戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
そして蝮のその後シリーズはこれを入れて二話分で終わりにしたいと考えています。
私は・・・どうやら運命とやらもないらしいな、ここまで付き従ってくれた鬼たちまでも半数以上裏切られた。私に付き従ってくれている鬼たちはもうそうは多くはないだろう。
破滅の宿命であるか・・・しかし、この宿命でも私を信じている鬼たち、雛ちゃんに何より歌夜のためにもこんなところでは死んでたまるか。
私は裏切られた鬼たちによって京の都にある二条城の地下、監獄にいる。もちろんのこと歌夜に雛ちゃんもいるそして謀反に参加していない鬼の代表、金熊童子もしくは安田作兵衛という鬼、計四人が同じ監獄にいる。
「お前たち、無事か。私は何とか無事だ」
「雛はこの状況こそ無事じゃないと思うけど一応、今のところ無事だよ」
「拙者も無事でござる、だが雛殿の言う通りに状況は最悪と言ってもよいでござるな」
「私もこの状況は最悪と言うべきだと思います」
みんなの意見は全員最悪な状況だと考えているわけか、私もみんなと同じ気持ちで手の打ちようがないほど最悪な状況、ここで逆転できるなら天才クラスしかないが残念ながら私はそこまで才能があるとは思っていないしほかの三人も・・・
そんなことを考えていると監獄に誰かが来たと思ってみてみるとそこには裏切り者の茨木童子が来ていたのである。私は目とあった茨木童子に尋ねてみた
「お前が私を裏切ることに関しては何も問いはしないがなぜ、彼女らまで捕らえたのだ。私はどうしてもわからないのだが答えてくれるか」
「そうですか、わかっていると思っていたのですか。わからないなら教えてあげましょう、オロチ様」
そう言って不気味に笑っているようにも見えて私は不安な感情になった。そうして返ってきたのが答えが
「それはこんな理由でございますよ、オロチ様」
そうして茨木童子はした行動は歌夜に近づいてから服を破ったのである。私はまさかと思い茨木童子に対して
「お、お前まさか・・・歌夜に対してレイプでもするつもりか」
「まあ、そんなところですよ。なんせこれほどの上玉を殺そうとするとはもったいないところですが庇ってもこの茨木の身が危なくなるだけでございます。それなら今のうちに楽しんでおこうと思いまして」
この外道が思い私は必死に動こうとしたが手錠が壁から離れることができずにただ必死にもがいているだけであった。もちろん、歌夜も手錠で腕は動かせないもの必死に抵抗していた。しかし、手が動かせない上に相手は名のある鬼である。
歌夜の必死の抵抗もむなしくとうとう足を開かされたのであった。そうして歌夜は涙を流しそして少しおびえている表情をしていた。それを茨木童子は楽しそうにしながら
「さて、せっかくの努力が報われなくて残念でございましたね、歌夜殿。しかし、代わりに死ぬ前に女の楽しみを教えて差し上げますよ」
嫌がる歌夜に対して茨木は歌夜の処女を奪おうとしたその時に聞き覚えの声が聞こえたのである。茨木も何事だと思い周りを見渡してみるとこちらにものすごい勢いで突撃してきている影が見えてきてそうしてついに肉眼で見えたのである。それを見た私は
「ル、ルビーーー」
そう私の大切な恐竜のヴェロキラプトル、ルビーが茨木に向かって突撃をしたのである。茨木も急いで応戦しようとしたがルビーのほうが上手で鋭い爪で茨木の顔を切り裂いた。茨木はそれに堪えて地面に転がり始めた。そうして持っていた監獄の鍵が落ちてそれを見つけたルビーは口にくわえて私のほうに持ってきたのである。
お前は本当に賢くてとても優しいやつだ、こんなところまで助けに来てくれるなんて私は急いで鍵を口にくわえて残っている片腕にかけられていた手錠を解除してほかのみんなも壁につながっている手錠を解除していった。
そうして最後におびえている歌夜の手錠を解除してから私は泣きながら歌夜に対して
「お前に怖い目にあわせて本当にすまない。もう安心してくれ」
「いいえ、私も泣きすぎました。でもありがとうございます、雅也」
そうして私に歌夜たちは一刻も早くこの場から逃げることにした。そのために茨木の死んだのかを確認せずに脱出をしようとしたその時に後ろから声が聞こえた。
「逃がすくらいなら・・・ここで死ね」
そう言って銃声が響きその銃弾が向かった先は私に最も来てほしくない場所に当たったのである。
歌夜の心臓を貫いたのであった、私は急いで名前を叫んで近くに向かってみると大量の血を流して今にも息が切れそうな状態になっていた。そしてまだ死んでいなかった茨木は歌夜に当てて怒ったルビーが食い殺した。私はそんなことはどうでもよかった。
状態をみて早くなんとかしないと歌夜が死んじゃうと思い処置をしようとしたらここで歌夜が
「良い・・・です・・・私・・はここで・・・死ぬ・・・定めです・・ね」
「馬鹿を言うな、必ず助けるからもうしゃべるな」
「いいえ・・・助かり・・・ません。ですから・・・お願い・・・キスを・・・して」
私は泣きそうになりながら歌夜のお願い通りにキスをするのであった。そうして歌夜は精一杯の笑顔で最期に
「あり・・がとう・・・好き・・で・・・」
そう言って歌夜は私の腕の中で静かに今、息が絶えたのであった。私は必死になって歌夜を呼び続けたが返事は返ってくるはずもなくしばらくして私は号泣しながら泣き崩れた。
今まで流したこともないほどの涙を流して号泣したのである。一人では立って歩くこともできないほど気力がなくなり私はルビーに背負ってもらいながら生き残った雛と金熊と一緒に二条城から逃げ出すことに成功した。
でも私はもうそんなことはどうでもよくなっていた。おそらくこの長い時間の中で一番愛した女性を目の前で失って生きる気力がなくなっていた。二人も私になんて声を掛けたら良いかわからないようで何も言ってはこなく。
私はただ歌夜の死体を眺めているだけであった。もうこのまま歌夜に後に続こうとしたその時に後ろから
「やだー、オロチさんが死のうとするなんて・・・それよりも漢女の私に相談してほしいわ」
振り返るとそこには昔に知り合った貂蝉がいたのであるがそんな話しかける気力もなくただまた歌夜のほうに視線を戻した。
「だから漢女の話を聞きないさよ、私はその子が生き返る方法を知っているのよ」
「そ、それは本当なのか、貂蝉」
私は先ほどとは比べならないほどの速さで返答してさらに貂蝉に迫ったのである。流石の貂蝉も驚いていたが説明を続けた。
「今、その子の魂が冥土に向かっている最中でもし冥土まで向かってその子の魂を取り戻せばいいのよ。幸いなことにあなたは魂と体があれば蘇生可能なのでしょう」
確かにそこまで揃っているなら可能だ、私は急いで冥土に向かう準備をしたが今は冥土はあの女神の支配下にあり敵のど真ん中に向かうのと同じだ。私は二人にはここから先は私、一人で行くと言ったが頑固としてついてくると言うので説得を諦めて一緒に向かうのであった。
場所は貂蝉に教えてもらいそこから冥土に向かってみると確かに歌夜の姿を捉えることができた。私はうれしくな泣きそうになったがここは堪えて連れ戻す機会をうかがっていた。
そうして隙ができたと思い歌夜のもとに向かったのである。私は歌夜に声をかけた
「迎えに来た、私と一緒についてきてくれ。今度は必ず守ってみせる」
私の言葉に反応したのかこちらに振り返って少しの笑み見せて私は良かったと思った瞬間、その歌夜に突然に斬られたのである。私は痛みよりも信じられない行動のほうが衝撃で痛みが感じないほど頭と心が追いつていなかった。
そうして歌夜の背後にまさかの閻魔大魔王がいたのである。しまった、罠だったと思い急いでその場から後退した。私は
「私の恋人を餌にするとはよっぽど怒らしたいのですか、閻魔大魔王」
「いいや、これは余興だ。お前のこ奴に対する愛が本物かを確かめるのな。もし、本物のの愛なら乗り越えて見せろ、八岐大蛇」
そう言われて視線を歌夜に戻した。すると歌夜は半分ぐらい鬼になりかけていた。残された時間は少ないと感じながら戦闘態勢をしながらも私は必死になって歌夜に声をかけ続けた。
「私だ、八岐大蛇だ・・・島袋雅也だ。歌夜、思い出してくれ。私はお前と矛を交えたくない」
だが歌夜は何も返事は返ってこなくただ愛用している槍で私を殺そうと攻撃してくるだけであった。それでも私は歌夜に攻撃はしたくはなかった。もう彼女が傷つくところを見たくはないから私は絶対に攻撃しない・・・たとえそれで死ぬとしてもその信念で貫いて言葉のみ私は返したのである。
すると後方で見守っていた雛ちゃんがここでとんでもない爆弾発言をした。
「雛はね、きっと昔話にあったみたいにキスをすればいいと思うよ、だからオロチ、頑張れー」
恥ずかしいところだけどこれは雛ちゃんの意見を採用して私は歌夜に突撃をしてまずは持っている槍を投げ飛ばした。そのまま、歌夜の動きを封じめた。そうして恥ずかしいが私はそのままキスをしたのである。
私がキスをしてから先ほどの抵抗は見られなくなり次第に向こうもやってきてお互いに求めあうようにしていき、キスを終えてお互いに見つめ合ってから私は
「歌夜、迎えに来た・・・いや、今言うぞ。私はお前のことが大好きだ。これからも一緒に人生の隣にいてください。こんなふがいないやつかもしれないが精一杯努力をしますのでどうかそばにお願いします」
私は顔を赤くしていただろうがそれでもここで告白をしたのであった。私はもちろんのこと金熊と雛も真っ赤にしていた。いやいや、これを言った私はもっと赤いだからなと思いつつ歌夜のほうを見ていた。そうして
「わ、私もとてもうれしいです、オロチさん・・いいえ、雅也さん」
私はこの冥土来てから初めて歌夜が声を返してくれことと正気に戻ってそのうえで告白を受け入れたことに深く喜んだのである。それを見ていた閻魔大魔王が
「この度の賭けはオロチの勝ちじゃな、負けたらすぐにでも女神にでも報告しようと思っていたのじゃが気が変わった。今から一刻の時間を与えるその間は絶対に追撃をしないと約束しよう」
私は閻魔大魔王に一礼をして感謝を示してその場から立ち去った。すぐ後ろに待機させていた雛と金熊と四人で元の世界に戻ることができたのであった。
しかし、歌夜が完全に元に戻るというわけでもなく人と鬼の間の存在になってしまったが私は関係ない、私は歌夜を愛しているだから。そうして考えていたら歌夜が
「なんだか私は鈴鹿御殿になった気分です。好きな人に冥土まで助けに来てくれるなんて嬉しい限りです」
「そうなると私は田村と言うことだな、それはそれでいいかもなあの夫婦と同じ・・・いや、それ以上の夫婦になって見せよう、歌夜」
「はい、雅也。これからもよろしくお願いします」
そうして二人は深いキスをお互いにやり合うのであった。ここに部外者になりそうな雛に金熊の存在を忘れて。
(・・・ここは静かにしておくのが良さそうでござるな、雛殿)
(・・・雛も同じことを考えていた。今のこの空気を壊す勇気はないから雛たちは静かにここから離れますか)
そう考えがまとまった二人はオロチと歌夜を二人きりにさせることにしたのである。しばらくしてお互いに真っ赤になりながら離れていた雛と金熊たちと合流するのであった。
それで自分のもとに残った鬼たちとついてきた恐竜たちをまとめてどこかへと向かうのである。それは新しい乱世かもしくは平和につながるのかは誰も知る由もなかった。
ただ、新たな乱世の火種はすぐそこまで来ていることを知っているのは八岐大蛇のみであった。それをうまく使い再起を図るオロチである。だが、オロチにはもうすでに今残っている鬼たちに恐竜たち、そして雛に金熊、何より歌夜がいる。
まさにオロチの勢いは天を貫かんとしていた。
主人公じゃないから一話にまとめてしまいましたが・・・
正直に言って主人公よりもこちらの陣営のほうが作者的には好きです。
さて、読者の皆様には次の章の相手は誰かはわかる人はいるのかな。
ついでに次の章が最終章の予定です。
ヒントは絶対に幻魔よりも鬼よりも強い上に・・・数も多いと言えばわかる人はいるのかな?