※この作品はR-18です。

無人島暮らし~いろんなヒロインが流れ着くエロゲみたいな島~   作:みずしろオルカ

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 どうも、エビの尻尾が歯茎に刺さったオルカです。

 海老に限らず固い食べ物全般でその危険がある事を再認識。

 ちょっと遅くなりましたが、普段の倍の文字数になっています。

 今回の更新を持って原作アンケートは締め切りまして、キャラクターアンケートに移らせていただきます。

 あと、下手くそなりに島の図を挿絵にしています。
 今回の話とあらすじにも張り付けていますので、よろしければ見てやってください。

 本当に下手くそなので。


13 無人島の秘密とちょっとマゾい執務官

 ジクリとした痛みで目が覚めた。

 全身が痛いけど、あの濁流に呑み込まれて負った怪我にしては軽い。

 打撲特有の痛みだけで、他の痛みは無い。

 

 骨折や裂傷なんかも負っていたはずだけど、誰かフィジカルヒールをかけてくれたのかな?

 

「おや、目が覚めましたか? あ、起き上がらなくていいですよ、今裸ですからね」

 

 そう言われて意識してみると確かに布団の中で、服どころか下着すら着ていない。

 普段、なのはと一緒に寝ている時も似たような恰好だったから気づかなかった。

 

「初めまして、結月ゆかりです。一応、この拠点のメンバーの一人」

 

 そう言って持っている器を脇に置くと部屋の脇から何かを取り出す。

 よく見ると私が着ていた服や下着。

 

「えっと、私はフェイト・T・ハラオウンです……。あの、バルディッシュは? 金色のアクセサリーの様なモノなんですが……」

 

「あー、貴方が身に着けていたモノですね。……っとあったあった」

 

 そう言うとブラと上着、その上にバルディッシュが置かれた状態で渡される。

 サッとブラと上着を着て、下半身はパンツだけだったけど掛け布団を巻くことで隠す。

 

「バルディッシュ、大丈夫?」

 

『No problem.』

 

 その回答にホッとする。

 疑わなければならないのは心苦しいけど、気を失っている間に何かをされたんじゃないかという疑念もある。

 

「へぇ、しゃべる子なんですね。まだ、体力とか打撲とか治りきっていないのでしばらく寝ててください。あと、この拠点には私とフェイトさん以外に四人生活しています」

 

 そう言うと、私に何やら器を渡してくる。

 見るとお粥の様な液状のモノが満たされている。

 

 所々緑色の葉物が見えるから、食べ物なのかな?

 

「見た目が悪くてすいません。目が覚めるまでこうして少しずつ食べさせていたので、ここまで煮詰める必要があったんですよ」

 

 一応念の為という事で念話でバルディッシュにサーチを任せる。

 

『普通のジャガイモと野草の粥です。毒物や薬物は検出されません』

 

 その回答にホッと安堵すると、空腹もピークに達していた事もあり、ありがたく頂いた。

 器や匙は明らかにハンドメイド感の強い見た目で、歪な造形をしているが、使いやすいように工夫されているのが良く分かる。

 

 お粥も塩味が効いていて、時折香る野草の風味が心地よい。

 

「美味しいです。ありがとうございます」

 

「いえいえ、問題無く食べられるようですし、次からは普通の料理にしますね。療養には美味しいご飯も大事ですから!」

 

 そう言うと、ゆかりと名乗った女性は仲間に知らせてくると、部屋を出ていった。

 バルディッシュと情報共有するタイミングだろう。

 

「バルディッシュ、私はどのくらい眠ってた?」

 

『一日と少しです。その間、住民たちの動きは看病の範疇を超えていません』

 

 そうなると、本当に善意の原住民だろうか?

 名前の響き的に地球のモノに似ている為、若干の懐かしさを感じる。

 

 私となのは、はやてが出会った思い出の世界だ。

 

「管理局からの反応は?」

 

『依然ありません。通信が届いておらず、この世界の座標も奇妙な事に計測しきれません』

 

「計測しきれない?」

 

『はい、あらゆる計測方法を試しましたが、測定される座標がすべてバラバラの法則性が無い状態です』

 

 管理局がそれぞれの次元を管理する上で必要なのが、この座標だ。

 その座標があることでその次元へ転移したり、通信をしたりする事ができる。

 

 座標が分かることで、相対的に時空管理局の位置なども算出できるのだけれど、座標がバラバラで法則性が無い、そんな座標が無い場所の様な異質な世界は知らないし、管理局の資料にも無かったはずだ。

 

 無限書庫になら情報があるのかも知れないけど、それだけ珍しい事象という事。

 管理局向けのビーコンを設置したけど、そもそもが座標が定まっていないのなら、救助に来てくれる可能性は低い。

 

 自力の脱出も難しいだろう。

 ここは本当にここに居る人たちが自力で生活している状態。

 

「バルディッシュ、管理局への救難信号は継続。今後どうするかも含めて、ここの人達とコミュニケーションをとってみようと思う」

 

『了解しました、お気を付けください、マスター』

 

 バルディッシュの激励の言葉を受けつつ、小屋の外から聞こえる。

 まずは、私を助けてくれた人たちに感謝を伝えよう。

 

 あの濁流の中で私を引っ張り出してくれた人たち。

 彼らがいなければ私は死んでいた可能性すらある。

 

 命の恩人に心からの感謝を。

 

 

**********************

 

 

 雨季も終わり、晴れ間の続く空模様が帰ってきた辺りで、彼女の療養期間が終わった。

 

 今回助けたのは、フェイト・T・ハラオウン。

 リリカルなのはの登場人物で、主人公の親友だったはずだ。

 

 キャリアウーマン的な服装にストレートにしている髪型から、strikersの時系列かな?

 バルディッシュと一緒に感謝の言葉を伝えてくれた。

 

 基本的に、小猫が切っ掛けと助ける際の引っ張り上げる役、木乃香が引っ張り上げた後に重傷をしっかりと治す役、俺自身は身体に紐を括りつけて濁流から彼女をキャッチする役割をこなしていた。

 

 ゆかりさんと刹那は濡れた衣服を脱がせて、看病してくれた。

 俺は裸の彼女に近づくわけにはいかないので食事を作ったり、この島の説明用の資料を作ったり。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 絵心無いんだよなぁ。

 しかしこれで説明がしやすい。

 

 彼女を助けたのが東の森に流れている川。

 例の果実の群生地帯だ。

 

 東側の水を大量に飲んでいるはずだが、この豪雨で大分薄まっているはずだし、影響は無いだろう。たぶん。

 

「では、時空管理局を知らないと?」

 

「ええ、俺を含めて、ここのメンバーは誰も知らないですね」

 

 これは事前に確認を取っていたが、誰も知らないらしい。

 それはそうか、原作が違うんだ。

 

 可能性の一つとして、それぞれの原作の世界観が混ざり合ったハイブリットな世界に来ている可能性も考えていたが、小猫はVOICEROIDや麻帆良学園を知らないと言うし、結月ゆかりさんは駒王学園や麻帆良学園を知らないらしい。

 木乃香や刹那もVOICEROIDや駒王学園を知らない。

 

 それぞれの学校を知らないというのはあり得るが、VOICEROIDはゆかりさんの話だと医療の現場、介護の現場に広く普及しているらしい。

 

 それを知らないのはあり得ないだろう。

 いくら興味が無くても、活躍しているVOICEROID。

 

 街を歩けばゆかりさんの姿を見る可能性は高い。

 つまり、別の世界であるという事なのだろうな。

 

「ここに居る全員が漂着者です。その時空管理局という組織があるのなら、全員違う次元? から来ている可能性もありますね」

 

 元々考えていた考察の一つの可能性が低くなった。

 いくつか考えていたが、可能性が高い方だった為、少し残念。

 

 その回答にフェイトさんは少し何かを思案するような表情を見せる。

 執務官という特別な役職の人間ならば、考えることは多いのかもしれない。

 

「わかりました。お伺いしたいことは以上です。助けてくださり、ありがとうございます」

 

「どういたしまして。聞きたいんだが、元の世界に戻る術は持っているのか?」

 

 フェイトさんは少し言い淀む。

 なるほど、言い淀むという事は帰る手段は無いか、かなり限定的であるかかな?

 

 この島は普通では無い事ぐらいはわかる。

 あの異常な果物もそうだし、俺以外の漂着者がアニメやゲームのキャラ達だ。

 

 俺自身はおっさんが若返った状態。

 小猫は会話してみたが、兵藤一誠がまだ仲間になっていないような口ぶりだった。

 ゆかりさんは様々な彼女の同期記憶があるし、特殊な存在なのかもしれない。

 ネギま組の木乃香と刹那は、仮契約カードを持っていることから、主人公のネギ君と契約しているのだろう。

 

 刹那にそれとなく確認したら、仮契約カードは『匕首・十六串呂』しか持っていない。

 タイミングを予想するなら、リョウメンスクナから魔法世界までの間……広いな。

 

「もし戻れるようなら、こいつらを含めて元の世界に戻して欲しいって話さ」

 

「はい、それは分かっていますが……」

 

「確定した返答は出来ないと?」

 

「はい」

 

 ならば仕方がない。

 ここで彼女を責めても仕方がないし、ダメで元々だ。

 

 それに次元世界に彼女たちの世界があるとも限らない。

 可能性は低いとみるべきだ。

 

「なら、仕方がない。……出来たら、帰る算段がたったのなら、彼女たちを連れていってくれると助かる」

 

「……あなたは?」

 

「俺は、見た目通りの年齢じゃない。元の世界に帰ったとしても居場所はないからな」

 

 帰れないならそれはそれでいい。

 俺はこの島の果実の影響だろう、精力が異常な状態になっている。

 戸籍が無く、何の保護も無い状態では生活なんてできないだろう。

 

「管理局で次元漂流者として保護も出来ますが……」

 

 それでも魔法の才覚は無いだろうし、俺の能力ってサバイバル能力と……精力?

 人里離れて暮らすか、AV男優しかねぇじゃねぇか。

 

 いや、サラリーマンはここに来るまでブラック企業の社畜だったし、出来ればもうやりたくない。

 時空管理局ってイメージ的にブラック管理局っていうイメージしかないからなぁ。

 

「そうですね。脱出する見通しが出来たら……考えてみます」

 

 それでも、文明の中に戻れるならその方が良いのだろう。

 二年以上無人島生活をしていたからコミュニケーションとか文明の利器を使いこなせるかが不安だが……。

 

 

**********************

 

 

 この拠点の代表である、三国恭治さんにお話を聞いてみたが、この島の信じられないような現状が明らかになる。

 

 様々な次元を管理している管理局のデータベースでも載っていないような果実。

 そして、様々な次元から流れ着いている人たち。

 

 この拠点の代表の三国さんはこの島に漂着した際に、肉体年齢が若返ったという話だ。

 ロストロギアが関連している可能性もある。

 もし管理局と連絡が取れた場合、全員保護しないといけない。

 

「要注意なのは、直接口に運ぶ以外にも落果の際に果汁と共に種を放出する特徴だ。その果汁にも媚薬効果が出るから、黒くなっている実には近づかないでくれ」

 

 今は三国さんに頼んで、怪しい果物の調査の為に、東の森に来ている。

 私が川に落ちた場所なのだけれど、この場所で探索用にサーチャーを展開してみる。

 

 次の瞬間、消費される魔力が異常な量になっていることを自覚した。

 この消費量が有れば、フォトンランサーが何発も撃てるだろう。

 

「この島で魔法の阻害がかかるという事はありますか?」

 

「魔法の阻害? いや、今のメンバーで魔法を使える奴は小猫と木乃香か。そいつらからは特に消費量の話は聞いていない」

 

 そうなると、AMFとは別の阻害になるのだろうか。

 どうも、拠点での魔法使用よりも、東の森での魔法使用の方が魔力消費量が多い。

 

 使用制限があるなら簡単には使えない。

 使い処を見極めないと。

 

「この赤いバナナみたいな形の実が話していた、媚薬効果のある果実だ。匂いも良いし、味も良いが、危険果実だからな」

 

 そう言われて見てみると、確かにバナナの様な形で一本だけ木からぶら下がっているような形。

 

 真っ赤というよりもオレンジと赤の中間ぐらいの色合い。

 香りはイチゴとかブルーベリィとかに近いベリィ系。

 皮の触り心地は、バナナよりも薄く、李とか桃とかの薄い手触りで、パリッとした感触。

 

「おいしそう……」

 

「俺や小猫が知らずに食べてしまうぐらいだからな。食欲をそそる条件が整っている」

 

「その際は……」

 

「一人の時は個人で処理したし、小猫の時は……」

 

 すると、三国さんが言いにくそうに目線を反らす。

 確かに性行為の事だ、言いにくいのも仕方が無いと思う。

 

「……襲われた」

 

「…………」

 

 言葉が見つからなかった。

 

 どうしよう。

 こういう時ってなんて声をかけてあげればいいんだろう?

 

 男の人への慰めの言葉って分からない。

 クロノへも奥さんと喧嘩した時の慰めの言葉しかかけたことが無い。

 

「……それはいいんだ。その果実で分かっていることは、さっき説明した事だけだから、注意してくれ。後、このエリアに自生している動植物は基本、口に入れない様に、この果実の成分を含んでる可能性が高い」

 

 気を取り直したのか、三国さんはそのように注意をしてくる。

 少し私の先を歩いて先導しつつ、指をさしながら補足説明や注意をしてくれている。

 

 その内容はとても分かり易くて、長い研究や観察の成果を伺わせる。

 同時に違和感も覚えた。

 

(三国さんはどうしてそれだけの知識を得ているの?)

 

 二年間という一人で生き抜いた期間で多くの事を分析して、沢山の事を切り捨ててきたのだろう。

 ブラック企業の社畜で、実際の年齢はアラフォーだと自虐交じりに言っていたが、サバイバル知識と能力はこの道十数年以上のベテランレベル。

 

 あの拠点に居た女の子達は無理やり従わされている素振りは無く、望んで彼に協力しているように見える。

 そのように見えるだけなのかな?

 

 職業上、疑う事も必要な事なんだけど、偶に嫌になるな。

 

「ハラオウンさんの目が覚めた場所なんですが……」

 

 三国さんが私から目を離して何かを話している。

 目の前に丁度、例の果実がぶら下がっていた。

 

(バルディッシュ、この木の実をサーチできる?)

 

『(可能です。少々お待ちください)』

 

 バルディッシュからサーチ用の光が当たり、解析をしていく。

 少し時間がかかるけど、話をしている三国さんは気づいてはいない。

 

 相槌を打ちつつ、解析を待つ。

 

『(解析結果が出ました。豊富な糖分とビタミン。食物として分析するなら非常に理想的な果実となっています。毒素に当たる成分は検出できませんでした)』

 

(少しも無い?)

 

『(はい、ただの栄養価の高い果実です)』

 

 やっぱり管理局の研究部門で詳細に調査をした方が良いかもしれない。

 媚薬効果が無いというなら、彼女達や三国さんに出たという症状は何だったのだろうか?

 

 それとも虚偽なのかな?

 

 それはあまり考えたくは無い事だった。

 私を助けてくれて、骨折や挫傷を治してくれた人達だ。

 

 しかし、見れば見る程に真っ赤で例えるならアップルマンゴーの様なパリッとした皮。

 触れてみれば、完熟した桃の様に力を加えると沈み込む程に柔らかい。

 

 木から摘み取ってみると、木に皮が一部残った状態になり、そこからツルンッと言う音を出しそうな程キレイに皮が剥ける。

 

 皮とは違うオレンジが強い赤。

 半透明の実が果汁を滴らせながら眼前に現れた。

 

 果肉が露わになったことで強い香りが鼻をつく。

 甘い中に爽やかな香りがあるベリィ系。

 

 更に力を込めてみると、皮の中から押し出され綺麗な果肉が姿を現す。

 ブドウの様なプルプルとした果肉は揺れるたびに果汁を滴らせている。

 

 成分分析で毒素が無いという結果。

 同時に、理想的な栄養価を備えた果実だという結果。

 

 なんダろウ、考えがマトマラナイ……。

 気づけば果実を口に運んでいた。

 

 弾けるような果汁の噴出。

 桃やメロンを食べているような歯触りと、噴出し続ける甘く少し酸っぱい果汁が喉奥へ消えていく。

 

 オイシイ。

 

 こんなおいしい果物は初めて食べたかもしれない。

 こんなにも瑞々しく、甘くて爽やかな味。

 

 鼻腔をくすぐるベリィと僅かに柑橘の様な香り。

 これは、果物の王様と言っても……。

 

「ハラオウン執務官!!!!」

 

 突然耳元で大声が聞こえて我に返る。

 

 え? 私……何でこの果物を食べてるの?

 

「何を……! ああもう!」

 

 腰にぶら下げているペットボトルを取り出すと私の眼前に突き出してくる。

 その眼は真剣そのもので。

 

「すぐに飲んで吐き出せ! 間に合うかもしれない!」

 

 そう言いながら、無理やり私の手にペットボトルを持たせると、代わりに私の持っていた果実を奪い取って捨てる。

 

 少し勿体ないと思ってしまっている時点で普通の状態じゃないのだろう。

 

「えっと、バルディッシュだったか? どうしてこうなったんだ?」

 

『突然マスターが果物を凝視し始め、制止も聴かずに食べてしまいました』

 

 え? バルディッシュ、止めていたの?

 まずい、慌てて三国さんの指示通りに水を飲み、そのまま吐き出す。

 

 数回それを繰り返したが、結果は私の身体に宿る燃えるような欲求が答えだった。

 

 

**********************

 

 

 目を離したら彼女が果実を口にしていた。

 何を言っているのか分からないと思うが、俺も分からない。

 

 ただ、俺の声やデバイスの制止の声すら聞こえている様子はなかった。

 可能性はいくつかあるが、一番可能性が高いのは、彼女を救出した際の川の水だ。

 

 効果は出なくとも潜伏の様に身体に残り、果実を見て暴走したのだろうか?

 

 しかしこれも荒唐無稽な話ではある。

 それだったら、彼女が興味本位に負けたといった方が説得力も高いというものだ。

 

「ダメだったか。ハラオウンさん、一応仮拠点の様な場所が近くにある。一人で処理したいのであれば俺は席を外すし、落ち着いたら魔法か何かで呼び出してくれればいい」

 

 ダメだ。

 反応が薄いというか、ボーっとしてしまっている。

 

 あまり男性と縁がない生活をしているイメージがあるが、実際どうなんだろうか?

 性知識とかあるよな?

 

 自慰ぐらいはした事あるよな?

 無かったらそれはそれでハラオウン家の情操教育に一言モノ申す必要があるが……。

 

「一人で……ムリ……間に合わない……」

 

 まぁ、過去に俺自身が食べてしまった時は、自慰だけで日が暮れた。

 いくら抜いても無理やりに生成される精子が出口を求めて、無理やり股間からあふれるイメージ。

 

 あれは辛かった。

 実際に性行為を行う時は収まるというか矛先が定まっているからか余裕が出る。

 

 だけど、自慰で済まそうとすると、満足せずに半永久的に射精欲が湧き出続ける。

 あの状態が彼女にも起こっているなら、一人で処理というのも酷な話だ。

 

 しかし、これは確実に聞かなくてはならない。

 

 互いの同意。

 これが大前提だ。

 

「じゃあ、俺が相手するが、いいか?」

 

「お願い……します……もう、苦しくて……」

 

 そういう彼女の様子に、俺自身も覚悟を決める。

 互いの同意とは、相手に覚悟を決めてもらう事と同時に、俺自身の覚悟を決める儀式というか条件付けというかそういう感じだ。

 

『私はスリープモードに入ります。御用の際はお呼び出し下さい』

 

 そう言葉を発して、バルディッシュは静かになる。

 主人の希望や周囲の状態を読んで自らスリープモードに入るとは、何という紳士なデバイスなのだろう。

 

「三国さん……」

 

「キョウジでいい。俺もフェイトと呼んでも?」

 

「はい、キョウジさん、お願いします」

 

 目を閉じて、顎を少し上げ、その瑞々しい唇を強調する。

 そのぷっくりとしたピンク色の唇に、羞恥と果実の効果で赤く火照ったした肌。

 目尻に貯めた涙と震える肩が、彼女の緊張を物語っていた。

 

 頬に手を当て、優しく撫でつつ、その唇に自分の唇を重ねる。

 最初はついばむ様に、ソフトに重ね合わせ、触れるたびに跳ねる彼女の肩を優しく撫でつつ、優しく言葉をかける。

 

「大丈夫、俺に任せて……受け入れて?」

 

 できる限り優しく、そして意識して肩に腕を回すように抱き留め、逃げられないように固定する。

 

 ちょっとした逃げ道。

 捕まっているからという言い訳。

 

 そのまま、しっかりと口づけを交わし、その口内に舌を入れて蹂躙する。

 肩がビクビクと跳ねているのが分かるが、ここは少々強引に行く。

 

 押し返そうと抵抗するそぶりを見せてくる彼女の舌を弄ぶように絡み合わせ、その最中に互いの口内に溜まった唾液を交換する。

 

 さらに舌で押し返そうとしてきた為、ふと悪戯心でその舌を吸い上げた。

 ヌルッと俺の口の中に招待される彼女の舌。

 

 戸惑っている表情のフェイトに追い打ちとばかりに、自分の舌で彼女の吸い上げられている舌に絡みついていく。

 

 徐々に感覚に慣れてきていたであろうフェイトだが、グタッと肩の力が抜けて完全に俺に体重を任せてしまっている。

 舌を絡める度に悶えるような動きをしていた足は俺の片足に蔓の様に抱き着いている。

 

 ゆっくりと口を話し、互いに新鮮な空気を吸う。

 結構な時間をキスに費やしてしまったが、フェイトの表情を見ると良かったとも思える。

 

 完全に蕩けきっていて、普段のキリッとした表情が微塵も感じられない。

 半開きになった口元から彼女と俺の混ざった唾液が垂れている。

 

「可愛いな。ほら、脱がせていくぞ」

 

 元々キスをしながら徐々に脱がせていたが、下着にまで手を付ける。

 全裸になったフェイトの前で俺も全裸になる。

 

 蕩けきっている彼女の瞳は、しっかりと俺の股間に向いている。

 視線で追いかけているのが分かる。

 

 愛撫の為に彼女の秘所と胸を弄んでいく。

 元々果実の効果で洪水のような状態だ。

 愛撫の目的は膣をほぐすことと、スキンシップだ。

 

「ぅ……んむぅ」

 

 指を動かすたびに締め付けてくるフェイトの膣は、徐々に緊張がほぐれる様に優しい締め付けへと変わっていく。

 

 そこを見極め、正常位で挿入していく。

 ゆっくりと。

 

「ぅぁ……入って……入ってくる」

 

「ああ、狭くて気持ちいいぞフェイト……」

 

 声をかけていくが、反応は普通と変わらない。

 喜んでくれているのだろうが、どうも彼女のツボが分からない。

 

 何度も何度も、膣内で出して、身体に出して、ベトベトな状態。

 それでも俺もフェイトも満足していない。

 

 俺が相手の弱点というか性癖を探り出して責める理由がこれだ。

 ただでさえ長いセックスが、更に長くなる。

 

 互いに満足が出来ずに長引いてしまうのだ。

 彼女たちの性癖に沿う形で責めると、倍以上の速さで彼女たちは性欲を解消できる。

 

 羞恥や承認、胸にキス。

 反応はいいのだけど、フェイトのツボを押さえられていないと感じる。

 

「次はこういう体位はどうだ?」

 

 そう言いながら、繋がったままで背面座位へと体位を切り替える。

 このまま横になれば騎乗位になるのだが、そうではなく背後から彼女を抱きしめる。

 

 強く固定するようにギュッと。

 すると、キュキュッと彼女の膣に反応があった。

 

「きゃぅん!!」

 

 この状態での反応。

 さっきの反応が薄かった行為と照らし合わせると、徐々にだがフェイトの性癖が見えてくる。

 

 当の本人は今の強烈な感覚に戸惑っているようだ。

 当然だ、自覚していない性癖なのだ。

 

 突然開花させられて、戸惑わない方がおかしい。

 

「なに? 何なの……この感覚?」

 

「ほら、ちょっと強くするぞ」

 

 可能性の高いものは……。

 

 彼女の豊満な胸の先端。

 ピンク色でしっかりと勃起している乳首を摘み、ギュッと強めに抓ってやる。

 

 普通だと痛みが先行するだろう今の行為。

 だけど、フェイトの反応は全く違っていた。

 

「ひっ……!? きゅぅぅぅん!!」

 

 ゾクゾクっと胸から背中、そして全身へと小さな震えが広がっていき、最終的にビクビクと大きく跳ねる身体。

 

 なるほど、彼女は軽度のマゾヒズムを持っているのだろう。

 

 だとすると厄介だ。

 SMとは互いの信頼関係があってこその行為であり、フェイトの欲しい刺激を与えてやらなければただの虐待に意味を変えてしまう。

 

 ただ虐めればサディストというわけではない。

 いかにフェイトを満足させ、深い絶頂へと導けるか。

 

 責める側に求められる最低限の責任だと俺は思っている。

 

「イってくれたね。次はこういう体位はどうだ?」

 

 そう言って、次は彼女の身体を回転させ、対面座位へと切り替える。

 自然とフェイトが俺に抱き着いてきて、密着した状態で彼女の豊満な胸が俺の胸板に挟まれ、形を変えていく。

 

 フェイト本人は、さっきの感覚が抜けきっていないのか、戸惑いとそれ以上の快楽に顔を緩ませていた。

 

「ちょっと強く突くぞ」

 

 そう言うと、挿入状態で更に奥へ力を加える。

 膣奥のもう一つの口に当たるのを感じる。

 

 最初にこの責めは本来なら良くはない。

 未熟な膣を奥まで無理やりに進んでいるのだ。

 異物感や圧迫感が先行して、快感を得るどころではない。

 

 しかし……

 

「あ……うぁ……奥まで……コレ……スキ……」

 

 彼女は苦痛と同時に快楽も得ているようだ。

 果実の影響とはいえ、強烈過ぎる快楽に苦痛は流されているのだろう。

 

 そこからはひたすらにフェイトの望む場所を責め、時に慈しむ様に、時に荒々しく、緩急をつけながら何度も彼女の膣内に射精を繰り返す。

 

 乳首を抓り、膣奥を責めたて、お尻を軽く叩く。

 徐々に自身の性癖が馴染んできたのか、口に出して強請る様になってきた。

 

「もっろぉ……おひり……ぱんぱんしへぇ……」

 

 おそらく、過去にあった肉親から与えられた行為の記憶。

 今の幸せな生活の中で、肉親から与えられたこの行為を知らず知らずのうちに特別に思うようになって行ったのかもしれない。

 

 それが果実によって変な方向にブーストされてしまったのだろう。

 

 それならば、俺はしっかりとフェイトを満足させる。

 異常と思われる行為を好んでいる現状、俺は受け止められると覚えて貰わないと彼女は自身の倫理観に押しつぶされてしまうかもしれない。

 

 肯定して、受け止める。

 

 これだけで救われる人は多い。

 フェイトは人一倍強い倫理観を持っていて、その為にこの快感は背徳感も加味されているのだろう。

 

 立派な倫理観を持った大人の女性。

 だが同時に、とても脆い内面を持つ、かわいらしい女性だ。

 

 行為の痕跡を綺麗に掃除すると、気を失っているフェイトへ草の掛布団をかけてやる。

 火を起こして暖を取りつつ、沸かしたお湯で自分の身体を拭いてしまう。

 

「おやすみ、フェイト。どうか、安らかな夢を……」

 

 彼女の寝顔を見て思わずつぶやいてしまった独り言に、気恥ずかしさを覚える。

 フェイト以外誰もいないかを確認してしまったよ。

 

 それにしても、何故フェイトはあの果実を食べたかだ。

 再三の忠告と効果をしっかりと説明した。

 

 バルディッシュが言うには、媚薬効果の成分は検知できなかったらしい。

 木乃香のパクティオーカードも、媚薬効果をバッドステータスと認識しなかった。

 

 もしかしたら、この果実だけじゃなく、この島自体が厄介な物なのかもしれない。

 

 この島の調査の優先順位を数段上げた方が良いだろう。

 フェイトだけじゃない。

 小猫やゆかりさん、木乃香や刹那も俺の大切な仲間、家族だ。

 

 その為に、もう少し考察を重ねた方が良いだろう。

 




 よろしければ評価と感想いただければ幸いです。

 さて、原作アンケートの結果は以下の通りです。
(287) ヒロアカ
(972) ハイスクールD✖︎D
(287) VOICEROID
(575) とあるシリーズ
(332) めだかボックス
 初の登場済み原作の『ハイスクールD✖︎D』に決まりました。
 とあるシリーズも善戦してましたが、残念な結果でしたね。

 さて、今回からキャラクターアンケートに移りますが、これも少し長めに設置いたします。
 好きなキャラが居るかどうか、わかりませんが投票してくだされば幸いでございます。

キャラクターアンケート4

  • リアス・グレモリー
  • 姫島朱乃
  • アーシア・アルジェント
  • ゼノヴィア・クァルタ
  • 紫藤イリナ
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