「…はぁ…んっ…んんっ……あっ…フー…タロー…くん…」
(あっ…イきそ…)
「はぁ、はぁ…ふぅ…。」
(指なんかじゃ物足りない…。欲しいよ…フータロー君…)
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チュンチュンと小鳥がさえずり、カーテンの隙間からは陽の光が差し込む。普通の人ならいい朝だ、と元気よく起きるのだろう。だが、少なくとも今日に限っては憂鬱としか言いようがない。
「…また一睡もできなかった。」
一花と肉体関係を持ってしまってから数日が経つ。ちなみにあの後、帰ってきた他の姉妹と一緒に勉強会をしてその日は終了した。
姉妹のうちの誰かに俺と一花の風呂でのやりとりを聞かれたはずだが、誰からも追及はされなかった。そのことを他に言うつもりもなく、聞かなかったことにしてくれるということなのだろうか。それなら問題無いんだが…いや、そもそも肉体関係は大問題だが…
そしてさらにここでもう一つ問題が。
眠れない。
原因は一花との行為を思い出してしまうことだ。以前の俺はそういったことにあまり興味がなかった。年頃で知識もあるのに自慰行為はほとんどやらないほどに。だが、知ってしまった。最高の快楽を。
らいはと親父が寝静まったタイミングでこっそりトイレで一人やったりもしたが、いくらやっても最高の味を知ってしまった体が、頭が満足しない。
そんなこんなでここ数日、ムラムラでほとんど寝れずにいた。
「…準備して学校行くか…。」
らいはが用意してくれた朝食を食べ、俺は今にも死にそうな体に鞭打って家を出た。
この後、更なる試練が待ち受けているとも知らずに…
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ポケットに手を突っ込みながらいつもの通学路を歩いていると、コーヒーを片手に伊達眼鏡をかけた大女優様が居た。
修学旅行が終わってからの、朝の通学路で一花と会うのはこれが初めてとなる。
前までは会うたびに偶然だねーとか言っていたが、今思えば偶然があんなに続くとは思えない。
やっぱり俺が好きだからってことだよな…?
…考えないようにしておこう。でなければまたムラムラが再発してしまう…。
「あ、フータロー君、おっは〜…」
「…元気無いな。」
「それが最近寝れなくてね…。フータロー君こそ目の下の隈が酷いけど?」
「…お前と同じだ。」
「フータロー君も?コーヒー飲む?少しはスッキリするかも。」
「…じゃあ少しだけ。」
俺は一花から飲みかけのコーヒーを受け取る。
一口飲むと口一杯に苦味が広がる。普段ならこんな苦い物は飲まないが眠気覚ましには丁度いいか。と思ったが、カフェインがそんなすぐ効くはずもない。
「あ、間接キスだね。」
「白々しいな…。今更そんな程度気にしねーよ。」
「それって、私とあんなことしたから今更こんなんじゃ興」
「言わなくていい。」
一花はにやにやしながら俺を見てくる。
それに対して俺はそんな顔で見るなとの意味も込めて「ご馳走さん」と強引に一花にコーヒーを返す。
「フータロー君が飲んだ後のコーヒーは美味しいなぁ。」
「そんなんで味が変わってたまるか。」
「好きな人との間接キスは嬉しいし、そんなのでも味が変わってしまうのだよフータロー君。」
「…さいですか。」
そんな下らないやりとりをしながら俺と一花は並んで歩く。
「フータロー君はなんで寝れてないの?」
「…遅くまで勉強。」
「あはは、フータロー君らしいよ。真面目だね。私はね」
「言わなくていい。」
「フータロー君とのエッチを」
「言わなくていい。」
「思い出しちゃってオナ」
「言わなくていい!難聴かお前は!」
一花の自慰は実際に見てしまっているため、思い出してしまわないよう一花の言葉を遮る。
朝からなんてこと言い出すんだこの長女は。今の俺にそんな会話が出来るほどの体力はない。
「あれ?私が言う前から分かってるような反応だね?ひょっとしてフータロー君も勉強じゃなくて私と同じ理由で眠れてなかったりするのかな?」
「………………」
一花はそんな感じで俺を煽る。こいつの態度から察するに初めから分かっていたようだ。否定出来ないが肯定はしたくない。とりあえず無言でいると、
「ねぇフータロー君。」
「なんだ。」
「選ぶ相手は決めた?」
「…まったく。」
「そっか。でも、女の子を待たせるのはあまり感心しないかな?」
一花は俺に助言してくれた、「私たちは覚悟の上だから、しっかり考えて答えを出して」と。
それが最善なのだろう。今まで恋愛なんて全くと言って良いほど無縁だった俺でも流石にわかる。だが…
俺は、知らず知らずの内に一花にこう話していた。
「どうしても選ばないとダメなのか…?」
「え、フータロー君3股かけるつもり?」
「違う…誰とも付き合わない、という選択肢は無いのかって話だ。」
「…」
はっ、と気付いた時にはもう遅かった。言い終えて初めて俺は自分が心の内を話していたことを知る。
実際、今は誰とも付き合うつもりはなかった。
そう、"今は"。いずれ答えを出さないといけなくなることは分かってはいるが、それで誰かが泣くぐらいなら俺が全員振るという選択の方がいいんじゃないかと思い始めている自分がいる。最善とは言い難い選択だが。
…情けない。あれだけ一花が俺に諭してくれたっていうのに、当の俺はこんなザマ。そんな俺がこいつらの誰かと付き合える、なんてのも本来ならおこがましい話だ。俺は好意を寄せられるべき人間ではない。
「…すまん、寝不足で頭がどうにかなっちまったみたいだ、今のは忘れてくれ。」
「…ううん、別に気にしてないよ。こっちこそ急かしちゃってごめんね?」
「…」
「…フータロー君。」
「なんだ。」
「今から一限サボってどこか行かない…?」
「…いや駄目だろ。」
まずいな、一瞬でもいいなと思ってしまった俺の頭はどうやら正常な機能を失ったらしい。これでサボって二人きりになってみろ、どうなるかなんて簡単に想像がつく。
「一限は体育だよ?」
「それなら…って駄目に決まってんだろ。」
なんか同じやりとり前にやったな。よくよく考えるとあの時も…その…そういうことだよな。
…改めて自分の鈍さを再認識する。
ここで、隣にいた一花がいきなり俺の目の前まで来て足を止める。
「…なんだよ。」
「…えいっ。」
「うおっ!?」
突然視界がぐらついたと思ったら、何やら口に柔らかいものが当たる。
一花は俺の胸ぐらを引っ張り、俺の顔の位置を強制的に自分の顔の高さと同じ位置にしてから口付けをしてきたのだ。
「ん、ちゅっ…」
「?!?!」
何が起きたのか、理解できなかった。理解しようとしたが、一花がそれを許さなかった。
「ちゅ…ぷはっ。」
「」
「これでサボる気になったでしょ?」
「」
「ほら、行くよ?」
一花はわけがわからずフリーズしている俺の手をグイッと引っ張って歩き出す。
「え?あ、ちょ、おい!」
「出発進行〜。」
寝不足で体力のない俺は抵抗する気もおきず、もうこのままでいいかなんて思ってしまう。思考を放棄した俺はされるがまま一花に連れていかれてしまった。
…一花には一生かかっても勝てる気がしない。
・
・
・
「というわけでラブホに来ました〜。」
「何がというわけでだ!他にも選択肢はあっただろ!」
されるがまま連れてこられた場所はラブホテル、略してラブホだ。
自動清算式というのだろうか、初めて入ったのでよく知らないが、そういう形式のところだったので年齢確認無しに入れてしまった。
それはさておき、行く場所なんて他にもいくらでもあるのになぜこんなところに来てしまったのだろうか。ラブホでやることなんて限られていて、大抵は性行為をするために来る。一応休憩するために使われることもあるらしいが…今回は後者であることを願う。
「まぁまぁ、これも考えが無いわけじゃないんだよ。」
「嫌な予感しかしないが一応聞こうか。」
「二人とも睡眠不足なら寝ればいいわけだよ。でもお互い欲求不満で眠れない。ならやることは一つ!やってスッキリして寝る!簡単でしょ?」
蓋を開けてみれば理由は両方だった。後者はまだしも、前者は認めるわけにはいかない。
「あのなぁ…俺が容認するとでも?前回それで痛い目にあっただろ。いい加減学習しろ。」
当たり前だが一回やってしまうと二回目以降はハードルが下がる。だからこそもうこれ以上ハマってしまわないように自制するしかないというのに、一花はこうして誘惑してくる。本当に厄介極まりない。
「そう言わずに、エッチはともかく寝るだけならいいでしょ?」
そう言って一花はベッドにダイブする。
「おぉーっ!ベッドは久しぶりで気持ちいいなぁ〜。ほら、フータロー君もおいでよ。」
一花は自分の隣に空いているスペースを軽く叩いてこっちに来るように促してくる。
たしかに魅力的だ。ここ数日全く寝れてない俺にとってベッドは天国に見える。それに、一回だけ三玖のベッドで寝たことがあるからこいつの気持ち良さはすでに知っている。
夜はあれこれ考えたり悶々としてしまって寝れないが、睡魔がピークに達している今なら寝れるだろう。ここまで来てしまったんだし、寝るぐらいならいいか。
…いや良くねえよ。絶対その流れでヤッてしまうだろ。だが、ベッドの魔力には勝てなかった。
自分の流されやすさを内心恨みながら俺は一花の横に寝そべる。
「…これは…いいな。」
「うん、本当にベッドっていいよね…」
しばらく無言でベッドの心地よさを堪能する。このまま夢の世界に旅立ってしまおうか、なんて思っていたら一花から話しかけられる。
「ねぇ、フータロー君。」
「…なんだ。」
「そっち寄っていい?」
「…」
ベッドが心地よくて一花の申し出を断る気が起きない。無言は肯定と受け取ったのか一花は俺の返答を待たずして体を寄せ、さらには腕に抱きついてくる。
一花の胸の感触が伝わって来てしまい、俺のブツが少し反応するが理性で抑え込む。
「えへへ…あったかいなあ…。」
「…たくっ。」
本当は心を鬼にして一花を振りほどかないといけない。たが、甘い雰囲気と人肌の温もりが俺を掴んで離そうとしない上に、一花の幸せそうな笑顔を見ると抵抗する気もなくなってしまう。せいぜい歯を食いしばって照れ隠しするのがやっとだ。
そして、鈍い俺でもわかる。この感じは最後までやってしまう雰囲気だと。こんなに甘い雰囲気でやらない方がおかしいとさえ思ってしまう。だが俺はそこで耐えられる、鋼のメンタルを持つ男だ。もし誘われてもきっぱり断ろう。そう決意したところで早速魔の手が襲いかかる。
「フータロー君…しよ?」
「…駄目だ。」
「じゃあキスだけでも。」
「…それも駄目だ。」
「一回だけだから、ね?お願い…」
一花は自分の胸を強調するように押し当ながら、唇をちょっと前に突き出して俺にお願いしてくる。
…本当に狡いと思う。こんな頼まれ方されたら絶対に断れない。普段は長女でお姉さん気質の一花だが、甘えさせるとこうも攻撃力が高いのか。女優を甘く見ない方がいいな…
「…っ、一回だけだぞ…。」
なかなか引き下がらない一花を前に折れてしまう。
正直、内心では自分のチョロさに辟易している。何が鋼のメンタルだ、口では嫌々言っていても少し求められるだけで内心では凄く嬉しいし、キス一回をお願いされれば本番行為よりハードルが低い分すぐ甘くなってしまう。
お互いに顔を少し紅潮させながら、ゆっくりと顔を近づける。そして、とうとう唇同士が触れ合う。
最初は軽く、お互いの唇の柔らかさを楽しむ。そして徐々に激しくしていき、さらには舌を絡ませる。先程までコーヒーを飲んでいたため少しだけ苦いが、唾液の甘さもあって不思議な味がする。
「んっ…ちゅ…はぁ…」
ひとしきり唾液交換が終わり、俺と一花の唇が離れる。唾液の糸をひきながら恍惚とした表情の一花はとても色っぽくて、彼女のそんな表情が何故だかたまらなく愛おしく感じる。
「…お前、本当にキス好きだよな。」
「フータロー君は嫌い?」
「…嫌いだったらこんなにしねーよ…。」
「…もう一回しよ?」
「…」
これ以上は本当に止まらなくなってしまう、だけどもう一回したい、そんな感じで葛藤に陥っている間に一花の顔がまた近づいてくる。
すぐそこに唇がある。ちょっと顔を動かせばキスできてしまう、そんな距離。だが、一花はそれ以上動こうとしない。どうやら焦らしているようだ。
もう我慢の限界だった。俺は一花を抱き寄せて再びキスをする。さっきとは違い、今度は最初から全力でお互いの唇を貪り合う。
「ちゅっ…ちゅる…んちゅ…んっ…はぁ…」
もっと相手を感じたい、もっと…もっと…!そんな想いが通じ合い、お互いに強く抱きしめ合いながらもキスは一向に止まらない。相手に自分の一部を享受してほしいのか甘い唾液はとめどなく流れ込んでくる。
歯茎や頰の内側を舌でなぞり、それが終われば今度は舌を唇で愛撫する。
時間にして5分ぐらいだろうか、ようやく二人の唇同士が離れる。
「ちゅっ…ぷはっ。…結局一回だけじゃなかったね。」
「誰のせいだと思ってるんだ…」
「あ、ひどい。2回目はフータロー君からしてきたくせに、私のせいにするなんて。」
「いやそうだけど、お前それを狙ってただろ…」
「……むぅ。」
「…そんな顔膨らませて怒るなよ…俺が悪かったから許してくれ。」
これも複雑な乙女心というやつなのだろう。正直、何故こんな程度のことで怒ってしまうのか理解できない。そんなんだからデリカシーが無いとか言われるんだろうが…。
「…じゃあ、撫で撫でしてくれたら許してあげる。」
そう言って一花は抱きしめる力を更に強め、俺の胸板に顔を埋める。
「はぁ…ほらよ。」
「んっ…」
俺は言われた通りに一花の頭を撫でてやると、一花はとても気持ち良さそうに目を細める。撫でられて喜ぶなんて犬みたいだなぁ、なんて思いながらも一花の髪はとてもさらさらしていて触り心地が良く、ずっと撫でていても飽きそうにない程だった。更には髪特有の良い匂いが俺の鼻腔をくすぐり、妙に興奮してしまう。
「エッチなこともしたはずなのに、なんでハグだけでこんなにドキドキしちゃうのかな…。」
「…さぁな。」
穏やかな時間が流れる。今この空間には一花と俺の二人っきり、その二人がこうして抱き合っている、それだけで何故か癒されてしまう。心臓はいつもより鼓動を早めているのに、それすら心地いい。もうこのまま永遠と一花のことを全身で感じていたいとさえ思う。
だが、それと同時に、どうしようもないくらいの黒い欲望が後から湧き上がって来るのがわかった。一花を犯したい。俺色に染め上げたい。全部俺のものにしたい。
そんなどこから湧き出たか分からない欲望を必死に抑えていると一花は言う。
「ねぇ、フータロー君。」
「…なんだ。」
「したいなら、してもいいんだよ?」
「…」
「フータロー君なら、私も嬉しいから…しよ?」
「……」
いつも狙ってやっているのか、一花はいつも欲しい時に欲しい言葉を言ってくる。理性ではダメだと分かっていても、体が全力で一花を欲していた。
「……あのなぁ、俺たち付き合ってるわけでもないのに、そんなポンポンやっていいものでもないだろ…。」
「キスはするのに?」
…ぐうの音も出ない。キスして抱きしめあって、それなのにその先をやらなければセーフ、なんて都合が良すぎないかと自分でも思ってしまう。
だが、だからと言ってそれ以上はやらない方が良いに決まってる。
「うぐっ…それは謝る。だとしても、これ以上は流石に駄目だろ…」
「もう一線超えてるんだから、今更同じじゃないかな?」
「だからってこれ以上やって良い理由にはならん。」
「むぅ、私はして欲しいのに…フータロー君はしたくないの?」
「…したくない。」
「ほんとに?フータロー君のここはこんなにおっきくなってるよ?」
「…」
「…私は、フータロー君から正式な返事を貰えるまでは体だけの関係でも良いと思ってるよ…フータロー君はどう?」
「どうって…」
「私はもう我慢できないから…したい…。」
脳を溶かすような一花の優しい囁き。
これは本当に駄目なやつだ。それは分かっている。だが、一花の誘惑で溢れ出てくる性欲を前に俺の理性はあまりにも無力だった。どうしても一花と交わりたい思いが勝ってしまう。
「〜〜〜っ!だぁ、くそ!言っておくが、制御できる自信ないからな…!」
「ふふっ、やる気になったんだ、嬉しいなぁ。いいよ、フータロー君の好きにして…?」
「…っ」
そう言われて俺は一花の服を一枚一枚脱がせていく。ただ脱がせるだけなのに、禁忌を犯しているような背徳感がより一層俺を興奮させる。
そして、ついに下着姿になった一花を見て俺は思わず見惚れてしまった。
「…お前っていつ見てもほんとに綺麗だよな…。」
「恥ずかしいからやめてよ…」
「別に恥ずかしがることないんじゃないか?これだけ綺麗なら。」
「〜〜っ!そうじゃなくてっ!…もう、なんでフータロー君ってそういう事さらっと言うかな…」
いつも達観していて、俺を振り回してくる一花の恥じらう姿はとても新鮮で、俺のブツはより一層硬くなる。
俺はすぐに一花のショーツを脱がせる。脱がせたショーツは愛液の糸を引いているほどに一花はもう濡れていた。そんな卑猥な光景を見ていよいよ我慢できなくなったところで一花から追い討ちをかけられる。
「さっきのキスで、もうこんなに濡れちゃったから…もう挿れても平気だよ…?」
「っ、一花!」
「あっ!」
俺とのキスでこんなに濡らしてくれたのかと思うと、嬉しいやら興奮するやらでもう頭の中が錯乱してしまう。だが、一花の中に挿れたいというだだ一つだけははっきりしていた。
ラブホ内にはゴムがあることも忘れ、自分のそそり立った一物を生で一花の中に挿れる。前回は押し拡げる感じだったが、今回は一花の入り口が俺のものを飲み込むかのようにすんなりと入っていく。さらに、前回よりも愛液の量が多いおかげで滑りがよく、ありえないほどの快感に襲われる。
「あっ…んっ…すごっ…!」
「くっ…お前の中、凄い事になってるな…挿れただけなのに…。」
「だって…ずっとフータロー君のが欲しくて切なかったんだもん…。入れただけで軽くイっちゃった…。」
「〜〜〜!何回俺をその気にさせれば気がすむんだよ…!」
一花の一言で完全に吹っ切れてしまい、本格的に腰が止まらなくなってしまう。鳴り止まない水音、ピストン運動で揺れる一花の果実、恍惚とした表情。その全てが俺を余計に狂わせる。
「フータロー君っ…キス…して…?」
「…っ」
一花は涙目になりながら懇願する。その姿は俺の最後の良心を消し去るには十分すぎた。知性のかけらもない、酷く本能的なその行為は拍車をかけて荒々しくなる。快楽を求め、ひたすら唇を貪りながら一花に腰を打ちつける。
なるべく長く味わっていたかったため、射精感がある程度高まったところで少し腰を止める。
「悪い、少し休むぞ…。」
「…フータロー君、舌出して。」
「…?こうか?」
「…はむっ。」
「?!」
「ちゅ〜っ。」
「?!?!」
言われた通りに舌を伸ばしたらそのまま一花に吸われ、その後は挟まれたり転がされたり、今までにない新しい感覚に目が回りそうになる。
「…んっ、ご馳走さま。」
「…食い物じゃねんだぞ。」
「美味しかったよ?」
「…」
「ほら、腰止まってるよ?」
「………少し激しくするぞ…!」
「え?あ、〜〜〜っ!」
中断していた出し入れを再開する。やられっぱなしは癪なので、前回の性行為で知った一花の弱点を徹底的に攻める。ダメ、止まってと懇願されるがそこは容赦なく無視する。
「きちゃう…きちゃうからぁ…止まってよぉ…!」
「制御出来ないって言っただろ?」
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
ピストンを早めると、一花は声にならない声をあげてイってしまった。その際に一花の膣が急に俺のものをきつく締め付けてきたせいで陰茎を抜くタイミングを完全に見失い、中に思いっきり射精してしまう。
ああ、この感じだ。頭の中が真っ白になるほどの快感がずっと欲しかった。数日分の欲求不満を全て射精に変換して一花の中を白く染め上げる。やばいと分かっていても、快楽に抗えない。それに対して一花の膣内も搾り取るようにうねり、尿道の中の最後の一滴まで搾り取られてしまう。
長い長い射精が終わると俺は挿入したまま一花の上に覆いかぶさり、2人して荒ぶった呼吸を整える。その過程で俺は徐々に理性を取り戻していく。
「…フータロー君って案外怖いもの知らずだよね。」
「いや、ほんとにすまん…。」
「できちゃったらどうするつもりなの?」
「…その時は」
「その時は?」
「勿論…責任を取るしかないだろ…。」
「…」
「おい、なぜ今の話をした後で腰を動かす。」
「もう一回しない?」
「理由を聞こうか。」
「だって責任とってくれるんだよね?ならもっと中に出してもらった方がいいかなって。」
「捨て身すぎる…」
「あはは……ところでフータロー君。」
一花はぎゅっと俺を抱きしめながら耳元で囁いてくる。
「したくなったらいつでも言ってね。お姉さんが相手してあげるから…」
「…一体俺をどこまで誘惑すれば気がすむんだお前は…」
「フータロー君が私を選んでくれるまでかな?」
「これ以上やったら俺は人として終わってると思うんだが…」
「2回も中に出してるのに?」
「それは言わないでくれ…不可抗力だ…。」
「抵抗しなくて大丈夫だよ、むしろ嬉しいから。」
「何も大丈夫じゃない…」
今に始まったことではないが、どうしてそこまでして俺と恋人同士になりたいのか理解に苦しむ。一花レベルならもっと上の方を目指すべきだと思うのだが…少なくとも俺なんかには勿体なさすぎる。
なんてことを考えながらこのまま少し寝てしまおうとしたが、流石にこれ以上は時間が許さなかった。俺と一花は急いで体を綺麗にし、急いでホテルを後にした。
「フータロー君、さっきは辛そうだったけど、少しは元気でた?」
「…なに、もしかしてお前が俺をあそこに連れてった理由って、俺がさっき落ち込んでるような態度とってたから元気付けようとしたのか?」
ここまで鈍いと救いようがない。まさか気を使わせてしまっていたことに気づかないなんて。本当に情けない。だが、もうちょっと別の励まし方は無かったのだろうか…。まぁ、これはこれで…
いや良くねえよ。
「エッチなことしてあげれば少しは元気出るかなって思って。」
「俺を何だと思ってやがる。」
「中に出しちゃう人?」
「洒落にならないくらい俺の良心が痛むからやめてくれ…。」
「…あと、世界一大好きな人、かな…?」
「…っ」
そう言って一花は俺と腕をがっちりと組む。
「…おい。」
「学校までならいいでしょ?」
「…ったく。」
「あははっ、なんかカップルみたいで良いね。」
「…もう好きにしてくれ。」
寝不足のせいか、または別の理由か、一花に腕を組まれながら見上げた空はいつもよりひどく眩しく映った。その眩しさで思わず目を閉じ、俺は一筋の涙を流す。
何やってんだろ、俺…。