※この作品はR-18です。

破壊と欲望の神の為の楽園   作:Möbius Klein

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※男×女、男×ふたなり両性、ふたなり両性×女。3P、アナルセックス、乱行、調教等の性描写がありますので閲覧には十分ご注意下さい。ホープ×リズ×フランです。


第23話 初めての友達〜薬草採取と解体処理をしよう!〜

ローザとのひと時の後、僕はホープトレジャー委員会の武術指南役であるフランが現在いる場所、聖獣御前会議の連中が屯っている会議室へとやってきていた。聖獣御前会議の面々はここで仕事をしているのであってホープが言うように決してそこにいるメンバーでダベっている訳ではない。

 

 

 

「負け方…ですかあ。参りましたねえ、それはまた」

ホープに戦い方を教える仕事を与えられたホープトレジャー委員会の武術指南役である仁獣ガルム=ブランシュは首を傾けながら天井に視線を向けた。ホープから持ち出された相談は、戦いの負け方…しかも不自然のないやり方。

 

これまで武術指南役としてこの世界に存在するあらゆる武術をホープに紹介し、ホープの要望に合わせて指導もしてきたが…今度指導するのは戦いの負け方、ホープの話を聞いて事情は察したが武術指南役としては真逆の指導にどうすればいいのか判断に悩むフランである。

 

「あ…そうだ、フランがウサミミをサンドバッグにしてヤラレ役…じゃなくて模範演技をして貰うのはどうかなあ」

「ぎゃああああ…っ!ナニその虐待的発想っ今、ヤラレ役って言いましたよね!?ホープ様、幾ら何でも死にます…っ聖獣は不死身とかじゃないんすよお…うっうっ、フラン様の攻撃を真正面から受けまくるとか自殺行為としか思えないいい…ウサギから逃げ足取ったら死、あるのみっす!」

 

仁獣御前会議仁獣ガルム=ブランシュ筆頭代理は元聖獣御前会議筆頭候補として聖獣でも片手の指に収まる強さを誇っていた。その後ホープによってグランドトレジャーの加護を取り外し改めてホープの加護を受け取ったフランの戦闘力は聖獣御前会議のメンバーを遥かに凌ぐものとなった。戦闘特化の破壊と欲望の神の加護は同じ加護でも創造神の加護とは戦闘面においては別物と言っていい程の差があったのである。

 

「ウサミミ、煩い。グダグタ言わずに仕事しろ…死にそうになっても父様に頼んだら何とかなるかも?しれないだろ」

「…我が主、流石にソレは。私はこれでも生物愛護協会の役員をしているのです。ウサミミはどうでもいいですが、ウサギを虐待とかは流石にマズイです…うーん」

 

今どうでもいいと言ったか、フランダース!?この聖獣マーチラビット=ヒューブはこれでもグランドトレジャー直属の諜報担当官だぞ!力の獣人族の象徴である聖獣達の中でも最強を誇り、獣人族の国恵みの大平原ハントムーア共和国の統治者、聖獣御前会議の一員だ。

 

血の努力とこの足で手に入れた聖獣御前会議の末席の座…死ぬ覚悟はとおに出来てはいるが、何が悲しくてアンタのサンドバッグになって寿命を終えなくてはならんのぢゃあ!!なんだ、この仕打ちっ破壊と欲望の神、なんで毎度毎度こんなロクでもない事を、そんな可愛い笑顔をしながらそのちっちゃな頭で思いつくんだ!?

 

「ちっちゃい言うな…ウサミミ、成長期がまだ残ってるんだ。デリケートでお年頃なボクのガラスのハートにヒビが入るだろうが」

「ぐは…っあ、足いっ顔を踏まないでえ、ごめんなさっ、て!?今なんでオレの考えてる事が分かったんすかあ…分かるんなら察して下さい、謝ります、ホープ様はちっちゃくありません、超ビッグに…その内いつかっんぎゃあ!」

 

その内いつか、とかなんだよ…僕は父様と肩を並べる身長を必ず手に入れるんだ。今の身体だと伸縮は自在でも頭身はこのままだから身長を伸ばしても着ぐるみみたいになってしまうんだよ。

 

本当にウサミミは人の神経を逆撫でする天才だ、仕事がデキないなら帰らずの森ミズガルズに放り出して魔物のエサにでもしてやるのに…無駄に有能なんだ、このウサミミは。ああっムカつく、僕に身長の話は禁句だっ覚えとけ!

 

グリグリグリグリグリ…っと僕はトドメのようにウサミミの顔を最後に踏みつけてやるとウサミミは撃沈した。

 

 

 

「…えーコホン、いいですか?我が主…この件は私フランとウサミミことヒューブでこれから相談して何か策を練りましょう。主は明日も講習会ですし、明日は薬草採取と魔物の解体補助があるとの事。今回の講習会にはもう戦闘向けの実技訓練はありません…ですから、主にはそちらに専念して頂きたいのです」

 

今回の講習会は戦闘を想定した実技訓練が既に終わっていて、この問題はもう今日中になんとかしなくてはならない問題ではない。明日は午前中の講義の後に午後からは近くの森で薬草採取と魔物の解体補助の訓練。明後日は講習会で用意されたGランクの依頼を1つ選んで業務説明を受けてからの実務、これを達成すればランクを上げる為のポイントが貰えて講習会は終了となる。

 

「うん、分かったあ…っ!有難う、フラン大好きい。んじゃあ、この件はその位にしてリズの所に早く行こう、リズが待ってるよお」

「は…はい、ではそう言う事で。ヒューブ、この件は明日以降に話をしよう。自分の身が大事ならばなんとしてもその小狡い頭で案を捻り出しておけ、いいな」

 

僕は撃沈しているウサミミにそう言い残したフランの手を握り手を繋いでその場を後にした。頰を薄っすら赤らめるフランがとても色っぽい顔をしている。きっとこの後の僕とリズと3人でする3Pの事でも考えているのだろう。

 

 

 

「…フラン、明日は仕事が終わったら外宮にある後宮においで。ローザに手配させた女官達に昼は掃除をさせている、でも結界が張ってあるから夜は僕と仁獣以外の立ち入りは不可能だ。発情期のフランの身体はその時ボクが鎮めてあげる…だから今日は我慢ね、リズを2人で満足させてヤラないといけないから」

 

「は…い、ご主人様」

フランは僕とリズの前でだけご主人様呼びになる。恥ずかしがり屋で泣き虫のフランはあんあん泣いてセックスの時は僕に許しを乞うけれど、飼い主の僕には飼い犬の調教に妥協はない。無理やり身体を動かしてでも言う事を聞かせる絶対服従をフランには徹底している。フランはその内僕を喜ばせる為にどんな事でも喜んで出来るようになるだろう。

 

ホープ宮の内宮は僕と仁獣以外は基本的に立ち入れない。そして今内宮の廊下を僕とフランは手を握って歩いている。僕がフランに抱っこを強請るとフランが僕を抱き上げてくれた。そしてフランの肩に両手を回し僕はフランの頰に口付ける。

 

「フラン…大好きだよ、ちゅっ」

「んちゅっ、私もご主人様が…大、好きです」

フランはとっても可愛くていい子だ。フランには普段仕事をしている時は上司として接する形になるけれど、2人になると立場はご主人様と忠犬に変わり、僕の言う事を何でも聞く可愛い忠犬になるんだ。教えた挨拶も頰を染めながらちゃんと今みたいに返せるようになった。

 

ああ…ドクドクとフランの体内で蜜液が脈打つ音がする、堪らない早く厩に行ってやらないと。お漏らしなんて恥ずかしい事は飼い主としてフランにはさせられない。僕の言う通りに出来るようにしてあげないといけないんだ。そのヒクついたおまんこと硬くさせている雄芯には調教用の錬金が既に取り付けられている。そしてエンゲージリング代わりに錬金したドッグタグは誰の目にも触れる形でフランには付けてあるんだ。

 

君をお腹いっぱいにしてあげるのは飼い主の僕の仕事だ。さあ、今日はどうやって君とリズを可愛がってあげようか。

 

 

 

そのままリズと合流し、僕達は3人で交わった。僕の目の前に裸体に黒いベルトを縛られるように纏ったリズがいる。そしてフランは裸体になるとドッグタグのネックレスが伸び両胸を寄せて上げられ胸の谷間の中央にドッグタグが飾られる形になりフランが両膝をついて座っているリズの横へと並ぶ。

 

リズとお揃いの黒で錬金したフランのTバックの下着は、リズのパンティには小さなアナルプラグが付いて尻の穴に入っているが、フランのパンティは小さなローターのようなものがおまんこのGスポットに固定されて埋め込まれている。勿論どちらもスイッチを入れれば電気を流すし振動する仕組みだ。

 

2人の獣耳と尻尾は色違いにして付けた。普段人前では見えないそれらはスイッチのオンオフで可視化する。リズは黒、フランは銀と黒の斑らで、フランの斑らはケルベロスの毛皮が黒なのとフェンリルの毛皮が銀の為だ。

 

フランの雄芯には射精管理用に雄芯の先の穴から棒状のものが差し込まれている。サーシャに贈ったものと同様に排泄可能で1日1回だけ朝勃ちによる射精が可能の代物だ。雄芯の根元は肉を噛むように下着で拘束されており、基本僕が錬金した物はどれも僕以外には外せない仕様になっている。

 

 

 

僕はフランのおまんこにあるローターを取り外し口の中に含むとグミのような弾力から溢れ出る発情したフランの蜜液を味わい、お礼に僕のおちんぽミルクをフランのおまんこに飲ませてあげた。

 

ジュポッジュポッ…ジャボボボボボボ…ッ

「おおおおおお…ああっん有難お、じゃいまっしゅ…ご主人しゃまあ」

その後僕はフランの雄芯を満足させる為にフランの雄芯を根元のコックリングからベルトをだして雄芯を締め上げさせてやる。フランのフニャちんだとリズの尻の穴は僕が解してやらないと入らないのだ。リズは痛いの大好きっ子だから解さず奥までぶっ刺して尻の穴を血塗れにしてやらないとイケない。コレはここ最近のフランへの課題の1つにしている。さあ…フラン、今日こそ頑張ろうね。

 

 

 

「リズ、フラン…一緒に『伏せ』だ」

リズは僕の言葉に尻を高く上げて胸の乳首が擦れる位に前を屈めて四つん這いになり、フランはリズに重なるようにしながら四つん這いだ。

 

「上手に出来たら2人纏めて可愛がってあげる…リズ、上手く誘導するんだよ。フランはおちんぽがガチガチになるまでリズの尻で尻コキだ。パンパンになっておちんぽのベルトが千切れそうになるまで続けて…僕も手伝うよ、フランはおっぱい揉み揉み大好きだものねえ、乳首がすぐにキリキリに尖るんだから…後ろから沢山可愛がってあげる、早く僕もフランのおまんこにおちんぽ入れたいから頑張ってね」

 

 

 

「んん…ううっご主人様あ、おちんぽお…下しゃっお願…っふえ」

「駄あ目…ボクのおちんぽ欲しいならリズの尻まんこを可愛がってからだ」

僕はフランが泣いて縋ってもおまんこには雄芯を入れなかった。代わりに口の中に入れていたフランのローターをおまんこに戻してGスポットを撫で回してやると、フランは泣きながら必死になってリズの尻肉を真ん中に擦り寄せ尻コキを始めた。リズは尻肉を真っ赤に腫れる程強く揉まれるのが大好きなのだ。

 

「ああ…イイッ尻尾、んうっ気持ちい…はあはあ2人共お、早くボクのおちんぽ入れさせてえ…はあっ」

「ああ…い、いやあ…あっそん、な…おまんこっんんジョリジョリしちゃ…ヤッダメおかしくなりゅう…うっうう」

僕はリズとフランの尻尾で雄芯を包みフランのおまんこに擦りつけながら腰を振ってシコった。フランの蜜液にジュクジュクとなった尻尾が堪らなく良くて興奮した。リズは全身をベルトで縛り上げられながら、胸を地に擦り付けるようにして懸命に腰を振りおまんこを濡らしてフランに強請る。

 

「早ぐうう…おぢんぽお、ちょー…らっも死ぬ、イきすぎてちぬ、からあ」

「うっうう…入らなっ尻まんこヒック、助け…てっご主人ッ様、リズ様あ…入らにゃっ…ど、して?も死ぬ…っおちんぽ、壊れちゃっヒック」

フランの雄芯は僕の雄芯と比べてサイズが小さく柔らかい。リズの懇願にパンパンに腫れたベルトとコックリングに締め付けられた雄芯と、キリキリに尖った乳首と、ヒクついて濡れまくるおまんこにフランが咽び泣き身悶えをしながら僕に懇願する。そのまま2人が失神しながらイった後からが僕の出番になる。結局今日もフランはリズの尻の穴に直接ぶち込めなかったので、こうなったのだ。

 

折り重なって倒れるリズの尻の穴に僕の雄芯を入れて立て続けに3度イカせて上げ精液で中を解してからフランの雄芯をリズの尻の穴へと入れてやる。僕はフランのおまんこにようやく雄芯を入れ、2人纏めてイカせて歓喜の嬌声を上げさせてやった。

 

 

 

「よおし…っ!冒険者研修2日目だ、皆行ってくるねえ!!」

『行ってらっしゃいませ、ホープトレジャー…!!!!』

冒険者の研修会2日目の朝、僕は今日も元気に神宮を後にする。僕が出掛ける時に委員会のメンバーと配属された女官達が全員でお見送りをしてくれた。これから僕が神宮から外に出掛ける時はいつもこんな形になるとローザが言っていた。ここが僕の帰る場所、ローザはそんな想いを込めてお帰りなさいの挨拶も出来る時はしたいそうだ。

 

ベルとは毎日おはようとおやすみの挨拶をしているから、ローザのこれはその代わりになるのだろう。因みにリズとの挨拶はようこそご主人様みたいな感じの挨拶。そして夜は一緒にお風呂に入って寝ているので、また後で…になる。

 

 

 

今日はAランクの依頼ノルマを片付ける為にドラとは別行動だ。昨日は色々失敗したので今日こそ僕は頑張るつもりだ。昨日は冒険者ギルドから貰った講習会の教材テキストを完璧に暗記した、ついでにラガン代表もといラガン伯父さんからは冒険者ギルドの詳細が記されている書物を帰り際に貰ったのでそちらも完璧に覚えた。

 

ふふふ…最早失業してもギルド職員で食っていける勢いだ。超天才の息子なのでこの位は当然、だがギルド職員になる気は全くないのでとりあえず今日の研修を無事に?乗り切ろうと思う。

 

昨日の夜、地味魔力オーラ?生成機能を僕の胸元にあるドッグタグに追加した。これは僕が錬金した物でフランとのエンゲージリングの代わりでもある。表面には冒険者としての僕の名、種族、ランクが記載されている冒険者としての認識票なのだが、裏面には人の目に触れない形で僕がフランの飼い主である事が明記されている。フランにはこれと対になる同じデザインの錬金を贈っている。表面にはフランの名、所属と席順、主となる僕の名前が記され裏面には僕の文言が刻まれてある。

 

仁獣ガルム=ブランシュ。これなる者破壊と欲望の神フェンリルに絶対の服従を誓いし忠実なる獣、その命尽きようとも未来永劫主フェンリルに付き従う者也。汝その誓いを侵す事なく努めを怠る事なかれ。主の喜びを汝の糧とし身も心も主と共にあると心得よ。

 

フランはもう僕の家族と同然だ。僕だけの可愛いペット、僕に命令されなければ死んでしまう犬。飼い主としてペットの世話はするつもりだ。

 

身体に余計な物をあまり付けたくなくて、すでに錬金した物に機能を追加する形にした。この世界で言うと付与魔法にあたるのだが、時間がある時にでも防具に付与をつけようと考えている。この辺はホープトレジャー委員会にでも相談かなあ。コンセプトは一般冒険者を装う機能…正直一般とか僕にはよく分からないので皆にお任せするしかない。

 

 

 

冒険者ギルドに到着。今日は完全に1人という事で緊張していたのだが午前中の授業内容が幸いした。午後からは森に出て薬草採取と魔物の解体補助をする事になっているのだが、その説明の後生徒達全員がグループに分けられたのだ。午後はそのグループと共に行動するのだが、そのメンバーが良かった。ほぼ同世代で固められ自己紹介の後親睦を深めつつ午後の予定を組んで行くのだ。

 

恐らくこれはラガン代表が仕組んだに違いない、何という気遣い。年端も行かない同世代の子供達になら何があっても何とでも言い訳をして言い包め?られるものね。僕が何かをヤラかすのが前提とされているが昨日既に幾多もヤラかしているのでそれは仕方がない。ああ…有難うラガン伯父さん、僕の中で君の株は昨日から絶賛急上昇中だ。流石、無能を嫌う父様に神宮の出入りを許可されている人材、今度あったらぎゅっ位はしてあげてもいい。

 

 

 

その時ラガン代表は背中にゾクリとした物を感じていた。ラガンはこの日が無事に終わるのを既に祈る状態なのである。小さな子供を生贄にしてしまったが、世界の為に殉じてくれ。せめて安らかに眠れる事をここで祈っている。…な感じになっているラガン代表にホープが気付く事はなかった。

 

 

 

「アヤトは強いな…昨日の模擬戦、凄かったぜ!オレは混血種ミクスト=ワンダーブル、職種は戦士希望で武器はこの両手剣だ。薬草採取の場所は魔物の森に近いから採取が終わるまでオレは見張りをするぜ。ミクストは獣人族同士の混血種でオレは闘犬種だから嗅覚には自信がある」

 

「よろしく…アヤト君。私は獣人族ビスブラド=ニーニャ、猫耳種だよ。職種はプラントハンター希望、水と地の魔術師なの。薬草採取は両親が薬師をやっているから私…役に立てると思う」

 

「アヤト…僕の名前は獣人族ビスブラド=ユピテル、眠兎種だ。君はラガン代表の遠縁と聞いている。僕は聖獣御前会議の1人である聖獣マーチラビット=ヒューブ様の甥にあたるんだ。取り敢えず僕は採取も戦闘もひと通り経験があるよ…ウチの家はその辺がかなりスパルタ教育だったんだよね。眠兎族初の快挙を成し遂げたヒューブ叔父さんに続け、みたいな感じになってるんだ。僕は弓使い希望で風魔法が使える」

 

最初からイキナリ3人で僕に挨拶をしてくれたのは、この3人が冒険者訓練施設で既に知り合いだった為だ。既にグループ活動を何度も訓練施設で一緒に経験しているらしい。だが最後に聞き捨てならぬセリフを聞いた…君、あのウサミミの血縁者なのか。そうか…突っ込まれ担当の血筋とは哀れな事だ。

 

「そうだったのかあ、紹介どうも有難う…僕は混血種エルブズ=アヤト、両親とも人間族との混血種でエルフ族と魔人族の体質がどちらも出たんだ。僕もスパルタ教育を受けたクチだけど頭デッカチだから色々教えてくれると助かるよ。僕は魔法戦士希望で武器は主に片手剣だけどひと通り扱える。魔法は全属性、どっちも程々に使って色々試行錯誤中だ」

 

よろしくワンダフル、ニャン子、ウサピル。

 

「うをーい…っ今のオレ達の話聞いてたか!?誰がワンダフルだ!」

「…えへへっニャン子、でも可愛い。私アダ名付けられたの生まれて初めて」

「あははははは…っ!面白いね、アヤトは。ワンダー…いいじゃないか、親睦が深められて…っ悪気は全く感じない、僕もアダ名を付けられたのは初めてだ…なんせホラ聖獣の家系だからさ。でもそういうのアヤトは全然気にしないんだね、嬉しいよ」

 

突っ込まれ担当のウサミミと同じリアクションをするワンダー、照れくさそうにアダ名を気に入ったと言うニーニャ、ユピテルもアダ名呼びは気に入ったようである。色々と午後の予定を組んでいる内に時間が過ぎて、昼はこのメンバーで和気藹々と話しをしながら食事を共にし、間も無く午後の授業が始まる。午後からの実技が今から楽しみだ。

 

 

 

午後の薬草採取は決められた薬草を各10本で1束ずつ集める。魔物の森が近いのでニーニャとホープが薬草採取を担当し、ワンダーとユピテルが見張りに立つ形になった。流石に両親が薬師とあってニーニャの薬草採取は正確だ。ホープは自分も頑張らないとイケないな、とニーニャと少し離れた所で採取を始めた。

 

「アヤトー…っソッチは魔物の森に近い、早くこっちに戻って!」

ユピテルが見張りをしている場所から大きな声をかけてホープを呼んでいるがホープは採取に集中していて全くユピテルの声に気がつかない。ホープは薬草採取に夢中になって取り組んでいる。

 

「よし…これで1束、次はリトルマンドラゴラか。これは根を抜く時に注意をしないといけないんだよねえ」

確か手順を間違えると耳の鼓膜が破れてしまうのだ。マンドラゴラの亜種で根は人型をしている。この世界には全てのものに魔力が宿っていて元々動物も植物も皆父様の恵みを受けて生きてきたんだ。動植物は3000年前の大災厄でその殆んどが失われてしまったが僅かに生き延びた種は魔物や精霊達と繁殖して新たな種として生まれ変わっていた。

 

魔物と繁殖した動物は魔獣となり、植物も魔法植物となった。精霊と繁殖した動物は精霊獣に、植物は妖精になった。魔獣と精霊獣は魔物に属するが他の魔物と違ってテイムが可能、世にいるビーストテイマーは主にこの2種の獣と契約を交わすのだが、中には人格を得るに至った獣もいるらしい。

 

妖精と契約を交わし使役が出来るのは自然の魔力を操るエルフ族とドワーフ族のみ、妖精は霊体だが視認出来る者とは会話が可能だ。今日の薬草採取では魔法植物の中でも薬効があるとされているものになる。この世界に存在する植物は殆んどが魔法植物だか、魔物のような植物もいれば見た目が普通の植物で食料になるものもあれば毒や薬にもなる植物もいるのだ。

 

 

 

以下よりホープ→アヤトで話を進めていこう。皆突然の出来事にパニクっていて混乱しているので統一されていた方が分かりやすいと思う。

 

「おい、ユピテル…っこの先にダイアウルフがいる。アヤトに一直線に向かっているみたいだ!早く呼び戻さないとっ」

「なんだって…っ!?ニーニャ、今すぐ先生を呼んできてっ僕が弓で援護をするからワンダーはアヤトを早く連れてきて、今身体強化魔法をかける!」

ユピテルが手早くワンダーに風属性の身体強化魔法をかけるとワンダーはアヤトの元へと足早に向かった。

 

「アヤト…っ!早くこっちに来い、ダイアウルフがここに向かって来ているんだぞっ」

「ワンダフル、ちょっと待ってねえ…後一本引っこ抜いたら終わりだよお」

ワンダーが必死にアヤトに向かって走り寄って来るがアヤトに慌てる様子はない。アヤトにとってダイアウルフなどスライムと同じようなイメージしかないので、ワンダーが慌てる理由そのものが理解出来ていないのである。漸くアヤトのいる場所まで20メートルと言った所でワンダーは悲鳴のような大声をあげた。

 

「アヤトおおおお…っ!!」

「…ん、アレ?」

ワンダーの目の前で人並みの大きさである狼の魔物ダイアウルフがアヤトの肩から上を頭ごとパックリと食べてしまったのである。

 

「うわああああ…っアヤトお!この野郎っよくもアヤトを、絶対許さねえ!ぶっ殺してやるう!!今すぐ助けてやるからな、アヤトっ」

「ワンダフル、心配しなくて大丈夫だよお…泣かないで」

アヤトがダイアウルフに食べられた状態で手を振りながらそう言ってダイアウルフの口を両手を使って開いた。アヤトは涎だらけだが無傷である、寧ろ全ての歯が折れて仰向けになって痛みにのたうつダイアウルフに同情したい。

 

「なんだそりゃあああ…っ!?」

「あはは…っ大げさだなあ、ワンダフル。ただの甘咬みだよ、多分ウチで犬を飼っているから匂いにつられてフラフラ遊びに来たんじゃないのかなあ?…でも心配して助けに来てくれたんだね、有難うワンダー」

 

ニッコリ笑ってアヤトにお礼を言われたワンダーは気が抜けてその場にへたり込んでしまう。座るとしゃがんで薬草取りをしているアヤトと視線があった。取り敢えず本人が嫌がっているし口は悪いがいい奴なのでアヤトはワンダフル呼びをやめてあげた。

 

「ホラ、これが最後のリトルマンドラゴラだよ…今抜いてしまうから」

「ちょっ…ちょっと待てえっ!ソレ耳栓しないと耳があああっ」

 

スポっとな。

 

「うわああああ…っ!アホかあっオマエ、なんて事を…ってアレ?」

「遮音魔法だよ…耳栓だと多少耳が痛むんでしょ?だから遮音力場でリトルマンドラゴラの身体を包んで引っこ抜いたんだよ」

アヤトが立ち上がってワンダーに見せるようにブラブラとリトルマンドラゴラを見せてやる。人型をしたリトルマンドラゴラの根が暫くジタバタと動いていたが地上に出ると息が出来ない為にそのままご臨終となった。

 

「あり得ない…っ!うおおおおっなんでこうなる!?」

「ワンダーったら…もう、ちゃんと教材テキスト読んでないでしょ?ダイアウルフは魔物でも最弱、群れで畑を荒らしたり人を襲ったりするけど単体だとFランク最弱の魔物だよ…リトルマンドラゴラは、耳栓の他にも引き抜く際に泣き声を耳にしないやり方で綺麗に抜ければ、やり方は問わないとあった」

 

え…っアレ、そうなのか?でもダイアウルフの牙や爪って硬いから武器の素材にもなるって聞いたような…それに遮音魔法って確か風魔法の難易度高い奴だったんじゃ…んんん?

 

 

 

「おーい…オマエ達い、大丈夫なのかあー…っ!!」

ユピテルが遠目で安全を確かめてから先生とニーニャを連れてワンダーとアヤトの元に駆けつけて見れば跪きながら両手で頭を当てて天を仰いでいるワンダーとニッコリ笑ってリトルマンドラゴラを見せるアヤトがそこにいた。何故か仰向けになってのたうち回るダイアウルフもいる。

 

《一体どういう状況だ、コレえー…っ!?》

困惑する3人に首を傾げるアヤトである。アヤトには状況がまるで把握出来てはいなかった。取り敢えず危機は去ったと皆は判断し薬草採取を終えて引き上げる事になった。アヤトはダイアウルフにトドメを刺しマジック財布に入れて持ち帰る事にした。聞けばダイアウルフの素材はお金になるそうだ。

 

その後ワンダーがここに至った状況を説明したが当然誰も信じなかった。周りがワンダーに冗談を言うのはいい加減にしろといい、心配したと言ってニーニャは半泣き、ユピテルも真剣な表情をしてワンダーを怒っている。ワンダーはアヤトに助けを求めたが、これは何も言わない方がよさそうだと判断してニッコリ笑って返事を返した。

 

「ワンダーって冗談言うんだね…面白い」

「オマエが言うなあああ…アヤトのせいでオレ完全に狼少年になっちまったじゃねえかあ!」

アヤトはキッパリとワンダーを見捨てた。まさか自分のした事が冗談にされて笑われてしまうとはアヤトも思わなかった。アヤトにはこの話の笑いのツボがまるで分からなかったので神宮に帰ったら皆に聞こうと心に決めた。

 

 

 

薬草採取が済めば次は魔物の解体補助になるのだが、ダイアウルフを持ち帰って来たアヤト達は指導を受けながら解体作業を行なった。

 

「お、オマエ…アヤトって言ったか?綺麗な切断面と部分切除だ、これなら解体師もやれるぞ。研修会が終わったら解体依頼を是非受けてくれ…GとFランクの依頼は解体補助だがオマエには解体依頼報酬を払って指定依頼を出してやってもいい」

「有難う御座います…っ!その時はよろしくお願いします」

アヤトは初めてこの講習会で褒められて超ご機嫌だ。ミズガルズで毎晩のように魔物を喰らっているアヤトである。牙や爪を使わないのならこのような仕分けは楽勝だ。ルンルン気分であっという間にダイアウルフの胴体と頭の解体を終わらせてしまった。

 

ダイアウルフの両手足を担当しているワンダー、ニーニャ、ユピテルがまだ解体に苦戦していたのでアヤトは手伝ってやる事にした。こんな簡単な事、何が出来ないのかが分からないのでアヤトは3人の話を聞いてみる。

 

「アヤトおー…こんな包丁でなんであんなスパスパ切れんのお?力入れても骨が硬くて中々切れねえよ」

「…私も、家畜の鶏や鴨なら捌いた事はあるけど肉が硬すぎるう、ギザギザになって全然綺麗に切れないよお」

「僕は、皮を剥ぐのに苦戦してる…体に沿っての皮剥ぎとかはこの包丁の切れ味が問題って訳じゃないよね?アヤトが僕達より難しい頭と胴体をあっという間に解体しちゃってたし」

 

皆の質問で問題になる部分に気がついたアヤトは説明を入れながら皆に手本を見せてやる事にした。

 

 

 

「基本、解体って力を使わないんだよ…包丁の刃を角度に沿ってスーッて切る感じだね、こんな風に。肉だけじゃなくて表皮や骨も同じ、こうやって触って確認してみてえ…表皮は林檎の皮剥きより厚い位かな、筋肉の表面に沿わせるようにするとスルスル剥げるよ。肉は筋に沿わせるんだ、骨は関節部分の隙間に添わせて切る感じ」

『おおおおー…ッ!!!』

いつのまにか他の生徒も集まってアヤトの話に首を頷かせている。アヤトを指導した解体師もアヤトの話に頷きながら更にご機嫌になった。アヤトは皆の注目を浴びて少し恥ずかしくて照れてしまったが褒められた事が凄く嬉しかった。

 

その後グループの皆の手伝いをしながらアヤトはその日のノルマを無事に終わらせる事に成功する。ダイアウルフは牙と爪と毛皮が素材になるらしく冒険者ギルドで買取をして貰った。肉は冒険者達が燻製したものを非常食にしていて、食用としては定番料理になるそうだ。ホープは肉をグループとして行動を共にしたワンダーとニーニャとユピテルに分けてやった。

 

「今日は有難う…凄く楽しかった。実は僕、同世代の友達って全然いないから新鮮だったよ。コレはそのお礼だから遠慮なく受け取ってね」

 

「何言ってんだよ、アヤト!もうオレ達はとっくに友達だろうが。ダチがダイアウルフに襲われそうになってたからオレは駆けつけてアソコで踏ん張ったんだぞ!」

 

「そうよ…アヤト君、私も友達だと思ってる。アヤト君、凄く丁寧に薬草採取してた。頑張って勉強したんだね、解体も色々教えてくれて有難う…薬草は私の得意分野だから解体を教えて貰ったお礼に今度は私で分かる事なら何でも教えるよ」

 

「僕も…っ!実は君の模擬戦を見た時から注目していたんだ、仲良くなれて本当に嬉しい…それに話を聞いたら育った環境も似てて凄く親近感が湧いたしアダ名も付けて貰った…もう友達だよ、僕達は」

 

アヤトは3人の言葉にこれまでにない程に感動した。身分を隠してはいるけれど同世代の友達がこの世界に来て初めて出来たのだ。あ、駄目だ…泣きそう。

 

「あ、有難う…皆、明日もそしてこれからもよろしくね」

こうして冒険者の講習会2日目にしてアヤトに友達が3人も出来たのである。そのまま皆に別れを告げてアヤトは神宮へと戻っていく。どうにか踏ん張ってアヤトは喜びの涙を堪えた。

 

 

 

冒険者の講習会2日目はこれで終わった。最終日となる明日の講習会が終わればついにアヤトは本格的に冒険者の仕事を始める事になる。アヤトは明日を楽しみに神宮に帰ってからも明日の予習をした。今日の出来事は昨日の予習を頑張ったからなのだ。明日も頑張るぞ、僕!

 

とりあえず冗談と思われた笑いのツボは確認しておく事、アヤトの今日の問題はそれだけだった。

 

 

 




ガガーンッまた沢山登場人物増えてしまったあ!!…と書いた側から頭を抱えています。思い付きの一発書き、我ながら恐るべし。。

獣人族の発情期の季節となりました、その為発情期ネタが連発してしまってます。ああ…ネタばかりが増えてどこから手を付ければいいのだろう。まだまだ脳内吐き出さないと治らないので引き続き暴走しマッスルがよろしくお願いします!
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