戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
ですが出来る限り完結させたいと思っていますので……どうかよろしくお願いいたします。
それからしばらくしてから親友が戻ってきたのである。どこに行っていたと聞いても大したことではないと特に教えてくれなかったがまあ、そんなに気にすることではないと思い深くは問い詰めずに祭りに戻って楽しんだのである。
それからも親友と楽しみながらいろんな話をした。昔のはなしなどしながらもこの世界に来て今までのことを深く話した。親友は笑顔にそうかと答えてくれたが少しばかり暗い表情していて疑問に思い聞いてみたら
「いやいや、本当に信っちはいろんな女性に好かれて良いなと思ってな。それに比べて私は結局、彼女は出来なかったなと考えていたら少しばかり暗い表情になったように見えたかな?」
確かにその様にも見えなくもないがそれ以上の理由があるようにも見えた。長い間、付き合っているだけに心配になったが教えてくれるはずはないことは知っているので深くは追及はしなく大きな問題にならなければ良いなと思いながら話し合っていた。
そんな時にであった、親友からとんでもないことを言われたのであった。
「信っち、せっかくまた会えたのに……すまないがもう少しで私はもとの世界に帰らなければならない。これは女神から言われていたことであり仕方ないことだか……」
このときに親友が暗かった理由がわかった気がした。俺も出来ることならこれからも一緒に暮らしていきたかったが……しかし、雅っちは仕方ない理由なのである。いくら説得しても無駄なことは分かっているがそれでも俺は
「どうにかは出来ないのか、雅っちは女神と仲が良いから何とか出来るじゃないのか」
「それができたら苦労はしない、もうそれに決まったことだ。後から言うのも可笑しいだろ。親友にもう一度だけ出会えて少しばかりだけ一緒に生活できただけでも良かったと思うしかない」
それはそうかもしれないがそれでも俺はこんないきなりの別れは嫌だと考えていた。けれどそれはあいつも同じことだから……そう考えていたら親友は
「出会いは偶然、別れは必然とよく言ったものだな。でも私はまた会えると信じている。なんせうちの女神はそんな理屈を時々平気な顔で壊してくるからな」
親友はそう笑顔で俺に向かって話した、でも俺もこんな転生させてくれた女神のことを信じたくなったかなと思いながら次第に今はこの場を楽しもうと考え親友と一緒に楽しんだのである。
祭りも終えて数日後についに親友は越後のみんなにもとの世界に帰ることを話したのであった。
ほとんどの者たちは悲しそうにそうかと諦めていたが愛菜だけは諦めきれずに駄々っ子みたいにして泣いていた。
「嫌だですぞ、雅也がもとの世界に帰ることは認めませんぞ」
「愛菜、私も気持ちは同じだ……だけどこれはどうしても帰らなければならないことだ。本来、私は存在してはいけないものだ。これが留まり続けるとこの世界の未来がどうなるか分からなくなる。世界の安定のためにももとの世界に帰る必要がある……愛菜」
愛菜は泣きながらも雅也に対して問いただしたのである。
「私たちが好きじゃないのですか」
「何を言っている、少なからず愛菜は本当の妹と思っている。しかし、この世界に残ればこの世界が乱れてお前の未来を奪うことになる。それだけは死んでもごめんだ、それでもここで出来た絆が無くなるわけではない、たとえ世界が違う場所でも失いはしない」
その言葉に愛菜は静かになってただ雅也を見つめるのであった。俺もただ静かに雅也を見つめていると向こうから
「信っち、これで別れになるが一言だけ言わせてほしい。必ず、嫁さんたちを幸せにさせて己も幸せな人生を生きろ。これ、親友との約束だぞ。破りそうになったらこの世界に来てやるから覚悟しておけ」
「雅っち、こそもとの世界で幸せな人生を送らなかったら鬼が来るから気を付けておけよ」
「はっはっはっは、そうか、なら私も頑張って生きるから信っちも頑張れよ」
そう言ってお互いに拳をぶつけ合って笑顔でそうやった。それが合図かのように親友の後ろに先程には存在していなかった扉が出現して開かれたのである。
親友はためらいもなくその扉に向かって歩き出した。そうして奥まで進んだところでこちらに振り返り
「みんなの幸せになることをお祈りする、そしてこの場のみんなにエールを送る。それではさらばだ、友よ」
そう言って扉は閉まって閉まり終えると扉は消えてなくなった。まるで初めからそこには何もなかったように……しかし、俺たちは忘れはしない。雅っちがいたことをお前がくれたこの来世を精一杯生きてやる。
だから、次に会うまで元気でいろよ、友よ。
違う世界になっても同じ空のしたで頑張ろうな、雅っち。
ここでようやく第二章が終わりになる予定です。次からは第三章に入りたいと思います。