戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
信鬼はそれから紅龍の言うとおりに逃げだす準備を始めていた。今の自分たちでは足手まといになるだけだと思い信鬼は行動をしているとその時に信鬼が違和感を感じたのである。それを近くにいる柘榴に聞いてみた。
「すまない、柘榴。少しだけ気になることがあるのだけど・・」
「信鬼さんもすっか、実は私も気になっているっす。なんだか敵地にいるような感覚で嫌な予感がするっす」
「俺もだ、俺の正体を明かしてから柘榴に秋子さん、美空は受け入れてくれたがほかの者にはもしかしたら」
「おそらくそうだと思うっす。あれは明らかに受けいられていない様子っす」
やはり俺は受け入れてくれるものではないのだなとそう考えた。それだけにあって受け入れてくれた柘榴に秋子さん、愛菜ちゃんなにより美空たちだけでも助け出してあげたい。それ以外はおそらく俺を殺そうとしているだろう。
無理はない俺がもともと悪いのだ、裏切ったところで恨むのは間違いだがそれでも美空たいに被害が来ることがないように願うばかりだが。
そう考えていると紅龍にもらった札の裏に小さく何か文字を書かれていることに気が付きよく見てみるとこう書かれていた。
オロチには警戒せよ
そう小さく書かれていた、俺はすぐにオロチのほうに向いてみるとわずかだが殺意をこちらに飛ばしていることに気が付き俺はすぐに柘榴に
「柘榴・・・オロチが危険な感じがする。柘榴はもちろん美空たちにも伝えてくれ、万が一オロチが行動を起こしたら俺が食い止めるから」
「了解っす、でも信鬼も無理はだめっすよ。死んだら御大将が悲しむっすから」
そう言って柘榴はオロチたちにできる限り怪しまれずに美空たちに静かに教えた。そうして俺に向かってオロチが近づいてきて俺の肩を掴んで
「まあ、私はそんなことは気にしないから安心してくれ。これでも昔からの付き合いみたいなものだし・・・・・だからこれからの行動はわかるよね」
そう言われて後ろを振り返ると俺の肩を掴んでいる左手に右手には刀が出しており明らかな殺意の表れであった。そうして俺に向かってオロチは
「あなたについていくぐらいならアジ・ダハーカについていくほうがましだと考えたわけだから死んでくれよ。これで前の恨みは忘れてやるからさ」
その瞬間、刀が振り下ろされたがここで美空がとっさに刀を抜刀しオロチと打ち合いになった。俺はその瞬間に態勢を整えて攻撃の構えをした。
「いやいや、美空がここまで早く攻撃してくるとは・・・と言うより美空の家臣に気づかれたと言うべきか。まさか、柘榴殿に見破れるとは」
「残念だった脛っす、柘榴は御大将と同じでこんな時の勘は鋭いっす」
「それはそうだな・・さて、話は変わりますがこの信鬼の正体は悪神と言うべき存在、生かしておく価値はありますかな。少なからずこの悪神よりはアジ・ダハーカのほうが信用できますが」
そんなことをオロチが言うとここで秋子さんが
「ならば言いましょう、今あなたがやろうとしている行動は正しいと思いますか。今まで親友と言い続けて危険が迫り身が危ない状態になれば敵だったものに売り渡すことが正しいと言えるのですか」
秋子さんの言葉は正しくていいけどそれだと俺もかなり後ろめたいことをしたばっかりなんですけどと思いながら秋子さんを見てみると秋子さんが静かに
「だからこれからはしないようにしてくださいね、私が生きている限りはそんなことはさせませんので」
そう優しく言われて俺はこれはこれはすごい人と仲良くなったものだと苦笑いをして返すのみであった。
「やれやれ、それでしたら先にそちらからしてきたような気がしますが。私の勘違いでしょうか、秋子殿。それにこの考えは多くの同意者がいるのですよ」
そうしてオロチの後ろにはオロチにかなり仲がいい歌夜はもちろん雛に久遠、和奏、小夜叉が付いていた。これはかなりやばい上にさらに紅龍が応援で呼んだはずの者たちまでも向こう側についており明らかにこちらが劣勢なのは火を見るよりも明らかだった。
だがここで美空が
「だからどうしたのよ、数ばかり揃えてもあなたたちは利害で協力しているだけの者たちと心から支えあっている者たちと一緒にするじゃないわよ」
「そうっす、御大将は信鬼にものすごく惚れていて馬鹿にされてものすごく怒っているっすよ。これ以上怒らしたらどうなるかわかっているっすか」
「ざ、柘榴ー。あなたはいつもいつもどうして」
美空が顔を真っ赤にしながら柘榴に対して怒ったが柘榴はやばいと思い空の方向を向きながら口笛をしてごまかしていた。俺はこんな時でも楽しそうだなと思った。
「さて、遊びはここまでにしてくれないかそろそろ信鬼を殺して相手に投降でもしないと私たちも危なくなるからね」
そう言われてオロチたちは武器を構えてこちらを倒そうと向かってきた。俺たちも構えて待っていると上から
「やっぱりこうなったか、己の推理もかなりなものになった物だな」
そう聞こえて上を見てみるとそこには大軍を足止めをしていたはずの紅龍の姿があった。
「紅龍、お前どうしてここに来たのだ。敵はアジ・ダハーカ・・・いや一葉はどうした」
「うん?倒したけど信鬼たちが心配になって向かってきた。そうしたら予想通りにオロチたちが裏切って笑った。その前にお前、裏切られすぎだろwwwww」
「笑いすぎだ、こちらは真剣なんだ。笑いごとするなそしてマジであの大軍を倒したのかよ。あの大軍だぞ」
「まあね、それよりも柘榴殿、秋子殿、愛菜ちゃんそして美空殿、信鬼を裏切らずに信じてくれて感謝いたします。その心に答えたいためにどうかこの武器を受け取ってくだされ」
そうして五つの武器が空から落ちてきたのである。それは刀が三本で槍は一つ、小刀が一つであった。そして間違いないためか商品みたいに持ってほしい人を間違わないように名前が書かれていた。
ついでに俺の分もあったので受け取ってみるとそれは明らかにとんでもない武器なのは持って理解するほどであった。と言うか紅龍は武器まで作れるようになっているのかよ。正直に言って神話上に出てくる武器に負けないほどの強さを感じる。
「信鬼が持つ刀は雷光刀、美空殿が受け取った刀は雪桜刀、秋子殿は海風刀、柘榴殿は雪花槍、愛菜ちゃんは聖女刀と言います。是非とも受け取ってください、性能はかなりの物です。使う人に合わせるために徹夜をしたのですから使ってください」
「そうか、紅龍、本当にありがとう・・・ってお前、決戦前夜の前にどこかに向かったと思っていたらこれをしていたのか。そんな状態であの大軍を倒してきたな」
「何を言っている信鬼、先ほどの戦いよりもこの武器の調整のほうが苦労したのだぞ。使ってくれないと恨みでこれからお前が買ってくる饅頭の中身に入っている餡をだけ食べる嫌がらせをするから覚悟しておけよ」
何その地味な嫌がらせはまあ、それよりもこれがあればなんとかなると思い紅龍に対して
「ありがとう、これで多少敵が多くても簡単に勝てる・・・でも勝つだけなら正直に言ってこれをなしでも勝てる。美空の言うとおりにここにいる俺を信じてくれた者たちがいれば負ける道理はない」
「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪、若いのはやはり良いものだな。もう五十になった爺は見ているだけで十分だ。さて、ならば信鬼に美空たちだけでオロチたちを倒して見せよ」
「言われなくてもそうするわよ、行くわよ信鬼。遅れずについてきなさいよ」
「美空こそ、絶対に着いてきてくれよ。秋子さん、柘榴、愛菜ちゃん・・・いくぞー」
俺の言葉に戦いの合図になったのかお互いに抜刀し戦いが始まったのである。そう、美空たちと力を合わせて勝つ、今、俺を信じてくれる美空たちとの未来を手に入れるために。
「ほう、信鬼。だいぶ変わったな、でもとてもいい方向に向かって長年の宿敵としてうれしいぞ。だから横やりを入れようと思うなよ、隠れている二人の小娘よ」
「本当にあなたは人間なのですか、信じられない」
「某は人間以前にこの世の物なのですかな、まだ鬼や物の怪が可愛く見えるぐらいに怖いおじさんですな」
「見た目は絶世の美人でも中身が腐りきっている奴には言われたくないな。俺は見た目は汚いかもしれないが中身だけはそこまで汚くなったつもりはない」
「それでしたら某の付き合いしてもらってもよろしいですかな」
「・・・君は細川だったなそしてもう一人は竹中だな・・・いろんな世界があってもここまで性格が違うとは・・・恐ろしいものだな」
次回、信鬼・美空VSオロチ