※この作品はR-18です。

VRアプリ『京ちゃんと一緒』R-18版   作:風見猫

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番外・白糸台生活with咲ちゃん②

高校の制服に初めて袖を通す。

 

「えへへ、どうかな?」

 

着替えた状態でちょこんとリビングに顔を出した先に対して京太郎は目線をちらっと向けてすぐに朝ごはんに戻して。

 

「おー、似合ってる似合ってる」

 

もぐもぐと食べだす。

 

「もー、適当なんだから。おべんとついてるよ」

 

京太郎の唇の端についていたご飯粒を取った咲は自分も椅子に座って朝ごはんに手を伸ばす。

 

「京ちゃんも家事ができて助かっちゃってるよ」

 

あくまで簡単なものに限定されるが基本的なことはできる京太郎に感謝する。

正直なところ東京に引っ越してきた当初は全部自分がするんじゃないかと咲は考えていたものだから。

 

「まあ俺はお手伝いレベルだから咲がいないと死んでたかもな」

 

深く考えていなかった京太郎としても日々の生活で助かっている。二人きりの生活が成り立っているのは間違いなく咲のおかげだ。

 

「京ちゃんは器用だからなんだかんだで上手くやってたような気もするけど」

 

たとえ話に意味はなく、ただ交流を深めているだけ。

だってこれからも二人で暮らしていくのだから。

京太郎の作った朝ご飯を食べて一緒に家を出る。

 

 

今日は高校の入学式。初めて通う学校に心臓が鼓動を早める。

 

「うう、緊張するなあ」

 

親元から離れて送る新たな学校生活に咲は緊張を高めて京太郎の手をぎゅっと握る。

 

「えっと、私のクラスは……」

 

「お、俺は1組か」

 

「え?私2組。京ちゃんと別なのぉ?」

 

既に若干泣きそうになっている咲は掲示板の前で不安を収めるべく京太郎にすり寄る。

 

「高校デビュー頑張ってこい。友達作れるといいな」

 

「あぅぅ」

 

くしゃくしゃと頭を撫でて元気づけながら、ぐずる咲を慰めて自分の教室に向かう。

咲にとっても京太郎にとってもかけがえのない高校生活が始まる。

 

 

「自己紹介しよーぜー」

 

まだ誰だかわからない男がありがたいことに音頭を取ってくれる。

なんだかんだで京太郎も周りに知り合いが一切いない状態に不安を抱えていたのかもしれない。

 

「はいはい、一番乗り!大星淡高校100年生!超絶可愛い淡ちゃんって呼んでね!」

 

花丸満点な笑顔で強烈な自己紹介をかましてくれた見知らぬ金髪美少女に毒気も緊張も完全に抜ける。

その後も自己紹介は続き、数名の名前を覚えたところで京太郎の番が回ってくる。

 

「須賀京太郎、長野から東京に上京してきたばかりなんで仲良くしてくれる人募集中。

 中学ではハンドボールやってたけど高校では麻雀部に所属するつもりだからよろしくな」

 

すんなりと自己紹介を終えて、他に仲良くできそうな人を探すべくクラスメイトの自己紹介に耳を傾ける。

一通りの自己紹介が終わった後、まだ入学式まで時間があるといったところ。

 

「ねーねー、そこの金髪、それって地毛?」

 

急に失礼な声のかけられ方をする。

とはいえたった一発の自己紹介で覚えきれるものでもあるまいと悪く思わず視線をやって。

 

「あ、超絶可愛い淡ちゃんじゃないか」

 

「えへへー。え、そんな可愛い?そんなことあるけどね!」

 

あまりにもインパクトがありすぎて絶対に忘れられない名前の持ち主がそこにはいた。

照れ照れとしているところから自分の発言をほぼ忘れているのかもしれない。

 

「俺のは地毛だよ。超絶可愛い淡ちゃんこそきれいな金髪してるじゃん」

 

「でしょでしょ!自慢なの!金髪同士仲良くしよーね!」

 

わずかな時間でも分かることがある。こいつ、天然だな。

とても面白いので今日はこの呼び方で固定しよう。

 

「あのね、私も麻雀部入るんだ!えっと、金髪の名前なんだっけ。聞き逃しちゃったの」

 

欠片も悪びれる気配がないのはすがすがしい。

 

「須賀京太郎。京太郎でいいぞ。超絶可愛い淡ちゃん」

 

今日はこれで擦ると決めた名前で呼び続けると、嬉しそうにでれでれとしているので本当に面白い。

一方で他のクラスメイトは可愛いけどヤバ気な女子を押し付けられたと安心した心持ちでいたという。

 

「うん、京太郎。私京太郎のこと好きかも」

 

「俺も超絶可愛い淡ちゃんのこと好きだぞ」

 

珍獣として、とか、面白いから、とかという意図を含む告白に桃色に頬を染める淡。

一瞬にして懐かせた手際になんだか恐るべきものを見るような目線を送るクラスメイト達であった。

 

 

入学式名物校長の長い話を経て、放課後。

 

「ねーね―京太郎、麻雀部覗いていかない?」

 

「いいけど一人迎えに行ってもいいか?」

 

お迎えなしではこの東京砂漠で新しい家に帰りつかず干からびる少女が出るかもしれない。

 

「迎え?」

 

はてなマークを頭の上に浮かばせながらも淡は京太郎の後ろについて回る。

京太郎はクラスを出ててそのまま隣の2組の扉を開け。

 

「咲ー」

 

「京ちゃん!」

 

飼い主を見失った犬のように咲が駆け寄ってきて。

 

「えと……どなたですか?」

 

「そっちこそ誰?」

 

咲と淡が視線を交わす。

咲は見知らぬ少女に怯えるように、淡は警戒して威嚇するように。

 

「こっちは宮永咲、迷子癖のある長野からの上京仲間。

 こっちは超絶可愛い淡ちゃん、高校からのクラスメート」

 

「超絶?いやたしかに可愛いけど、普通に紹介してよ」

 

「上京仲間?ふーん」

 

ふざけた紹介の仕方をした京太郎の袖口をくいくいとひっぱる咲と、その距離感の近さに目をすがめる淡。

 

「じゃ揃ったところで麻雀部覗こうぜ」

 

「いや京ちゃん意味わかんないよ」

 

「分かんないなら帰ってもいいよ」

 

妙に喧嘩腰な淡。それに対して京太郎を盾にしようとする咲。

少女二人の相性はあまりよさそうではないように見えた。

 

 

「あはは、京太郎よわーい」

 

「うるせー、こちとら牌を握ったのは初めてだぞ」

 

「……はぁ」

 

はしゃぎつつ蹂躙する淡、蹂躙されつつ反論する元気はある京太郎、二人のハイテンションにため息をつきながら粛々と点数調整をする咲。

 

そしてその姿をチェックしている部員もいる。

 

「ふむ、大星は既に通用しそうな強さだな」

 

「む。別に勝ってれば強いわけじゃない」

 

「どうした照。うん?これは連続±0?それに名字が宮永って」

 

「私に妹はいない」

 

「いやお前、それは分かりやすすぎ」

 

「……いない」

 

「あーうん、そうか」

 

何やら込み入った事情があるのかと朧げに察する菫。

一方で。

 

「あはは、楽しー」

 

「くそ、可愛けりゃ何でも許されると思うなよ」

 

「ふぇ、え」

 

「……はぁ」

 

わちゃわちゃやかましい1年生組は非常に楽しそうであった。

 

 

「京太郎、この後時間いい?」

 

「咲のやつを送った後でもいいなら」

 

さすがに同棲していることを一日目からばらすのは問題だろうという意識が働いている。

 

「私は大丈夫だよ」

 

いや本当か?という心を動かされる返事。

あの迷子の申し子がただ一度登校しただけで帰りつけるとは思えない。

 

「悪いけど送らせてくれ。超絶可愛い淡ちゃん」

 

「りょーかい」

 

「私は平気なのに……」

 

送られる側がなんだか不満そうだが、そのまま迷子になられてあとで呼び出されるよりはよほどましなので大人しく家まで送られてもらう。

 

「京ちゃん、あの子にすごく懐かれたね」

 

「そうかあ?」

 

「そうだよ」

 

淡を学校においての帰り道に咲はちょっと不満そう。

 

「京ちゃんもなんか変な呼び方してるし」

 

「今日一日擦るって決めたんだ」

 

「また訳の分かんないこと言ってる」

 

帰り道はそんなに遠い距離ではない。

 

「……京ちゃんは私のなのに」

 

「なんか言ったか?」

 

「別に」

 

自分の方が親しいという嫉妬心がわずかにもたげるが首を振ってそれを振り切る。

独占欲はあるが恋心を自覚はしていない。

 

「もう着いたからいいよ」

 

「おう、夕飯楽しみにしてるな」

 

「ん」

 

繋いでいた手を放して、離れていく彼の姿を見つめながらなんとなく面白くない気分になる咲。

夕ご飯は残っていた豚肉で生姜焼きにでもしようかなと考えていた。

 

 

「待たせて悪かったな、超絶可愛い淡ちゃん」

 

「いーよー、行こ」

 

謝罪に軽く返事をしてするっと手を取る淡。

手をつながれることに慣れすぎて違和感を感じない京太郎。

内心ドキドキしてる淡。

 

「どこ行くんだ?」

 

「寮の私の部屋」

 

学校の敷地内にある寮は歩いて数分もかからない距離。

そんなところに何の用なんだろうとも思うも。

 

たどり着き、淡は後ろ手にドアを閉めて。

 

「……好き」

 

会ったその初日にキス。

 

「京太郎、好き。あの子より私を見て」

 

長期戦を捨てさせるほど京太郎と咲の距離感は淡から見て近すぎた。

 

「私の方が可愛いよ。体だってあの子よりいいもん」

 

まだ発育しきっていないとはいえ、つるぺたな咲に比べれば淡に軍配が上がる。

 

「エッチなことだってさせてあげるよ」

 

高校生なんて可愛い子とやることしか考えてない、というのは言い過ぎだろうか。

 

「だから私と、ね?」

 

ちゅくちゅくちゅくと舌が絡まり合う。

可愛い子にせまられて冷静な判断ができない。

 

淡も普通ならいいと思った相手にここまでするほど無謀ではない。

それでも恋のライバルになるだろう相手との距離感の近さが淡を焦らせた。

ついでに言えばまともな恋愛経験がなかったというのもある。

 

それらが体を使うという手っ取り早いがおバカな手を使わせた。

自分がせまればきっと勝てるという自分に対する自信もあった。

 

「淡っ」

 

ぐちゅぐちゅと舌を深く絡ませ合い、お尻のやわ肉に指を食い込ませて引き寄せながら舌を吸い上げる。

ちか、ちか、と点滅するような快楽が淡の頭の中を焼いていく。

 

「いい、よ」

 

胸板に手を滑らせて鼻息を漏らし、甘くなった吐息で淡は足を開く。

会った初日にエッチしちゃう。

 

「あ♡あ♡あっ♡んんぅ♡あっ♡」

 

鈎爪のように曲げられた指の背で柔肉を擦りあげられて甘い声をあげる。

ベッドへと誘って淡は足を広げて誘う。

 

「京太郎♡おちんぽぉ♡」

 

入れられたい。早く体の関係になりたい、付き合いたい。

そんな気持ちが淡を焦らす。

エッチ=お付き合いという、ある意味純な考えに突き動かされて。

体だけの関係なんてものが自分に当てはまるなんて想像もしない。

 

「入れるから、な」

 

「うん♡うん♡してぇ♡おまんこしてぇ♡」

 

ずぶずぶと、純潔の肉に杭を打ち込んでいく。

 

「んあぁ♡あひ♡んぅぅ♡京太郎ぉ♡いいよぉ♡」

 

初エッチなのに満たされた錯覚が気持ちよくさせる。

気持ちが通じ合ってると勝手に思い込む。

京太郎視線で頭も股も緩い子に見られるかも、なんて考えもしてない。

 

「ああぁ♡ひん♡くぅん♡あぁ♡すきぃ♡」

 

ベッドに押し倒すように、押しつけるように、杭打ちしていく。

淡の体を貪るように指の腹を通して体の柔らかさを覚え、肉襞を通して淡の快感を感じる。

 

「きょうたろ♡京太郎ぉ♡ふぅぅん♡」

 

感じる、感じる、感じる。

一気に高まって大きく跳ね上がる。

 

「イク♡イッちゃう♡イクぅ♡京太郎ぉ♡はひぃぃ♡」

 

男の射精に先んじて淡ははしたなく腰を跳ね上げて絶頂。

首に腕を回して抱きしめながらハアハアと息を漏らす。

 

「しゅごいよぉ♡」

 

とろんとした声で腰を揺すりながら甘い吐息を混ぜて。

 

「出して、いいから、ね♡んぅぅ♡」

 

再びの性交に堕ちていく。

気持ちいいことの先に自分の望むお付き合いが待ってると健気に信じて。




スパロボやってたので遅くなりました。
あわあわのチョロさを加速させるために勝手に咲ちゃんは恋敵認定されてます。
咲にたぶんその気はこの時点ではないと思う。たぶん。

実際初期淡にせまられて何もしないでいられる人ってどれくらいいるんでしょうね?

次回更新は?

  • 咏たんが幼馴染だったら
  • 白糸台生活の続き
  • 男女比世界の続き
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