96回目終了後……
もはやこの場のメンバーは、勝負の結果よりも別の事で頭がいっぱいになっていた。 三枝が最後の一枚のコインを参加チップとして場に支払い、この回で手持ちのコインが0になる。
高野:「ねえ、許してあげようよ。」
朋生:「そうだな、靴下履いてなかった分不利だもんな。」
三枝が、全身を縮こまらせる。
三枝:「良い。 最初に決めたルールだもの。」
高野:「本気なの? 男子に、見られちゃうんだよ。」……高野の方が真っ赤になっている。
藤塚は…、冷酷な目で薄ら笑いを浮かべている。(勿論皆には見えないアングルで) そして三枝はゆっくりとブラのホックを外す。 目が宙を泳いでいる。 唇をかみ締めながら、左腕でその頂の小さな蕾が見えない様に隠しつつ、慎重にブラを外す。 所謂手ブラの状態。 柔らかそうな下乳が細い二の腕からはみ出している。 結構、三枝って胸あるんだ、
三枝:「やだ、皆そんなに見ないでよ。」……全開になった素肌の背中には、微かなブラの跡。 思わず少女の匂いがする、そんな錯覚がした。
ーーー
そして98回目、藤塚勝利。
藤塚17勝、僕が16勝、また一つ引き離される。しかもいとも簡単にフルハウスとは、絶対に何か仕込んでいるに違いない。 しかもこの回負けた僕のコインは残り3枚。 次の99回目で参加チップを支払い、当然勝負に出るとしてコールするとして、もしも誰かがレイズして合計3枚のコインを要求されたら、僕の手持ちのコインはなくなってしまう。 僕は再びピンチに立たされていた。
藤塚メール:「こんな所で無理して脱がなくっても良いのよ、後でじっくり 見て あ げ る ♡」……藤塚は50枚近いコインをジャラジャラ言わせながら残忍な眼差しでほくそえむ。(皆からは見えないアングル)
ーーー
そして、99回目、奇跡が起こる。
黒沢が勝負を宣言した時点で皆はドロップ。 どの道僕には後が無い。玉砕覚悟でコールする。 僕のポーカーハンドはワンペア。 残る3枚の内、エースを残して2枚を切る。 何とか2ペアに持ち込むがこれでは勝ち目は無い。……ふっ、終わったな。 当然レイズするコインはもう無い。この回負けて、次回100回目の参加チップで僕はフルチンになる。 女子の三枝が此処迄やったのだ。 僕に言い逃れるすべ等有りはしない。 さらに最終回の100回目で勝てなければ、藤塚の勝数に追いつく事も出来ない。 一体どんな仕打ちが、待っているのだろう……いや、此処までがんばった自分を褒めてやりたい。
黒沢:「あれ、間違えてた。フラッシュだと思ってたのに一枚ダイヤが混じってましたよ…これじゃ1ペアですよ。 参ったですね…。」
一貴:「2ペア…」……神風が、吹いてきた! 黒沢の痛恨のミスのお陰で僕は命を拾う!
そろそろ皆の集中力も限界に来ている。 疲れてポーカーハンドが雑になる。
いや、黒沢は……明らかに三枝の胸に気を取られていた。 三枝は左手で胸の先っぽを隠しながらカードを扱っているのだが、時折どうしても左手を使わざるを得ない時がある。 そんな時、黒沢の位置からだと三枝のピンクの先っぽが、チラチラを見えてしまうのだ。 グッジョブ三枝!! 兎に角! これで藤塚に再び並んだ! 僕は、まだイける!!
とうとう藤塚は、他のメンバがいる事を忘れて敵意をむき出しにする。
ーーー
100回目……
藤塚が勝負に出てくる。「阿部家」の巫女の全能力を駆使して、カードを配る高野に呪いをかけているかも知れない。 どうすれば勝てる? いかさまか? しかし僕にはそんな高等技術など持ち合わせていなかった。 40枚以上のコインを持っている藤塚に対してはったりなど通用するはずも無い。 配られた僕のポーカーハンドはノーペア、藤塚は何だか不服そうな顔。 いや引っ掛けに違いない、簡単なポーカーハンドで勝てると思ったら大間違いだ。
藤塚メール?
こんな時に…何だ? 見ると藤塚は真剣な眼差しでカードを睨んでいる。 いつもながらどうやって送信しているのかがわからない。
メール1件目:「カズキは私の事嫌い?」……今はそんな事を言っても駄目!
文華:「ドロー、2枚。」
メール2件目:「私に色々されるの嫌?迷惑?」……迷惑だなんて、そんな事考えた事も無い。
そもそもどうして僕はこんなにむきになって藤塚を負かそうなんて考えていたんだろう ? まじまじと藤塚の顔を見る。 ちょっと上目遣いで、困った風で、顔が赤い。…可愛い。 藤塚に縛られて目隠しされて、もしかしたら一寸楽しいかもしれない。 僕って、やっぱり変態?
一貴:「ドロー、5枚」
文華:「フラッシュ。」
一貴:「ストレートフラッシュ。」
ゲーム終了、
ーーー
黒沢:「ゴメンなさい、つい見ちゃいました。」
三枝:「今更気にしてないわよ。 こちらこそつまらないもの見せちゃって。 お恥ずかしい…、」
黒沢:「そんな事無いですよ。 なんか、思ってたより女らしいって言いますか、」
三枝:「なによ、これでも女なんですからね。」……笑、
黒沢:「二人とも勝ち数は21で同点でしたね。」
三枝:「負け数は20対19で私の方が少ないわよ。勝率では私の勝だわ。」
黒沢:「いや、そんな格好で言われてもですね、」
三枝:「やだ、何だか今になってドキドキしてきた。…ねえ、もう服着てもいいでしょ。」
朋生:「せっかくだから この格好で記念撮影するか?」
三枝:「馬鹿じゃないの? 高野さん、ちゃんと旦那の事しつけときなさいよ。」
高野:「眠い。」
黒沢:「テスト前に徹夜した事はありましたけど、徹夜で友達と騒いだなんてのは初めてです。」
三枝:「そうね、楽しかったわね。 またやる?」
黒沢:「うーん、考えときます。」
藤塚は、勝敗表を再チェックしている。
文華:「おかしい、私がカズキに負けるなんて。何かの計算間違いよ。」
僕は、思い出して赤面する。 藤塚を拘束して、1時間悪戯できる権利……藤塚、僕を見て顔が引きつる。 僕、苦笑い。
ーーー
帰り道……
一貴:「三枝には悪い事しちゃったな。」
文華:「何処が? あの子わざと黒沢に乳首チラ見せしてたわよ。 絶対 最初から狙ってたのよ。」
一貴:「まさか、」……いや、もしかすると三枝ならやるかも知れないな、
一貴:「さてと、何時やろうかな?」……たまには僕が苛めるのも良い気分だ、
文華:「本当にするの?」……藤塚、かわいらしい顔で半泣きになっている。
一貴:「契約だから、仕方ないよね。」
文華:「カズキぃ…」
一貴:「甘えた声出しても、駄目、」