玉座の間に入ると
モモンガさんがタブラさんの愛娘
アルベドのステータスを見ていた
何やらコンソールを出して打ち込んでいるが
「何してるんです?」
「うわっほぅ!?」
モモンガさんは私とレイナを見て
飛び上がりそうになり、精神異常無効が働いていた
えーとなになに
モモンガとラジンを愛している?
「モモンガさん…なにしてんですか?」
「す、すいません」
「まぁ良いです。とりあえずレイナ、平伏せよ」
レイナはプレアデスのセバスの隣に移動し
皆と同じように平伏した
ナチュラルにセバスの隣か
「もうすぐ終わりですね…楽しかった」
「えぇ、本当に…本当にありがとうございますラジンさん。最後まで残ってくれて」
「いえいえ、お互い様です。生き甲斐を失くした私を、ユグドラシルとアインズウールゴウンの皆が救ってくれたんです。勿論、モモンガさんもですよ」
モモンガさんと硬い握手を交わし
この場に集まった皆の前で最後を飾ろう
モモンガさんは魔王ロールに徹し
「皆、聴け!アインズウールゴウンは永久なり!!」
非公式魔王とまで称された
ギルド長のモモンガさんとワールドチャンプの私
かつてのギルドメンバーは今は二人しか残っていないが
本当に楽しい時間だった
00:00
メニューバー上段の時計が12時を刻む
後はサーバーが落ちて切り替わるだけだ
自動的にログアウトされるまでは残ろう
00:01
画面が暗くならないし
ひんやりと冷たい風を感じる
隣を見るとポカンとしている
スケルトン
「なんだ!?なぜ終わらない?」
「モモンガさん」
「あ、ラジンさん…エラーでしょうか?」
コンソールを出そうとするが出ない
GMにコンタクトを取ろうとしたが手段がない
モモンガさんも試しているが
「コンソールが出ないのでユグドラシル2ではなさそうですね。困ったな、GMコールも使えないな」
「ですね…どうしたものか」
「あの…モモンガ様、ラジン様?どうかなさいましたでしょうか?」
二人で悩んでいると
正面に平伏していた
アルベドがこちらを見て声を掛けてきた
「GMコールが効かないようだ」
「コンソールも出て来ないね」
「申し訳ありません、非才の私ではGMコールもコンソールも聞いた事がなく…この無知を挽回する機会を頂ければ、全力を持って務めさせて頂きます!」
NPCが喋っている
言葉に合わせて体も
背中の黒い羽根が動いている
「う、うむ…セバス、原因不明の事態が起きている。ただちにナザリックを出て周辺を調査せよ。共はソリュシャンを連れていけ!残りのプレアデスは第9階層に戻り、侵入者が来ないか警戒するのだ」
「はっ!」
「「「「「「かしこまりました」」」」」」
その場に残ったのは
にこやかにこちらを見て
微笑むアルベドとレイナだった