無人島暮らし~いろんなヒロインが流れ着くエロゲみたいな島~ 作:みずしろオルカ
胃腸弱いな俺。
さて、持っていきたい天界に中々持っていけない現状ですが、風呂敷畳みにあくせくしているのだろうなと、温かい目で見守って頂ければと思います。
エロが入れられず、悔しい限りです。
次回には入れられると思います。
風呂敷畳みって大変なんですね。
世の中の書き手の人達すげぇや……。
それではどうぞ!
メイン拠点に帰ってきて、ジックリと体力回復に努める。
そろそろ雨期が近い事もあり、保存食を作る事にタスクを振り分ける。
フェイトと束は一緒に北部山脈で採取したガジェットドローンの土を解析している。
木乃香と刹那はお風呂を沸かして仲良く入浴中。
俺は拠点に戻ってから、軽い発熱に見舞われて女性陣全員に自分用の小屋に押し込まれた。
本当なら北側探索の間の拠点周りの状況把握とか、溜まっていた改善の仕事とかをしたかったのだが、女性陣に特に小猫とフェイト、束にほぼ無理矢理休養を取らされている。
朝・昼・夕の三回と夜に一回の合計四回の様子見がある。
その時は女性陣は入れ替わりでやって来るから、事前に申し合わせしているのだろう。
「それだけ心配なんですよ、マスター。マスターが考えている以上に、貴方の担っている精神的な役割は大きいんですよ?」
そう言いながら、パイナップルを持ってきたゆかりさん。
島に自生していたモノだったが、幾つかを畑に移して色々と管理している。
食べられる状態になるまで二・三年はかかる為、滅多に食べられない。
「パイナップルとか奮発したな」
「栄養素が高いのと増やす為にも、ヘタも欲しいですから」
パイナップルは実はヘタからも根を張り成長する。
実を付けるまで時間はかかるが、安定した増産が見込める有望な果実だ。
熱帯気候のこの島の土壌にも合う様で、雨期に気を付ければ主要果実としての地位も固そうだ。
「問題無く育成できたなら、また一歩拠点の快適度が上がるな」
「木乃香さんとか刹那さんはパイナップルの収穫前の姿とか見た事ないって言ってましたし、日本じゃ珍しいのでしょうね」
そう言いながら、ゆかりさんはヘタの部分を切り落とす。
そしてパイナップルの鱗状の皮に手をかけ、剥がす様に毟る。
すると円錐状形で果肉が剥けた。
「幾つか剥いて皿に置いておきますから、食べてください」
流石に剥いてもらっている以上、果肉が外気に触れる。
あまり時間をおけないかな。
味わいつつ、早めに食べてしまおう。
「それでは、私は皆さんに分けてきますね。マスターは少なくとも熱が下がるまではゆっくり寝ていてくださいね」
そう言ってゆかりさんはパイナップルを持って行ってしまう。
確かに、眼帯の下の眼。
熱を持っているようで、違和感や不快感がひどい。
フェイトや束の診断では感染症の類じゃなく、神経系の過剰反応とか言っていたから、治るのを待つしかない。
ただ、多分何か別の理由があるのだろう。
思い出されるのは、北の山で眼帯を外そうとした時の束の対応だ。
あの場では眼帯は外していた方が良かった。
束のフォローが入るとしても、自分が立てるなら自分で立つのが最適解だったはずだ。
そしてそれをフェイトや束が理解していない訳が無い。
「左目に何かある可能性があるか……」
そう意識すると左目の熱が僅かに脈打つ様な感覚。
その感覚に北部山脈での自分の考えがある意味正しかったと自覚できた。
知らない事が自分を助ける事に繋がるという事。
図らずとも小さな自覚で大きな事実を引っ張ってきたのだろう。
無意識の下で上手く使えていた物を、意識した途端に上手くできなくなる。
束達は俺が何かを意識することを避けている。
そうでなければ俺自身かもしくは周囲に影響が出る可能性があるのだろう。
「……いかん、考えるな。束達の気遣いを無する事になるぞ」
頭を振って思考を白くする。
別の事を考えるようにしないと、意識すればするほどに思考がそっちの方向へ流れてしまう。
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「可能性として一番高いのが、魔法世界で言う所の魔眼って奴だと思う」
束さんの言葉に、女性陣はみな頷く。
束さんが専用で使っている研究小屋で、私を含めた女性陣が集められた。
おにいさんの身体の事となれば、皆が集まるのは当然です。
「魔眼……私の世界だと『停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)』というのがあります」
「私達の世界だと、真名……クラスメイトに霊体を見る事の出来る魔眼持ちがいました」
それぞれの世界にも魔眼という存在はあったようで、情報が出てくる。
まぁ、ギャー君の場合は神器ですから生来の魔眼とは少し違うのでしょうけど……。
「私の世界は科学が主軸ですから、魔眼等々の情報はありませんね」
「時空管理局のデータバンクには、視界を起点としたレアスキルはかなりの件数記録されています」
ギャー君の神器は扱いが難しく、強力故に使いこなせないという状態でしたが、おにいさんの目はどういうモノなのか?
発熱や左目の疲労蓄積も気になります。
「ふーちゃんからも教わっているけど、強い力を使いこなせなくて暴走するって事が多々起きてるって話なんだ」
「私の世界の『停止世界の邪眼』もそうでした。強すぎるから使いこなせないってことがあります」
「うちの世界は出会った時にはすでに魔眼を使いこなしてましたので……」
強い力を持って暴走するというのは、姉の記憶がチラつきます。
おにいさんがどういう状態なのか、理解しないといけない。
「魔眼の話はキョウ君がたくさん教えてくれていた中で、該当しそうなものを絞り込んだんだ。一つ目が透視、二つ目が解析、三つ目が未来視の予測、キョウ君の症状や言動、行動から考えられるのがこの三つ」
束さんが出した三つの魔眼。
どれも有名な魔眼で、私達の世界でも上位の魔眼として存在してる。
だけど、未来視の予測とは何だろう?
未来視は未来視としてしか情報が私達には無い。
それは、刹那さん達も同様のようでキョトンとした表情をしていた。
「ああ、未来視の予測の部分? キョウ君の話だと未来視には種類があって、その一つだよ。確か、視界で得た情報を無意識に処理して、その配置から起こりうる未来の事象を映像として見る……だったかな」
それは、魔法というよりも……。
生物の機能の延長上にある能力にも思えます。
「しーちゃんの考えている通り、どちらかと言えば情報処理に寄っている能力だよ。束さんもある程度予測はできるけど、映像としては見れないかな。脳の才能と言った感じ」
なるほど、それなら色々と納得がいく。
白猫っぽいとおにいさんが言っていたから『しーちゃん』と呼ぶと笑顔で言っていた束さんの今の表情は、真剣なモノ。
説明はまだだけど、他の透視と解析も同様に情報処理に寄っていたり、脳の方に負荷がありえる能力なのだろう。
「透視はそのまま、障害物のその先を見通す能力だね。キョウ君の話だと相手の弱点も見える場合もあるって話だよ」
「最後が解析ですが、これは管理局のデータバンクからの情報です。視界に収めたモノの詳細な情報を引き出すレアスキルで、本人が知りえない情報なんかも取り出すので、目か脳が別の情報源に繋がっているのではないかと言われています」
負荷という部分だけで見れば、可能性が高いのが解析でしょう。
だけど、そんな素振りがあったかな?
私から見れば、可能性の高いのは透視・解析・未来視の順でしょうか。
透視を一番に挙げたのは、情報処理で賄える可能性の高い魔眼で、おにいさんの今までの言動や行動から可能性が高いと思ったから。
「ここで、束さんがキョウ君にこの情報を隠している理由を説明するよ」
情報の秘匿。
これだけ考えると、おにいさんへの裏切り行為にも思えますが、フェイトさんや束さんの話だとこれもおにいさんを守る為だと納得できます。
「キョウ君は、自身の左目が魔眼化している、もしくは特殊な状況下に置かれていることを自覚していない。その事で無意識下で能力を使っているけど、ギリギリの綱渡りで何とか回してる感じなんだよね」
無意識下で出来ていることが意識するとできなくなる。
人間から悪魔になった転生悪魔にも稀に見られる症状ですね。
飛行能力なんかで最初はある程度飛べていたのに、自由に飛ぼうと意識した途端に今まで出来ていたある程度の飛行能力も不安定になってしまう。
幸い私を含めてグレモリーの眷属にはそんな事は無かったですが、理屈は理解できます。
「今挙げた三つの魔眼は、どれも暴走時に脳や眼に強い負荷がかかる事が予想されます。未来視も透視も脳の情報処理となりますから、暴走すると脳にダメージが入ります」
フェイトさんの世界は、特別な能力をレアスキルとしてデータにして一覧化していると言います。
たくさんの世界を渡って集めている情報という事で信頼度も高い。
「えっと、せやったら解析はどうなん?」
「……もし、解析の魔眼であったなら、暴走した場合の最悪は失明と植物人間状態になる可能性があります」
木乃香さんの問いかけに応えたフェイトさん。
その回答内容に、私を含めた全員が絶句しました。
脳にダメージとかのレベルじゃない。
それほどまでに危険な能力なのでしょうか。
「イメージだと、未来視や透視の方が危険な魔眼に思えるのですが……、解析はそんなに危険なのですか?」
「そうだね。もし、ふーちゃんやキョウ君が知っている解析の魔眼だとするなら……脳へのダメージは候補の中で一番高いよ。未来視と透視が見たモノから脳が情報処理する魔眼なら、解析は見たモノの情報を直接脳に別の場所から叩きつけられる感じだよ」
「そ、そうだとしたら、一番危険なのは解析で……」
「そうです! 刹那さんの言う通りで……一番対処が難しいのも……」
刹那さんとアーシアさんの言う通りで、対処が一番難しいと思う。
膨大な情報を直接頭に流し込まれるという事は、下手をしたら脳がオーバーフローを起こしてしまうかもしれません。
おにいさんの微熱の原因はもしかしたら……。
「眼帯の予備も作っておきます。マスターに渡している眼帯も大分痛んでますから……」
おにいさんの眼帯は、汗や洗濯で大分布地が酷使されていますから、いつ壊れてもおかしくない状態です。
もし、不意に外れたりした時に、暴走なんかしたりしたら……。
「第一から第七までの畑から綿花を採取、増産も視野に入れましょう」
ゆかりさんの言葉に、全員が頷いた。
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目が覚めると傍らで木乃香が鼻歌交じりに裁縫をしていた。
見ると新しい眼帯を漂着物の衣類から作成している。
ああ、この眼帯も大分酷使しているからな。
でも、漂着物の衣類のプリントを眼帯の外側に大きく『愛』と見える様に作っているのは彼女なりのお茶目か?
愛は盲目ってか? やかましいわ!
さて、脳内のツッコミは一通り済ませたし、起き上がるか。
「あ、キョウジさん起きたんか! 見て見て! 新しい眼帯や、かわええやろ?」
かわいい……。
まぁ、木乃香の笑顔は可愛いが、その眼帯のセンスはどうだろう……。
彼女の横には編み込んだ敷物があり、幾つか眼帯の完成品が並べてある。
『愛』の他に、『A』・『神』・『SEX』・『男』……など等。
独特のセンスだ。
漂着物の衣類は極端に小さかったり、腐食が激しくて一部しか使えなかったりしている物をこうしたリサイクル品にする。
基本的に松明の燃料だったり、居住区のカーテンだったり、布巾にしたりと用途は広い。
細長く割いた衣服を木の棒の先に巻き付け、油を染み込ませて火を灯す。
そうすると普通に燃やすよりも長い時間燃えているのだ。
「カラフルで文字がすごいな……」
「これな! ゆかりさんが縫い方教えてくれてん!」
ニコニコしながら、制作中の『愛』の眼帯を見せてくる。
縫い目は丁寧で、色を揃える程の余裕は無いが、それもデザインの一部だと思えるぐらいに丁寧な仕事だ。
こうした仕事が得意なのはゆかりさんとアーシアだ。
木乃香も出来る方だが、この二人には一歩及ばない。
家事全般が得意な木乃香なので裁縫だけじゃなく、料理や掃除の腕も目覚ましい成長を見せてくれている。
ゆかりさんの料理は、データの集積結果な部分が大きい。
だから、ゆかりさんの料理は確実に一定のおいしさを届けてくれるが、木乃香やアーシアの料理は家庭的なホッとする料理が多のだ。
「ゆかりさんの知識はありがたいな」
「せやね。ウチもサバイバル料理とかはサッパリやったから、ホンマ助かっとるわ」
ゆかりさんの知識は、この島に来てから非常に助かっている。
俺自身も、サバイバル知識は一定以上あったし、小猫達がこの島に来るまで一人で生き抜いていたから経験も積んでいた。
だけど、経験するには危険な部分。
例えば、食毒の判別や、毒抜き方法、食べられるようにする下拵えの方法なんかは知識が必要だ。
「じゃ、キョウジさん。選んで!」
目の前に差し出される独特な衣装の眼帯たち。
久々に真面目に悩む瞬間だ。
『愛』、『A』・『神』・『SEX』・『男』……。
罰ゲームじゃないよな?
炭酸水が美味しいです。
鬼滅の刃の短編も更新していますので、そちらも興味がありましたら読んでみてください。
そちらはエロシーンが入ってます。
よろしければ、評価や感想を頂ければ幸いです。
それでは~。