グラウンドでは丁度、スエーデンリレーが始まった所だった……
加茂がリレーゾーンでバトンを待っている、どうやら彼女は第二走者らしい。 僕は足を止めて暫し観戦する事に、 そうしてバトンを受け取った加茂が愈愈トラックを走り出すが、意外に遅い? それから10m程走った所で、その侭足が縺れて、グラウンドに倒れて、それっきり動かなくなった。
何だか様子がおかしい?
僕はいつの間にかグラウンドへ向かって走り出していた。 保険医の山本、それに数人の教師、そして富士本が横たわった侭の加茂の元に駆けつけていた。
教師:「貧血ですか?」
教師:「熱中症とか?」
一貴:「加茂!」
山本:「北条クン、加茂さんが。」……山本(保険医)は僕と加茂がつき合っていると勘違いしている、
それで僕が駆けつけた事に何の違和感も持たないで僕を傍へ招き寄せる。 富士本が泣きながら加茂に覆い被さって、教師達の目を盗んで何かを加茂の鼻の下に塗った? 一体何をしているんだ?
10分もしない内に担架が運ばれて来て、救急隊員がゆっくりと加茂の身体を担架に移す。 グラウンドは愴然となっていた。 競技は中断し、校内アナウンスが鳴り響く。
救急隊員:「君はご家族の方ですか?」……何だか場違いな僕に向かって救急隊員が問いかける、
一貴:「いえ、友人です、」
救急隊員:「お友達の方ですか、すみませんが連絡役に付き添ってもらっても良いですか、急ぎ搬送したいのですが搬送先の病院が未だ決まらないので走りながら決まり次第学校の方に連絡取ってもらいたいんです、」
一貴:「判りました、」
佳枝:「お兄さん、私も一緒に、」……富士本が、真っ青な顔で僕に縋りつく、
救急隊員:「とにかく、急ぎましょう、」
救急隊員:「親御さんの連絡先が分かったら、こちらの携帯に連絡して下さい、」……そう言って救急隊員が教師にメモを手渡した、
ーーー
担架が救急車の後部キャビンの防振ベッドに収納されて、僕と富士本は救急隊員に付き従ってキャビンに乗り込んで反対側のベンチシートに並んで座り、 バックドアが閉められて、サイレンを鳴らして緩緩と救急車が走り出す。
一貴:「富士本さん、一体何が有ったの?」
佳枝:「お兄さん、スミマセンが一寸だけ協力して下さい、」……富士本は僕にだけ聞こえる様に囁いた、
運転手と助手席に座ったもう一人の救急隊員が他愛のない話で談笑しながら車を走らせ続けている、何か変だ? 車は郊外を抜けてやがて山間部へと続く細い林道に入る、こんな所に病院なんて有ったか?
一貴:「あの、一体何処へ行くんですか?」
助手席の救急隊員がシートベルトを外して振り返る、その手には拳銃S&W M36。 僕は咄嗟に富士本を庇って前に出ようとするが、
救急隊員?:「動くな、これは玩具じゃない。こんな所でぶっ放したら後で兄貴に怒られちまうからな、」
救急隊員?:「余計なのが一人増えちまったが勝手に着いて来たお前が悪いんだからな、それにおまけとしては悪く無い、」……救急隊員?は富士本の身体を下卑た視線で上から下へと舐め回す、
佳枝:「随分寂しい所へ行くのですね、」
運転手:「怖いか? 心配するな、人生最後に人生最高の経験をさせてやるからよ、」
救急隊員?:「しかし溜まんねえな、おい女、服脱いでみろ、」……救急隊員?は歯茎を剥き出しにしてニヤニヤ笑う、
この感じは何か変だ。 この匂い?は始めて加茂に出会った旧校舎の廊下で感じたのと同じ匂い、
佳枝:「こんな処で服を脱げと言うのですか?」……富士本が怯えた表情で救急隊員?を挑発する、
救急隊員?:「そうだ、早くしろ!」
運転手:「おい、何やってんだ?」
救急隊員?:「良いじゃねえか、構いやしねえ、どうせ向こうに着いたら俺達の番なんて回っちゃ来ねえんだしよ、こんな良い女にチンポ突っ込めるチャンスなんてそうそう無いぜ、少し位は俺らにも役得ってもんが有っても良いだろ、」
佳枝:「私に、淫らな事をさせるつもりなのですか?」
救急隊員?:「そうだ、大人しく言う通りにしてりゃ、それ程痛い思いはしないですむぜ、」
富士本の身体ははっきり言って厭らしい、男を煽情する色香に溢れている、その富士本が怯えて庇う様に身体をくねらせながら服従の眼差しを涙目に曇らせている、
佳枝:「貴方は私に服を脱いで、裸を見せろと命令するのですか?」
救急隊員?:「物わかりが良いじゃないか、早く脱げよ、待てよ、下だけで良い、上は体操服の侭で、パンツ脱いでマンコを見せてみろ、」
運転手:「おいおい、お前体操服フェチかよぉ、」
救急隊員?:「生JKだぜ、当然アリだろう?」
救急隊員?:「おい、早くしろよ!」……そう言って拳銃の銃口を富士本に向ける、
富士本は体操服の短パンに手をかけてベンチシートに腰掛けた侭、恥ずかしそうに少しずつ短パンをずらして行く。 そうして富士本はすっかり短パンを爪先から抜き去ってしまって、それを指で摘まんで男の目の前の床にポトリと落とす。 ぴっちりと固く閉じられた侭の太腿からは、脂ののった甘い肉の匂いが漂って来る様な気がして、
救急隊員?:「へへ、焦らすなよ、次はパンツだ、早くしろ、」
佳枝:「どうしても見せろと命令するのですか?」
救急隊員?:「そうだ、エロい身体してどうせやりまくってんだろう? どんなビラビラか見せてみろよ、」
富士本は男に向かって、媚びる様に上目遣いしながら両膝に手を添えて、ゆっくりとその長い脚の太腿を少しずつ拡げて行く。 吸い付く様にむっちりとした内腿が奥まで裂けてその奥の薄紫のパンティのクロッチが露わになった時、
行き成り富士本は其処から黒くて硬い何かを取り出して、……そのまま、その金属製の暗器の先端を男の心臓目掛けて突き刺した!
そうして間髪入れず、電撃?が救急隊員?を襲う!
救急隊員?:「「……ぐぁああああっ、ああぅ、ああああぁ!……」」……10秒? 20秒? 30秒?
電流の爆ぜる音と焦げる様な匂いで僕は正気を取り戻し、救急隊員?はその侭意識を失ってその場に崩れ落ちる、
運転手:「何だ! お前、何をした!」
富士本は立ち上がって運転席に進むと、躊躇なくその小型のトンファに似た暗器の先端の電撃針を運転手の首筋に突刺す!
佳枝:「今、貴方の頸動脈に当たっているの、一寸だけ改造したスタンガンなんです。 20mAの130万Vって言ったら、どれ位危険か分かってくれますか? もう一人の方は可哀想だけど一寸後遺症残っちゃったかも知れないです。」
運転手:「こんな事して、只ですむと思うなよ、」
佳枝:「黙ってこのまま目的地まで行って下さい、」
一貴:「富士本さん、どうするつもりなの?」
佳枝:「敵の正体を確認します、済みませんがもう少しだけ付き合って下さい、」……そう言って富士本は救急隊員?から拳銃を奪い、それを恐らくFカップは有ろうかと思われる柔らかな乳房の谷間に格納する。 それから富士本は自分のパンティを踝迄ずらして片膝を上げ、すっかり剃毛されて剥き出しになった綺麗な陰裂のぴっちりと閉ざされた二重の陰唇の奥に自らの指を挿し入れると、中から小さなスティック状の何かを取り出した。 当然お尻を突き出した格好の富士本の後ろに居る僕からは、全部丸見えな訳なのだが、……
佳枝:「お兄さん、此れを理夜の鼻の前で割って匂いを嗅がせてもらえますか、」
僕は少し湿り気を帯びたその小さなガラス製のアンプルを震える手で受け取り、言われた通りに加茂理夜の鼻先で切れ目の栓の入った真ん中から割り折る。 一気にアルコール消毒液に似たキツい刺激臭が辺りに拡がって、加茂理夜はウっと身を捩って、それからゆっくりと目蓋を開ける、
一貴:「加茂さん!大丈夫?」
理夜:「お兄ちゃん、どうして此処に?」……加茂は怠そうに頭を動かして状況を確認する、
理夜:「……はい、大丈夫ですよ。」……それでもまだ少しふらつきながら何度か深く深呼吸を繰り返し、
理夜:「私が気絶していたのは富士本が用意した疑似失神薬の効果です、私のオヤツに睡眠薬を盛ろうなんて百万年早いのです。」……うっと一回大きく欠伸をして飛び起きる。
佳枝:「私が止めなければもう一寸で食べそうになってましたけどね、」
理夜:「さてと運転手クン、アジトに着く前に貴方に少し質問が有ります、」……富士本が暗器の先端の針を運転手の首の皮膚の奥深くへと突き刺していく、
運転手:「ひぃ、俺は何も知らない! 俺は、お前らを連れて来いと言われただけだ!」
理夜:「それでは仕方ありませんね、此処らで車を止めてエンジンを切って下さい、」……運転手は言われた通り、林道の道端に車を寄せて言われた通りにエンジンを止める、
富士本が恐らく古武術の手技で運転手の首を締め上げ、加茂が運転手の鼻の奥に何かを塗り付けて、あっと言う間に運転手は正気を失った。
理夜:「さてと運転手クンもう一度質問です、誰が加茂理夜を誘拐しろと命じたのですか?」
運転手:「しら、ない、」……この喋り方は、藤塚が真島から情報を聞き出す時に使った薬と同じだ、
理夜:「北条一貴を誘拐しようとしたのは何故ですか?」
運転手:「しら、ない、」
理夜:「じゃあ、誰が知ってるって言うのよ?」
運転手:「そいつ、たかのり、が、知ってる、」……で、運転手は助手席で微動だにしなくなった救急隊員?を指差す、
加茂理夜、救急隊員?の首を揺すってみる、シートから引き摺り下ろして、ウォークスルーの床に転がして診察? 胸に耳を当て、手首で脈を診る、
理夜:「富士本!なんで殺しちゃったのよ!」
佳枝:「うそっ、死んじゃいました?」
佳枝:「だって拳銃持ってたから、つい大目に睡眠薬を注射しちゃった、かも、」……富士本、まさかのドジっ娘???
理夜:「富士本!後でお仕置きだからね、」……加茂理夜が富士本を睨む、
佳枝:「はい、」……富士本何故だか一寸可愛らしい感じで赤くなってる?
理夜:「それで、貴方は何を知ってるの?」……加茂、明らかにやる気の無い態度に豹変、
運転手:「加茂理夜を待ち合わせ場所まで連れて行く、」
理夜:「それって何処よ?」
運転手:「ヤビツの、……」
富士本が目的地の場所を記憶して、運転手を後部キャビンに移し、もう一人の男(死体)と一緒に釣り糸でぐるぐる巻きにふん縛る!
理夜:「暫く寝てるが良いのです、」……で、富士本の暗器の先から運転手にも注射される”超”強力睡眠薬、