目の前に揺れる、小さな尻を突きあげる。ここしばらく抜いていなかったせいか、はたまたこの体においては童貞だったせいか、信じられない量の精液が幼い膣を満たす。同時に、くぐもった嬌声が部屋に響くが、その声にはどこか幼さが混じっている──のはまあ、当然の話だ。彼女は中学一年生と言っていたから、つい一年前までは小学生だったという計算になる。
だというのに処女ではなかったあたり、そこはかとない闇を感じるが……なんといっても近未来的かつ、倫理も法も良い意味でガバガバな世界だ。元いた世界でも小学生の非処女率はどんどんと上がっていたのだから、未来の文明社会であれば更に進んでいるのかもしれんな。
まあ幼マンコを堪能できて、なおかつ今夜の寝床もゲットできたのだから不満などある筈がない。問題があるとすれば──根無し草の生活に辟易としていることくらいだろうか。まったく、転生か転移か憑依かはわからないけど、せめて戸籍ぐらいはあってほしかった。
文明レベルが高いということは、それすなわち戸籍管理もバッチリということだ。そんな国に身一つでいきなり出現するとか、どうしろっていうんだ。しかも大人であればともかく、小学生である。
もちろん記憶喪失だのなんだのを装い、天涯孤独の孤児として孤児院に身を寄せるなんて方法もあった。しかしそれは僕の『持ち物』の特殊性が許さない。身一つとは言ったが、服と
しかし──ヒクヒクと痙攣しながらベッドにうつ伏せになっている少女を見ると、妙な達成感を覚えるな。若返りに伴って小さくなったチンポだが、近い年代の少女であれば丁度いい締まりだ。まあ同年代と比べると大きめチンポであるのは、正直ありがたい。
気絶した少女の口を使って、ガポガポとチンポを掃除していると──また勃ってきそうだが──近くに置いていた『PET』から声が聞こえてくる。これが僕の唯一の持ち物であり、生活必需品であり、そして“僕自身”である。
『終わったのかい?』
「…ん、ああ。めっちゃ気持ちよかったよ。小学生同士なら犯罪にもならないし、エロ的にはありがたい状況だよね」
『そりゃあ重畳。羨ましい限りだ』
「まあまあ、拗ねるなよ。もうちょっと稼いだら、エロ系のプログラム組むから我慢してくれ。環境さえ整えばなんでもできる
『ま、それもそうだけどさ……でもやっぱ、電脳世界っていまいちしっくりこないよ』
「うーん……そこだけは共感できないからなぁ。文句は超常現象を司る神様にでも言ってくれよ……居ればの話だけどさ」
『僕が神様なんか信じるわけないって、他ならぬ君が知ってるじゃないか』
「はは、そりゃそうだ」
『PET』──電脳世界を自由に動く『人工AIが搭載されたナビゲーション』の、住み家のようなものだ。人工AIとはいっても、超ハイテクなこの世界……もはや人と変わらない自我を持ち、感情もきちんとあるわけだから、一種電子的な生物とすら言えるだろう。
基本的に誰でもこのナビを持っているし、そもPETを持っていない人間などまずいない。そういう意味では、現実世界といえど電脳と大して変わらない。ネットワークに異常が出れば、すぐに脆弱性を露にするいびつな世界だ。
実際、ゲームではアホみたいに世界の危機が頻発していたし、もし人々が『元の世界のような人間性』であれば、瞬く間に世界は滅びるだろう。
そう──この世界のガバガバっぷりは、そもそも人の善性が非常に高いからこそ成り立っているものなのだ。人口十万人あたりの殺人事件の数知ってる? ゼロだよゼロ。ちなみに元の世界の日本はニ厘くらいだ。
もちろん完全無欠にゼロという訳ではないんだろうが、統計算的にゼロと表せるレベルということだ。そもそも一番ヤバイ裏組織とかでも、積極的に殺しとかしないあたりが凄いよね。一ヶ月ほど放浪して実感したが、この世界の人々は本当に善人が多い。
今日だってそうだ。ちょっとウイルスにやられかけていたのを助けただけで、家に泊めてくれて……ついでに夜のお世話もしていただいた訳だし。まあ僕は押しが強く、彼女は押しに弱かったというのもあるだろう。処女じゃないのも、昔の彼氏にグイグイこられたとかかな。
──さて、話を戻すが……気が付いたらこの世界にいた僕が、なぜPETを持っていたのかは不明だ。そしてそのPETに入っていたナビが『僕』だったのは、もっと意味不明である。
しかし事実は事実。電脳世界にも僕はいるし、現実世界にも僕はいる。少なくとも記憶を確認した限りでは、彼は僕を僕と認めて、僕は彼を僕と認めた。僕は彼が僕で彼の僕が……ん? なに言ってるかわかんなくなってきたが、とにかく僕は二人いるのだ。
そこには明確なメリットとデメリットがあるが、まあ気にしてもしょうがない。とにかく僕は今日と明日を生きるのに精一杯で──なんとかそんな生活を抜け出したいと思ってる、ごくごく異常な小学生である。
■
今日も今日とて、ウラインターネットで日銭を稼ぐ毎日。この世界、小学生が働いても特に問題はないのだが──流石に住所不定で親の承諾すらない状態では難しい。ならばどうするかと言えば、電脳世界でのデータ集めだ。
何故か普通にお金落ちてるし、チップデータも落ちてるし、なんならウイルスを仕留めればチップも落とす。そしてゴミみたいなチップでも高額で取引されたりする謎。
いやまあ、謎ではないか。ゲームではロックマンがバカスカバカスカとウイルスバスティングをしていたが、一般的にそれは異常の一言に尽きるのだ。加えてチップデータを奪いたいなら、高ランクでのバスティングレベルを要求される。
要はこちらがダメージを受けず、なおかつ相手を瞬殺するような技量がないと中々チップを手に入れることはできないのだ。だからこそゲームでも、ゴミチップに十万ゼニーとか出す人とか、大したチップも入ってないフォルダに五十万ゼニーとか払う、某ミリオネアおばさんとかがいたのだろう。
ちなみに僕が電脳世界で強者足り得ているのは、前に言った『メリット』──ナビと僕が同一人物という特殊性が生み出す、シンクロニシティによるものだ。
ナビとオペレーターの一体感こそが、実力を何倍にもするというのは実際に存在する理論である。というかゲーム内でもあったし、その状態になったロックマンは確かにチート性能を発揮していた。
主人公である熱斗くんと、ロックマンの元になった人物『彩斗』は双子の兄弟である。DNA構造が同一であり、うんたらかんたらがなんやらかんやらでシンクロしてチートロックマンが完成する訳だが──僕に関してはまさに完全一致の同一人物なのだ。DNAどころか精神性までまるっと同じだから、彼等よりも更に親和性が高くなるのは当然の話だ。
つまり常時シンクロ率二百%の暴走モードである。拘束具外れちゃうよね、まったく。まあそんな訳で初期からチートだった訳だが、問題は『デメリット』の方だ。あまりに意味不明な理論で笑ってしまうが、ナビとシンクロ状態にあるオペレーターは、一体化しすぎてダメージまで共有しかねないというクソ理論。
ほんと謎だけど、確かな事実である。つまり一度でも電脳世界の僕がデリートされると、もしかしたらリアルの世界の僕も死んでしまう可能性があるということだ。怖すぎワロッツァ。
なら引きこもってろよと思われるかもしれないが、状況がそれを許さない。孤児院暮らしになると、いま持っているPETがどうなるか不明なのだ。同一人物なだけに、オペレーションしていない状態でもシンクロしている可能性もある。その場合、もしPETを手放さなければならない状況に陥れば──心臓を剥き出しでお散歩させているようなものだ。ストレスマッハで胃に穴が空きかねない。そして孤児院暮らしを忌避するとなると、自分の腕で稼ぐ道しかない。
結局命の危険に晒されるなら、チート性能を活かしてどんどん
──この世界にきて既に一ヶ月。かなりの安全マージンを取りながらでも、ウラインターネットへと接続できるまでに至った。というか最深部でも問題はないだろうけど、やっぱり不測の事態を考えれば浅いところをウロウロしている方がいい。
正直落ちてるミステリーデータだけでも、サラリーマンの月収など軽く超えてくるのだ。チップを売るツテが少ないので、そちらは貯まる一方だが──然るべきところに行けば既に一財産だろう。そして小学生が一人でホテルに泊まっても怪しまれないのが、この世界のいいところだ。流石に長期的に留まり続けると、心配で声をかけてくる人もいるけどね。
それを避けるために放浪し続けているのだが、今の所たいした問題は起きてない。なんせフリーのアクセスポイントがそこかしこにあるし、電脳世界は基本的にどこでも繋がっているからだ。
『おっ、ミステリーデータ……おおう、十万ゼニーだぜ、僕』
「おお、今までの上限超えてきたな。これで……ひー、ふー、みーの…」
『いつ、むー、なな、やー……そういえば目標金額は特に決めてなかったけど、いくら溜まったら本格的に動き出すんだい?』
「それ聞く? 答えは一緒だろうに」
『いやいや、元が同じでもさ……いったん分かれた上で違う世界を生きてるんだぜ? そろそろ違いが出てきてもおかしくないよ』
「なら目標金額は?」
『一千万ゼニー』……と、声がダブった。まあ当然の結果だろう。結局は僕は僕で、僕は僕だ。そうそう感性など変わるもんじゃない。何があっても当面の間は大丈夫な金額──僕にとっては一千万ゼニーくらいがその目安である。
『んじゃさっきのでほぼ達成だね。次はどう動く? 流石に戸籍の偽造は難しいだろうし…』
「そこなんだよね。ある程度は馴染んできたし情報も仕入れたけど、根本的な部分での常識がないからさ、僕たち」
『ならどうする?』
「…って言っても、考えてることは同じじゃない?」
『まあそうだよね…』
この世界のことを何も知らないかと言えば、実はそうじゃない。特定の人物の人間性、権威、権力の強さ……そして取りそうな行動は知識にある。ゲームが現実になって変化している部分があるにしろ、準じているところはあるだろう。
「でも常識的に考えてなぁ……見ず知らずの子供のお願いとか聞く?」
『僕らの常識とこの世界の常識は違うぜ』
「まあ良い関係を築けたら、色々と捗るのは確かだよね。なんせ知り合いに対してはセキュリティガバガバな人だし」
『自分の子供とはいえ、大事なデータやら認証コードやらぽんぽん渡すもんなぁ…』
「むしろ世界が危機に陥る原因の半分は、光一族にあるんじゃないか説」
『あると思います』
しかし自分同士であるだけに、会話が弾むぜ。なにせ考え方が一緒だから、会話のキャッチボールも完璧だ。しかしこの先どうしたもんか……ん? おや、遠目に見えるは最強の自律ナビと名高いあの方では? ──ここは裏道を行く悪の巣窟『ウラインターネット』。うんうん、確かに出会ってもおかしくはないね。
「なにやらマントを着た漆黒のナビが見えますね」
『そんな存在は一人しか知りません、どうぞ』
「なんか近付いてきてない?」
『ああほら、あの子って『強者の波動』とかいうわけのわからんものを求めて彷徨うタイプのナビだから』
「なるほど……思い上がりじゃなければ、僕らってたぶん世界最高峰レベルだろうしね。少なくとも性能だけは間違いなくチートだ」
『どうする?』
「どうしようか?」
『勝算は?』
「アリアリ」
『戦う気は?』
「ナシナシ」
『同意見だね……じゃあプラグアウトしよっか』
「ガッテン」
『ところでプラグアウトボタンが利かないんだけど…』
「ああ、ゲームでもそんなエリアあったね……ここは違うはずだけど。彼がなにかしてる可能性が微粒子レベルで存在してる感」
『つまり?』
「走って逃げるしかない」
「クク……強者の波動を感じるぞ…」
「あ、僕らそういうんじゃないんで」
『失礼しま──うわっ!? 問道無用かよ!』
「仕方ないか……エスケープオペレーションセット!」
『イン! ──って冗談言ってる場合か!』
やべぇやべぇ、さっさとプラグアウトできるエリアに逃げなければ。というかいっつも思うんだけど、エリアの移動が自由すぎるナビってどうなってんの? こちとら石があるだけで通れなくなるってのに、不公平にも程があるぜ。
やめて、フォルテさんこっちこないで。なんだよ強者の波動って。中二病かよ。仕方ない、軽く相手して帰ってもらおう。そこそこいい感じに戦ったら、満足して『いずれまた…』とか言うタイプの中二だった筈だ。
「こういう時、ナビチップ無いのがキツイよな…」
『まあネームドと知り合える機会ってあんまりないし』
「というかチップの回りわるっ」
『アドアド』
「オーケー。それまでは──よけろピカチュウ!」
『ピッカー! って、いまそれどころじゃないんですけど!』
「PA送るぜー」
死なないコツとは、焦らないことだ。多少ふざけるくらいがリラックス状態を維持する肝である。なんといっても、操作自体はマジでゲームのようなものなのだ。となれば、精神状態が操作に及ぼす影響は計り知れない。焦りと苛立ちは死に直結する。
「フン……悪くない。いずれまた戦う時が来るだろう…」
『あっ、はーい』
「お疲れ様でーす」
ふいー、やっと終わった。オモテまで逃げたのについてくるんだもんな。エリアもボロボロだ……僕のせいじゃないけど。僕のせいじゃないけど。幸い人的……いや、ナビ的被害はなかったようだし、さっさとプラグアウトするか。
「君は、いったい…」
「え? あ、人いたんだ──ゲッ」
量産型ナビが話しかけてきた……と思ったら、オフィシャルネットバトラーのマークがチラリと見える──そう、いわゆる自治厨だ。いやごめん、間違えた。いわゆるネット警察だ。とはいえ公務員といった訳ではなく、実力あるネットバトラーを国が『オフィシャル』として認定した存在である。権力は割と強め。
「あー、いや今のはネットバトルじゃなくて……その、ウイルスバスティング的な感じでして」
子供型ナビの私的な戦闘は、基本的にご法度である。もちろんルールを決め、場所を考えた上での模擬戦なんかは大丈夫だけど──今のは完全無欠にデリート勝負、殺し合いだった。あちらが襲ってきたとは言え、傍目からはどっちが悪いかなどわからないだろう。
「…いま、『WWW』の動きが活発になってきているのは知ってるかい?」
WWW。いや、草を生やしてる訳じゃない。ワールドスリーという、ワイリーさんを首魁とするネット犯罪者集団だ。世界を破壊しようとしたり、世界を征服しようとしたりする集団でもある。彼等が世界を掌握すれば、エグゼの世界からエックスの世界へと変化するとかなんとか。まあ僕が生きてる内にそこまで変化するとは思えないけど。
それで、それがどうかしましたか? 僕そんなやつらの仲間じゃないですよ、ほんとに。え? WWWに対抗するためのオフィシャルネットバトラーが全然足りていない? ははあ、それで僕に目をつけたと。確かにフォルテさんとのバトルは、一流すら目を剥くレベルだったことだろう。だからといっていきなりスカウトするとか、柔軟すぎるだろ。そんなんだからさらっとスパイに入られるんだよ。
しかしオフィシャルか……そりゃ入れたらエリートまっしぐらで言うことなしだけど、認定の際は確実に個人情報がいるだろう。オフィシャルに入るから戸籍くれとか言ったら、孤児院コースまっしぐら……いや待てよ? 小学生に就労の義務はないが、権利はある。一人で生活できる基盤があれば、保護される必要もないというのがこの世界の基本理念だ。一人暮らしの小学生とか結構いるし、基本的に自立心を尊重しているのだろう。
オフィシャルが僕に価値を覚えてくれたなら、多少の特別扱いは期待してもいいのかな…? しかし現状を言ってしまったが最後、大きな流れに逆らえなくなるだろう。流石に戸籍がないとわかった子供を放置するオフィシャルはいない。
「──あー……“僕”?」
『ま、いいんじゃない? 最悪PETを取り上げられても、野良ナビとして生き残っとくからさ。状況が落ち着いたら迎えにきてよね』
「んー……まあここまで強化できてれば問題ないかな…?」
そうと決まれば──やあやあ、オジサマ。ちょっと複雑な我が身の事情を聞いてくだされ。便宜を図ってくれたなら、オフィシャルの犬として働くことも吝かではありませんぞ。
■
──結果として、ゲームでも話のメインとなる『秋原町』に一人暮らしすることとなった。いきなりすぎるって? いやいや、ぶっちゃけると当たり前の話じゃないか。オフィシャルになったなら、何をすべきか……それはもちろん、電脳の平和を守るべきだ。
常識的に考えて、アホみたいに世界の危機が訪れる状況を放置するとかあり得ないじゃん? そんでもって、世界の危機は秋原町から発信されるというのが、ナウなヤングの中で流行っている噂だ。
最低でも見届けとかなければ、怖い。自分の知らないところで独裁者が核のスイッチを押そうとしてて、それを止めようとするのが一人の小学生しかいないみたいな状況だぜ? 安心して眠れる? 僕は絶対に無理。未然に防げるものは防ぐのが当然の選択である。
ちなみに時期の推測は、ナビの性能を見ればなんとなくわかる。目まぐるしく変化するナビカスタムの性能において、今の状態は初期も初期だ。つまり今は物語の始まりの時期であり、これから色々と技術が進化していくのだろう。ということは、それに置いていかれる=死の危険が高まるということになる。このあたりは元の世界と変わらない……数年も経てば、ハードもソフトも時代遅れになるからね。
さて、並み居る試験官を瞬殺して、オフィシャルとして認定されたはいいものの……義務教育が免除されるかといえば、そうでもない。まずは学校に通えとか言われたため、希望した『秋原小学校』に転校予定である。かのエースネットバトラー『伊集院炎山』は自由に行動してるじゃないかって文句言ったら、彼の知識は既に大卒レベルだから問題ないと返された。
はは、じゃあ僕も高卒認定受けるって言ってやったよ。今更小学校なんていう窮屈なものに縛られたくはないし。
…じゃあなぜ小学校に通うのかって? 察してくれ。
「おいおい、見てみろよ僕」
『すごいなあの豪邸。もしかしてあれが“秋原の光るオデコちゃん”こと、やいとちゃんのホームかな?』
「いったいどんな悪いことをすれば、あんな豪邸が建つんだ…」
でっか。ゲームでは省略されていたが、実際には『ザ・お金持ち』といった豪邸である。あらゆる部分に金をかけているのがわかる。庭は……おお、自動的に、水撒きがなされている。芝生も最高品質なのだろうか、青々と輝いている。将来は僕もあのくらいの家に住みたいものだ。つーかあの家で一人暮らしってすごいよな。どれだけ家事が自動化されてるんだって話だよ……専業主婦率とかすごい低そう。
おっ、玄関から幼女が出てきた。あの特徴的なオデコは、間違いなく『綾小路やいと』ちゃんだろう。やたらとしかめっ面をしているが、地の顔があんな感じなのだと思われる。しかし実際には、飛び級する頭脳に加え、情に厚く、作中屈指に気も遣える、なぜヒロインではないのか疑うレベルの幼女である。
──そんな幼女がこちらにつかつかと近付いてきて声をかけてきた。
「ナニ見てんのよ」
「ああ、こりゃ失礼……凄い豪邸だったから、見入っちゃってさ」
「ふふん、そりゃそうよ。このやいとちゃんの家は、そんじょそこらのものとは訳が違うんだから」
「確かにそうだねぇ。住んでる娘も可愛いとくりゃ、欠点が見当たらないぜ」
「あら、あなたモノがわかってるじゃない」
ちょっとは謙遜しろよ。しかしスネオのような嫌味っぽさを感じないあたり、本物のお金持ちオーラが凄い。生まれつきのお金持ちってのは、やはり何かが違うんだろう。
「それにしても、この辺じゃ見ない顔だけど……どこのどちら様?」
「ん、ああ──今日引っ越ししてきたんだ。明日秋原小学校に転校予定だから、また会えるかもね」
「へぇ……なら一緒にきなさいよ。これからみんなで遊ぶから、紹介してあげる」
「やあ、そりゃ嬉しいな。けどまだ片付けが残ってるから、明日の楽しみにしとくよ──じゃね」
手を振って見送ってくれるやいとちゃん。転校生って最初に馴染めないと悲惨だからなぁ……たぶんその辺も考えてわざわざ誘ってくれたんだろう。スネオから嫌味要素を抜いて、出来杉君を足したような幼女である。
──それはさておき、ようやく念願の『家』だ。賃貸とはいえ、毎日帰る場所ができたというのは非常に喜ばしい。セックスする場所にも困らないし、PETの方の僕にもようやくエロい場を提供できる。もちろん18禁のプログラムだが、認証プログラムは大したセキュリティでもない。
きっとお偉いさんも、男子のロマンを壊したくはなかったのだろう。ガバガバセキュリティが多いこの世界基準でも、さらにガバガバなのがエロコンテンツである。
「今夜は徹夜かなー…」
『別にそんな急がなくてもいいぜ、僕』
「本音は?」
『一秒でも早くセッティングしてほしい』
「うん、僕もそう思う──だから君もそう思う」
『まあそうだよね……ところで女の子型のナビって、オマンコついてるのかな?』
「さぁ…? 専用のプログラムならともかく、必要のないナビにつけるとは思えないけど」
二人して唸りながら腕を組む。同族嫌悪という言葉があるが、僕には当てはまらないようだ。自分が嫌いな人間だと地獄だったのだろうが、僕は自己愛が強くてよかったぜ。さて──明日は十数年ぶりの小学校か……楽しみだな、うん。
■
秋原小学校職員室。五年A組の担任『大園まりこ』教諭が、軽くクラスの人物の説明をしてくれている。一クラスあたりの人数が十に満たないからこそできる丁寧さだ。しかし顔も可愛い、おっぱいも大きい、極めつけに明るくて優しい、そんな人が小学校の先生ってどういうことなんだろう。なんて贅沢なんだ。彼女で精通を迎えた生徒は多い筈だ。
「…? どうしたの? 宙くん」
「いや、まりこ先生のおっぱいは大きいなぁと──あだっ!?」
「最初の授業は『女性への接し方』がよかったかしら?」
「ってー……大丈夫だって先生。でも『女性の扱い方』の授業なら、実践を交えて、ぜひお願いします」
「はぁ……最近の子はマセてるわねぇ」
「そうでマスねぇ。あっしの小学校時代なんかは、先生なんてみんなオジサンオバサンにしか見えなかったでマスが…」
「…」
「──はっ! ち、違うでマスよ! まりこ先生をオバサンと言っているわけでは…!」
「ほんとほんと。まりこ先生より可愛い先生なんて見たことないよ」
「こーら! 先生に向かって『可愛い』なんて言っちゃダメでしょ? …ふふっ」
「じゃあ『美人』は?」
「うーん……それならいいかな」
「いよっ! 秋原町一の美人教師!」
「そ、そう? やだ、ちょっと褒めすぎよぉ」
小学五年生なら、エッチなイタズラもギリギリ許されるだろうか? まりこ先生の許容範囲を見定めつつ、最終的におっぱいくらい揉んでみたいものだ。美人で巨乳の女教師とかいう、創作の中にしか存在しないような存在だ。これだけでも小学生になって良かったと思えなくもない……いや、だからこそ高卒認定に落ちたという説もあるな。そうだ、僕の頭が悪かったんじゃないんだ。
さて、まりこ先生ともう一人──日暮さんがここにいるということは、彼がまだWWWに在籍しているということだろう。実習生になりすまし、各地の小学生に『WWW洗脳プログラム』で催眠をかける任務を負っている……とかなんとかいった感じだった筈。いかんせん、ゲームのシナリオなど事細かに覚えている筈もない。事件の頻度が高いことは知っているものの、場当たり的な対処が多くなるだろう。
とりあえず、何も起こしていないのに逮捕なぞできるわけもない。馬脚を現したら対処すればいいか。まずは転校生として上手くやれるように頑張るべきだろう。精神年齢が違いすぎて疎外感を覚えるかもしれないが、仲良くするに越したことはない。先を行くまりこ先生のケツをガン見しながら、教室へと赴いた。
教室の広さの割に席数は少なく、そこかしこにハイテクな機器が置かれている。改めて、自分がロックマンエグゼの世界──近未来の世界にきてしまったことが実感できる。やいとちゃんに軽く手を振った後、まりこ先生に促されて自己紹介を始めた。
「『
「そ、それでいいの…?」
まりこ先生がずっこけながら冷や汗を流している。昭和の漫画キャラかな? 他にも微妙な表情をしている生徒が数人いるが、それ以外の一人──おそらく熱斗くんが目を輝かして手を挙げた。おそらく僕の名字が自分の苗字と同じだったせいだろう。偶然というものは、小学生にとって妙な可笑しさを感じるものだ。
「なあピカチュウ! 俺もひか──」
「先生、イジメです。変なあだ名を付けられました」
「自分で言ったのに!?」
「…いいかい熱斗。言葉を額面通りに受け止めるなんてのは、小学生までだ。僕の言葉に込められた『ほんとはピカチュウなんて呼ばれたくない』──そんな気持ちを汲み取ってこそ、良い大人になれるんだよ」
「む、むちゃくちゃ言うな……ま、いいや! じゃあ宙でいいよな? 実は俺も『光』って言うんだ──すげえ偶然だよな!」
おお、さすがはコミュ力お化けこと主人公。一言交わしただけの相手でも、いつのまにかメールアドレスを交換しているだけはある。輝く笑顔で名前を呼ばれると、それだけで嬉しくなってしまう……これもカリスマというやつだろうか。ショタ趣味は一切ないが、妙に惹かれてしまう。
「ああ、僕の名字が『光』なのは偶然じゃなくて……君のお父さんの愛人の息子だからさ。君とは腹違いの兄弟ってことになるね」
「…へっ…? え、パパが──う、え……え、嘘だろ!?」
「嘘だよ」
「嘘かよ!?」
「…いいかい熱斗。言葉を額面通りに受け取るなんてのは、小学生まで──」
「さっき聞いたよ! っていうか俺らまだ小学生じゃねーか!」
さっきからツッコミが光るな……光だけに。ユーモアセンスを組み込んだロックマンに、的確なツッコミを入れるだけのことはある。
まあそんなこんなで自己紹介もつつがなく終え、前もって用意されていたらしき空席へと向かう。勉強嫌いな生徒から大人気な、一番右奥の席──の、一個左だ。隣はやいとちゃんであり、嬉しくて思わずキスをしたくなった。しないけど。
「や、同じクラスだったね」
「ふふん、このやいとちゃんと同じクラスで──しかも隣の席なんて、人生の幸運を使い果たしたんじゃない?」
「あれ? 宙、やいとと知り合いだったのか?」
「うん。将来を誓いあった仲ってやつかな」
「ぶっ──!? あ、あんたナニ言って…」
「う、嘘だろ!?」
「嘘だよ」
「やっぱりかよ!」
「…いいかい熱──」
「それはもういいって!」
一番前の席からですらこのツッコミだ。ネットバトラーとしても超一流だというのに、お笑いですら天下を取れそうなこの動き──流石は光一族の血を受け継ぐ者。しかしロックマンにも早く会いたいものだ。あらゆる世界においてビッグネームたるロックマン先輩。やはり纏うオーラも違うのだろうか。
「ハァ……光くん以上の問題児が入ってくるなんて思いもしなかったわ…」
「先生ヒデー!」
「先生、『光くん』じゃ紛らわしいので下の名前でお願いします」
「え? あ、そっか。じゃあ熱斗くんと、宙くん……ね。そうそう、みんなに言っておくけど──宙くんは小学生だけど、オフィシャルネットバトラーとしても活動しているの。学校を休むこともちょくちょくあるけど、それは事情あってのことだから覚えておいてね」
ざわりと教室が揺れる。いやー、良い紹介の仕方だぜまりこ先生。ほらほら、僕って凄いんだよー。崇め奉り、後世まで語り継ぎたまえちびっこ共。
「小学生でオフィシャル!? う、嘘だろ!?」
「嘘だよ」
「そ、そうだよな……びっくりしたぁ」
「そ・ら・く・ん? あんまりお友達をからかっちゃいけません!」
「でも、最初に嘘つき呼ばわりしたのは熱斗のやつです」
「俺のせい!?」
「…いいかい熱斗。なんでもかんでも人を疑うなんてのは、小学生までだ。人を信じる心こそが、良い大人の証──」
「さっきと言ってること真逆じゃねーか!」
「時には真実、時には嘘……酸いも甘いも噛み分けてこそ、一流のオフィシャルなんだぜ」
「ぜってー嘘だ…」
なんだかみんな疲れた顔をしているが、まだ一時間目も始まっていないというのに惰弱千万だな。現代っ子は保護されすぎて、メンタルも体力も免疫も低いというが──未来だとなおさらにと言ったところだろうか。まあ僕もゆとり世代だけど。
「あのー……紹介はまだでマスか…?」
「あっ!? ご、ごめんなさい! 完全に忘れてた…」
「ひ、ひどいでマス!」
ああ、そういえば教室前で待機していたんだったな。哀れな日暮さん。まりこ先生に教生として紹介されるも、生徒たちからは散々な評価である。いわくオタクっぽくて気持ち悪いだの、変な人だの……まあ語尾に『マス』をつけてる教生がきたら、僕もあまり関わろうとはしないだろう。みんな的確な評価をしているともいえる。
HRが終わり、一旦まりこ先生と日暮さんが退出していく。しかし小学校にHRなんてあるもんなんだなー……時代が変わったのか、それとも地域性なのか。『終わりの会』とかいう無駄な時間はあったような気がするけど、なにぶん十年以上前のことだし覚えていない。
先生がいなくなった途端、熱斗くんを筆頭に数人が寄ってくる。ここで質疑応答を間違えると、灰色の学校生活が待ち受ける──いわゆる転校生の試練というやつだ。
「どうしたんだい、熱斗兄さん」
「まだそのネタ引っ張っるのかよ!」
「ふふっ…! 宙くんって面白いね」
「やあ、それはどうも。メイルちゃんも可愛いね」
「へっ? ア、アリガト……っていうか、なんで名前知ってるの…?」
「そりゃもう、見るからに『メイルチャン』って感じの顔だし」
「どういうこと!?」
「僕って、人の顔を見ればなんとなく名前がわかるんだよね」
まあゲーム的な意味で知ってるとは言えまい。熱斗くんのお嫁さんこと『桜井メイル』ちゃんをからかいつつ、適当にお茶を濁す。すると今度は、一キロ先からでも判別できそうなくらい個性的な男子が話しかけてきた。
「へへっ、じゃあオレの名前もわかるのか?」
「ボブ」
「ぜんぜんちげぇよ!」
憤慨するデカオくんを宥めつつ、集まった面々を見返す。この、なんというか……ジャイアン、スネオ、静ちゃん的なミックスは伝統なのだろうか? もちろんデカオくん、やいとちゃん、メイルちゃんが藤子キャラクターズに似ているという訳ではないが、なんとなくそれっぽさもあるよね。
熱斗くんはと言えば、常に劇場版状態ののび太くんって感じだし。ということは、僕は出来杉君なのか…? 優秀ゆえにぼっちな出来杉君なのか?
「しっかし宙がオフィシャルなー……ぜんぜんそう見えねえ」
「まあ最近入ったばっかだしね」
「オフィシャルってどうやって入るんだ? オレ様の実力なら、声がかかってもおかしくねぇのによ…」
「正規の入り方は知らないけど……僕の場合で言えば、ウラインターネット最強のナビと戦ってるとこを目撃されて、スカウトまっしぐら──って感じかな」
「嘘くせえ…」
「いや、それは本当だけど」
「マジで?」
「マジに」
「へえぇ……なあなあ、後でちょっとネットバトル──」
「ちょっと光くん! 子供同士で勝手にネットバトルしちゃいけないのよ!」
「いや、僕はオフィシャルだし」
「そっちの光くんじゃなくて──ああもう! まぎらわしいわね!」
「ヒデェなやいと!」
「じゃあ僕の方は『宙』でよろしく。僕も『やいと』でいいかい?」
「う……と、特別だからね? 光栄に思いなさい」
「そりゃあもう、格別の親愛を込めて呼ばせていただくよ」
「そ──そう?」
「ハハハ! デコチビの癖に照れてやんの!」
「な、なんですってー!」
オデコを真っ赤にして、デカオくんに怒るやいとちゃん。いや、怒りなのか照れなのか……うん、怒りだな。しかし彼等はもうちょっと仲が良かったイメージだが──今の時点ではそんなに付き合いも長くないのかな? まあなんにしても、暴言を吐いたデカオくんを諌めるとしよう。大人としての義務ってやつだ。
「デカオ」
「な、なんだよ?」
「人の身体的特徴をあげつらって罵るなんて、一番やっちゃいけないことだ」
「うっ…!」
「君だって、ハゲデブモヒカン魚人野郎なんて言われたら腹が立つだろう?」
「お前が一番ひどくねーか!?」
「そういうわけだから、あんまり友達を馬鹿にしちゃダメだよ」
「そのセリフが一番納得いかねぇ…!」
「もちろん、やいとちゃんが君を馬鹿にした時は──やいとちゃんに付くさ」
「なんでだよ!?」
「綾小路家は……オフィシャルの予算の、実に一%を賄っているんだ」
「最悪だコイツ!」
「やいとちゃんは必ず僕が守る」
「込められた意味が最低すぎる!」
権力には逆らうべからず。やいとちゃんの手をしっかり握って抱きしめたら、そのまま頭突きをくらった。照れるな照れるな。
──おっと、チャイムが鳴った。一時間目の始まりだ。教師がまりこ先生ってだけでテンションがあがる。前の世界も、教師を美人女教師のみに限定すれば、不登校やイジメが減ったんじゃないだろうか?
「まりこ先生は体調不良でお休みでマス! この時間は自習にするでマスから、後で算数のドリルを提出するでマス!」
「ちぇー! 遊べると思ったのに…」
いや、数分前までピンピンしてたじゃねーか。怪しすぎることこの上ない。そういえばこんなシナリオだったか──はっ! 思い出した! 確かこの後、熱斗くんが縛られたまりこ先生を救出するのだ。『縛られた』『まりこ先生』……これは放っておけないな。どさくさに紛れておっぱいを……じゃなかった、人命救助のために一刻も早く向かわなければ。
「おっ、おい宙!? どこ行くんだよ!」
「ゴメン蘭姉ちゃん! ちょっとトイレ!」
「蘭姉ちゃんって誰!?」
素早く教室を後にして──ん? なにやらロックがかかった音がしたような……まあ後で調べよう。さて、名探偵ピカチュウの推理を始めるとするか。大の大人を縛り、閉じ込めておくのに適当な場所といえば…? まさかそのまま保健室ってこともないだろうし、人の来ない倉庫かなにかが適当だろう。
五年A組から職員室までの間にある倉庫といえば、体育用具室だけだった筈だ。なにより、HR終わりから一時間目の始まりまで大した時間は経っていない。その間にまりこ先生を襲い、縛り、閉じ込める──そう遠くはないだろう。
「ここかな?」
「むぐー! むー!」
「まりこ先生!」
「むー? むぐー!」
おお、後ろ手に縛られながら猿ぐつわを噛ませられている女性を見るのは初めてだ。しかも何やら懇願しているような表情だし、背徳感が性欲を煽る。
「…見損ないました、まりこ先生」
「むぐっ!?」
「生徒を放っておいて、日暮先生とこんな変態プレイを…! 聖職者としてあるまじき痴態です」
「むぅぅぅっ!」
違あぁぁう! って感じの表情だ。わかってまんがな。ちょっとしたジョークってやつじゃないですか。近付いて縄に手をかける。噛まされた布が唾液でグチョ濡れで、ちょっとエロい。ものすごくモジモジしているが、もしかしてトイレを我慢しているのだろうか。
「縄が固いな…! あ、手が滑った」
「ひゃん!? ふむっ、ふぐぅぅ!!(こらー! 宙くん!)」
「わー、まりこ先生のおっぱいやわらかーい」
「ふむっ、んっ、んひゅっ──んんっ!?」
ぐにぐにと胸を揉みながら、口元の布を外す。べちょりとした音が床から聞こえると同時、まりこ先生のお怒りボイスが用具室に響き渡る──その寸前、彼女の唇を塞いだ。もちろん僕の唇で。
「んっ、ぐっ、んむ──はぁ……っ、そ、宙くん!? いけないことよ、こんな…!」
「えー……でも、もっとまりこ先生とキスしてたい」
「だ、だから、こういうのはもっと大人になって──同じくらいの娘と、好きな人とすることなんです!」
「僕、まりこ先生のこと好きだよ?」
「だからそういう好きじゃなくて……うぅ、誰よこの子に情操教育したの…」
「あはは、された覚えはないかなぁ。物心ついた時には一人だったし」
「──っ! あっ…」
僕の特殊な事情は、当然担任である彼女には伝えられている。オフィシャルといえど子供というのに変わりはなく、当然の処置だろう。まあ割と複雑な感じでオフィシャルには伝えといた訳だが──ようは『可哀相な子』といった感じだ。
実際問題、あらゆる縁も財産も唐突に消え去って、縁もゆかりもないこの世界にきた僕は、割と可哀相なんじゃなかろうか。こんなフィクションみたいな世界にきたがってる奴なんてごまんといるんだから、世に不満なんか抱いてない僕を選ばれても困るよね。
「…なーんて、ちょっとした冗談だって。すぐ解くよ」
「…」
ちょっと悲しげな顔で黙々と縄を解く。母性本能マックスなまりこ先生なら、先程の蛮行など既に彼方だろう。ふふふ、これが天涯孤独の小学生の特権ってやつだ。言ってて悲しくなってきたが、とりあえずまりこ先生のおっぱいは気持ちよかったし、唇もやわやわふにゅふにゅで美味しかった。これ以上は流石に無理だろうし、ギリギリ小学校のイタズラで済まされる限度いっぱい……いや、ちょっと超えてしまったかもしれない。やっぱりおっぱいだけにしておくべきだったか。どうか訴えられませんように…!
「はぁ……こんど個人的に女性への接し方を叩き込みます! 覚悟しておくように!」
「はーい」
「もう少し反省しなさい!」
「まあまあ、そんなに怒らなくとも。まさかファーストキスってわけでもあるまいし」
「…っ!」
「あれ? え、まさかその歳で…」
「だ・ま・り・な・さい!」
「あだっ!?」
社会人でキス未経験ってやばない…? どんな人生過ごしてきたらそんなおぼこになるんだよ。しかもその容姿でそれって、親に監禁されて生きてきたくらいのことを疑うぜ……まあそれはともかく──これで『性的な知識が歪な小学生という』認識を得たわけだ。
エロは一日にしてならず。コツコツと積み上げることが大事なのだ。一日にしてなるとすれば強姦か、あるいは相手がビッチだったかくらいのものだろう。もちろんビッチは嫌いじゃないが、せっかく小学生になったのだから──やはり大人になったら(法的に)味わえない、少女というものを味わってみたいね。
さて、騒動は熱斗くんが解決に向かってるだろうけど……僕もオフィシャルとしての義務を果たしましょうか、っと。