富士本は暗器を取り出し、カーボンナノファイバ製のワイヤーを流星錘でぶん回す! スーツ女は日本刀の一本を絡め取られて、……富士本は尚も距離を縮めながらもう一本の暗器からテイザー針を発射! スーツ女に雷撃を喰らわせた!
佳枝:「今です、お兄さん!」……僕は破れかぶれでダッシュ!
スーツ女:「行かせるか!」……電撃を喰らいながらもスーツ女が日本刀を僕に向けて振り! 僕は咄嗟にヘッドスライディングして刃を躱す、……そしてその侭前転して体勢を立て直した所へ、
スーツ女:「逃すかよ!」……スペツナズナイフ宜しく、日本刀の刀身が飛び出して、僕の右肩に!
一貴:「ぐわっ、」……防刃インナースーツが無ければ見事貫通していた?
佳枝:「お前の相手は私だ!」……富士本、電撃の利かない相手にテイザー攻撃はアッサリ諦めて肉弾戦に持ち込む! スーツ女は絡めとられた日本刀を一振りしてワイヤーを外し、新陰流は青岸の構え、
一貴:「くそっ!」……僕は二人の戦闘を尻目に城の扉に辿り着く、当然錠前が掛かっている。 理夜から貰った全自動ピッキングキーを射し込むも、開かない、
理夜(通信):「電子錠との二段構えになっているのです、任せるのです、」……で、加茂理夜が外部から操作して電子錠を解除、自動扉が開いた、
城の中は結構狭い? 辺りはビニール袋に覆われた調度品で埋め尽くされていて、壁や床は取り外されて、最新式の設備を組み込んでいる工事の最中らしい、
僕はボイスレコーダーのスイッチを入れる、
翠川(盗聴器):「…私達…良きパートナ……なれると確信し……るよ、……それでは……な契約の儀式を執り…う事としよ…、…」……依然雑音混じりだが、さっきよりはクリアだ、近いか、
一貴:「理夜、場所が分らないか?」
理夜(通信):「難しいのです、でも此の城は四つの塔と四つの住居区画と内部通路のなる城壁から出来てるのです、二人が居るとすればその住居区画のいずれかかと思われるのです、」……要するに片っ端から調べろってか!
僕は手近の階段を登って、人の気配の有りそうな部屋を探る。 しかしどの部屋も暗い侭で、……そうか、人が居るなら電気が付いている筈! 僕は中庭に面した窓に張り付いて、電気の灯っている居住区画を探す、……有った、丁度今居る区画の真っ正面、桟橋から最も遠い区画、その最上階!
ボイスレコーダーは盗聴器からの音声を再生録音し続ける、
翠川(盗聴器):「藤塚文…は翠川正の…つ情報の全て…知る権利を得る、」
文華(盗聴器):「翠川正は藤塚文華の…身体の全てを自由に…る権利を得…、」
一貴:「くそっ、また、ふざけた事を!」
碧川(盗聴器):「…の契約に異論がなけ…ば、お互いの契約の印を交換しよ…。」
一貴:「止めろ、文華!」
僕は迷路の様に入り組んだ城内を走り回り、塔から城壁通路に入り込んだ途端に、再び音声が途切れ途切れになる、
碧川(盗聴器):「それで……互い…契約に服従す……証明しあう…しよう、まずは文…、君からだよ、スカートを…捲って、下着を脱いで……四つん這い…なり…さい、」
雑音で音声が途切れて、何を言っているのか、聞き取れない、
翠川(盗聴器):「恥ずか…がる事はな…、君はもう…に契約を結ん…しまったのだ……、今更拒む事は赦され…いのだ、そう…、もっと近くに…て、君の全てを見せ……くれ、」
翠川(盗聴器):「…美し…、想像し…いた以上…、この世で見た…よりも君は美しい、どれだけ…この日を待ち続けた…か、ほら、もっと尻を上げ…んだ、そうだ…いい、…だ、…」
文華(盗聴器):「…ん…あっ、…いや、…」
何を、やっている? 雑音混じりに聞こえてくる盗聴マイクからの甘い声、
翠川(盗聴器):「素晴ら…い、この匂い………できる…が……とは、夢のようだ、もっと、嗅が…てくれ、…るか…、君…こんなにも…らに濡れているのが……、もしかして…、…る事を望んでいたのかい…?」
文華(盗聴器):「…ん…んっ…あぁ、だめぇ、…」
僕は暗い通路を全速力し、もはや作戦の事も何もかもどうでも良くなって!
翠川(盗聴器):「さあ、君のその…を舐めさせておくれ、……あぁ、なんて甘美な味だなんだ、…」
文華(盗聴器):「んぁ、…そんなの、…あぁん、」
最後の角を曲がって居住区域に入った途端、急に音声がクリアになった、後は最上階迄階段を上がるだけ!
翠川(盗聴器):「さあ文華、君の中に私を受け容れなさい、」
文華(盗聴器):「…い、や、…」
翠川(盗聴器):「今更、契約は覆せない、分っているだろう、君の身体の全てはもう私のものなのだ、」
一貴:「止めろ!」……そして最上階に辿り着き、
文華(盗聴器):「いや、まって、あ、だめ、いや、ぁ、…」
翠川(盗聴器):「じっとするんだ、直ぐだ、直ぐに済む、先ずは君の膣内に私の印を付けてあげよう、」
そして行き先も確かめずにダッシュする!
文華(盗聴器):「あ、ああぅ、そんな、大きいの、…こんなの、あああぁ、…」
翠川(盗聴器):「素晴らしい、なんて素晴らしい肉壷なんだ、もう、我慢出来そうにないよ、」
既に、僕の頭からは理性も慈悲も人間らしい心も吹っ飛んでいた、
文華(盗聴器):「…ぁ、だめ、こんな、…凄ぃの、だめ、おかしく、なる、…」
翠川(盗聴器):「此の侭、膣内に出すよ、良いね、」
そして、とうとうドアの隙間から灯りの漏れる部屋を見つけ出して、
文華:「いやぁ、中は、だめぇ、…膣内に出されたりしたら、…私、もう、…堕ちちゃう、…」
翠川:「ううっ、さあ文華、私のザーメンを全部子宮で受け取るんだ、」
一貴:「殺す!手前絶対殺す!」……僕はドアをぶち破って突入!
翠川:「ふん、ふっ、ふん…、ふ、くっ、…うっ、…」
文華:「…や…来る、…すごい…の…きちゃううぅ!……あ、あ、ああぁ…や、らめ…らめぇ! …いっ、…いくぅ、いっちゃうぅ〜!」……案外棒読み、
真っ赤に腫上がった翠川の肉棒の先端から、大量の黄色がかった白濁の粘液が、びゅくびゅくと噴出して、
文華:「すご、ぃ、こんな濃いの、多過ぎぃ、…子宮が、喜んじゃってるぅ、……絶対孕むぅ、…孕んじゃうぅ!」……完全に棒読み、
文華は、射精直後の硬直状態を保ったままの翠川の亀頭をそのしなやかな指先で優しく愛撫しながら、……まるで絶頂の余韻に浸るかの様にその唇を翠川の唇に重ねて、舌先を深くその喉の奥に射し込んで、唾液と一緒に何かの錠剤を翠川に飲ませた?
翠川は正気を失った状態で一人下半身剥き出しにしてベッドに横たわり、文華はその傍らに寄り添う様に腰掛けて、翠川のペニスを、……手淫していた?
僕は、呆然と立ち尽くす、
無意味に天井に向って迸った大量の精液は、そのままポタポタと、満足そうに深呼吸する翠川の下腹に掛かって、虚しくその使命を終える、
一貴:「なにを、…してる、の?」
文華:「全く、折角閉じ込めておいたのに、どうやって抜け出して来た訳?」……アカラサマに不機嫌に、文華が僕の事を睨みつける、
佳枝:「セクシャルエントラップメントですか? 自白剤を飲ませた?」……駆けつけた富士本が一瞥して、状況を把握する、
文華:「…こんな所見られるなんて最低、最悪、ほんと邪魔!」……文華、真っ赤になって歯軋り、
翠川は完全に夢遊病状態で、虚ろに天井を眺めながら、
翠川:「ふみかぁ、…あいしてる、…」
文華:「そうね、私も愛してあげるわ、貴方が洗いざらい知ってる事を素直に教えてくれたらね、」……文華はそう言いながら、手に付いた翠川の精液をベッドのシーツで拭き取った、
文華:「さあ、喋りなさい、…北条一貴を狙っていた陰陽師は誰なの?」
翠川:「いない、陰陽師は、居ない、」
文華:「では、誰が北条一貴を誘拐しようとしていたの?」
翠川:「「誰が」は分らない、」
文華:「何て言う組織なの?」
翠川:「この組織に名前は無い、」
文華:「そう、でも何か目的はあるんでしょう?」
翠川:「144000人計画、」
文華:「何なのそれは?」
翠川:「優れた人間だけを選別して次の時代を作る、神の携挙に準えた計画、」
文華:「どうすればその下らない計画を仕切ってる人間に会えるの?」
「パン!」……と、銃声が鳴って、
次の瞬間、翠川の後頭部が粉砕!ぶちまけられた脳漿がシーツを濡らす。 僕は文華に飛びついてベッドの下へ、咄嗟に銃弾の跳んで来た方向から身を隠す、
一瞬振り返り見た部屋の扉の前には一目でそれと分る長身の美男子。 痩せた体躯に一切無駄の無い筋肉を纏い、腰まで掛かる銀の長髪と超絶美麗なルックス。 長い睫毛に凍る様な瞳、何故だか銀の十字架ピアスをしている。 まるで一昔前の少女漫画から抜け出してきた様な男、
何時の間にか其処には室戸達也が立っていた、
その手には未だ硝煙を立ち昇らせるピエトロ・ベレッタ92FS、