徒エロ183集 作:唯一無二がまたやっている
「……あなた、とてもおいしそうね」
「は?」
誰この人。桜の花弁が三枚ってことは三年生?げー、先輩じゃん。面倒臭いなぁ。
「……おいしそう、とは?」
一応訊ねる。この先輩が実はサイコキラーでカニバリズムだとしたら私は多分生きて帰れないな、とかアホな事を考えながら返事を待つ。
「……」
「……」
あれ、なんでこの人固まってんの?ってうわぁ!?倒れ込むなあほぉ!
〜〜〜
「あれ、先生いないじゃん……」
あの後何故か気絶した先輩を運び、ベッドに転がしておく。制服にシワがつくがまあ知らん。どうでもいい。
「どうしてこうなった」
静かに寝息をたてている先輩を眺めながら溜息を吐く。これ放置して帰るのも良くないかなぁ。
にしても美人な先輩だな。こりゃファンクラブが出来てるやつだろうな。
「お、胸ポケに学生手帳発見。どれどれ……松永弥生《まつながやよい》……ね。スマホでポチポチっと、あ、返しとこ」
お、出てきた出てきた。なになに……?『弥生様ファンクラブ』?随分とそのままなんですねぇ。
「ふむ、ふむふむ……成程、それなりに危険そうなファンクラブじゃんけ。やはりここは保健室にいる事を伝えて私はとんずらすっかな」
いや、個人情報漏洩は良くないか。大人しく置き手紙でも置いて帰ろう。その方が───ぁあ!?」
完全に考え込んでたのも原因の一つだろうけど、後ろの気配に全く気づかなかった。私はいつの間にか起きていた松永先輩に背中を引っ張られ、仰向けに転がされた。そのまま強引なキスを貰った。いや、私は別に男女どちらでも頂けるタイプの人間ですけど少々強引すぎやしませんかね……?
「ちょっ……!?むぐっ」
舌入ってる!?咄嗟に暴れようとするも何故か力が入らない。全身が弛緩した様に動かないのだ。
「ふぅ、看病ありがと。お礼に気持ちいい事してあげる」
「ご、ごういん……な、人は……嫌われますよ……?」
「なら、好きになるまで堕としてあげるわね?」
「んぎゅっ!?ん───!!」
てか、舌、長い……!?私の舌が巻き付かれて……!
(喉奥ぅ……舌でチロチロしないで……ゾクゾクする……)
お腹の奥がキュンキュンと疼く。抵抗は既に止めていた。元々体が動かせないのもあるが、松永先輩とのキスが気持ち良くてこの時間を止めたくない、そう思い始めていた。
「ぷぁ……。ぁう……」
でも、そんな甘美な時間もすぐに終わってしまう。今私はどんな顔をしているのだろうか。マジマジと見られているが恥ずかしいので見ないで欲しい。
「ふふ、思った通り……あなた、美味しいわね」
「ど、どういう……?」
またそれだ。美味しいとは一体どういう意味なんだ?
虚ろな頭で考えていると、ふと先輩の姿がブレて見えた。まるで、ゲームとかで出てくるノイズのような感じで一瞬だけ先輩の姿が別人に見えた。
「せ、せんぱい……?」
「ん?ああ、どうしても吸う時はこの姿じゃ居られないのよね。って、あなたはまだ私の事を知らないのね」
そう言ってすぐ、先輩の姿が別人になった。いや、目鼻立ちは変わってない。ただ、色合いと余計なものがついた事以外は何も変わっていなかった。
「せ、せんぱいっ!?」
「初めまして、私は松永弥生。サキュバスよ」
サキュバス、そう言われても実感が湧かない。でも、羽も尻尾も偽物とは思えない。頭がどうにかなってしまいそうだ。
「」