【完結】精霊になって好き勝手生きてたら竜の王様と結ばれた 作:榊 樹
また、アーサー王伝説にわかなのでなんでやねんとツッコミたくなったり、辻褄が合わない所や矛盾だらけな所があります。苦手な方はお戻り下さい。
大雑把に言えば、前半はアルトリア、後半は精霊王視点となっています。
『お前は終わりだ』
それは白き竜であった。祖国を攻め滅ぼさんと兵士達を送り込んで来た張本人。
【⠀卑王ヴォーディガーン⠀】
今まで数多の敵を屠って来た聖剣の力が通用しない。剣技で応戦しようにも体格差が有り過ぎて意味をなさない。
そもそもタイミングが最悪だった。今までに無い程の大量の兵士と激戦を繰り広げた後に現れた巨大な白き竜。消耗し切っている状態では幾ら円卓の騎士と言えども限界があった。
ガウェイン卿が地に伏せている。たった一撃で、あのガウェイン卿が戦闘不能にされた。応戦していた円卓の騎士を除く他の騎士達は肉片一つ残らず蒸発させられた。
私がこうして立っていられるのは聖剣と、何よりも鞘の加護があるからと言っても過言ではない。
応援も期待出来ない。他でも未だに侵略が続いている。恐らく、今回で決めるつもりなのだろう。総力戦というやつだ。
そんな嘗てない強敵に私は一人で立ち向かった。ここで私が倒れれば、全てが終わってしまう。ここで挫けるのは守ろうとしたモノを自ら手放すのと同義。撤退の二文字など端から存在しない。
死に物狂いで喰らい付いて行き、遂にまともな一撃をお見舞いする事が出来た。そこから噴き出す血飛沫。もう、それを避ける力も残っていない。剣を突き立て膝を着く。頭に大量の竜の血が降り注ぐ。
限界だった。身も心も摩耗しきっていた。
それでも負ける訳にはいかない、と自身を奮い立たせ立ち上がる。同時に視界に映るのはヴォーディガーンの巨大な竜の右手。
そこからの意識が無い。
気付けば、眼下には虫の息となっている白き竜。全身が血だらけとなり、まるで赤き竜のようだった。
そんな呑気な事を考えていると、ふと視線がやけに高い事に気付く。自身の身体を見れば、原因を一目で理解した。
それは竜だった。
赤い・・・竜だった。
『これ・・・は・・・』
呆然とする私に白き竜は息も絶え絶えになりながら、独り言のように語り掛けて来る。
『我を殺した所で・・・お前の運命は・・・変わらない・・・人ですら無いお前に・・・人を救う事は出来ても・・・導く事は出来ないのだから・・・。・・・ゴホッ・・・どれだけお前が・・・民草に尽くそうと・・・その民草が・・・臣下が・・・・・・お前を裏切り・・・潰すだろう・・・』
それは自身を殺した者に対して、あまりにも哀しく悲観するような声だった。
『人にもなれず・・・王にもなれない・・・憐れな小娘よ・・・。覚えておくといい・・・・・・いつの日にか必ずッ・・・貴様は後悔する・・・!その身に宿した竜の力が・・・貴様を破滅へと・・・追いやる・・・』
次第に掠れていく声。耳を澄ましても聞き取れるかどうかという音量。しかし、不思議と耳にすんなりと入ってくる。
言葉の一つ一つが・・・心に響く。
『・・・我はここまでだ・・・次は・・・お前の・・・番・・・だ・・・』
息絶えた。敵の総大将を討ち取った。長年苦しめられて来た侵略者の・・・。それでも私の心が晴れる事は無かった。
何処か陰りが差す心の内を無視し、それからは何とか人の姿に戻る事が出来た。しかし、丁度やって来た円卓の騎士を含む援軍にその瞬間を見られた。本当、間が悪い。
事情に関しては後始末が終わってからきちんと話した。マーリンが居てくれればもう少し楽だったのだろうが、居ない者を頼りにしても仕方が無い。
きちんと説明した。包み隠さず、知っている事、起こった事全て。それで円卓の騎士達も納得してくれた・・・表面上は。
揺らいでいるのだろうな・・・。忠誠を誓った王が実は化け物だったのだ。仕方の無い事だ。
それでも私は王だ。敵を打ち破ったからと言って、全てが綺麗に始末が付く訳では無い。この国にはまだまだ問題が残っている。王として、それらを解決しなくてはならない。
しかし、ここで更なる問題が発生した。
箝口令が敷かれていた筈の私が竜であるという情報が何処から民に知れ渡り、とある噂が飛び交うようになった。
『王が竜だったから、攻められたのでは?』
それは傍から見たら当然の考えであるもの。敵の総大将が竜だった。だから、竜が王であるこのブリテンが攻められていた。
貧困が続くとそういった根も葉もない噂でも、悪であれば人々を動かす。暫くは騙し騙しやっていたが、それもすぐに限界が来た。きっかけは私の妻であるギネヴィアと部下であるランスロット卿の不倫が世間にバレた事だ。
本来、王の妻を寝取るなど死罪もいいところ。しかし、今は違った。化け物に嫁いだ憐れなお姫様を救った勇敢なる騎士。王である私は完全に悪者扱いされ、彼らの関係は美談として語られるようになった。
居場所も何もかも失った。気付けば、王など名ばかりの存在となり、力でなんとか従わせている暴君に成り果てていた。
そんなある日の遠出で私は自身の部下達に嵌められた。
円卓の騎士達までもが私に剣を向け、命を奪いに来た。最早、ブリテンを救う為には王でなければならない、という強迫観念から私は味方だった者達でさえも斬り捨てていった。
それでも円卓の騎士半数は一筋縄ではいかない。何が正しいのか分からなくなっていた私はただ王であり続ける為に再び竜となり、彼らを殺そうとした。その時になった竜の身体の色は今の私の行き先を示すかのように真っ黒に染まっていた。
だからなのか、彼らを殺す事は叶わなかった。殺す算段が着いたからこうして叛逆をしたのだ、彼らは。
【 竜殺し 】
その効果が付与された攻撃は、そこらの猛毒よりも今の私にはタチが悪かった。手も足も出ないまま身体が斬り刻まれ、蝕まれていく。
今思えば、これでよかったのかもしれない。
『王は人の心が分からない』
いつの日にか言われた言葉。竜である私を揶揄してのその言葉は酷く私の心に突き刺さった。
『人は救えても導く事は出来ない』
全くもってその通りだった。
返す言葉が見付からない。
そうではない、と強情になって足掻いて来た結果がこれだ。守ろうとした民草、こんな私に仕えてくれた臣下達までも手に掛けてしまった。皮肉にも他ならぬ私自身の手でそれを証明してしまったのだ。
気付けば、周囲には私を殺そうとする者はおらず、最後まで私に付いて来てくれた臣下一人しかいない。全身血だらけになりながらも、未だにしぶとく生きている自分が恥ずかしくて堪らない。
彼らになら殺されてもいい、そう心の何処かで思っていた。だがこうして命が惜しくなり、逃げて来てしまった。惨めにも私は死にたくない、とそう思ってしまった。
でも、それももう本当に終わりだ。最後に私が果たせそうに無い約束を彼に託そう。
『ベディヴィエール・・・これを・・・エクスカリバーと・・・その鞘を・・・霧の森の湖に住む・・・湖の乙女へ・・・返還しろ・・・』
『しかし、これが無くなってしまえば・・・王は・・・』
『ふっ・・・そなただけだ・・・こんな私を・・・王と呼んでくれるのは・・・。でも・・・もういいのだ・・・。もう、充分生きた・・・。もう・・・充分だ・・・。・・・あぁ、でも・・・心残りがあるとすれば・・・何も考えず・・・王に・・・なってしまった事・・・だろうか・・・』
『そんなッ・・・王は我々をこの国を救って下さいました!貴方以外に相応しい王など・・・!』
『ベディヴィエール・・・最後のお願いを・・・聞いて欲しい。・・・どうか・・・これを・・・』
『王・・・・・・ッ!?・・・承り、ました・・・このベディヴィエール、命に変えても任務を遂行します』
『ありがとう・・・・・・さぁ、もう行け・・・最後は・・・一人にして欲しい・・・』
ボヤけた視界でベディヴィエールが馬で駆けて行く。
見届けた頃には目はもう見えない。耳ももう殆ど聞こえてない。意識も遠退いて行く。
何も無い真っ暗な世界で最後に感じたのは・・・少しの浮遊感と、慣れ親しんだ我が愛馬の感触だった。
◇
「・・・・・・ん」
目が覚めた。
視界に広がるのは血生臭い戦場でも自身に刃を向ける家臣達でも無く、青々と生い茂る草木だった。辺りを見渡してみると、底が見える程に透き通った湖にそれを覆うように生い茂る光の反射故か、光って見える草木。
よく見てみれば光る球体がそこかしこに漂い、それがこの景色を一層幻想的に魅せた。
話に聞く桃源郷。それを彷彿とさせる楽園がそこには広がっていた。
「ここは・・・」
まだ夢の中なのか、はたまたあの世か。未だに覚醒し切っていない頭で懸命に答えを導こうとした時、視界にひょっこりと女性が顔を覗かせた。
その仕草とは不釣り合いな程に女神のような美しさを持つ女性。何故だか分からないが、その者があの湖の乙女だと何の疑いも無くそう思えた。
「お目覚めですか?可愛い騎士王さん」
『騎士王』
今となっては昔の呼び名、過去の栄光。今の自分は何の価値も無い、強いて言えば裏切ってしまった家臣や臣民の為に死ぬ事こそが自身の最後の役目でしかない、そんな憐れな化け物だ。
「妖精・・・王・・・」
「・・・まぁ、そうなんですけど。どうして皆さん、私を一目見た時の最初に口に出る言葉がそれなんですかね?」
心底不思議という風に首を傾げる精霊王。その仕草さえも妖艶さを纏い、老若男女問わず他者を惑わす。幸いだったのは騎士王ことアルトリア・ペンドラゴンがそんな気が起こらない程に疲弊していた事だろう。
そんな瑣末事はさておき、アルトリアも不思議に思った。さっきまで心の中では湖の乙女と考えていたのに、いざ口に出た言葉は『妖精王』
少し考えつつよく見てみれば、彼女の周りを飛んでいる光の玉が原因だろう、と思わず苦笑してしまった。
「おや、思ったよりも回復してましたか」
「いや、すまない。悪気は無いんだ」
「?よく分かりませんがまぁいいです。取り敢えず、立てますか?」
「あ、あぁ・・・おっと」
いつまでも寝たままでは失礼に当たる。騎士として当然の礼節も弁えて無かった自身が恥ずかしくなり、照れ隠しのように素早く立ち上がろうとするアルトリア。しかし、その動作は遅く、少し体を起こそうとしただけでヨロめいて再び、元の姿勢に戻ってしまった。
その時に自身を中心に水飛沫が上がり、今は水の中に居る事に気が付いた。
「す、すまない。今、立ち上がる」
「病み上がりなんですから無理はしないで下さい。ほら、手を貸しますから」
「いや、しかし」
「それともこの精霊王を、怪我人を無理に立たせようとする血も涙も無い冷徹な女にするつもりですか?」
「・・・私が悪かった」
「分かればいいのです」
呆れた顔で手を引いて起こす精霊王。何故、そのような顔をするのか分からず、かと言って聞く程の事でも無いと判断して素直に身体を起こされるアルトリア。
何気に誰かの手を借りたのが始めてなのではと思いつつも、ある違和感に気付く。
精霊王の顔の位置がやけに高い。アルトリア自身も女性にしては長身の部類に入るが、そんな彼女を見下ろすのが当たり前なくらいの身長差があった。
その原因はすぐに分かった。精霊王の身長が高過ぎるのではなく、単に水面を浮かんでいたからだ。いや、浮かんでいるというよりも空中に立っているという表現の方が正しいだろう。
かなり前にマーリンが似たような事をしていたような気もするが、忘れてしまった。
「ぁ・・・・・・ぁー、えっと・・・」
考え事をしていると、精霊王の様子が何やらおかしかった。顔を赤くしながら背け、チラチラとアルトリアの下腹部辺りを見ている。それにつられて自身の下腹部辺りに目を移すと、そこにはバキバキに勃起したおちんぽがあった。
「ッッッ!??!!?!!??!」
身体の怠さは何処に行ったのかと言いたくなる程に俊敏な動きで、慌てて首から下を水の中に浸ける。その拍子で上がった水飛沫が自身にかかるが、そんな事など気にしていられない。
節操無く反り勃つ大き過ぎるおちんぽを必死に隠そうと身体を盾にするが、身体を丸め過ぎて肩口からちょこんと亀頭が顔を出してしまう。
しかし、冷静な判断力を失い、羞恥心からギュッと目を瞑っているアルトリアがそれに気付く事は無い。頭隠して尻隠さずのように身体隠して亀頭隠さず。精霊王には亀頭が丸見えだった。
「うぅ・・・・・・」
頭が混んがらがって、未だに立ち直れない。そんな彼女を見て話が進まずどうしたものか、と悩んだ末に精霊王が選んだ答えは
「つんつん」
「んひゃぁ!?」
亀頭の先っぽを指先でつんつんする、だった。何をどうしたらそうなるのか、それは謎だが急な刺激にアルトリアは飛び上がって隠していたモノが再び丸見えとなった。
「ぁ・・・ぃゃ・・・・・・ぁぁ」
「え・・・・・・えぇ!?」
羞恥心が限界を超えたのか、唐突に涙腺が崩壊してポロポロと溢れるように涙を流す。先程までの騎士王としての威厳に満ちた姿は何処にも無く、そこに居るのはか弱い一人の少女だった。
予想外の反応に困惑を隠せない精霊王。こちらも先程までの神々しさは何処にも無く、泣いている少女を前にしてオロオロする事しか出来ない哀れな年増だった。
「うっ、うぅ・・・ひっく、ぅぅ」
「あ、あぁ、えっと・・・」
「ふぇ、ふぇぇぇぇん!!」
「えぇ!?え・・・ど、どうしようぅ・・・・・・えっと、こ、怖くないよー?ほら、見て?妖精さんだよ?綺麗でしょー?」
「ふぇぇぇぇぇぇん!!!!」
「うぇ!?大きくなった!?な、なんで〜?ほら、怖くない、怖くないよー?よしよし、いい子だから泣き止んで」
泣きじゃくるアルトリアを精霊王はギュッと抱き締めて頭を撫でて落ち着かせようとする。そんな何とも言えないやり取りが暫くの間、湖の中心で行われた。
(ちんぽ、お腹に超当たってる・・・・・・)
尚も変わらず勃ち続け、自己主張を続ける存在に精霊王は人知れず葛藤したとかしてないとか。
◇
「・・・・・・・・・死にたい」
「あぁ、うん。気持ちは分からなくもないけど、それはやめて。お願いだから」
「・・・ぅぅ」
陸に上がって全裸で蹲るアルトリア。漸く泣き止んで我に返って自身の痴態を思い出し、今度は穴が入ったら潜りたいくらいに恥ずかしがる、そんな彼女を疲れた表情で見詰める精霊王。
慰めるという慣れない事をした所為で思った以上に疲弊してしまったようだ。
「あの・・・ご迷惑おかけしたみたいで・・・すみません」
「あぁ、いえ・・・ん?そっちが素ですか」
「えっ・・・あ」
「取り繕う必要は無いですよ。ここには私・・・と動物達しかいませんし、口外するつもりもありません」
「で、では・・・その、そういう事で・・・お願いします」
今更取り繕っても色々と手遅れと判断したのか、弱々しい返事を返す。その返事を聞き、これからどうしようか、と精霊王は腕を組み、顎に手を当てて考える。
そんな時、おずおずとアルトリアが蹲ったまま顔を少し上げ、顔だけ振り向いて話し掛けて来た。
「あの・・・烏滸がましいのは、承知なんですけど・・・何か、羽織るものを・・・お貸しさせてもらっても・・・いいですか?」
「・・・あー」
色々と有り過ぎて忘れていたが、治療故にずっと丸裸にされていたアルトリア。当の本人はそのような事情など知る筈も無いので、疑問もあるが兎に角、ちんぽを隠したかった。
「貴女が着ていた服?みたいなのなら、こちらに」
精霊王が差し出した両手には、いつの間にか布面積の小さいレオタードが畳んであった。
「え・・・あ、ありがとうございます。・・・あの、着替えるので・・・少しの間だけ・・・・・・別の方を向いて」
「はい、終わったら言ってください」
湖の方を向く精霊王とその背で器用にレオタードを着るアルトリア。きちんと身体に収まった所でアルトリアはある事に気が付いた。
(これでよし・・・ッ!?勃起してるから、はみ出してる!?)
はみ出してるとうよりも丸出しだった。別に服が破れているという訳では無いが、この服自体女性用に作られた物。
おまんこを隠す程度にしか存在しない布面積では、いくら伸縮性に飛んでいると言えども無理があり、こんな規格外のちんぽを収める想定などしている筈も無い。
(ど、どうすれば・・・こんな気持ちの悪い物を人様に、ましてや妖精王に見せる訳にも・・・)
解決策が見付からずアタフタしていると、衣擦れする音が止んだのに一向に声を掛けてこないアルトリアに疑問を持った精霊王がどうしたのかと尋ねた。
「あの・・・振り向いてもいいでしょうか?」
「えっ!?あ、いや、もう少し待って下さい!」
(あわわわッ!どうすれば!どうすれば!)
とうとう涙目になり出すアルトリア。勃起を収める術は知っているものの、それを今ここで出来る筈が無い。だけど、こんな痴態が見られるくらいなら賭けに出た方がまだマシ、と混乱した頭で結論を出した。
緊張故か震える手を抑えつつ、ゆっくりと勃起したちんぽへ手を伸ばし
「あの?」
「わひゃっ!!?」
手がちんぽに触れる寸前の所で肩口から声が掛かった。声の主は再度声を掛けても反応しないアルトリアに業を煮やし、様子を見に来た精霊王だった。
反射的に飛び上がって振り返ってしまうアルトリア。そして顕になる自身の痴態。
妖精王の視線が下にいくのを感じる。もうどうしようもない、と観念したのか、アルトリアはレオタードで必死に隠そうとしながら涙目のまま顔を赤らめる。
尚、ほんの少し隠れはしたものの、引き上げ過ぎてタマタマが両側からはみ出しているが、本人が気付く様子は無い。
「あー・・・・・・私の着ます?」
「すみませんすみませんすみません」
顔を赤くしながらそう提案する精霊王に、アルトリアは自身が情けなさ過ぎて消え入りそうな声で謝り倒している。
そんな気まずい雰囲気を払拭するかのように、精霊王は自身が着ている物と似たような物を呼び寄せて差し出した。
「ど、どうぞ」
「本当に・・・すみません」
ここで、突然で今更ながらに精霊王の容姿を確認してみよう。
艶のある白寄りの水色をした美しい髪は地面に着きそうな程に伸ばして毛先まで綺麗に整えられている。その身体はアルトリアと同じく形の整った豊満な胸でありながら、その形は美乳と呼ばれるもの。身長はアルトリアよりも少し低いくらいで、文句無しのボンッキュボンッのナイスバディ。
そんな魅惑な肉体を覆う服は、服と言っていいのか疑問なくらいに生地の薄いワンピースというよりもベールのようなもの。
下着を付けておらず、ネグリジェを服にしたようなその服装は薄らと透けており、裸よりもエロく芸術性を感じさせる。そんな防御力皆無の服は、もし風が吹けば一気に翻ってしまうだろう。
そんな物で規格外のデカちんぽを誤魔化せるかと聞かれれば、答えはNoである。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
着たはいいものの、股間辺りが激しく盛り上がり、透けて見えるのでどうなっているのかが丸分かり。何の解決にもなっていないどころか、寧ろ悪化してしまったかもしれない。
「もう生きていける気がしません!」
ついにどうこうしようという気さえ失せたアルトリア。顔を覆いながら蹲りすすり泣く彼女へ、精霊王が近付いて行く。
「・・・・・・顔を上げて下さい」
努めて優しくした声色でそう語り掛ける。縋るように顔を上げたアルトリアの顔は涙でぐしゃぐしゃになっており、綺麗な顔が台無しになっていた。それでも精霊王は慈愛に満ちた顔をしており、アルトリアの手を取って立ち上がらせる。
「あの・・・私・・・・・・」
「苦しいですよね、それ」
「え?」
精霊王が指さしたのはアルトリアのバキバキに勃起しているおちんぽ。何処からどう見ても臨戦態勢であり、出せない事が苦しいというのは、そのような現象を前世で体験した精霊王にとってよく分かる事だった。
「た、確かに・・・苦しくはありますけど・・・」
「楽にしてあげます」
「・・・・・・へ?」
膝を折っておちんぽと目線を合わせる。事態にまるで付いて行けてないアルトリアは精霊王がアクションを起こすまで固まったままだ。
「触りますね・・・んっ」
「んぁ♡・・・え、えっ?え、あ、いや、えっ何を!?」
「ですから、シゴいて楽にするんです」
「し、シゴいてって・・・」
「動かしますよ」
「ふにゃッ!♡」
デカ過ぎるちんぽを両手でなんとか握り、上下に吐息を吐きながらゆっくりと手を動かす精霊王。
自分でした事ならあるが、他人にして貰った事が無いアルトリアにとって、男の気持ちいい所を身を持って知っている精霊王のテクの快感は抗い難いものだった。
「んっ、んっ、んっ」
「あっ♡やっ♡ま、待ってッ♡」
「んっ、んっ・・・はぁ・・・んっ、んっ」
やはり重労働なその行為に所々休憩を挟む妖精王。そのちょっとした休憩が余計なインターバルとなって、快感を増幅させて行く。
「ンヒィッ!?♡」
「あむ♡・・・ん」
シコるだけでも相当なモノなのに精霊王はビクビクと我慢汁を溢れ出させる亀頭を咥え、シゴきながら亀頭をチロチロと舐め上げる。
「はにゃ♡ら、らめぇ♡これ、無理ぃ♡」
「んんッ!?・・・・・・んぐ、んん・・・んっ、んっ」
快楽にあっさりと堕ちてしまったアルトリア。精霊王の頭を掴んで自分勝手に前後に動かす様は清廉さも潔白さも欠片も無く、快楽を貪る獣だった。
「あっ♡あっ♡しゅごいぃ♡この口マンコしゅごいのぉ♡・・・ぃひッ♡イグッ♡イグッ♡イッッ・・・グゥゥゥゥゥゥ♡♡♡」
「んんッ!?ッ〜〜!んー!・・・んぐッ♡んぐ♡」
頭を押さえ付けて、腰を突き出し思いっ切り射精する。喉の奥まで亀頭が侵入し、精霊王は強制的にゴックンする事になった。
最初は驚いたものの、大人しく飲み込んでいく。そんな精霊王の事など梅雨知らず、アルトリアはその快感に覆い被さるように前屈みになって、顔をトロけさせ余韻に浸る。
「はぁ♡はぁ♡ッ♡いぐぅ♡うぅ♡」
「んっ♡ングッ♡んくっ♡んくっ♡・・・プハァッ♡・・・はぁ♡・・・はぁ♡」
一滴残らず口から胃の中へ注ぎ込まれた精霊王。吐き出す吐息は厭らしく蒸れており、それだけでアルトリアの情欲を掻き立てる。まだ残っていたのか、ビュッビュッと少量の子種が飛び出て、精霊王の顔へとかかり、その事に精霊王は嫌がるどころか更に恍惚とした表情へと変える。
しかし、幾ら性欲が強くても賢者モードと呼ばれる瞬間がやってくる。
ポーッと惚ける精霊王に途轍も無い罪悪感が湧き上がって来る。明言されていないが、これだけ時間が経てばある程度は理解出来る。瀕死の状態だった自分を助けてくれたのは彼女だ。薄々気付いていたが、それでも性欲に負けて性欲処理の道具のように扱った。
元来、正義感の強いアルトリアにとって、それは周りが見えなくなる程にパニックになるには充分過ぎる非行な行いだった。
「ち、違う・・・」
「ほぇ?・・・どうかしました?」
「そんな・・・つもり・・・違う・・・」
「・・・・・・?」
アヒル座りのまま、何が起こっているのか理解出来ない精霊王。それもそうだ。そもそも自分から性欲処理を買って出たのだ。オナホのように扱われた所で些細な問題であり、アルトリアが罪悪感を抱く必要など何処にも無い。
しかし、アルトリアの精神は変化していく。何かに怯えるような悲痛な表情をしながら、一歩また一歩と後退り、仕舞いには頭を抱えてしゃがみこむ。
この時、精霊王が密かにカリチュマガードとか巫山戯た事を考えたのはここだけの話。
「あ・・・あの、どうかし」
「違うんだッ!!そんなつもりじゃなかったんだ!!そんなッ・・・つもりじゃ・・・ぁ゙ぁ・・・・・・アアぁぁぁああ゛ア゛!! アアぁぁぁあああアァァぁあ゛あ゛ア゛!!」」
「ふぇ!?えッ、どうしました!?あの!・・・あ、腰抜けちゃってる」
突如、急変したアルトリアへ駆け寄ろうとしたが、腰が抜けてそれどころでは無い。モタモタしているとアルトリアは意識を失い、その場に崩れ落ちる。そこで精霊王漸く立てるようになる。
駆け寄りながら視てみると、身体的な異常は特に無く、寧ろ良くなっている。どうやら、精神的な負担により気を失っただけのようだった。
兎にも角にもここに寝かせておくのも忍びない。おぶって行こうとしたが、ここで致命的な問題が発生。背中に乗せ、持ち上げようとした所まではよかったのだが・・・。
「よっこい・・・しょ!?」
しかし、そこから先が無理だった。どれだけ挑戦しようとも持ち上がる気配すら無い。
別にアルトリアが重い訳では無い。鎧を付けたら話は別だが裸同然の服しか着ていない現状、一般的な成人女性よりも少し重い程度であり、男性よりは断然軽い。
ならば、問題は何か?
それは精霊王の非力さ。
この精霊王、基本的に森に引き篭ってグータラしており、移動する時もふわふわ浮かんで移動し、何かを運ぶ時は大体タイミング良くやって来た動物に頼っている。要は貧弱過ぎるのだ。
力を使えばアルトリアを難無く運べるかもしれないが、人に対してそのような使い方をした事が無く、どのような事態になるか分からない。加減を間違えれば、肉片一つ残さずこの世から消滅させかねない。
故に自力で運ぼうとしたのだが、ここ数百年は精々が小物程度しか素の力で持った事が無かった精霊王にとって、それはいつかの森を焼いた軍隊を滅ぼす事よりも難しい内容だった。
どうしたものか、と本気で悩んでいる彼女の傍に突如、空間が歪んで縁が無数のひし形で出来たゲートのようなものが現れた。何事かと驚いていると、そこから出て来たのは白馬から黒馬へと転身したラムレイだった。
そんなワープのような所業を涼しい顔でやって見せたラムレイに精霊王が一番最初に尋ねた事は
「ラムレイ・・・・・・三日もヤッてたの?」
下世話な話題だった。
そんな疑問に対してラムレイは何の臆面もなく肯定。動物の性欲の強さに戦慄しつつ、ある事を思い付いた。
「ラムレイ、貴女の主を運ぶの手伝ってくれない?私一人だと・・・その・・・非力過ぎて・・・・・・」
快く承諾するラムレイ。アルトリアの傍で膝を曲げて乗せやすい体勢になる。これならばほんの少し浮かせる、なんなら上半身だけでも持ち上がれば、後はラムレイが引き受けてくれる。
しかし現実は非常だ。
「ふんッ・・・ぬぅぅぅ!」
再度言おう。
精霊王は非力だ。
それは心から慕ってくれる
頑張る精霊王にこれ以上待っても事が進まないと判断したラムレイは、頭をアルトリアの下へ潜り込ませ、自身の背へと器用に乗せる。
精霊王、完全に要らない子である。
ラムレイに謝罪と感謝をしつつ、幾つかある部屋の一つへと向かう。部屋は自身の物以外は基本的に木製で出来ており、机や椅子といった最低限の物と端の方にベッドがある。毛布などは勿論、動物達から貰ったふかふかの毛皮で出来ているので寝心地は最高だろう。
降ろす事なら出来るのでアルトリアをゆっくりとベッドに寝かせ毛布を被せる。ラムレイは安らかに眠るアルトリアの顔に安心したように頭を擦り付け、精霊王へ二、三言程挨拶して、再び縁が無数のひし形で出来たゲートを作り出してその中へと歩いて行った。
ユニコーンの呻き声が聞こえたが恐らく、よろしくヤッているのだろう。
これで一先ず粗方の事が落ち着いた。ここに居ても特にする事も無いので、精霊王は部屋を出て自身の部屋へと歩を進める。その歩いた道筋に透明の液体をポタポタと垂らしながら。
◇
自分の部屋に入り、扉を閉める。そのまま扉に背を預けて身体を抱きしめながらズルズルと床に落ちて行く。
ペタンッと床に着いた頃には俺の心に余裕は何一つ存在していなかった。
「ハァッ!♡ハァッ!♡ハァッ!♡」
ヤバい、ヤバいヤバいヤバい。
竜の力を完全に舐めてた。
この催淫効果、尋常なんてものじゃ無い。
彼女が目を覚ますまで三日程掛かった。それまで一度の射精では取り除き切れなかった竜殺しの効果を残らず吐き出させる為に一日最低三回は射精した。
その間、ついシゴくのに夢中になって子種は殆ど全身に被った。最後の方なんて無意識に自分からかかりに行ったり、果てには飲み込んでしまっていた。
その時点で身体は既に堕ちていた。彼女に近付くだけで期待に胸が高まり、触れればおまんこがグショグショ、乳首もビンビンに勃起してしまう。
慰めている時におちんぽが子宮辺りに思いっ切り押し付けられて、いつ襲ってもおかしくなかった。いや、寧ろあれは誘われていたのな?ならば、襲っても構わなかったのでは・・・いや、いやいや。落ち着け。
こちらは必死に我慢してるのにその気も知らずに彼女は俺を誘惑してくる。あんなバキバキに反り勃ったおちんぽを見せられたら誰だって発情するに決まってる。
だから、我慢出来ずに自分からフェラをお願いするなんていう痴女みたいな行動に出てしまった。幸いだったのは抜き終えたタイミングで彼女が錯乱し、俺が正気に戻れた事だろう。
あの時は本当に危なかった。フェラしてる最中に腰をヘコヘコしてしまうし、愛液をはしたなく撒き散らしていた。頭を抑えられた時なんて、多幸感でどうにかなってしまいそうだったし、子種を注ぎ込まれた時は一度絶頂してしまい、その後も軽くだが何度もイッてしまった。
顔にぶっかけられるのがあんなに幸せだなんて聞いてないよぉ・・・・・・。
「んっ♡・・・・・・ンヒィッ!?♡」
これまでの自分を振り返っていると、身体がやけにスースーして突如おっぱいとおまんこから快楽が襲って来た。
何事かと目を向ければ、ネグリジェのような私服を
「待っ♡イヤッ♡手が止まらないぃ♡あぁ♡ダメなのにぃ♡気持ちいいぃ♡気持ちいいのぉ♡」
数秒後に弓なりになって、絶頂の快楽を受ける。それでも手は止まらず、寧ろエスカレートしていた。
クリトリスをフニフニしていた指は激しくシゴきだし、自分の爆乳おっぱいを利用して両方を片手で支えてビンビンに勃起した乳首に同時に咥える。
「
その後も自分の部屋で乱れに乱れまくって、気付けば日が昇っていた。昼間から次の朝までヤッたというのにそれでもまだ興奮は収まらない。
「はへぇ・・・♡おちんぽぉ♡・・・おちんぽ欲しいのぉ♡ビュクビュクしてぇぇ♡指ジュポジュポするのダメなのォォ♡
たった一夜の自慰で身体だけでなく、心までも堕ち欠けていた。
あのバキバキのギンギンの逞しい雄の象徴で『私』の大事な赤ちゃんをつくる所を貫かれると想像しただけで子宮は降り切り子作りの準備万端♡キュンキュンを通り越してギュンギュンと疼き、その日が待ち遠しくて仕方無くなってしまった♡
アルトリア、なんか寝てばっかな気がする・・・。
次回、きっと本番。
マーリンも出るよ(多分)
次回でアルトリアの身体や『エクスカリバー』『全て遠き理想郷』について触れられればなぁ、と思っています。
妖精王の言葉遣いについてですが、前半は久しぶりの敬語に慣れておらず、後半にいくにつれて感覚を取り戻した、という感じです。
再度言いますが、ザマァでは無いので円卓の騎士達やブリテンの民に復讐とかはしないです。何か思い付けば、それっぽい描写があると思いますが今の所は無いです。
ヴォーティガーンが攻めてきたのはランスロットがどっか行く前なので、アルトリアを抜いて他の円卓の騎士は勢揃いしています。
・・・最初にどっか行ったのってランスロットですよね?
間違っていたらすみません。その時は報告して下されば手直しします。ただ、円卓の騎士が全員生存している事は確定です。
序に言えばFGOもにわかですので、台詞でおかしな部分があればどんどん指摘して下さい。