無人島暮らし~いろんなヒロインが流れ着くエロゲみたいな島~ 作:みずしろオルカ
面白いとよく周りから聞きます。
オンライン要素も無いようですし、そこまで急ぐこともないかなぁと。
さて、今回もエロ描写は無しです。
外伝はもう少しお待ちください。
少しずつまとめられればと思います。
それではどうぞ、お楽しみください。
西側探索も三日目。
南側から北上する様なルートで探索を続けているが、今の所最大の収穫は『胡椒』だ。
香辛料は本当にありがたい。
胡椒が昔重宝されていた理由が、腐敗の防止だ。
雨期と乾期があるこの島は冬が来ない。
冬は食糧の採取が出来ず、寒さで大変な事になる。
一年を通して気温の高いこの島は、サバイバル生活をするにはある程度の有利性がある。
しかし、当然デメリットもある。
腐敗だ。
細菌の増殖などで変色や異臭を放つ状態。
温度と湿度が高いと腐敗の進行度が速いのだ。
その原因である細菌の増殖を抑える効果が胡椒には有る。
今、塩を強く擦り込んだ干し肉を作っているが、胡椒があれば塩の量をかなり減らせるし、味にバリエーションが生まれる。
拠点組には最高の収穫だろう。
栽培用に幾つか採取してきたし、株でも持って帰る用に目印も置いてきた。
育つのを待つより、株ごと植え替えする方が効率は良い。
ただ、環境が変わるので枯れる可能性がある事がネックだ。
安定するまでは他の作物よりも気を使ってあげる必要がある。
「西側の探索は成功って感じかなぁ。胡椒があるんは助かるわぁ」
「このちゃん、胡椒欲しがってたもんな」
おや、油断してるのか刹那が京言葉になってる。
俺とフェイトが結構前の方で警戒していたからかな。
さて、幾つか俺とフェイトが気付いたことがある。
獣道があるのは理解できる。
だが、その獣道が明らかに深い部分がある。
そして、刃物の様なもので切り落とされた枝。
焦げた幹に、砕かれた岩。
「人為的なモノ……ですね」
「しかも、焦げや破砕痕から戦闘力があると見ていいだろうな」
戦闘能力という点では、フェイトと刹那を超える事が出来る存在はそうは居ないだろう。
刹那は京都神鳴流の技を使うし、腕前だってかなりのモノだろう。
近距離はもちろんのこと、斬撃を飛ばす斬空閃という技だってある。
フェイトだって近接主体の魔導師だが、フォトンランサーという射撃技もある。
サンダーレイジという広域技もあったはずだ。
この二人の戦闘能力は高い。
恐ろしいのは二人の戦闘能力を超える人物だった場合だ。
例えばインフレしまくるバトル漫画の登場人物とかだ。
話し合いができるかどうかも不明瞭なため、接触するのにある程度の覚悟がいる。
「私達に気付いていると思いますか?」
「結構長い期間居る様だ。獣道が深くなる程、切られた枝の断面だって雨期を超えている可能性だってある。気付かれてると思って行動しよう」
それだけ長い期間この島で生活しているなら、気付かれている可能性は高い。
そして接触してきていないという事は……。
「どうしよう……一旦、出直した方が良いかな?」
「いや、一度会った方が良いかもしれん。味方になるか分からないけど、敵対するか非接触になるかぐらいは判断しておきたい」
問題としては、敵対的だった場合だ。
木の幹を焦がしたり、岩を砕いたりすることができる人間が敵対的だった時は、懐柔か追放。
そして、それができるかどうかだ。
「獣道からすると、あっちの方向に続いています」
「とりあえず、交渉は俺が行くよ。フェイトたちは警戒をお願い」
今俺の知識を使う時なのかもしれない。
もし俺が知っている人間ならばある程度の方向性をもって話を持っていけるし、撤退の判断も早くなる。
先入観はいけないが、ある程度の判断基準は必要だ。
後ろで談笑している木乃香たちにもこのことを伝えて用心しよう。
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獣道をたどり、西の森の奥へ進むできた。
いくつも罠が仕掛けられていたが、何とか避けてたどり着けた。
自然にできた洞窟じゃなく、切り出された岩場。
ある程度雨風を避ける為の暖簾の様な物が設置された入り口。
明らかに機械なんかが使われている謎の装置。
それらを作る為に使われた様々な残骸が放置されている。
これは、戦闘者というよりは技術者か?
何人か候補はいるけど、誰だろうか……。
「あれれ? 束さんの拠点に何か用かな?」
後ろから声をかけられて振り向くと、フリルのあしらわれた不思議の国のアリスを連想する服装。頭には機械的なウサギ耳。
そして、束と名乗ったからには、俺の知識で該当する女性は一人だけだ。
『インフィニット・ストラトス』の『篠ノ之束』だ。
そうだとすると、非常にまずい。
彼女の才能はまさに『天才』であり、『天災』を自称する程に自重が無い。
自分の妹と親友、その弟以外への関心が無いと言っても過言ではない。
例外として、クロエ・クロニクルという少女と、親友のクローンである織斑マドカが居たはずだが、俺らは束さんから見れば他人。
協力……は難しいだろうな。
相互不干渉が無難かもしれない。
しかし、それができるかどうか……。
「初めまして、急な来訪申し訳ありません。南の浜辺に拠点を置いているキョウジと申します。後ろにいるのは、仲間のフェイトと木乃香、刹那です」
「ふーん、あの森の中を超えて来れるんだ。凡人にしてはやるね」
なるほど、あの森の猛獣たちを篩いとして使っていたのか。
俺らの存在に気付いていて、接触してこなかった事は確実。
それで、この森の猛獣を超えてこなければ、会う価値すらないと考えていたのだろうか。
いや、希望的観測は止めておこう。
篠ノ之束が凡人に気を配るなんてありえない。先入観を無しに行こうと思うが、前提条件も崩す訳にはいかないのだ。
「幾つかお話をしたいのですが、時間は大丈夫ですか?」
「うーん……、まぁいいかな? どんな話をするのか、興味もあるし」
若干隈があるが、のんびりとした印象の目。
裾が汚れているが、不思議の国のアリスを思わせる服装。
服の汚れはここの生活で仕方のない部分かもしれないが……。
ブラぐらいはして欲しかった……!!
フェイトとかは普段からしっかりとブラをしているから余計に違和感の様なモノを覚えてしまった。
大きく胸元が空いているから、自然と目が向かってしまうし、服の上からでもわかるポッチが傍から見ても確認できてしまう。
「まぁ、男のお前だけでいいや。後はここで待ってて」
その言葉に不安が湧いてくるが、交渉のテーブルを用意するのは彼女の方だ。
細胞レベルでオーバースペックである彼女だ。
自身の発明であるISと生身で渡り合える程の身体能力。
そして、睡眠薬等が効かない薬物耐性。
何よりも、世界を変える程の発明をし、世界のネットワークを掌握しているともいえる程の頭脳。
俺程度が口で渡り合えるはずもないし、何よりも彼女が交渉の場に下りてくる事も無いだろう。
徹底的に他人に興味が無い。
実際に対面しているからこそわかる。
今こうして話をしようとしているのは、俺らの持つ情報に興味があるからだろう。
篠ノ之束に案内されて、岩をくり抜いて作られた部屋。
光源は窓とLEDランタンらしきもの。
明らかに無人島には似つかわしくない機械類やモニター。
アーマーの様な機械にコードが無数に伸びている。
「こっち側は機械類が漂着してるから、これぐらい作るのは天災にかかれば簡単さ」
海水で腐食しているのだろうが、無事な部分や再構成することで部材を手に入れているようだ。
単身でも十分に脅威の彼女だが、科学力を行使できる状態だとそれは更に跳ね上がる。
ISの世界は科学力が俺の世界の数世代先であるが、その科学力をそこまで押し上げたのが彼女だ。しかも、その科学力を遥かに上回る技術を有している。
「それで、何の話をするのかな?」
笑みを浮かべてはいるが、こちらの情報に興味があるだけだろうなぁ。
だが、ここで情報を出し渋ったり、無駄な引き延ばしをしたりしないことが重要だ。
「俺達の持っている情報を話します」
「へぇ、それで私に何を求めるのかな?」
「理想は協力してくれることだけど……」
それは叶わないだろう。
彼女は人間嫌いというか凡人を嫌う。
小猫達ならともかく、俺は彼女の定義する凡人の枠だろう。
出来る事をやっていこう。
「うーん、それはお前の出す情報次第かなぁ。束さんが面白いと思ったら協力してあげるよ」
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「それで、あのおねーさんにはどこまで話したん?」
「ほぼ全部……だな。あの人は騙すとか隠すとかしない方が良い人だと思ったからね」
駆け引きをしたりしない。
普通の人であれば不快に思うであろう創作物の登場人物であるという事実。
それすら彼女は笑って面白いと言っていた。
まぁ、そのおかげで三日ほど拘束された。
その間の食事や寝泊まりは束さんの拠点で過ごすことができた。
「合流はしないけど、協力はするって話でしたか……」
刹那は納得がいっていない様子だ。
彼女の性格なら、こういう場所で協力することが大事だと分かっているからだろう。
だけど、そういう考え自体を嫌う傾向がある。
「彼女は一人で十分に生きていけるからね。俺らと合流するメリットは彼女自身には情報以外無いと言って良い」
一年ほど一人で生活を続けていたらしいし、その間に漂着した電子機器から岩を砕ける程の機械類や強化アーマーらしきモノも作られていた。
食料は肉類を中心に野菜も数種類あった。
自給は十分だろうし、あの様子だと自力でドローンなんかも開発する可能性がある。
俺らと合流すると彼女の足を引っ張る可能性があるのだ。
束さんが協力すると言ったのは、俺らが持つ情報。
正確には、俺の知識と小猫達の世界の技術だ。
例えば、俺は多くの創作物の技術や理論の存在。
小猫やアーシアは魔法と悪魔の駒の技術。
ゆかりさんは生体アンドロイドとしての技術や理論。
木乃香や刹那は魔法や気の概念。
フェイトは魔法とそれを支えるデバイス技術。
「キョウジさんが話したのは、この島の情報とキョウジさん自身の知識だけですよね?」
「ああ、ただ俺らの会話や木乃香たちの会話である程度は予測されちゃってたな」
教えた情報として、俺の来歴と小猫達が俺の知る創作物の登場人物である事と束さんも創作物の登場人物であることも教えている。
ただ、別作品の世界から来ているという点と、一人一人の種族だとか来歴だとかは教えていない。
ただ多分、束さんと木乃香達やフェイトがそれぞれ違う世界の人間だという事は感づかれている。だからこそ、協力を容認したのだろう。
「そんなにすごい人なん?」
「一人で世界の技術水準を押し上げた人間だ。そして、その世界技術を置き去りにできる程の頭脳を持っている」
ついでに言えば、細胞レベルでオーバースペックな人だ。
あの人を抑えられるのは彼女の親友ぐらいだろうな。
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「あれが、要かな」
自分の拠点で適当に作った食事を突きながらつぶやく。
私の下にやってきた四人。
その中の一人に眼帯をした男が居た。
性格は弁えている方かな? 凡人にしてはだけどね!
「ほんっと迷惑だよね」
吐き出すような呟き。
当然誰かが拾ってくれるわけもない。
ただ、嫌味の一つも言いたくなる。
ここじゃ私の夢は叶えられない。
何もかもが茶番だ。
それに、あの男の話だと戻れる可能性は低い。
「それに、茶番が伝説になる可能性もあるかな?」
あの男……キョウジだっけ?
ならキョウ君と呼ぼうか。
必死に束さんの胸から目を反らそうと頑張ってて面白かったな。
別に誘うとかそういうつもりで束さんはノーブラだったわけじゃない。
衣服の類がこの場所は手に入りにくい。
特に下着類は手に入らないし、めんどくさいから半年ぐらい前から着けなくなった。
意外と締め付けられなくて楽だ。
その代わりに機械類が流れ着くから束さんには都合が良いんだけど。
「東側の群生植物、魔法という技術を阻害する北の山」
束さんの住んでるこの岩場は、猛獣地帯とキョウ君は呼んでいた。
じゃあ、南側は何があるのか?
キョウ君達がその何かに当たるのかもしれないね。
それに、束さんと話してた時はこの胸に視線が行かない様に頑張っていたけど、あの眼帯を外した時の雰囲気はそういうエッチな雰囲気は無くなっていた。
あの左目……。
眼精疲労が溜まりやすいって言っていたけど、たぶん理由は違うかな。
調べさせてくれないかなぁ。
ま、しばらくはキョウ君の言っていた北と東の情報の裏取りかな。
ドローンの開発もそろそろ終わるし、調べまわってみよう。
「大まかに予想は着いているけど、暇つぶしには丁度いいよね」
いかがだったでしょうか。
お楽しみいただけましたら、評価とご感想を頂ければ嬉しく思います。
活動報告の方でご意見を伺っております。
詳細は内容を確認いただければと思いますが、簡単に言うと作品の優先度的な確認です。
次回は少しエロに寄っていこうかなと考えておりますのでお楽しみに。
キャラクターアンケート5
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