戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
これからもよろしくお願いします。それと気になったことがありましたら気軽に書いてください。
城の前に到着を待っていた朝美の姿があった。どうやら約束よりも早く準備してくれたみたいであった。礼を言おうとしたが
「こちらが勝手にしたことですから気にしないでください。それにこちらこそ食料をあんなに多く分けていただきありがとうございます」
本当に礼儀正しい子だなと思う、そして城に籠っていた者たちの世話をしているところは妹の和奏と同じだなと感じられたのであった。やはり姉妹だなと思いつつ城の中に入っていた。城の中は数日前よりは綺麗になっていた。
それと活気が取り戻して来ていることがわかる、これも朝美のおかげしか言いようがなかった。やっぱり本物の戦国武将は俺と違って器の大きさが違うかもしれないなと思いながら城の一室に到着した。そこで会談が始まったのである。まず俺から
「もう知っているかもしれないがこの鬼の棟梁、信鬼と言う、気軽に信鬼と呼んでほしい。横にいる女性が竹中詩乃重治であり男性の方が可児才蔵と呼ぶ。出来ることなら覚えてくれると嬉しい」
朝美は驚いている様子であった。それはある意味しょうがないことであった。可児才蔵はともかく詩乃ちゃんは今孔明と呼ばれているほど有名な人でしかも隣の国ならなおさら聞いたこともあるだろう。
それを見ていた詩乃ちゃんが
「一応、今孔明と呼ばれていますができることでしたらそのような言葉で言わないでくれると助かります。私、自身はそのような力はないと思っていますので」
「わかりました、それでしたら詩乃殿と呼ばせてもらっても構いませんか。それと可児才蔵さんは可児さんと呼ばしていただいても構いませんか」
二人とも承諾したのか笑顔ではい、構いませんと返して一応、紹介も終わりこれからのことを話し始めた。
それはこの豪族や大名の力が及んでいないところをどうするかと言う話であったがここで詩乃ちゃんが俺を大名に祭り上げて治めていくのはどうでしょうかと提案を出したのであった。
いやいや、確かに領土も一気に獲得できるけど北遠江すべて一気に拡大したら周辺の大名たちから警戒されるよね。近くには武田や松平など怖い者しかないにそんなことをして松平や武田が攻めてきたらどうするのと思いながらも黙って聞いていた。
もちろん朝美も反対していた。もし俺が大名となって領土をうまく治めることが出来てもほかの大名の恰好のえさになるだけだと言ってきたのである。ついでに俺自身もこの意見に賛成していたが詩乃ちゃんがまだ言いたそうにしていたのでまだ黙っていることにした。
そのような反対意見に詩乃ちゃんの反論は
「それならば松平は独立したとはいえ三河の鬼退治さらに一向一揆の処理だけで今、現在は手が足りていないから攻めてくる可能性はかなり低いと見ていいでしょう。それに武田の方でも周りが敵だらけで味方と言えるのが北条のみで簡単にほかの領土を攻めてくる心配はないと考えられます、もしうかつに動けば越後の龍の糧にされますので」
なるほど確かにそう考えると危ない状況ではなくむしろほかの勢力が介入しにくいこの状況に旗揚げをするのは良い時だと考えていると言うわけか。だが、それでもこの北遠江が手に入れても無人が多い地帯だからと思っていると
「さらに言いますともう遠江統一までの策を考えています。もちろん皆様の力が必要不可欠ですが不可能なことではありません」
嘘でしょう、遠江国を統一する策があるのと思って詩乃ちゃんに聞いてみたらこう言い返されたのである。
「この場では策の細かい内容までは教えられませんが・・・簡単に言いますと戦わずにして勝つと言うことです」
戦わないで勝つと言うことか、確かに孫子の兵法書にもそう書かれてあったしな・・・待って、マジで戦わないで統一できるのと驚いた顔を見せていたら詩乃ちゃんがこちらに近づき静かに
「信鬼さんの力ならできますよ、ですが少しばかりの許可を頂きたいのです。それは年貢を三割にすることに新しくなった農民には年貢一年間、免除していただけたらできます。もうここまでくればわかりますよね」
なるほど無人が多い地帯になったところをうまく利用すると言うわけか。それならば確かに多くの敵の農民がこちらに逃げてくる可能性が高いな、そして多くの農民が逃げていなくなった敵の領土をほとんど戦わずに奪えると言うわけか。
普通なら年貢を下げると言うことは国に入ってくる財源が少なると言うことだから基本的にはやらないが俺の場合は地下にたくさんの農園を作ればいいから問題がないどころか年貢自体も要らないがそれだと怪しまれるので三割としたのか。本当に詩乃ちゃんは頭が良いな。
確かにどんどん農民が北遠江に流れ込んでくるし万が一多く来ても養えるだけの農園を持つこともできるから問題はない。それにそれで少なくもしかすると無人となった領土も出てくるかもしれないと一石二鳥である。
本当に敵でなくて良かったと思える瞬間であった。これが敵だったら知力でも泣けるし見た目の可愛さでも泣けるし、本当に味方でよかった。
そうして詩乃ちゃんはもう一つの提案を出してきたのである。それは近攻遠交で行きたいと言うものであった。文字通りに隣の国とは戦って遠い国とは仲良くしていこうと言うものである。
そうなると一番仲良くしておきたいのは越後の龍、長尾景虎かな。原作は途中までしかやっていなかったけど彼女がどんな性格をしているのかは分からないがまあ、武田と敵対していますのでと言えば仲良くしてくれるでしょう。
そんなことを考えていたらどうやら詩乃ちゃんも越後とは交流関係を持つべきと考え使者を出すことになった。その使者になぜか俺が選ばれたのだが、理由は地下から行けば近いし確実に安全だからと言うものであった。
確かに安全かもしれないけど意外ときついよと思いながらも確かに今は確実に成功させたいので仕方がなく承諾したのである。もちろん、農園を作ってからだが。
それでもそんなに時間はかからなかった。まあ、畑を作るだけだしなと思いながら出発の準備をして越後に向かい始めたのであった。
遠江の方は詩乃ちゃんが攻略してくれるみたいなのでそれなら安心だなと思い俺は遠江が統一した後も勢力が安定するために越後との交流、良ければ同盟をしたいなと思いながら進めて行った。
越後に起きている地獄を知らずに・・・・・
ようやく次から原作の人物が出そうだ。(確実とは言っていない)