マリー・・・・117票 / 16%
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ルプスレギナ・217票 / 30%
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ユリ・・・・・ 91票 / 13%
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シズ・・・・・132票 / 18%
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ナーベラル・・ 157票 / 22%
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投票ありがとうございました!
思っていた以上にオリキャラに入ってて嬉しかったです。
第15話
冒険者組合。
モンスター討伐や護衛といった、力ある者を必要とする依頼を依頼、受注できる組織。
エ・ランテルのその支店にて、新しい冒険者が生まれようとしていた。
「ブラッド様と、ルプス様ですね。」
なにやら書類を書き書きさせられ、エンリの記憶にあった文字を思い起こしながら書き綴った。
…が、手が慣れていないためぐちゃぐちゃな字になってしまったのを見とがめた受付嬢。
字の下手なオレを見兼ねて、代わりに書いてもらうこととなった。
オレからしたら、字が書けないなんて恥ずかしいなんてものじゃなかったが、字の書けない人は割といるらしい。
数字にして約50%ほど、半数の人間が字を書けないようだ。
まあ、紙が安くないこの世界において、読むのはともかく字を書く機会はあまり無い。
「この人間は良いっすね。きるy…じゃなくて、ブラッドに謙ってて好感が持てるっす。」
受付嬢が書類を書き込んでいる隙に、ルプスレギナ…ルプーがこっしょりと耳打ちする。
美女の耳打ちは惚れそうになるからやめてほしい。
「はい、では登録が完了しました。今日であなたも冒険者です。私どもは、お2人を歓迎致します。」
定例文なのか、受付嬢は笑顔で言い放った。
「ありがとうございました。依頼の受注はすぐにできますか?」
「組合の登録が初めてなのでしたら、依頼の難度や、報酬。組合内での規則などを説明している
「そうですか。その講習とやらを、今から受ける事は?」
「可能です。宜しければ、私がご説明しますよ。」
「では、お願いします。」
「畏まりました。立ったままではお疲れになるでしょう。別室へどうぞ。」
受付嬢は立ち上がり、奥にある扉へ促す。
終始笑顔で行うその所作に、ルプーは少し不機嫌そうになる。
「やっぱり嫌いっす。あの女…分不相応にもブラッドの妾を狙ってる顔っす。」
再びルプーが耳打ちしてきた内容はそんなものだった。
そんな訳ないだろ…
実際のところ、受付嬢は礼儀正しい上にもし強くなれば顔も強さも一級品な超優良物件だ。正妃は隣の彼女でいいから、私もお手つきになれないかな、なんて考えていたためあながち間違いというわけではなかったのだが。
「んで、どうするルプー。まだ日が高い。何か依頼でも受けてみるか?」
「そうっすね…私はそれでいいと思うっす。」
講習とやらの説明を受け切った後、オレとルプーは依頼板へと向かう。
ふーむ。
「薬草採取に、雑魚モンスター討伐…後は手紙の配達といったお使い程度のものか…まあ最低ランクだしな…」
この歳になってお花摘みなんてこのオレがやらなければならないのか。
オレは思わず心の中でガックリと肩を落とす。
「オイオイ。ガキが。いい女連れてんじゃん?」
後ろから、随分と威勢のいい声が聞こえた。
はは、笑える。もう絡まれたぜ。
ガキとは誰のことだ、と一瞬思ったが、そういえばオレのアバターはイケメン美少年。
確かに、熟年のおっさんにはガキと言われても仕方がないか。
視線を向けると…うん?いかにもって感じの男がいた。
オレの本当の年齢の方が高いんだけどなあ。
元の姿で老けてると思われるよりは若いと思われる方がいいか。
「アンタはオレの同業か?オレの名はブラッドだ。」
「ハハハ。もう一丁前に冒険者気取りか。」
オレ達の様子を伺っていた者達が、そこらかしこで笑いが起きる。
冒険者、というよりはただの荒くれ者というのが正しい表現のような人種だ。
冒険者が全員こんな感じだと思ったら他の冒険者が可哀想だ。
「人間…その態度は…」
オレは、ルプスレギナが何か失言をしてしまう前にその肩に手を回す。
ルプー。顔が狼になっちゃってるから。可愛い顔が台無し…に、なってないな。怒れる美人可愛いな。美人って得だわ。
「いやあ、すまなかった。んで。何の用かな?」
「なに、新人にここのルールってのを教えてやろうと思ってな。洗礼ってヤツ?」
「へえ…何分初めてのものでなあ。そいつはありがたい。」
「じゃあ、まずは授業料ってヤツを払ってもらおうか。初めてなんだから銀貨1枚で許してやるよ。」
その男は、ニヤニヤした下卑た笑みを浮かべる。
カモとでも思われたか?
「うーん。それは少しまずいなあ。」
「ああん?払えねえってのか?」
「なに。今は手持ちが金貨しかなくてな。」
「じゃ、それでいいぜ。」
オレはポケットに手を突っ込み、中から金貨を数枚取り出す。これは、例の騎士達から巻き上げた資金だ。
どうやらあの隊長は金をかき集めている最中に殺されたようで何千枚もの金貨を手に入れることは出来なかったが、ほかの兵士から合計で数百枚が集まった。
男はそんな事情のオレの手の中の金貨を1枚奪い取った。
「銀貨99枚は…」
「はあ?馬鹿かお前。そんなに持ち歩いてねえよ。」
「では、その金貨を返してもらえませんか。」
「へへ…これはもう俺のモンだ。そうだよなあ、お前ら。」
その意見に賛同する仲間たち。
はあ。このくらいでいいか…
「組合内での争いは禁止。…だが、それは先に窃盗や傷害を行なった相手などの特殊な事例を除く。」
「は?」
オレは、薄笑いを浮かべていた男の頭を掴む。そして、そのまま上に持ち上げて中空へ浮かべる。
「いっ…!いででで!いでえ!うがあ!」
アイアンクローのまま持ち上げてるんだ。
痛いに決まっているだろう。
「テメ…このヤロ…うがああっ!」
ジタバタ暴れていたので、握力を強めるとそれもおさまる。
「実力差がわからないとは、可哀想に。」
「この…テメ!離しやがれ!」
なんか同じようなことしか叫ばないなあ。
離せと言われたため手を緩めると、男はそのまま地面に崩れ落ちた。
また威勢良く突っかかると思ったが、少し身を引いている。
「とりあえずその金貨は返してもらうとして。…初めてなんだ。銀貨1枚で許してやろう。」
「はぁ…?なんで…」
「実力差を教えてやったんだ。授業料を払うのは当然だろ。」
「クソ…てめえ調子に…」
言い終わる前に手を伸ばすと、勢いよく飛び退かれた。
どうやら学習能力はあるようだ。
「銀貨なんて…持ってねえ…」
「…そうか、それは残念だったな。」
「あ、あの…組合で揉め事は…」
そうしているうちに、騒ぎを聞き付けた受付嬢がやって来た。
見咎められてしまったなら仕方がない。
「すみません。…お前達、上には上がいる事を覚えておけ。さっさと行け。」
「…っ!」
オレが許可すると、男とその仲間たちは跳ねるように逃げていった。
少しやりすぎたか?闇討ちとかして来なければいいんだが。
「騒ぎを起こしてしまったすみませんでした。」
「いえ、初めから見ていたので…」
オレは一礼して職務に戻ろうとしていた受付嬢を呼び止める。
「ああ、ついでにお願いしたいことが…」
「は、はい。何でしょうか…」
「カッパーのできる、1番難しい仕事を見繕ってほしい。ここにはどうも簡単なものしかなくてな。」
「…でしたら、私達の仕事を手伝いませんか?」
「…?」
── 運命は変えられない!