戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
久し振りに全力で走って音のする方向に向かってみたらそこには詩乃を追撃していた者たちがいたのである。明らかに斎藤家の追撃隊であった。
それを見た俺は天に向かって早く剣丞、来いーー。未来の嫁さんが命の危機だぞ、何をしている。
ここは主人公らしく助けに来い俺も助けに行きたいけど鬼だから嫌われているから助けてもいい展開に行く気がしない。せめて好きなキャラぐらいは幸せになってほしいからすぐに来いーー、剣丞。
そうもしているうちに詩乃ちゃんが火縄銃と弓部隊に狙われた。このままだと本当に取り返しがつかないことになる。
仕方がない、嫌われている覚悟で助けに行ってやる。幸いなことに俺は鬼だし簡単には死にはしないだろう、それに人の頃から痛みには嫌と言うほど慣れている。
俺は全力で走って詩乃ちゃんを庇うように立ち塞がった。その瞬間、弓矢と火縄銃の火が吹いたのであった。
その弓矢と火縄銃の弾は俺の体に当たり全身に痛みが走ったがここで倒れたら後ろにいる詩乃ちゃんに当たる、だから倒れる訳にはいかなかった。
己のプライドに賭けて何とか防ぎきった。全身怪我だらけで今にも倒れそうであるがこの場では弱気を見せてはダメと自分を奮い起たせた。それを見ていた斎藤家の追撃隊は驚きを隠せないでいた。
たった一人の少女を殺せば良かったはずが蓋を開けてみれば鬼まで来たのである、動揺が波紋のように拡がった。
ここで叩いておかないとこちらが殺される、やる前に殺ってやる。殺すつもりで来たなら逆に殺される覚悟もあるはず、この場は心も鬼になってやる。
俺は咆哮をした後に更に動揺した斎藤家の追撃隊を倒し始めた。まず最初は鉄砲隊から殺し始めた、やはり銃は怖いのでそれから潰した。
まだ、動けるうちに弓部隊にも攻撃をしたのである。そうしたお陰でとうとう追撃隊は敗走した。そう、勝ったのである。
後ろを振り向くと詩乃ちゃんは大きな怪我無く無事も確認してとりあえず震えている詩乃ちゃんを地下の拠点まで連れて帰った。
そこで安心したのか急に倒れてしまったのである。このまま死ぬのであろうか、それでも好きな人を守って死ぬのである。満足な死だ、後悔はない…………
詩乃視点
あの時に私は死ぬはずでした。斎藤家の追撃隊に見つかった上に今度は確実に仕留めるために火縄銃まで持ってきて私の運命はここで終わりと覚悟して目を閉じたのであった。
火縄銃の音が聞こえてきて次の瞬間には意識が無くなるはずでした。しかし、いくら待ってもその時は来ませんでした。不思議に思い目を開けてみるとそこには
全身、怪我していない所がないほど重症をしている鬼がいたのです。そう、私を数日匿ってくれた鬼が我が身を盾にしてまで私を守ってくれたのです。
その行動と姿を見て今までの感じたこともない物を味わったのです。それが何かと一瞬、考えている隙にも鬼が反撃に出たのです。
それも火縄銃がどれ程危険かも分かり先に倒してその後は弓部隊も倒していきついに追撃隊を敗走させたのです。
それで命の危機は無くなりましたがそれでも先程の恐怖が残っているのか上手く立てなかったのですが鬼が私を持ち上げてだっこをしてくれたのです。
不思議と私はその温かさを味わっておきたいと思い身を任せることにしました。もう鬼と言って警戒していた自分は消えていました。
そうして元の地下に戻ってきた瞬間、鬼が倒れたのです。無理もありませんでした、大怪我をしている上に私をここまで運んでくれたのです。
私は少しばかり慌てたが冷静に考えたなら鬼も限界だったのでしょう、そこまでして助けてくれたこの命、次は私がする番です。
まだ、名前もわからない鬼さんですが今度は私が貴方を救って見せます。ですから私を一人にしないでください、お願いします。
そしてこの胸に響くこの気持ちの正体を教えてください。
なんとか書けました。そして物語も一応、順調かな?