※この作品はR-18です。

モモンガさん!それをㅤ殺すなんてㅤもったいない!   作:朝潮

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帰還
第28話


 

 

「こんな場所で、1人裸。なかなか開放感あるだろ?」

「…」

 

クレマンティーヌは悔しそうな顔で従っていた。

今は従っておこう、と考えているのがわかる。

 

「まずは、服従の証に足を舐めてもらおうか。」

 

その皮を剥がすため、俺はあえて屈辱的な命令を下す。

この命令を下した時、プレアデス達ですら喜ぶか嫌がるか想像がつかない。

さて、どうだ?

 

 

 

クレマンティーヌは、自身の力に自信を持っていた。

国内で勝てる人物を数え、愉悦に浸れる程度に。

故に、この状況から勝てなくても、逃げることは何とか、と考えていた。

 

自分が恐怖に慄いたのは、この男は何らかのスキルを使用したから。

ならば、この男にスキルを使われなければ勝利する道は残っている。

この化け物は、即死させなければすぐに回復してしまう。

それに、目をえぐり抜いても死なない、痛みもない厄介な相手だ。

 

まさかとは思うが、奥の手…武器に仕込んだ魔法も、ダメージは与えても殺せなければ回復されてしまうかもしれない。

その手札を切れば、もう手がない。ならば、この魔法は逃げるために使う。

殺すのではなく逃げる。今更追われる組織が増えたところで一緒のことだ。

幸いなことに、支配下に置くということは、今のところは殺す気は無いようだ。

ならば、その間に脱走する環境を整える。

 

 

 

この…この私に、「足を舐めろ」だあ…?

このクレマンティーヌ様に…足を…

 

「どうした?早く舐めろ。」

 

男は、椅子に腰掛けて私に足を突き出す。

裸のまま、地面に這いつくばっているのが私だ。

私には椅子はない。服もない。靴だってない。

魔法を込めた武器も収集したプレートも、全て取り上げられてしまった。

 

私は、舌を小さく突き出す。そして、男の足に押し当てた。

こんな男、すぐにでも拷問にかけてやる。殺しはしない。

できるだけ苦しめて、まだ苦しめて、もっと苦しめて、それから殺す。

 

「違えよ。もっとベロベロ舐めるんだよ。」

 

足が、口の中へ押し込まれる。

痺れとも痛みともつかない味が舌先に広がった。

クソ、クソクソ…何で私がこんな事…

 

「うぐっ…ゔっ…うげぇっ…」

「そうそう。丹念に、心を込めて綺麗にしろよ。」

 

勝手に言ってろ。

私はこんなところで飼い慣らされるようなタマじゃねえんだよ…

 

 

 

命令すれば、クレマンティーヌは足を舐めた。

とりあえずのところ、心を折る。そして、自分がどれだけ弱いのかを教えてやる。

最終目標は、クレマンティーヌが自分からナザリックへと降ることだ。

どれだけべたべたになったのか、口から引き抜くと、つう、と唾液が糸を引いた。

 

「よくできたな。これは褒美だと思ってくれ。」

 

俺は、唾液でベタベタになった足をクレマンティーヌの髪の上に置いた。

そして、そのまま頭を踏みつける。

足裏に少し抵抗を感じたが、圧倒的な力でねじ伏せる。

正直、漆黒の剣のメンバーを殺されたことの怒りはまだ収まっていない。

 

「礼はどうした?クレマンティーヌ。」

「あ゛…ありがとう…ございます…」

 

プライドが高いだろうクレマンティーヌは従順だ。

こいつはナザリックの利益になる可能性がある。

ここで壊してやるのはもったいない。

 

ただ、どうしても血を吸う気にはなれなかった。

連れてきたはいいものの、ぐっと価値が下がってしまったな。

モモンガさんはしっかりと躾けろって言っていたしな…

 

「痛み。絶望。快楽。お前はどれが好みだ?」

 

オレは、足をクレマンティーヌからどけて問いかける。

準備も想定もしないまま持って帰ってきたのだ。

これからのプランもない。

とりあえず、思いつく嫌がらせを並べてみた。

 

「どれが良いか聞いているんだが?」

「ぜ、絶望…」

 

返答を催促すると、慌てて選んだ。

クレマンティーヌが選んだのは、手っ取り早い絶望。

他の2つは今後の生活に支障が出ることになる。

痛みで体を欠損してしまったら力を失うことになる。

快楽で訳も分からない薬を使われたらまともな生活には戻れない。

先を見据えるクレマンティーヌは、乗り越えられるのは絶望のみと判断した。

 

「絶望のオーラ。レベルⅡ」

 

が、次の瞬間に思考がひっくり返された。

 

「ごっ…ごめ…ごめんなさっ…ごべんな゛ざい゛…っ!ごめ、なさ…」

 

オーラだけでは死なない程度のレベル。死ぬ一歩手前の状況だ。

耐えられるわけがない。こんな化け物に見つかったのが運の尽きだったのだ。

クレマンティーヌは、口から吐瀉物を撒き散らしながら何度も謝り続けていた。

 

…それほどか。この女にはやりすぎはないと思ってはいたが、汚ねえな。

オレは再び足でクレマンティーヌの頭をぐちゃり、と吐瀉物の元へと落とす。

地面とキスをしたクレマンティーヌは動かない。いや、動けない。

少しでも動けば、オレに反すれば死ぬことが理解できていた。

 

…ま、さすがにこれで勘弁してやることにするか。

心の底では、殺して欲しいと懇願するまで痛みの限りを尽くしてやりたいが…

いつまでも根に持っていては大人気ないな。

 

 




オーラのレベルを4から2に変更しました。
ハムスケが1で降伏したならハムスケに勝てる程度のくれまんちゃんはレベル2がお似合い。
ちなみに2は決まれば一定時間戦闘行為が取れなくなる恐慌らしいので丁度良い。
4は狂気で、かかれば状態異常回復を使わないと永続ないらしいのでそこも厄介。
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