文華:「ごめんなさいは?」
一貴:「ごめんなさい、」
文華:「心が籠ってない、カズキ何で謝ってるのか分かってるの? なに悪い事したかちゃんと判ってる? ちゃんと反省してるの?」……藤塚の声は依然として冷たいが、
一貴:「ごめん、」……僕はもう耐えきれなくなって、背中から藤塚の身体を力いっぱいに抱きしめた、
一貴:「やっぱり藤塚がいないと駄目なんだ、苦しいんだ、」
文華:「私の事、捨てようとしたくせに、」
一貴:「ごめん、でも、一緒にいたい、誰になんて言われても藤塚を僕のモノにしたい、藤塚が本当は僕の事が嫌いでも良い、藤塚を放したくない、」
文華:「痛い、放して、」……藤塚が、深く溜息を吐く、
一貴:「あ、ごめん、」……僕は抱きしめていた腕を緩めて、
藤塚がくるりとこちらに向き直って、僕の腕にすっぽりと収まって、……僕の胸に頭を押し付ける、
文華:「馬鹿、何時までも藤塚言うな、」
腕の中の女の子から、「温度」と一緒にそれとは別の「何か」が伝わってくる。 触れ合った皮膚を通してお互いに足りなかったモノが交換し合い、補い合い、溶け合い、満たし合う。
一貴:「キスしてもいい?」
文華:「しょうがないなぁ、」……文華はまるで小さな子供に梃子摺る母親の様に悪戯な眼差しで微笑んで、僕は文華の細い首に腕を回す。 最初二人はおっかなびっくり唇を触れ合わせて、次第に少しずつその肉の内側へと内側深くへと、お互いを滑り込ませていって、
文華:「んっっ、」
柔らかな文華の全てが今こそ僕だけの為にこの世に存在している事を理解する、乳房も、腹も、腰も、太腿も、脹脛も、爪先も、全部溶け合って、二人の境界はどんどん曖昧になって、今だけは敏感な互いの唇の内側の小さな世界に没頭する。
文華:「んぅっ……、」……涎が垂れ溢れるのも意に介さずに、まるで進化の出発点に居る無脊椎生物に戻ったミタイに二人の舌が複雑に絡み合い、求め合い、奪い合い、与え合い、愛し合う。 そうしてやがて潤うほどに乾く二人の瞳が、この世でただ一つきりの自分の片割れを観測し、認識し、評価し、承認する。
僕の掌はいつの間にか無抵抗に指に食い込む柔らかな乳房を弄っていて、
文華:「服の上からは、やだ、」……文華はトロトロに蕩けた眼差しで恥ずかしそうに強請って、
僕は焦りながらパジャマのボタンを一つずつ外して、……剥き出しになった柔らかな乳房と、その先端の膨らみを指先で弄ぶ、
文華:「ッん、」……文華は真っ赤な顔で、
一貴:「ごめん嫌だった?」
文華:「嫌じゃなぃ、」…「けど、ちょっと」…「くしゅぐったい、」……恥ずかしそうな上目づかいで、僕の瞳の奥を恐る恐る覗き込む、
文華:「んっ、」……僕は、掌で乳房を包みこみ、薄紅色に火照った乳首の感触を指の腹に楽しんで、
文華:「っは、」…「ぁん、」……生まれてからこれ迄の間に触れたことの有る全ての事物の中で最も愛おしいその器官にそっと口づけをして、次第に密度を高めていくその母性の象徴を舌の先で弄ぶ、
文華:「あっ」…「ぁ、」…「ふぁ、」……文華はジレジレと我慢できなくなって自ら胸の先を僕の口の中に突きだす様にきつく僕の首にしがみついて、
文華:「にゃ、」…「おかしくぅ」…「なっちゃぅ」…「っぁあ、」……次第に横隔膜の収縮を激しくさせながら甘い声を漏らし始める。
僕は夢中になって文華が欲しがるモノを与えようとする、緩くきつく甘く激しく、どうして欲しいかは文華の身体が教えてくれる、どうしたいのかは僕の身体が知っている、呼吸する事も置き去りにして、次第に意識が薄れ行く事さえそのままにして、
文華:「っくぅ」……そして行成りぎゅうっと文華が僕の髪を握りしめて、何かを堪える様に海老反りに仰け反って、
文華:「ん〜っ、」……絶頂に達した、
一貴:「文華が、…欲しい、」……僕は抱きしめた耳許に囁いて、文華は真っ赤な顔で黙った侭コクリと頷く。 二人は布団の中で寝間着のズボンごと下着を脱ぎ捨て、手探りでお互いの最も敏感な部分を探り当てて、恋人の愛撫による安らぎと気の遠くなりそうな快感の渦に全身を溺れさせる、
文華:「しゅごい、…おっきくなってる、」……そして文華は掌で優しく包むようにして僕を導いて、ヌルッと内腿まで糸を引く様な二人の粘液を混じりあわせる、
一貴:「…挿れたい、」……僕達は生まれる前から二人の為に用意されていたそのぴったりと完璧に嵌り合うお互いの生殖器を、まるで初めての口づけみたいに恐る恐る探り合わせて、
文華:「んぅ、…あっ」……そして僕は蜜に濡れた肉の裂け目へと潜り込み、
一貴:「ふみか、」……やがてかつて誰も到達した事の無い愛おしい女の胎中へと、
文華:「かじゅ、き、ぃ、」……侵入する、
文華:「ふぁっ、」…「あ、」……強引に、処女膜を抉じ開けて、ヒクヒクと呼吸する様に収縮するその膣の壁の更に奥へと、
文華:「っくぅ、」……文華はまるで傷口に焼き火鉢をねじ込まれた様な熱の衝撃から逃れようと全身を痙攣させながら力の限りにしがみ付き、…やがてじわじわと庇う様に粘液が纏わりついてきて、…緩やかに次第に柔らかな粘膜の感触が二人を優しく包み込む、
一貴:「……ぁあっ、」……それだけで僕は果ててしまった、
文華;「あっぁ」…「あっあぁ」……びゅくびゅくと迸る精液は其の侭文華の膣の奥深くへと放たれて、真っ新な膣壁はそれでも未だ飽き足らずに、まるで一滴残らずを絞りとろうとするかの様に艶かしく蠕動を繰り返す。 全身を緊張と弛緩が行き過ぎて、生まれて初めての快感に意識がコンマ何秒か飛ばされた後、やがて射精の後の余韻がじわじわと腰から背中へと広がって、全てが報われた達成感が鳥肌の様に全身を包みこむ、
それからそれっきり文華は僕の胸の中に隠れたっきり絶対に顔を見せようとはせず、……僕は一つに繋がった侭の愛おしい身体をもう一度腕の中にぎゅうっと抱きしめた、