無人島暮らし~いろんなヒロインが流れ着くエロゲみたいな島~ 作:みずしろオルカ
元々の体温が高い方ですが、先日37.5を超えまして、会社側に申請して通院。
気管支炎と診断されました。
医者に苦しくないの? と聞かれましたが、マスクに慣れていたので気づきませんでした。
ヒューヒュー音がしてたのにね。
さて、今回は設定披露会。
エロは少な目で、次週にエロを頑張ります。
俺の左目。
ある時から、眼帯が無いと眼精疲労が溜まりやすくなり、風呂や情事の際以外は外さなくなった。
その理由が否応なく理解させられる。
『解析の魔眼』と呼べばいいだろうか。
この眼は視界に入ったモノの詳細を脳に叩きつけてくる。
これまで、無意識に使い続けてきたからだろう。
眼精疲労と、脳に負荷がかかって知恵熱のようなオーバーフローを起こしていた。
ただ、能力は無意識下での使用が一番無理がない。
能力の意識した瞬間、能力が暴走してしまい、束のカプセルのお世話になってしまったのだ。
結論として、眼帯の使用は継続。
俺の魔眼は、使いこなすために修練を重ねることになった。
「本当でしたら、魔眼封じの仕掛けを作りたいですが、そんな技術は誰も持っていませんからね」
不服そうな小猫。
彼女の目の前で倒れたのだから当然かな。
束製のカプセルの中で、三日間絶対安静の状態に陥ったとのことだ。
実際に、目が覚めて皆に泣かれてしまった。
今は寝床で自覚症状を確認中となる。
「ふむふむ。全身の倦怠感と関節の違和感は、三日間眠った影響かな」
束さんとフェイトも小猫と一緒に寝床を取り囲んでいる。
さっきまではゆかりさんに木乃香と刹那、アーシアが身辺のお世話をしてくれていた。
「バルディッシュのスキャンでも、関節が固まっている事ぐらいですね」
「三日ぐらいの寝たきりですからね。むしろその程度で済んでいて良かったです」
確かにそうだ。
あの調子で情報を叩きつけられ続けていたら、脳死の可能性があっただろう。
あの瞬間、フェイトの魔法でノックアウトしてもらわなければ、俺はこうして話が出来なかっただろう。
「束さんにお願いされてましたから……。キョウジさんが左目を押さえて苦しみ出したら、何を差し置いても、魔法でのノックダウンを取ってほしいって……」
「そうだね~。視界で発動する、脳に負荷のかかる能力の可能性があるなら、視界を閉ざす事と意識を強制的にダウンさせる手段を準備しておきたいよね」
意識を刈り取る事で、脳への負荷を強制的に止める手段。
気絶させるならいくらか手段があるだろうが、一番確実なのはフェイトの非殺傷設定の魔法だろう。
他だと小猫からのボディブロー、刹那の神鳴流、束の薬かな?
即効と確実を取るとするなら、フェイトの魔法が適任だ。
「……おにいさん、何を視ましたか?」
「……ッ」
思わず、息を飲んでしまう。
俺の魔眼が、
あの北部の山で回収した土塊だ。
ガジェットドローンの形状をかなり保った状態の土塊。
少しの衝撃でボロボロになってしまうから、束に特殊な糊のような液体をかけてもらい、形状を保ったまま彼女の小屋に保存されている。
それを視た時に、俺の魔眼が暴走してしまったのだ。
「……この島の起源を」
この島がどういう流れで生まれ、出来ているのかを知ってしまった。
語っていいのか迷う内容だったが、共有しないといけないと思う。
「全員に教えたいから……頼めるか?」
「……いいよ! キョウ君が少し回復したら集めるね!」
束が明るい感じで、小猫とフェイトを連れて出て行った。
たぶん、ある程度予想をしていたのかもしれない。
だけど、彼女の気遣いに感謝だ。
ちょっと、一人じゃ抱えられないからな。
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島の秘密を語る時に、ある程度は束が女性陣に話をしていた為、俺の話を受け入れてくれる下地を作ってくれていた。
「結論から言ってしまえば、この島……この世界は世界とも言えない情報の断片の集合体だ」
ガジェットドローンが北部の山で土塊になっていたように、この島の砂・土・岩の全てがどこかの世界から漏れ出した情報の断片なのだ。
ガジェットドローンが何故土になっていたのか。
それは、フェイトの世界から剥離したガジェットの情報断片が集まり、他の剥離した情報が集まり、世界の成り損ないになった。
そうして断片が集まる内に、この情報の集まりは正式な世界になりたいという願望を持つようになったのだ。
積極的にフラフラと世界から剝がされた情報を集めて、形を整えていった。
「ある程度形を整えた次の目的は、生き物を自分の世界に生息させること」
虫や動物は情報量が少ない為、容易にも創造できたようだが、人間やそれに近い存在は情報漂っている情報だけではどうにもならない。
だから、俺が選ばれたのだ。
前世の死因が、ビルごと爆破された爆死か倒壊する建物の下敷きになった圧死だろう。
その際に俺自身の情報が世界から剥離して、この島に取り込まれたのだ。
そこから、俺は生きる為に島で食事をして、あの果実を食べ、ギリギリで生き抜いてきた。
そして、この世界を構成している情報を取り込んで、生前の記憶を取り戻しながら、この島での生存に適した能力を身に着けて行ったという流れなのだろう。
「俺の情報を取り込んだ後は、俺の情報から各世界から剥離した情報を取る為にこの島が動いた……と言った所だろうな」
予想できていたけど、俺自身も本体じゃなかった。
まぁ、若返っていたし、精力も異常だし、こんな魔眼も付与されているからね。
この魔眼も世界が収集した情報の切れ端が果実や動物になっていたのを取り込んだから付与された可能性がある。
「おにいさんが知っていたから、私達は集められたという事ですか?」
「正確には知っている作品……いや、世界の情報を島が取りに行くというだけで、誰の情報かはランダムだったんじゃないかな」
例えば、インフィニット・ストラトスの世界から『篠ノ之束』が来たことが不明点だった。
もし、俺の記憶から人物を選んでいるなら、印象の強い学生組が来ていた可能性が高いだろう。
そして、特別枠のゆかりさんだ。
彼女は俺の記憶では、ゲーム実況や解説動画での印象が強い。
生体型アンドロイドという設定などは、全く知らなかったことだ。
おそらく、俺の記憶から近い世界の情報を集めて来たと言った所だろうな。
「そうなんやな。ウチ等が一緒に来たんは一緒に居ることが多いからなんかな?」
「お、お嬢様……」
そこの所は分からないけど、情報の断片が互いを求めて一緒に居た可能性もある。
殆どこじつけの様な推測だけど、それでもロマンがあるだろう。
「それでは、私と小猫さんの記憶に差異がある理由が……」
「ああ、核になった断片の違いだな」
核になった情報を元に、この島が肉体や能力を与えているのだ。
木乃香と刹那の記憶の辻褄が合って居る事が奇跡に近い。
「キョウ君、この島は完成すると思う?」
「そこは分からないけど、こういう過程を経て誕生した世界も有るらしい」
今の俺達みたいに何人かの人間が世界に流れ着いて、その世界の完成と共に『神話』として後の世に残っている。
「俺達みたいな流れ着いた者達は、神話の神として残る事が多いらしいな。例えばフェイトは『雷神』みたいな感じかな」
「え!?」
俺達みたいな境遇から始まった世界は多くあり、最終的にその人間は神話の神としてその世界の人間達によって神格化されるようだ。
例えば、木乃香やアーシアなんかは『治癒の神』や『慈悲の神』としての役割に該当しそうだし、束なんかは文字通り『知恵の神』として祀られそうだね。
「元の世界に帰る……というのは難しいと思った方が良いな。もし帰れるとすれば、この島が形を維持できなくなったら……だと思うよ」
途中で気絶した影響だろうけど、全部が分っている訳じゃない。
それで三日も眠ることになったのだから、情報量はとんでもなかったのだろう。
「それだけの情報を頭に流し込まれて、よく三日の昏睡で済みましたね」
ゆかりさんは呆れたような顔をしている。
生体アンドロイドという存在なだけに情報量というものにたいして、彼女なりの物差しがあるのだろう。
「三日か。明日からリハビリかな」
「もう少し休んで欲しいんだけどね、主治医としては」
束も呆れた顔をしながら医療器具を構えている。
ああ、このままだと縛られそうだなコレ。
「あ、キョウ君三日も寝てたから……発作の相手も頑張ってね」
……そうだったな。
せめて、リハビリが終わるまで待ってくれないかなぁ……。
今回は設定披露会となりました。
次回は三日という日数のツケをキョウジ君が払うことになると思います。
よろしければ、評価や感想を頂ければ幸いです。
それでは、今年もよろしくお願いいたします。