戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
それから数日後にとうとう領土を確保するために地上に出ていたが主に遠江の北側中心に探していたがほとんどの村が廃村状態になっていたばかりか城まで廃城と言っていいほど荒廃していた。
これは完全に鬼たちの仕業なのはわかっていたがまさか、ここまで被害出ているとは思っていなかった。これほど被害が出ているのかそれにしてもここは近くには武田に松平など有力な大名がいるのだぞ、そう簡単に勢力なんて伸びはしないだろう。
それとも近くに俺みたいな指揮ができる鬼がいると言うことか、そうなるともう北遠江は全滅に近い状況になっても不思議ではない。
そうして諦めようとした瞬間、一匹の鬼から伝令が来たのであった。それはこの先の城ではまだ人間が籠城して戦っていると言うものであった。俺はすぐに鬼たち全軍を率いてその場所に向かった。
そこではかなり追い詰められている状況であったがまだ落城はしていなかった。敵の鬼の数は500ぐらいはいた。それに引き換え俺たちは百ぐらいしかいなかったがすべて訓練された鬼たちばかりである。戦えると思い鬼たちに
「勇敢な鬼たちよ、今は我らは新たな仲間、そして領土のために弱き者たち・・・人間を救うために目の前の鬼に向かって突撃せよ、我らの勇姿を北遠江の者たちに見せつけろ」
それを高らかに号令し、鬼たちは一斉に咆哮した。それを合図に指揮下の鬼たちは突撃を始めた。一方、敵の鬼たちもこちらに気がつき二百ぐらいこちらに向かって来たが俺は鬼たちに
「まずは敵の数を減らす、弓部隊、石投げ隊は攻撃を開始せよ。槍部隊は槍衾の準備をしろ」
弓部隊の鬼たちと石投げ隊の鬼たちは構えて一斉に放ち始めた。その攻撃に多くの敵の鬼が倒れていった。俺はよし、第一攻撃は成功だ。次は槍部隊の槍衾だ、これが決まればでかい
「槍部隊、構えろ・・・・・今だ、一斉に敵の鬼たちを突け」
槍部隊の鬼たちは一斉に槍を突き出したのである、敵の鬼たちは群れで行動しておりこちらの動きを崩すことが出来ず敗走を始めた。それを見ていた城攻めしていた鬼たちがこちらに一斉に向かって来たのであった。
俺はすぐに詩乃ちゃんに対して
「詩乃ちゃん、これからは部隊の指揮を君に任せる。俺は鬼の大将らしく、突撃をしてくる。安心しろ、無謀ではない。」
「・・・・わかりました、ですが無茶だけはしないでくださいね、約束ですよ」
俺は分かったと言ってユタララプトルに乗り、己で作り上げた槍を持ち、部隊の最前線に出て
「我こそは鬼の棟梁、信鬼なり。我に挑む勇敢な鬼はいないか」
それを言って向かって来ている三百の群れの中に一人突撃をした。鬼たちをただひたすらに斬りこんだ。敵の鬼たちは完全に動揺していた。それを見ていた槍部隊も可児才蔵の指揮のもとで突撃を開始した。
気がついてみれば五百いた鬼たちは半数以上が倒され完全に敗走した。俺は逃げた鬼たちを逃がすわけにはいかずに今回は活躍の場面がなかった丸太部隊に捕虜の手伝いをさせた。
時間は夕暮れになり勝敗は完全にお我々の勝利に終わった。こちらの被害はなんと0で終わり敵の鬼たちの捕虜は200以上いた、これ以上もない大勝利であった。
「我々の勝利だ、勝どきを上げろ、えいえい、おー、えいえい、おー」
ほかの者たちも俺の言葉に続き一斉にやり始めた。初陣に勝利したこともあり士気の高さは最高であった。
問題はどうやって籠城している人間たちを仲間に引き入れることだがここは警戒をできる限り少なくするために一人城門に向かって城の者たちに対して
「我々は君たちを害する気はない、どうか話し合いに応じてくれないだろうか」
そうしたら城の者たちはしばらく待ってほしいと言われた。まあ、助けたとはいえ同じ鬼だ、警戒心がない方が可笑しい。そうして一人で来るなら構わにと言われて城門を開いてくれたので素直に入ったのであった。
そうして出迎えてくれたのは一人の美しい女性・・・いや、一匹の鬼であった。俺は驚いてまさか、自分以外でこのような鬼を見ることになるとは夢にも思っていなかった。そして向こうの方から
「救援していただきありがとうございます。私は旅の者ですがこの地の鬼たちの残酷な光景を見て人を助けるために一緒に籠城しておりました。まさか、私みたいな鬼をこの目で見るとは思ってもいませんでした」
「それはこちらが言いたいことです。まさか、人に味方する鬼がいるとは夢にも思いませんでした。それで自己紹介をいたします。俺は信鬼と言います、それであなたは」
「これは申し遅れました、私はかつて織田家に仕えていた武士、佐々朝美政次と言うものです。どうか覚えてくれると幸いです」
そうか、そうか、佐々朝美政次さんね・・・もしかして佐々和奏成政のお姉ちゃん。よく見てみれば確かに似ているけど・・・元の世界でも佐々成政には兄がいたけど桶狭間の戦いの戦いで討ち死にしたはずではこの世界ではどんなことになっているだと疑問に思っていたら向こうから
「その反応を見て人だったころの私を知っているみたいですね。私は今川家との戦いで討ち死にしたはずでした。しかし、妹の和奏が心配で心配で死にきれなくて意地でも生き返ってやると思っていたら・・・気がつくと私は鬼になっていました」
どうやら死んだ後に鬼になってしまったらしい、そんなこともあるだなと思って聞いていた。本当ならすぐに妹のところに行きたかったが自分は鬼になって妹に否定されたらと思うと怖くて行けなくて尾張から旅を始めたらしい。
そうしてこの遠江の悲惨な光景を見て一人で立ち上がって生き残った人たちと一緒に籠城していた。半月以上籠城戦を繰り広げていたらしい、民のために一人で立ち上がるってどこの主人公ですか。
しかも数はそれなりにいるけど戦える人はほとんどいない中でよく半月以上耐えていた。その勇敢さと人望に驚くばかりである。そうして朝美がある提案してきた
「助けてもらったのに図々しいのは分かっています。どうか、この者たちに食料を分けていただけないでしょうか。どうか、どうかお願いいたします」
そう言って朝美は土下座までして頼み込んできたのであった。ここまで来ると剣丞と中々いい勝負できるじゃないかと思うぐらいに彼女から魅力を感じられた。
「わかりました、こちらが持っている食料をすぐに場内に運びましょう。ただし、そのために私の配下の鬼たちを一時的に場内に入れることを許していただけないでしょうか」
「それはもちろん構いません。本当にありがとうございました、ではこのことを城のみんなに伝えていきますのでこれにて」
そう言って彼女は城のみんなが集まっている場所に向かったのであった。俺はそれを見届けた後すぐに城から出て外で待機している詩乃ちゃんたちと合流して城の会話をみんなに伝えた。
鬼たちも協力してくれるみたいですぐに作業に取り掛かった。みんな戦いで疲れているはずなのに文句ひとつも言わないとは言い配下に恵まれた。
そうして食料の運ぶ作業も終えて俺たちは地下の拠点に一時戻ることにしたのであった。日を改めてまた訪れることにした。出来ることなら彼女を仲間に加えたいと思い詩乃ちゃんに相談した。
そうしたら詩乃ちゃんがため息をつきながら
「もうほかの女性にも手を出す気なのですが信鬼さんは」
「違う、違う、俺はただ彼女の実力に人望さを無駄にしたくはない。それに俺たちで頼れるのは俺に詩乃ちゃんに可児さんしかないから増えたら楽だなと思い」
詩乃ちゃんはしばらく俺を見て少しばかりまたため息をついて
「そうですね、その気がないから余計に厄介なことですね。このままだと女たらしができる鬼だと評判されますよ」
詩乃ちゃん、それは絶対にありえないから心配しないでくれ。詩乃ちゃんに好かれたことですら奇跡だと思っているから心配しないで←(またフラグを建築した)
それから数日後、俺と詩乃ちゃんに可児さんの3人で朝美がいる城に訪問することになった。彼女を仲間にしてできれば北遠江の支配権を獲得できれば良いなと思いながら。
原作キャラを出さないでまたオリジナルキャラを出してしまった。
いつになったら原作キャラが出てくることやら・・・・