。
だれとどう接すればいいのか、悩みは深くなるばかりで逃げ場はたった一つしか用意されていないようにすら思えていた。
それが本当に逃げ場となるのか、そもそも立ち向かわなければいけないのではということは中学生には重い課題であった。
心の救いがどこにあるのか、本当の好きはどこに向かっているのか、京太郎自身見失いかけていたのである。
なぜか和のターン&憧不在回。
アンケートや感想みてたらやる気がわいて、短いけどできたので投下。
続きの展開はまた次回考えるノープランであった。
次回更新は?
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咏たんが幼馴染だったら
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白糸台生活の続き
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男女比世界の続き