戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
その後、トウナ率いる連合軍と美空が率いる越後軍は京の都に向けて出陣をした。軍勢は二十万以上を超える大軍であった。それと千以上超えるワイバーンに多くの恐竜を従えての出陣であった、美空たちは戦意の高さは天を貫くほど高まっていたが一方、連合軍の総司令官のトウナは一つの不安を感じていた。
まるでこちらに来るように仕掛けられている気がしたのである。敵地で戦って万が一罠が多くあって危機に落ちたらこの世界だけではなくほかの世界まで守れる戦力が残るのであろうかと考えていた。かつてこの世界の住民だけにあって敵の強さも知っているつもりであった。
それは敵の軍師であろう竹中詩乃に動きがみられないところが不安を覚えていたのである。しかし、ここで立ち止まっても戦局が良くなるわけではない罠も覚悟のうえで京の都に向かうしかないかと思いを秘めながら京の都に向かうのであった。
道中の城には挟み撃ちされないようにトウナの指揮下にいる徳島が率いる部隊に迎撃隊として残しつつ加賀の国にある手取川あたりで敵の大軍勢が待ち受けているという偵察の報告がありトウナ自身がワイバーンに乗り空からこの目で敵陣営を確かめに向かったのである。
そこには鬼の本隊、酒吞童子が率いる部隊に織田軍、武田軍、松平軍、足利軍にほかにも戦国を代表する大名家の軍勢が集まっていた。おそらくここまで集めたのは初めてではないかと思うぐらいのオールスターであった。こうなると敵には勝算がありそれで正面から堂々と戦うつもりか。
敵の総大将、酒吞童子はこちらの実力を知っているはず、ならばこの状況でこちらが負ける原因はなんだと考えながら自分の陣営に帰っていたのである。
そして到着してお互いに膠着状態になった、お互いに敵の出方を待っている状況であったがここでトウナの指揮下にいる部下たちは攻撃しようと提案するがここでトウナは
「この戦いは先に動いたほうが負ける、今しばらく時を待て。お前たちが焦る気持ちはわかるがここで我々が壊滅状態になったらこの世界だけではなくほかの世界・・・いや、最悪は神々の都まで落とされるかもしれない。この度の戦いは運命を分ける一戦だ、辛いかもしれないがここは我慢だ」
そう言ってトウナの率いる軍勢は一向に動く気配をしなかった。だが、それとは逆に越後軍は時間が経つにつれて苛立ちを覚えていた。時間が経つにつれて信鬼の生存確率が下がっていくと言われていたので美空はもちろんほかの越後勢は一刻も早くここを突破して京の都に向かいたかった。
だが、トウナが率いる大軍勢が動かない以上こちらだけであれほどの軍勢を相手にするのは分が悪すぎると思い美空も本心では動きたいところであったがトウナの言うとおりに気を待つことにした。
それから数日後、越後軍に転機が訪れたのであった。いつも通りに美空はトウナと一緒にワイバーンに乗り敵陣営を偵察していた。しかし、この日はいつもと違く敵陣営が乱れが発生していた。トウナと美空は気になり原因を探してみると敵陣営の中で乱戦が起きていた。
そして美空は信じがたい光景を目にした。それは大軍勢を相手に募兵のみで戦っていた者たちの中に信鬼の姿を捉えたのである。
美空は急いでワイバーンから降りるとすぐに越後軍、全軍を信鬼を助けるために突撃させた。
余りにも美空の慌ている姿を見て気になった柘榴が尋ねたのである。
「御大将、急にどうしたのすっか。今まで我慢して均衡状態にしていたのに」
「そんなことを言っている場合ではないわ、敵陣営の中で戦っている信鬼がいたのよ。こちらから助けに行かないと必ず死ぬわ。取り返しがつかなくなる前に助けに行くわよ」
「わかりました、そんな理由でしたらこの秋子も賛成いたします」
「なるほどそんな理由だったのすっね。なら柘榴の出番すっね」
ほかの者も信鬼を助けるために危険承知で敵陣営に突撃をした。一方トウナは早まってはいけないと必死に止めたが美空たちは聞く耳を持たず敵陣営に向かった上にトウナ連合軍の副将を務めていたいた村上蓮也までも越後軍と一緒に突撃を開始したのである。
これにはさすがのトウナも驚きを隠せないでいた。村上が率いる部隊まで突撃したら後方から敵が来た時に防げる人材がいないからである。もし自分だったら間違いなく手薄になった後方を狙って挟撃をする。
そうして突撃をしてきた部隊を壊滅させてこちら本隊を前後から襲って壊滅する相手が相手なのでしてくると思い背後から襲われないために軍隊を広く展開した。背後に回れないために横陣をしたのである、この陣形は長くなるのでトウナはあんまり使いたくはないが背後に回れて攻撃を受けるよりかはましだと思い展開した。
そうして突撃した部隊と分裂しないようにトウナも突撃指令を出して越後軍と村上軍に続けて敵陣営に突撃した。これが下策と知りつつトウナはおそらくこれも敵の軍師、竹中詩乃の計算通りだろうなと思いながら。
一方、越後軍は信鬼を助けたい一心で突撃していきついに信鬼を視界にとらえることができた。そしてこちらに気が付いた信鬼も越後陣営のところに向かった。信鬼はかなり疲れている表情であったが美空たちは生きてくれていたことにまずは喜び後は一旦、退却して次に備えればいいと思い引き上げようとしたら敵陣営から一人の男が出てきた。
「そんな簡単に世の中ができていると思うか、越後の大将さん」
「あなたは誰よ、まずは名乗るのが常識でしょう。それとも鬼に変わるとそんな常識もなくなるのかしら」
「いやいや、ごめん。自己紹介がまだだった、俺は新田剣丞と言えばわかるかな」
「新田剣丞、天から舞い降りたと言われている人物ですね、鬼側についているということは天は鬼に味方をしているということですか」
「いいや、少し違うかな。天が鬼の味方になるじゃない・・・鬼が天を支配するということだ。もう少しでわかることになるよ・・・・ねえ、信鬼さん」
そうして美空の後ろから信鬼が刀を振り下ろしたのであった。美空は完全に油断しており危ないところであったがここで美空の近くにいた松葉がとっさの行動で美空は助かったが代わりに松葉は重傷を負ったのである。
「剣丞、大事なところでネタバレをする。あと少しで一瞬で美空を倒せたのに」
「悪い悪い、ついつい言いたくなってでもそれも時間の問題だろ。こんな大軍勢に囲まれていたら」
「それもそうか・・・・美空、秋子にほかの皆さんには騙して申し訳ないと思っているがこれもみんなのことを思ってやっていることだけは理解してほしいかな」
そして美空が信鬼をよく見るといつもと違う目にオーラを感じて美空は怒りを表情に出しながら剣丞に向かって
「あなたたち、信鬼に何したの」
「それは・・・死んだ後の楽しみというわけかな。だから、越後の皆さん、ここで死んでください」
そうして越後軍に包囲していた部隊が一斉に襲い始めたのであった。そのころトウナのほうでも信じられない情報を耳にしたのであった。
「それは本当なのか、神々の都が陥落して女神さまが討ち死にしたことは」
絶望的な状況で美空がとる行動は・・・
そして鬼の棟梁、酒吞童子の目的とは・・・次回に続く!?