よくできましたと言う代わりに、朱音ちゃんに覆い被さる。
そしてゆっくりと顔を下げ、お互いの息がかかるほどの距離で止めた。
「キス、しちゃうよ? いいの?」
「え、ええ。したいなら、させてあげてもいいですわ」
朱音ちゃんらしい言い回し。
なんともかわいらしいし、せっかくの瞬間だから訂正はしないでおく。
「初めてなら、ムリはしないでね? もしそうなら朱音ちゃんはこの先、友達とファーストキスの話なんかの度に僕を思い出しちゃうだろうから」
「い、いいから早くなさい。でないと……」
ぐああ!
じゃないとなんだってイジメたいっ!
そうしてから顔をもっと寄せて、朱音ちゃんからキスするように仕向けたい!
でもファーストキスだから、ぐぎぎ……
「僕は朱音ちゃんの恋人にはなれないけど、それでも?」
自分の狡さを、醜さを噛み締めるように問う。
僕は能力だとか特性だとかのせいではなく、こんなにも酷い男だから、恋人は作れないし結婚もできないんだ。きっと。
「いいから。いいから早くなさいっ」
「わかったよ」
「んっ……」
ほんの少し顔を下げただけで唇が触れ合う。
「……ふうっ。ありがとうね。朱音ちゃんのファーストキス、貰っちゃった」
「うるさいですわ、バカ」
「それじゃあ続いて、今度は初めての大人のキスもいただきます」
「んっ、むっ、……ううんっ」
形も血色も飛び抜けていい唇を舌で割る。
朱音ちゃんはそうされてもどう応えていいかまでは知らないようなので、丁寧に、愛情を込めて口腔内を舌に探らす。
「んっ、最高の味だね」
「バカ。でも、六道ヒロキ……」
「ん?」
「その、もう少し。もう少しだけ……」
「よろこんで」
再度のキス。
「ああっ……」
チュッと唇を鳴らして顔を離し、不意打ちで深く。
その途中で朱音ちゃんは感極まったような声を上げる。
慣れたのか、それともキスがどういうものかという知識を思い出したのか。
おずおずとではあるけれど、朱音ちゃんの舌が伸ばされ、僕のそれに触れた。
朱音ちゃんがビクッと体を震わせたけれど、その舌は逃げない。
それどころか、初々しい動きで僕の舌の表面をなぞり出す。
ぺちゃぺちゃと音を立てて舌を絡め合う。
その行為に没頭し始めた朱音ちゃんの唇の内側や歯茎、ツルンとした歯の表面や上顎下顎までを僕の舌でくすぐると、その度に顔にかかる息が荒くなってゆく。
「あっ……」
いかにも残念そうな声。
「時間がないからね。さ、お風呂に入るよ」
「その、もう終わりですの?」
「そんな切なそうな顔をしないの。お風呂でだってキスはできるでしょ」
「あっ! え、ええ。そ、それもそうですわね」
「うん。だから脱がすよ。……いや、違うな。朱音ちゃんが自分で脱ぐんだ」
「ええっ!?」
となればいくらいいニオイがしていても抱きついているより、少し離れて特等席で見守るのがいい。
籐椅子を下りて3歩の位置で朱音ちゃんを見下ろす。
「さ、早く」
朱音ちゃんは学校の体育の授業で使うジャージを着ている。
せっかくだからそれでストリップをしてもらって、体育の授業の時に思い出して楽しもう。
うん、それがいい。
「その、とてつもなく恥ずかしい、ですわ……」
「だからいいんだって。ご褒美もあげるから」
「ご褒美、ですの?」
「うん。さっきあれだけ、全力で動いたから、僕のチンポはきっと酷く臭う。朱音ちゃんはそのかわいい顔を、チンポ汁や恥垢で汚されるのが好きでしょ? そうしてあげるから、早く脱いで」
しまった。
煽り方を、先週の淫気散らしでそれにドハマリしちゃった女の子の羞恥の読み方を、盛大に間違えた。
恥ずかしそうにしながら、それでも期待で頬を赤らめている処女の、ゆっくりと肌を僕の目に晒してゆくストリップが見たかったのに。
朱音ちゃん、どこの早脱ぎ名人だって感じで服を脱ぎ捨てちゃった。
ジャージ早脱ぎ世界記録が出たんじゃない?
「あはは。いいね。下着は上下とも白か」
「ぬ、脱ぎましたわよ」
「いやいや。まだ残ってるでしょうに」
「こっ、これもわたくしが……」
「とーぜん」
「ううっ……」
そうそう、これだよこれ。
うつむきながら背中に手を回して、ホックに指がかかっただろうに、その動きのせいでバッチリ見られちゃったブラジャーのふくらみを慌てて隠す。
そしてチラッと、「本当に脱がなきゃいけませんの?」って感じで僕の顔を見上げる。
こういうのが見たかったんだ。
「これが欲しいなら、早く脱ぐんだ。朱音ちゃん」
言いながらベルトを外し、スラックスとボクサーパンツを一緒にずり下げる。
「六道ヒロキの、この間の、あれ……」
「おおっと。それ以上こっちに近づいたら、ご褒美はなし。さあ、まずはあの芸術品みたいなおっぱい、それから僕が見た中でいっちばん可憐な恥毛と、その下の縦スジも見せるんだ」
「ううっ。あんまりですわ。こんな辱めを、なぜ……」
朱音ちゃんがそれで興奮するド変態ド淫乱だからでしょ。
「酷いですわ、六道ヒロキ。こんな、まるで見世物のように……」
最高のストリップショーだからねえ。
ブラジャーのホックは外れた。
でも、朱音ちゃんは動きを止めている。
そしてそのまま、背中に手を回して前屈みになった姿勢で僕を見上げる。
「その、あまり見てはいけませんわ。六道ヒロキ……」
はらり。
そんな擬音を思い起こさせる動きで肩ひもが白い腕を滑り、ブラジャーのふくらみの落下を手で押し止めた朱音ちゃんがギュッと目を閉じる。
クロスさせていた手がゆっくりと、ゆっくりと下ろされていって、ついに控えめな大きさの美乳と、その頂点にあるピンク色の小さな乳首が僕の目に映った。
「今日もキレイだよ、朱音ちゃん」
「お願い、六道ヒロキ。本当にお願いだから、わたくしが脱ぐのは、ここまでで許して。なんでも、するから……」
「へえ。『なんでも』、ねえ。ならそうしてあげよう。ありがとうは?」
「……ありがとう、ですわ」
「うんうん。じゃあ、おいで。キスをしながら脱がすよ」
「え、ええ」
ふらつきながら立ち上がった朱音ちゃんが、僕の体に倒れ込むようにして抱きつく。
それを抱き止めると、目が合った。
「もう欲しくってたまらないって感じだね」
「う、うるさいですわ。それより……」
キス。
正面から抱き合って、お腹に勃起した天井を向いている肉棒を押し当てられながらのキスは、だいぶお気に召したらしい。
パンティーを脱がすまでたっぷりと、小振りだけど弾力と張りが素晴らしいお尻を揉んでいたけれど、朱音ちゃんはそれだけで発するのにまだまだ慣れていない喘ぎ声を上げる。
「すっぽんぽんだね」
「わ、わざわざ言わなくていいですわ。それより、六道ヒロキ」
「うん?」
「このまま、この間みたいに。それも、その、キスをしながら……」
恥垢やガマン汁で顔を汚される、つまり自分の性癖より、覚えたてのキスをしながら1秒でも早く性欲を発散する事を優先するのか。
理性より肉欲が優先される淫乱って感じで悪くない。
ここは淫乱女子高生育成ゲームでも遊んでいるつもりで、将来のためにもそうしてあげようかな。
「スマタかあ。この姿勢でキスもしながらだと、クリトリスにあんま当たらないかもよ?」
「平気ですわ。だから、早く」
「はいはい。じゃ、朱音ちゃんがチンポを下げて」
「またそんな意地悪を。酷いですわ、六道ヒロキ……」
とか言いつつも、朱音ちゃんの手は前に回された。
「今日も朱音ちゃんは手まですべすべだねえ」
「六道ヒロキのは、やっぱり熱くて、硬くて、大きい。それに、ゴツゴツしてますわ」
「それがいいんでしょ。ほら、挟んで」
「え、ええ。……んっ。ああっ、スゴイっ!」
先週の淫気散らしで大好きになったらしいスマタ。
その感触と快感に眉を極限まで寄せながら、朱音ちゃんは小さく腰を揺する。
「ああっ、どうしてこんなにも。ううっ、あっく、んうっ……」
しばらくナントカバスはおあずけかと思ったけど、この様子じゃすぐにお湯を溜めて、髪と体を洗い終えたらゆっくりと浸かれそう。
朱音ちゃんはキスをするのも忘れて、小刻みに腰を揺すっている。
最初の波はかなり近そうだ。
「ああっ、六道ヒロキっ!」
「うん」
「わたくし、わたくし、またっ!」
「いいんだよ。イクの、朱音ちゃん?」
「そうですわっ、あんっ。わたくし、またこうやって、んっ、やあっ。イク、またはしたなくっ。あんっ、……イク、イクイクイくぅッ!」
「じゃあ、こうだ」
キス。
遠慮なく舌を刺し、自分の舌を甘噛みして溜めておいた唾液を流し込む。
「んむっ。ッ!? んくっ、んくっ、んっ。……んう━━━━っ!」
大きく震えた体を抱き締めながら、舌を絡ませる。
イッてる最中の朱音ちゃんはそれに応える余裕なんて欠片もなかったようだけど、すぐに舌を絡めてきた。
まだ絶頂の余韻で、腰回りをピクピクさせているのに。
「これ、大好きですわ……」
「スマタが、キスが?」
「もうっ。わかってるはずですわよ、六道ヒロキ。それを同時にするのが、ですわ」
「それはよかった。じゃ、髪と体を洗おっか。そのうちにお湯を溜めとくから」
「ええ」
今日は舌洗いなんかをせず、普通に髪と体を洗う。
そしてお待ちかねのお風呂の時間だ。
「でっかいお風呂、いいなあ。じゃあ、失礼しますっと」
「わたくしも入るんですの?」
「そこでオナニーショーとか放尿ショーとかしてくれるんなら、別に入らなくてもいいかな」
「入る以外の選択肢はありませんのね。……あら。かなり、ぬるめですわね」
「のぼせたらいけないからね。こういう事をしててさ」
「やっ、またですのっ!?」
朱音ちゃんはを抱き寄せる。
このジャグジーとかいうお風呂はとんでもなく広いのでいろいろと愉しめそうだから、わざと設定温度を下げておいた。
お湯に浸かりながらイチャイチャしないはずがない。
「まだ大きいままですのね、六道ヒロキ」
「とーぜんでしょ。こんなにかわいい子と一緒にお風呂なんて入ってるんだから」
「お世辞はいりませんわ。それより、重くありませんの?」
僕は朱音ちゃんを後ろから抱きかかえるようにしてお湯に浸かっている。
もちろん勃起したままの肉棒を、ふっくらした大陰唇に挟ませて。
なので朱音ちゃんのお尻とその重心が僕の下腹部にあるから、重くはないかと聞いたんだろう。
「ぜんぜん。浮力があるし、それがなくったって朱音ちゃんは軽い。僕は頑丈だしね。それよりさ」
「な、なんですの」
僕と一緒で、朱音ちゃんもまだ酷く濡れている。
やっぱり、お湯をぬるめにして正解だ。
あと1回だけ朱音ちゃんがイッたら、お風呂を上がって部屋でゴハン。
それから淫気散らしの自主練かな。
僕は朱音ちゃんの処女まではいただかないつもりだし、朱音ちゃんが僕に施す淫気散らしは口を使わない簡単なものだけど、それでもこの後が楽しみだ。