戦国恋姫の世界で鬼に転生してしまった件について 作:人中の蝮
あともう少しですが最後まで読んでいただけたら幸いです。
俺は美空と一緒に秋子たちに合流しようと向かっているとこちらに向かってくる人影が見えてみてみるとそれは秋子たちであり俺は恐竜から降りて迎えたのである。
「秋子さん、柘榴に愛菜無事でよかった。三人が来たと言うことは無事に向こうは倒せたのだな」
「いいえ、それが向こうで敵対していた歌夜さんが急に強くなって紅龍さんが足止めをしています。そして紅龍さんは今まで見たこともない焦った表情で急いで元の世界の越後に戻るように言われました」
「急にどうして越後に戻りなさいと言ってきたのよ。誰か詳しく教えてほしいわ」
「御大将、確か紅龍さんが聞きなれない者の名前を言っていたっす。確か、コノハ・アズラエルと言っていたっす」
俺はその名前を聞いて信じられないぐらいの冷や汗を出したのである。そう、かつて昔の俺を一人で互角以上に繰り広げたあの別名が死神と言われている者の名前を聞いたのであるから顔色が真っ青になり紅龍が焦った理由も理解した。
それを見た美空や秋子さんは俺の顔色の変化に気が付き尋ねてきたのであった。
「信鬼、あなたそのコノハ・アズラエルという人物を知っているのよね。そんなに危ない人物なのかしら」
「そんな次元を超えた存在と言っておこう、いくら今の俺たちが結束しても歯が立たない者で昔、いや神話時代から見ても最強の魔法使いと言うべき存在であり昔の俺が負けた原因はその人物のせいと言っても過言ではない。そしてそれに対抗できる人物は・・・いない。紅龍がいくら頑張っても時間稼ぎが限界だ」
「そんな紅龍さんは伝説の七英雄と言われているのではありませんか。そう簡単にまkるはずは・・・」
「秋子さん、そのコノハ・アズラエルもその七英雄の一人だ。しかも強さで言うなら二番目だ、そして紅龍は・・・七番目と言えばわかるよな」
それを聞いてみんなは恐怖で言葉を失ったがここで立ち止まってもあの死神に対峙してしまうので俺たちは元の世界、戦国恋姫の世界に戻ろうと準備をした。そうして準備を急いで終わらせて元の世界に戻ろうとした。
だが、その前にとんでもない人物を目の前に現れたのである。それは俺がかつて最大の天敵と言うべきものが目の前に現れて俺が作った結界を相殺して壊そうとしていたのである。やばいこのままではと思っていると
「久しぶりです、先生。信鬼の邪魔はさせませんぞーー」
紅龍の捨て身の突進で結界は相殺されずになんとか保つことができた。そうして紅龍が魂から叫ぶように
「今だー信鬼、結界を発動してさっさと移動しろーー」
俺はそう言われてすぐに移転魔法を発動してその世界からいなくなり次の瞬間、元の戦国恋姫の世界に戻ってきたのである。
俺たちは一安心してまずは周りの状況確認からしたほうが良いとみんながそう思い確認するために歩き出した。ここが越後なのはわかっているがどのあたりなのかはわからずじまいであった。
しばらく歩いていると目の前に数千の軍勢がこちらに向かってきており、俺たちはすぐに戦いの構えをしたがここで軍勢から一人の男の武士が出てきた。それを見ると美空が
「本庄風龍じゃない、どうしてあなたがここで軍勢を引き連れているのよ」
「まあ、簡単なことです。反逆してみたけどやっぱり大将が良いと思い大将が戻る前に越後を取ってそのお礼に下越でも頂こうかなと思いまして兵をあげて攻めていたところでございます」
「・・・っふ、面白い話ね。せっかく反逆して領土が増えても不満だったのね」
「まあ、領土には不満はなかったですが・・・なんせ越後半国と言われたので・・」
俺はならなぜこの人は反逆したの、むしろ下越だけになると今よりも領土が少なくなるのにこの人の反逆した理由がわからないと思っていると
「理由は二つ、まずは某にはやはり御大将しか合わないことと後者の方が特に反抗した理由でありまして・・・某が大好きな柘榴殿がこのままだと殺されると考え、それならば反逆して少しでも柘榴殿の延命のためにと思い神々どもに反逆しました」
この人マジか、一人の女性のためにマジで反逆したの。どんだけ柘榴のことが好きなのしかも兵士から聞いてみたところここは上越地方の松代城近くでありここまで負けなしで来たらしい。相手は武田や長尾元配下ばかりで強者ぞろいなのに。
「本気っすか、昔から告白してきたのは柘榴を騙すための策だと思っていたのに・・本気だったすっか」
「本気だ、某はお前のことが好きだだから神々と決別する証として半分人間をやめて鬼になりました。これで某も同罪で死刑になる、これこそ偽りもない証拠です。ですからまた家臣として加えていただけないでしょうか、御大将」
この人はとりあえず信用は出来ると感じた俺と美空は風龍を配下に再び迎えてそのまま越後最後の砦、春日山城に迫った。ここさえ落とせば完全に越後の国を取り返すことになるので時間をおかずに急いで向かったのである。
たどり着いて陣を張って対峙をして相手の様子を調べながら城を観察していた。それを見た俺は流石に難攻不落と呼ばれた城だけにあって普通に攻めたなら絶対にこの兵力では落とせないであろうがここは俺の出番だなと思い美空たちに作戦を伝えるのであった。
「美空に秋子さんに柘榴に伝えたいことがある。このままだと敵の増援が来る可能性があるだからすぐに城を落とさないといけない状態である。そこで俺が地下から場内に進入できる地下通路を作るからそこから場内に入って一気に占領しよう。それにうまく本丸が制圧できれば兵士たちが驚いて逃げ出すかもしれないしこれが最善の手だと思うけど美空はどう思う」
「なるほどそれはいい考えね、ならば私は包囲をしているように見せかけるわ、秋子は信鬼と一緒に場内に入って制圧してきなさい。この戦いは速さが大切になってくるわ。時間をかけると敵援軍も出て来て一生越後に返れなくなるわ。だから成功してきなさいよ」
「了解しました、御大将。そちらも手がぬかりないようにお願いいたします」
「わかったっす、こちらはいつでも責める準備をしておくっすからそちらも頑張ってほしいっす」
「ならば某は柘榴殿と一緒に前線で待機しましょう。兵力は五千で場内に入るのが一千となりますと四千のみになりますから少なくなったことをばれないようにしておきましょう」
そうしてそれぞれの行動に移り俺は急いで城からばれない場所から地下に掘り始めた。その作業は徹夜でも行われたがそれで春日山城が落ちるなら安い取引だと思い、疲れてはいたがそれでも何とか翌日には完成したのである。
そこから俺と秋子さんが率いる一千の兵共に本丸を強襲をしたのである。もちろん本丸は敵がいきなりここに来るとは思っておらずに被害はほとんど出さずに強襲は成功して本丸を落としたのちに本丸から俺は
「俺は美空の夫と秋子の夫である、信鬼である。今、この春日山城の本丸は信鬼が頂いた。命は欲しいものは投降かもしくは城から立ち去れ、逃げる相手まで俺たちは追いはしない。好きなほうを選ぶがいい」
そうしてほとんどの兵士が逃走し城はあっという間に落ちたのであった。本当にこの力はチートだわと思いながら美空たちを迎え入れた。それからは戦後処理をして本当の意味で落ち着いたのは三日後になった。
春日山城の評定の間で集まって今後の話をしていた。今は何とか本庄風龍の力もありやっとの思いで越後を奪い返すことに成功したが今の兵力では国を守るのには少なすぎるとみんな思っておりいろんな案を出してみたがどれもいい案はなく時間がただ過ぎていった。
そんな時にボロボロな姿で紅龍が急に評定の間に姿を現したのである。俺は急に現れた紅龍に向かって
「急に驚かさないでくれ、敵かと思ったじゃないか。それよりもかなりの傷じゃないか、急いで治療をしてやる」
「私のことはどうでもいい、それよりも一大事だ。こちらに数えきれないほどの大軍がこの世界の越後の国に向かってきている。どう頑張っても勝てる見込みはないほどの大軍であり信鬼ならわかっているかもしれないが七英雄のうちの五人も一緒に来ている。だからお前たちが生き残る可能性が高い最後の手段をしたくこちらに来ました」
本当なのかあんな大軍相手に俺たちが生き残る手段があると言うことは信じられないがでもこいつはこのような場面では嘘をついたことはないので聞いてみる価値はあると思い俺は紅龍に対して尋ねてみた。
「すまないが教えてくれないかその生き残る最後の手段と言うやつを俺はそれにすべてをかけたいと考えている」
「・・・私もよ、このままでは滅びるのは火を見るよりも明らかな状況ですもの、万が一でも生き残るならそれにしたいほどにね」
「ならば言いましょう。その手段と言うやつは・・・この地球から逃げ出すと言う方法です。もっと簡単に言いますと私がこんな状況になったときに逃げ場所として生命が住めるように開発した惑星があります。そこに逃げて一から作り直していく案です」
いやいや、急に話が変わりすぎてわからないのだけど違う惑星に逃げてそこでやり直したほうが良いと言うことかな。その前に惑星を開拓したの!?本気で紅龍が万能すぎて俺の立場がないですけど。でも確かにそこまで逃げ切れば向こうも追ってはこないだろうから実行できればいい案だけどと考えていると
「実行なら一日もかからないでできる、まあ、越後の国限定だけど一瞬でその惑星に飛ばすことができる。その前に戦う前からこのような展開も考えており準備はほぼ完了しておる」
・・・紅龍、お前が今回は味方で本当に良かった。いつもいつもこんな奴と戦っていたと思うと恐ろしく感じるよ。これでようやく闘いの日々に終焉が迎えると思い俺はホッとするのであった。
次回、紅龍、最後の策