アルヴィンに夜這いを仕掛け、処女を散らしてからもう2日。やはり私のロリマンコにアルヴィンのペニスは大きすぎたのか、未だに股から違和感が取れないでいた。まるでバットを股の間に挟んでいるような感覚がある。
「あら? アスナさん、歩き方が少し変ですわよ? どうかしたんですの?」
隣を歩いているいいんちょが心配そうに訊ねてくる。私は首を横に振って返す。
「うんん。なんでもない」
「そうですの?」
「うん。全然問題ないから」
むしろ、絶好調。この違和感が少女から女へと成長する過程だと思うと、元気になる。
「それよりも、いいんちょ」
「はい?」
「今年は元気だね。去年の遠足のときはすぐにバテてたのに」
毎年行なわれている麻帆良学園の敷地を巡る遠足。平地が多く、休憩も小刻みに挟まれるとはいえ、かなりの距離を歩くこの遠足で、去年いいんちょは早々にバテていたのだ。
いいんちょは得意げに胸を張りながら言う。
「当然ですわ。去年の私より、今の私は成長しているんですから。この程度でバテたりしませんわよ。お姉ちゃんになったことですし、かわいい弟にみっともない姿なんて見せられませんわ」
ふむ、姉か……。
「ん? どうしたん、アスナ?」
隣を歩いているニッコリ笑顔の木乃香。立場的には妹分なのだけど、いかんせん私の体が同い年のロリボディで同級生だからか、姉として見られていない気がする。この場で木乃香に自分を姉と呼ばせることは簡単だけど、それでは真の姉としてではなく、単なる遊びと取られてしまうだろう。
――まっ、あと数年もすれば私の体が成長するから、そのとき木乃香には姉の威厳を見せればいいか。
「さあ、しゃべってないで先を目指して歩きましょう」
「おー」
「はいはい」
いいんちょの掛け声に元気よく手を挙げる木乃香。息を吐きながら私もいいんちょにうなずき、歩く速度をあげる。
この股の違和感が消えたら、また夜這いを仕掛けよう。
◆
股の違和感が完全に消え、アリカやエヴァたちの予定をそれとなくリサーチしながら夜這いのタイミングを見計らっていると、予期せぬ事態が起き始めた。
「むむ……」
予期せぬ事態の発生源は、またもやいいんちょだ。
去年から一緒のクラスメイトであり、今年の春に弟が産まれ、姉になった女の子。私の初めての友達である。
そんないいんちょの体から、魔力が漏れ出ていた。
……なんでいいんちょから魔力が?
弟のことでアルヴィンと契約を交わしていたことはわかっている。魔力を感じても、アルヴィンのものだったらその理由もわかるが、今漏れてる魔力はいいんちょの魔力だった。
魔力自体、生き物なら誰でも大小関わらず有しているものだし、感情や体調によって少しぐらい漏れても不思議じゃないけど、
「やっぱり、コントロールしようとしてる……」
いいんちょは明らかに体から漏れた魔力を漏れないよう、体に押し留めようとしていた。
力任せで素人まるだし。逆に魔力が漏れて違和感を感じるいいんちょの魔力コントロール。
だけど、以前は……数日前までは見られなかった行動だった。
……いいんちょが魔法を知り、覚え始めた?
そうでなければ説明がつかない行動。注意して観察すれば、きちんと魔力コントロールの基本を行なっているのがわかる。
やっぱりいいんちょは誰かに師事して魔法を学んでる。
その誰か、というのはアルヴィンではないだろう。
普段は喫茶店のほうに出てるし、契約を結んだとはいえ、子供に魔法を教えようとは思わないと思う。
いいんちょの家が元々魔法使いの家系か、それに関係する立場の人間で、両親か、雇った人間に魔法を教えさせてる、というほうが近そうだ。
「――けど、なんで今なんだろう?」
普通、両親とも魔法使いの場合、魔力の暴走を防ぐためであったり、無意識下でもコントロールすることができるよう、その子供は幼い頃から魔力コントロールを教わるものだ。片親で、魔法関係者がいない。もしくは、何らかの理由で両親が魔法関係者にしたくない場合は、最初から魔法や魔力について学ばせない。そうすれば一般人として、魔法関係者とは思われず、狙われ難くなるからだ。
それらを踏まえて、この不自然なタイミングで魔力コントロールを覚え始めたいいんちょ。
おそらくキッカケは、アルヴィンとの契約だろう。
「…………」
いいんちょが結んだ、アルヴィンとの契約……。
契約内容自体は秘密だと言われて教えてもらえなかったが、魔法を覚え始めたいいんちょを見てると、なんだか碌でもないことになりそうな気がする。
しばらくはいいんちょから目を離さないほうがいいだろう。
◆
いいんちょの監視を続けながら夜這いのタイミングを窺うこと、数ヶ月。……そう数ヶ月だ。数ヶ月前に処女を捧げ、股からの違和感も完全になくなり、さあこれから夜這いかけ放題だと思っていたのに、私はあれから一度も夜這いをかけることで出来ないでいた。
その主だった理由というのが、アリカとエヴァ、木ノ葉といった大人たちの存在である。毎晩のように、日によって入れ替わりながらアリカたちはアルヴィンの寝室へ向かい、アルヴィンとセックスするために肝心の私が夜這いをかけられないのだ。
そのアリカたちがアルヴィンとセックスしないときに夜這いをかけにいこうとすると、今度はドア越しからしずなやニィ、千草なんかの喘ぎ声が聞えてきたり、木乃香が気持ち良さそうに寝ていたりと必ず邪魔が入ってしまう。
数ヶ月前にしたように木乃香の前でするのも……興奮するが、それはダメだ。怒られる。実際、魔法薬を使って私がアルヴィンに夜這いをかけたことをポロッと漏らした木乃香である。
……うん。あの時はアリカやエヴァが烈火のごとく怒って怖かった。
一応、私も精神や実年齢でいけば立派な大人なんだから、大人の体になったらセックスしても問題ないって反論して万年幼児体型のエヴァを黙らせたけど、木ノ葉は……。
まだ小学生の木乃香にセックス見せ付けたことに怒って、怒られて……、
その日の深夜に、まさかのお仕置き青姦レズプレイさせられたんだよね……。犬耳と尻尾付きで。麻帆良学園都市と私たちの土地とを区別する壁の内側、つまり世界樹を中心に広がってる大きな庭で、四つんばいにさせられながら、尻尾ディルドーをお尻に突っ込まれたまま、歩かされる……。
オプションで付けられた首輪とリード。
「ほな、行こうかアスナちゃん」
「うう……」
「んー? 返事が聞えんなー? 『ワン』はどうしたんかなー?」
「……わ、ワン」
「うん、ええこやねー。ほな、行こうかぁー」
木ノ葉にリードを引かれながら道を四つんばいで歩かされる。歩く度にお尻に入れてあるディルドーから違和感が伝わってくる。
周囲を木々で囲まれた庭とはいえ、全裸でのお散歩プレイである。恥ずかしくないわけがなかった。
道の端に取り付けられた小さなライト以外光源がない、真っ暗な道。数メートル先も見えない真っ暗な森のなかからはいくつかの視線を感じた。小さな風の音や葉の音が聞える度に私はビクビクと恐怖する。
「こ、木ノ葉……」
「んー? どうしたんやぁ、アスナちゃん」
「その……も、もう許し……」
「ん~? 声が小そうてよく聞えんなぁ。もしかして、おしっこしたいん?」
「え……?」
「丁度よう、木もあることやし。そこでしてええよ」
「そ、そこって……?」
木ノ葉が指差した場所は何の変哲もない木だった。何を言ってるのか理解したくなかった私が木ノ葉の顔を見返すも、木ノ葉は笑みを浮かべたまま立ち止まっている。
「ほら、まっとってあげるから、ゆっくりしてええんよー」
「…………」
動かない木ノ葉。私は覚悟を決めて、犬のように片足を挙げておしっこをする。
「う、うう……」
自分にかからないよう、大きく足を上げて。シャーとおしっこが木から地面に跳ねる音を聞きながら、おしっこを出す。
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……ッ!
犬耳と犬尻尾、首輪にリード以外何も着てない状況で、お外で見られながらの放尿だ。
屈辱と共に恥辱を味わわされる。
「ん。終わったようやね。ほな、お散歩続けようか」
「わ、ん……」
リードを引っ張って歩き始める木ノ葉。私は四つんばいであとに続いた。
……結局、この屈辱と恥辱にまみれたお散歩は、庭を一周するまで終わることはなかった。
本当に何故、私はアリカとエヴァに反論したとき、精神は立派な大人と言ってしまったんだろう?
「はぁはぁ……思い出しただけで……んんっ……」
いたいけな子供だと主張していれば、千草のような変態に目覚めることはなかったのに……。
「うう……木ノ葉めぇ……」
いつものやさしげな眼差しとは正反対の冷たい木ノ葉の視線……。ニィがコレクションしてるAVに出てくる女王さまなんて目じゃない真性女王の視線や声は、本当に危険だ。特に、木ノ葉は飴と鞭の使い分けが絶妙すぎる。木ノ葉の手にかかれば数時間のお仕置きプレイでどんな人間でもドMに覚醒させてしまうことだろう。
直属の弟子である千草がドMのド変態になるのも当然だ。変態的な触手プレイが大好物になるわけだよ。私も今回の件で露出プレイに目覚めそうだ。
「はあぁぁ……」
変態レベルマックスの千草が私を仲間に引き込もうと手招きしてる姿を思い浮かべ、大きく息を吐く。
――とにかくだ。今は自分の身に起きた悲劇ではなく、今の、これからのことだ。幸い今夜は誰ともアルヴィンとセックスしないから夜這いをかけるには絶好のチャンスなんだから、いつまでも自分の部屋でオナニーしてるわけにもいかないのだ。
思い出しオナニーを止めて、私はベッドの下に隠してる年齢詐称薬を飲んで体を成長させる。17歳ほどの体に成長させた私は、以前ニィにプレゼントされたセクシーな下着に着替える。姿鏡を使って身だしなみを整え、気合を入れてドアを開け――、
「アスナちゃん、そんな格好でいったいどこに行こうとしてたんかなぁ?」
「こっ、木ノ葉!?」
よりにもよって1番見つかりたくない相手に見つかった!
「そんな姿になって行く場所といったら、アルヴィンのところだろうさ」
「まったく……やはりこりておらんかったんじゃな」
「エヴァ……アリカまで」
待ち構えていたかのようにドアの前に立っていた3人。……まさか、監視されていた!?
ショックを受ける私に、偉そうに腕を組んでるエヴァが言う。
「何を勘違いしてるか……大体予想がつくが、違うぞ。――私たちがおまえの部屋に着たのはアルヴィンを捜していたからだ」
「へ? アルヴィンを捜す? アルヴィンは家にいないの?」
「まあな。……はぁ、まったく。あの性欲魔王はどこに何をしに行ったのやら」
呆れながらため息を吐くエヴァ。……たぶんだけど、女じゃないかな?
「アスナ~」
「ん、木乃香?」
私の膝に抱きついてきた木乃香。私の顔を見上げながらニコニコ笑顔を浮べる。
「また大きくなっとるんやね、父さまに夜這いかけるつもりやったん?」
「うん。まあね」
「ならウチもアスナと一緒に父さまに夜這いかけに行ってええ?」
ニコニコ笑顔で訊いてくる木乃香。……え?
「夜這い? 木乃香もアルヴィンに夜這いかけたいの?」
「うん! 父さま大好きやし、白いのすっごく美味しかったから」
「……白いの?」
「そう、白くてブニブニしとるやつ!」
……それって精液だよね? 私は木ノ葉たちの顔を見る。私の視線を受けて、うんざりした様子でエヴァがつぶやく。
「木乃香がアルヴィンの味を覚えたのはおまえのせいだぞ、アスナ」
そう言われて思い出す。夜這いをかけたあの夜、盛大にイッたあと片付けしないで失神してしまったことを。おそらく、私が失神したあとでシーツに残っていた精液を木乃香が舐めたんだろう。
「けど、エヴァ。木乃香が精液を飲みたがるのはおかしくない?」
味もマズいし、飲みにくい。まだ成熟してない子供の木乃香が飲みたがるものじゃないと思う。
「……木乃香は悪魔と人間のハーフだ。別におかしくはないさ。悪魔の性質も受け継いでる木乃香にとって魔力は食事でもあり、男の精とは魔力や気が大量に込められたものの塊であるからな。規格外な魔力を有するアルヴィンの精液を求めても不思議ではない」
「そうなんだ」
そう説明されれば別に不思議じゃないか。真祖の吸血鬼のエヴァも吸血しないで精液飲んで生活してるし、悪魔に転生したアリカが精液をジュースのように飲んでるところも見た事ある。悪魔にとって魔力が篭った精液はご馳走なんだろう。
「正直、母親としては複雑なんやけどな」
つぶやきながら木ノ葉は木乃香の頭を撫でる。そんな木ノ葉にエヴァはため息を吐きながら言う。
「まあ元々、悪魔のアルヴィンにとって親子としての血の繋がりなんて些細なことだからな。この世界で禁忌にされてる近親姦も、悪魔の世界じゃ普通に行なわれているのことだ。実の娘である木乃香のほうから父親であるアルヴィンの子種を求めてもなんら不思議じゃないさ」
……エヴァ、知ってることを説明したいのはわかるけど、タイミングを考えようよ。木ノ葉の笑顔が『空気読め』って言わんばかりに固まってるよ。ドMの変態に調教されちゃうよ?
「……ああでも、エヴァは元からだから大丈夫か」
「? 何か言ったか、アスナ」
「うんん、別に。なんでもないよ。――それより、結局アルヴィンはどこに行ったんだろ?」
首を傾げる私に、エヴァは鼻を鳴らす。
「ハッ。どうせどこかで女でも漁ってるところだろうさ。――おそらく今夜はもう帰ってこないだろうから、私たちも部屋に戻ってね……」
エヴァが言いかけた瞬間、無人であるはずのアルヴィンの部屋のドアノブが回り、扉が開いた。
……転移魔法を使ってアルヴィンが帰ってきた? その場にいた全員がドアの方へ視線を向けると、なかからアルヴィンが出て着た。
「父さまー」
「おお、木乃香。まだ起きてたのか」
アルヴィンの姿を確認すると駈け寄っていく木乃香。アルヴィンは木乃香を両手で抱き上げた。なんとも微笑ましい光景なんだけど、私たちの視線はアルヴィンの背後へと向けられていた。
「え? あの……お子さんがいらっしゃったんですか?」
――初めて訊く声。
高い女の声で、歳はまだ10代ぐらい? 幼さが少し残っていて、日本語を使ってなかった。使った言語は英語かな?
「まあな。木乃香っていって俺の娘だよ」
「は、はあ……」
戸惑うような声。……おそらくだけど、まだ女はアルヴィンとセックスしてない。そもそもセックスしてたら、今頃ベッドのなかだと思う。アルヴィンの後ろに立ってるということは……新たにアルヴィンと何らかの契約を結んだ人間なんだろう。
アルヴィンが後ろに顔を向けて言う。
「ほら、他の家族にも紹介するから来いよ。丁度集まってるみたいだからな」
「はい。わかりました」
声と後に続いて、アルヴィンの後ろから女が現れる。
腰まで伸ばした金髪のロングストレートヘア。顔立ちは私やアリカに少し似てる。シスターや聖職者が着るような黒色の清楚なワンピースを着ていて、年齢は20もいかない精々10代後半ぐらいだろう。体に纏っている魔力からいって魔法使い。……それに、少し焦げ臭い?
女は廊下に勢ぞろいしていた私たちに驚きつつも、冷静に自己紹介を始める。
「ネカネ・スプリングフィールドです。これからよろしくお願いします」
両手を膝で重ねて頭を下げたネカネ・スプリングフィールド。……ふむ。成長した私と同じぐらいの大きさ。美乳タイプか。
それにしてもスプリングフィールドか。どこかで聞いた家名だ。
「ネカネ・スプリングフィールドじゃと?」
アリカにも心当たりがあったのか驚いていた。アリカの隣に立っているエヴァや木ノ葉も同じく驚いているようだ。
エヴァが口元に指を当てて考える素振りを見せる。アルヴィンの隣に立っているネカネを観察して、ゆっくりとうなずく。
「……そうか。あの隠れ里で何かあったんだな、アルヴィン」
「――なっ!?」
エヴァの言葉に目を大きくさせて驚くアリカ。確認するようにアリカがアルヴィンに視線を向けると、アルヴィンは肩をすくめさせてうなずいた。
「まあね。結構ヤバいことが起きてたよ。――これからそのことについて説明したいんだけど、いいか?」
アルヴィンの言葉にアリカたちがうなずく。
アルヴィンは木乃香を下ろし、私に預けて今夜は大人しく寝るように言うと、皆でリビングへ向って行った。……うう、子供ボディが憎い。このまま木乃香を連れて盗み聞き――は、人外レベルのアルヴィンたちには無理なので、寝るしかないか。
「じゃあ、木乃香。寝ようか」
「うん!」
元気よく返事を返す木乃香。そんな聞き分けのいい木乃香と手を繋いで私は自室へと戻る。
この成長した体では安眠できないので、年齢詐称薬を飲んで元の姿へと戻り、いつもの下着とパジャマに着替える。ベッドに上がって木乃香を……、
「この魔法薬を飲めば体が成長するんやね!」
「え? ああうん、そうだよ。赤いあめ玉を飲んだら成長して……木乃香?」
「えへへ~、あむっ」
「――っ!」
手に取った赤いあめ玉を木乃香が口へ放り込む。放り込んだ瞬間、あの爆発音と白い煙が出現し――5歳ほど成長した木乃香が現れた。
「おおっ! 手足が長くなっとるー!」
成長した姿を見て、うれしそうにはしゃぐ木乃香。窮屈になったパジャマや下着を脱いで全裸になり、その場でくるっと回って部屋に置かれた姿鏡を覗き込む。
「うーん……成長しとるけど、アスナよりは成長しとらんなぁ」
不満げにつぶやいた木乃香だけど、赤いあめ玉を2つ飲んでる私より成長されてたまるか。もしも赤いあめ玉ひとつでさっきの私よりも成長されてたら、私は泣いたぞ。
「……むぅ、もうひと粒飲んだら……」
「その魔法薬は結構高かったんだから、あんまり使わないでよ、木乃香」
「じゃあ、あとひと粒だけ! あとひと粒ちょうだい、アスナ!」
「……あとひと粒だけだからね?」
「うん! ありがとぉ!」
ニッコリ笑顔でお礼を言う木乃香。……こうやって笑顔を向けられるなら、少しぐらい無茶なお願いでも聞いてあげたくなる。
ニコニコ笑顔で木乃香がパクッと赤いあめ玉を口へ放り込んだ。おなじみの爆発音と白い煙が出現し――、
「見て見てアスナ、セクシーダイナマイツ」
私に向ってテレビで覚えたと思われるポーズをとる木乃香。
「あれぇ? アスナ、どうしたん?」
「…………」
「アスナー?」
「…………」
「?」
ゆさゆさと……。
私の目の前でゆさゆさと揺れる木乃香のおっぱい。
「パイナップル……いや、スイカ」
「どうしたん、アスナ」
「軽くDはある……。ということは、E? ……いや、腰との差を考えるとFの大台に……」
「んー?」
首をかしげる木乃香。私は視線を胸から下へと向けて――再び言葉を失った。
……は、生えてる!?
私と同じくツルツルだったあそこに毛が、生えてるだと!?
しかも産毛レベルじゃなくて、きちんと『生えてる』と認識できるほどにだった。
「う、うう……」
「ど、どうしたん、アスナ? お腹痛いんか?」
心配そうに顔を覗き込んでくる木乃香。ううう……胸がっ、私を越える深い谷間が……!
「だ、大丈夫ダヨ。木乃香。寝よう。今夜は早く寝ヨウ」
「え? ああうん。わかった」
そのままベッドに上がってくる木乃香。
「――っ! 木乃香っ、そ、その姿のままじゃベッドが狭くなるし、服も着れないから元に戻ろう、ね? ――はい、青いあめ玉」
「う、うん。ありがとぉ」
さ、さっき毛が……木乃香の毛が当たった! ベッドに上がったときに当たった! か、髪の毛より太くてザラって……ザラってした!
「着替えてきたでぇー」
「……うん」
パジャマに着替えた木乃香がベッドに潜り込む。……ああ、いつもの木乃香だ。成長してない、私と同じぐらいの木乃香だ。胸も小さくて毛も生えてない木乃香だ。
私は木乃香を抱きしめる。
「……アスナ?」
「このまま……。今夜はこのままでお願い、木乃香」
「別にええけど……。変なアスナやね」
「変でもいいよ。ああ……安心する」
あの魔法薬がここまで怖いものだとは思わなかった……。もう木乃香に赤いあめ玉はあげられない。いつまでも私と同じツルツルでいて。お願いだから。
アスナ編から抜け出せない……!