※この作品はR-18です。

モモンガさん!それをㅤ殺すなんてㅤもったいない!   作:朝潮

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第47話

 

 

 

最初の頃は、記憶の中の憎悪が怖かったり、吸血衝動が煽られたりと近づきたくない存在だったが。

オレとモモンガさんの()()が看破されてから、アルベドはオレの中でとても気がおけない相手となっていた。

それに加え最近はエンリのおかげで吸血衝動も出ないため、逆にアルベドを頼らない理由がなくなった。

 

「って事で。知恵を貸してくれ、アルベド。」

 

ニニャの姉…ツアレと言うらしいが、彼女が未だ生きているのなら確保したい。

ついでに、掻っ攫っていった領主とやらにもひと泡吹かせてやりたいものだ。

 

「きるゆー様。御方のお話に口を挟んでしまうことをお許しください。」

「…続けて。」

「そのような者に、助ける価値があるのでしょうか。そもそも、あのような下等種族と関わる事自体反対だったのです。あの者達は如何程の役に立ちましょうか。」

 

漆黒の剣とチームを組んだり、ナザリックに連れ帰ることを反対されたのは記憶に新しい。

ルプーがカルマ値の割に人間とも仲良くできていたことから忘れていた。

アルベドはガチガチの人間アンチだった。

 

「アルベド。…すまない。オレの自分勝手な判断を許してくれ。」

「いえ…御方の行動に口を出すなど出過ぎた事を言いました。」

「…お前の言う事は正しいのだろう。情を捨てられたらどれほどか。」

「きるゆー様は、人間への慈しみが深くいらっしゃいますから。虫の羽音すら掬えるのは、その尊きお心故。しかしその声が御方の心を乱していると考えると、どうしても憤りを隠しきれないのです。」

 

アルベドの言には静かな怒りが篭っていた。それは、これまで思っていたことをぶちまけた、と言った感じだった。

その怒りの矛先が人間でなければちびっていたかもしれない。

 

「真祖に変わる前、オレは人間だった。どうしても人間と自分を重ねてしまう。」

「きるゆー様は、元人間だったのですか…!?」

「アルベドは知っていると思っていたが。幻滅したか?」

「滅相もございません、とんでもございません!」

 

肯定が返って来るとは思わなかったが、万が一、億が一にでも否定されなかったらと思うと背筋がヒヤリとした。見捨てられなくて良かった。

 

「しかし、そのような背景があったとは、存じ上げなかったとは言え差し出がましいことを口にしてしまい、大変申し訳ありませんでした。」

 

アルベドはこちらが引くくらい謝罪の姿勢を見せた。無知は罪とか言い出したので、なんとか膝をつく前に止めさせた。

とりあえずツアレの保護には協力はしてくれるようだ。どう考えているかは置いておいて。

 

「その女を探すのであれば、まずは(くだん)の領主を制御する必要がありますね。それから、国に根を張っている八本指とかいうゴミ共も探し物には使えると思います。この際、その組織を叩き潰し、傘下に入れておくのが宜しいでしょう。」

 

どうやらアルベドは、ツアレ共々この国の裏社会を全て纏めて手に入れるつもりらしい。

このまま遂行されれば、エ・ランテルの半分をナザリックが支配する事になるが…まあ、何の問題もないか。

 

「モモンガ様へ進言し、許可が取れましたらデミウルゴスと作戦を練ろうと思います。」

 

 

 

 

 

「月が綺麗ですね。」

「あなたは…お噂はかねがね聞いています。私に何か御用でしょうか。」

 

月光だけが部屋を照らす。

完全不可視化…オレにとっては霧化を解いて、ラナー王女へと話しかける。

想像していた反応とは違い、彼女は椅子から立ち上がり、不用意にこちらへと近づいてきた。

 

「ベルから遠ざかっても良いのですか?」

「アダマンタイト級の冒険者さんが私の私室に直接訪問されるとは、何かお話があっての事でしょう。それとも、侍女を呼んでお飲み物をご用意した方が宜しいかしら。」

 

ズーラーノーンの使役するスケリトルドラゴン2匹を倒したことでカッパーからミスリルに。

翌日、吸血鬼を討伐した(と言う事になっている)事で、見事級飛ばしでアダマンタイトへと昇格した。

リ・エスティーゼにアダマンタイトは二組存在する。そして、オレ達黒の鮮血が三組目となったわけだ。

 

「豪胆なお方ですね。…座っても?」

「どうぞ。」

 

再び椅子に座り、手で着席を促すラナー王女。

オレは手で示されるまま高級な椅子に腰掛ける。

確かに座り心地は良いが、ナザリック(うち)のとは比べ物にならないな。

 

「本日は提案があって参りました。落ち目のリ・エスティーゼを捨て、こちら側につかないか、という提案です。」

 

足を組み、交渉のテーブルについた。影の中でデミウルゴスが蠢く。

 

「それでは、交渉を始めましょう。黄金の姫様。」

 

 

 




かずねこさん。重田さん。Re:ZEROさん。もっつぁれら123さん。因幡守さん。
高評価ありがとうごいます。

良いチーム名が思いつかなかった…
蒼の薔薇、朱の雫、漆黒。
とりあえず色を入れようと思いましたが。鮮血なのに黒って…死体の血だったのかな??
ルプスレギナが褐色で黒衣。そしてきるゆーが黒髪黒翼なので結局黒に。
もっとどうにかならんかな。綺麗にハマるものを思いついたらこっそり教えてください。
あ、でも募集したものを感想の欄で書くのは規約的に良くないっぽいのでご遠慮ください。

1番期待しているのは誰?(別に出すとは言ってない)

  • エンリ(正妻)
  • ルプスレギナ
  • マリー
  • その他プレイアデス
  • ヒルマ(麻薬部門長)
  • 踊るシミターちゃん(六腕)
  • ツアレ・ニニャ
  • ラナー
  • 青薔薇
  • クレマンティーヌ再登場
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